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J2 ザスパクサツ群馬

2023シーズン チームを去る契約満了などの選手及びスタッフ達・・・

横棒


ザスパを去る契約満了などの選手たち・・・

勝ち点50、16以上の目標を大幅に超えた勝ち点57、11位でシーズンを終え、終盤までプレーオフ圏内を争ったザスパだが、このシーズンオフにはやはりどうしても契約満了や他のチームに引っ張られてチームを去る選手やスタッフがいるのはプロである限り仕方ないもの。

毎度のことながら、せめてものはなむけとして、このページで所感を書ければと思う。

(とりあえず、徐々に発表されるものなので、徐々に書いていきます。)


GK1清水 慶記(しみず けいき)

(2017・1年在籍、2020大宮から復帰し4年で現役引退)

2017シーズン、大宮からレンタルでやってきた地元・前橋市、そして前橋商業出身の清水慶記が、秋田、大宮でのプレーを経て、ついに2020シーズンに完全移籍でザスパに復帰し4年、合計5年間地元チームザスパに在籍したケーキ。

地元出身であり、2017当時のニックネーム・ゲームパティシエをそのまま引き継ぎ、38歳とすっかりとベテラン中のベテランとなる慶記としては、2020、2021シーズンと常にもう1人の帰ってきた守護神・松原と熾烈なポジション争いをほぼ並列で争い、2021シーズンは完全に正GKとしてチームを何度も救う好セーブでゴールを守り、ザスパの真の守護神の座を掴みチーム残留となった。
だが2022シーズンは山形から獲得した櫛引が終始正ゴールキーパーの座に就き、2023シーズンも引き続き櫛引の絶対的守護神は健在。
さらには2023シーズンはセカンドキーパーの座も高崎出身で大槻チルドレンであるの石井僚が就くことで、ベンチにも入れない完全に裏方の存在となっていった。
年齢的なところも考えるといよいよレギュラーの座を争うのは厳しくなってきたと思わざるを得なかったところだが、それならそうと、コーチ兼任のような位置づけとしても、とにかくあの悪夢の2017シーズンを知る貴重なベテラン選手としてチームにいてくれる事は非常に大きいのではと考えていたが、無情にもチームは契約更改の意思を示さなかったらしく、そうなるとケーキとしてはもう地元ザスパ以外のチームにカテゴリーを落として移籍するのも得策ではないと、潔く現役引退とあいなった。

引退後はザスパのスクールに関わりながら、自らのチョコレートブランドを立ち上げ、スタジアムグルメやクラウドファンディングなどにも取り組むなど、ゲームパティシエから本当のパティシエの道と、サッカー関係との融合という、前人未踏のセカンドキャリアを形成していく決意をみせてくれている。

特に2021シーズンはケーキのスーパーセーブに何度チームは救われ、あの4チームが降格するというサバイバルシーズンを、奥野。久藤体制の暗黒の時代の中でよく乗り切ってくれた。
群馬が誇る守護神、清水慶記に心から感謝したいし、ケーキのセカンドキャリアをこれからも応援していきたい。


さあ〜ゆこうぜ〜
し〜み〜ず、け〜い〜き〜
俺ら〜と、と〜も〜に〜
勝利ぃ〜を、つ〜か〜め〜



MF8岩上 祐三(いわかみ ゆうぞう)

(2020松本から加入し4年在籍でJ3相模原に移籍)

かつて前橋商業でキャプテンとしてチームを率い、10番を背負いながら1アンカーの中盤の一番低い位置にポジションを置き、その位置からの無双の縦横無尽さで当時の前橋育英相手に群馬県大会決勝を1人で席捲した岩上。
その岩上が当時の青木拓矢擁する前橋育英にあと一歩まで追い詰めた群馬県大会決勝の様子は以下のページ↓
 2007高校サッカー選手権群馬県大会決勝 前橋育英−前橋商業のページへ 
この強烈なインパクトを残した群馬県大会決勝以来、前商時代から注目していた選手であり、その後の湘南、松本などでのプレー時も、やはり岩上の能力は非常に高いと感じており、 以前から、松下裕樹の跡を継ぐのは岩上だと思っていたし、他には徳島、そしてレッズに移籍した岩尾クラスだと自分は評価していた。
松本などでは完全に右サイドハーフの選手であり、加入した2020シーズンも前半戦は右サイドバックでの起用だったが、ボランチ陣に怪我人が続き、奥野監督も渋々岩上をアンカーに回した後半戦から、絶対的なアンカーぶりをみせつけ一気にザスパを違うチームに変えてみせた。
岩上のアンカーの素晴らしさは前商時代に見せたとおりの、縦横無尽の攻撃参加であり、まるでゲームの流れが5手前から見通せていたようにアンカーの位置から相手のバイタルエリアまで一気に攻め込む岩上の攻撃参加により相手は混乱し、そして他の攻撃陣、アタッカー陣の攻撃の幅を無限に広げることにある。
当然アンカーとして本職である守備の面でも、その神出鬼没のプレスは相手を苦しめ、なぜそこがわかった??と驚くような相手の攻撃の起点のポイントに急に顔を出してはプレスを仕掛け、相手の攻撃の芽を摘むと共にチームを前向きに向けていった。
その攻守における支配力は、まさに軍神、神そのものだった。
岩上あるところに全てのボールは収まり、そして岩上を中心にチームの全ては回った。
プロチームで、J2で、まさかあの前商の10番を背負った岩上の姿を再び見られるとは思わなかった。
チームにとっては紛れもなく軍神であり、そして相手にとっては岩上は鬼神、鬼の姿をした悪魔にしか見えなかった事だろう。
1年前、徳島の岩尾と同レベルと揶揄したが、ここで過小評価であったことをお詫びと共に訂正せねばならない。
岩尾どころではない、岩上こそ、2020シーズン、J2ベストアンカーだった。
岩上をおいて岩上を越えるほどのパフォーマンスをみせたアンカーなどどのチームにもいなかった。
かつてザスパには松下裕樹がいて、そして決して堕ちる事は無かったが、岩上はその松下すらも凌駕している。
2021シーズン、その岩上が大きな怪我を負わずにどうにかシーズン通してアンカーで活躍してくれたことでチームの守備は非常に強固なものとなり、4チーム降格するというサバイバルシーズンでの残留を岩上祐三の力で成功させた中で、2022シーズンは夏場に調子を崩しパフォーマンスが低下した時期もあったところは、さすがに33歳になる年齢の影響もあるかもしれないが、しかし細貝と岩上のダブルアンカーのバイタルエリアの堅さは素晴らしいものがあった。

ザスパクサツ群馬vsブラウリッツ秋田 2022.9.18 秋田ソユースタジアム
2022.9.18秋田アウェイ戦 中盤を引き締めたMF33細貝萌、MF8岩上祐三

だが、2023シーズンはまさに岩上にとって試練の年となり、以前からキャンプで同部屋になるなど、ことのほか可愛がっていた愛弟子であり太田出身のMF天笠が開幕シーズンからついに本職のアンカーでプレーするようになると、岩上祐三直伝の縦横無尽さを攻守で見せつけ、若い力もあってピッチを躍動し、2023シーズンの大槻ザスパの大いなるブレークの原動力となり、そして天皇杯ではDF登録ながらボランチに転向されたDF高橋ユリヤもアンカーの位置でメキメキと頭角を表したことで、いよいよ岩上のボランチでの出番が無くなってしまい、天皇杯でも後半から右サイドバックでの出場があろうことかこのシーズンの唯一のザスパでの公式戦出場となってしまった。

ザスパクサツ群馬vs東京ヴェルディ 2023.6.7 味の素フィールド西が丘
2023.6.7 味の素フィールド西が丘
後半に右サイドバックに入ったMF8岩上祐三にはやはりアンカーで活躍して欲しい

この間でも、チームがなかなか勝てずに低迷する時期も当然あったわけで、なぜ岩上を使わないのか、なぜベンチにも入れないのか、なぜこの稀代なアンカーの力を使おうとしないのか、このHPでも散々訴えてきた。
そんな中の7月の夏の移籍シーズンとなる中、岩上祐三は当時最下位に沈み降格の危機にあったJ3相模原にレンタル移籍となった。

その移籍直後の今治戦、偶然にも私はもともと相模原に観戦に行く予定だったのだが、まさか岩上祐三の移籍初戦に立ち会えるとは思ってもみなかった。

そして早速ベンチ入りし、後半から投入された岩上祐三の相模原デビューは鮮烈なものとなった。
FKの正確無比なプレースキック、そしてスローインの場面でもロングスローと、いきなりセットプレーの全てを我が物とし今治ゴールを散々襲い、さらには最近ザスパで観ることが出来なかったアンカー、チームのど真ん中の位置からの、あの前線に送るスマートで正確なロングパスから次々とチャンスを演出し、さらには同時に夏のレンタルで栃木から加入したばかりのFW瀬沼とのベテランコンビの相性が抜群で、岩上の縦パスを瀬沼がビシッとバイタルの中央で受けるという、あまりに痺れるようなプレーが続いた。
試合こそどうしても点が入らずにスコアレスドローに終わったものの、後半の岩上と瀬沼が入ってからの相模原はまさに別チームに生まれ変わり、これまで決して相模原では見られなかったサッカーの神髄を観ることが出来るようになった。
2023.7.22 相模原ギオンスタジアム SC相模原 VS FC今治
2023.7.22 相模原ギオンスタジアム SC相模原 VS FC今治
MF47岩上祐三の正確無比なFKが今治ゴールを襲う!!

岩上と瀬沼というJ1をはじめ数々の経歴を知る両ベテランの加入は、それまで若手しかいなかった相模原というチームに普段の練習時から衝撃を与え、若い選手達の意識を激変させた。
それはまさにチームが半分アマチュアからプロに生まれ変わる様(さま)だった。
チームは岩上を中心に一気に強くなり、J3ではどのチーム相手にも引けをとらず、当然最下位などすぐに脱出し、最終的には  位でシーズンを終えた。

そして、ザスパは大槻監督が3年目の続投となったこともあり、そうなれば岩上としては相模原という新たな自分を活かしてくれるチームに残るのが当然ベストなわけであり、完全移籍となった。
相模原には他にもザスパからFW高木彰人も加入し、2023シーズンは怪我に泣いたジャスティンもいよいよ復調となっている中、今シーズンも相模原にはなるべく通って岩上祐三の稀代のアンカーの雄姿を少しでも目に焼き付けたい。
そして出来るならJ2に昇格し、ザスパフロント陣を、大槻監督を、なぜ岩上を手放したと死ぬほど後悔させてやって欲しい。

2023.10.28 相模原ギオンスタジアム SC相模原 VS 松本山雅FC
2023.10.28 相模原ギオンスタジアム SC相模原 VS 松本山雅FC
試合開始早々、MF47岩上祐三のロングスロー炸裂!!
2023.10.28 相模原ギオンスタジアム SC相模原 VS 松本山雅FC
古巣相手に奮闘するMF47岩上祐三(右)


俺たちの(チャチャチャ)
祐三は(チャチャチャ)
誰にも止められない〜



DF4川上 優樹(かわかみ ゆうき)

(2020明治大より大卒加入し4年でJ3富山に移籍)

強豪矢板SCに所属し、明治大へ進学し加入してから4年でチームを去ることとなってしまった。
ルーキーイヤーの2020ではシーズン後半からは岡村大八と共に若き2枚の壁となって君臨し、大八と共に他チームからも注目が集まった。
しかし終盤に肩の脱臼で大怪我となってしまい、2021シーズンも大きく出遅れ、せっかく途中から復帰はしたものの、再度怪我が再発した形で2021シーズンは完全にフイにしてしまった。
やはり一度大怪我を負ってしまうと癖になってしまうといったところだろう。
2022シーズンは天皇杯浦和レッズ戦での勝利に大きく貢献するなど存在感もみせ、一時センターバック陣がコロナ影響などで手薄になりレギュラーも掴みかけたが、DF3畑尾、DF2城和の2人が帰ってくると控えに回されてしまい、その牙城は崩せなかった。
ザスパクサツ群馬vs浦和レッズ 2022.6.22 正田醤油スタ
何度もレッズゴール前で相手の攻撃を跳ね返したDF4川上

かたや途中交代から右サイドバックでの守備固めなどでも重用され、能力の高さはやはり見せており、あとはたまに一発でいかれ抜かれてしまうなどの不安定感さえ経験から改善されていけばいいDFになれることは間違いない。
まだまだこれからと4年目の2023シーズンだったが、開幕シーズンからDF3畑尾に加え、新加入のDF24酒井、DF36中塩の3バックがあまりに堅固なDFラインを構築し、そして畑尾が怪我で離脱すると、今度はかつてのレギュラーであったDF2城和が台頭し、畑尾からレギュラーを奪い取るまでになった。
そんな分厚い層のセンターバック陣の中で川上はどうしてもポジションをもらえないまま、残念ながら在籍4年でチームを去ることとなった。

やはり、あの肩の怪我さえなければと悔やまざるをえないことになるが、唯一公式戦スタメンで出場となったヴェルディ戦の出来からしても、川上の実力が発揮できるのはこれからだと言える。
移籍した先は2023シーズンも昇格まであと一歩だったJ3富山。
川上優樹の実力さえあれば、富山のJ2復帰に大きく貢献できることだろう。

ザスパクサツ群馬vs東京ヴェルディ 2023.6.7 味の素フィールド西が丘
2023.6.7 味の素フィールド西が丘
DF4川上がファーで競り合う!!

アレオアレオー
川上優樹
高く飛べ〜 どこまでも〜
アレオアレオー
川上優樹
共に行こう どこまでも〜



DF19岡本 一真(おかもと かずま)

(2022前橋育英から新卒加入し2年でJ2山形へ移籍)

久々の前橋育英からの新卒加入となり、エースキラーと称される粘り強く確かな守備が武器の右サイドバックとしての触れ込みだったが、高校最後の全国高校サッカー選手権では素晴らしい攻撃参加からの精度の高いクロスやシュートも見られた。
その全国選手権も、怪我明けでの大会となって半分も出られず本人も悔しい思いをしたわけであり、2022シーズンも怪我の影響で出遅れた形だったが、シーズン後半からは天皇杯での活躍もあってメキメキと頭角を現し、それまで右サイドバックのレギュラーだったDF25小島を左サイドに追いやり、絶対的な右サイドバックのレギュラーとして高卒ルーキー1年目から大活躍となった。
ザスパクサツ群馬vs浦和レッズ 2022.6.22 正田醤油スタ
天皇杯浦和レッズ戦でもはエースキラーの名に恥じない守備での大きな貢献を魅せた前橋育英高卒ルーキーDF19岡本一真

ザスパクサツ群馬vs大宮アルディージャ 2022.10.1 正田醤油スタジアム
大宮アルディージャ戦 2022.10.1
この日も攻守に素晴らしい動きをみせたDF19岡本一真

ザスパクサツ群馬vsいわてグルージャ盛岡 2022.10.16 正田醤油スタジアム
いわてグルージャ盛岡戦 2022.10.16
この日も圧倒的な体幹・軸の強さで相手DF17中村太亮らと渡り合ったDF19岡本一真

誰もが想定を超えた活躍となり、そしてその高卒ルーキーとは思えない球際、人際の強さなどから、国内に留まらず海外移籍の話も流れたが、かろうじて2年目の継続となったが、その発表も不自然なほどに遅い、チーム始動前のギリギリのものであり、とても高卒2年目の選手の契約時期ではなかったため、こりゃ夏の海外移籍などもオプションで入っているな・・・という察しはついていた。
その2023シーズンは案の定U−20候補にも呼ばれ、いよいよ夏の移籍の時期が来たころ、それまでの連戦の無理がたたり怪我を負ったこともあってか、夏の移籍には乗らずにチームに留まり、怪我から復帰後は再びチームの主軸となり2023シーズンの大槻ザスパの快進撃を支えた。
将来、日の丸を、近いところではオリンピック代表に入るべき逸材と期待できる人材だったが、惜しくも2年の在籍をもってチームを去ることとなった。
将来的にはフル代表に選ばれてもおかしくないほどの逸材であり、応援チャントのように、ザスパサポの夢を背負い、どこまでも駆け上がって欲しい。

ザスパクサツ群馬vs藤枝MYFC戦 2023.5.28 正田醤油スタジアム
2023.5.28 藤枝MYFC戦
高卒2年目ながら副キャプテンを務めたDF19岡本一真の存在はシーズンを通してあまりに大きく、シーズンを通して奇跡の存在とも言える活躍をみせた

走れ、走れ〜 岡本一真〜
俺たちの 夢を乗せ〜て〜
どこまでも 走れ〜 一真〜
強く 激しく 駆け上がれ〜

↑ザスパからは史上初の世代別代表候補にも呼ばれた一真にちなんで、ザスパサポ全体の夢を背負い、そして前橋育英サッカー部を応援する弾幕の「強く激しく美しく」から歌詞が込められたなかなかの力作の応援チャントだった。
わずか1シーズンだけの使用になったのが残念すぎる・・・
願わくば、もう一度チームに戻って、またこのチャントを唄いたい。



MF28長倉 幹樹(ながくら もとき)

(2022途中、東京ユナイテッドFCから完全移籍し約1年の在籍で夏の移籍でJ1新潟へ移籍)

浦和ユース出身の大槻チルドレンで、順天堂大から今季、関東1部の東京ユナイテッドFCで活躍していた長倉がシーズン途中からの加入となった長倉は無事2年目に契約更新となったが、結局夏の移籍でJ1新潟に完全移籍で去っていき、ザスパでの在籍は夏から夏の約1年となった。
浦和ユース出身ということで、大槻監督もよく知る選手であり、2年目の契約更新となった際の長倉のコメント自体からも大槻監督の元で自分を活かしてくれるはずという意気込みを強く感じ、関東1部では9試合で8得点ということで、下手にJ1の若手などでくすぶって試合勘が無くなっている選手よりも、現在進行形で得点を獲れてノッテいるFWの獲得は即戦力として期待できたわけだが、その活躍ぶりは想像を超えていた。
夏に移籍した直後から、サイドでの突破力、クロスの能力も高いし、そして一気に右サイドからゴール前へ入っていき得点機に絡むストライカーとしての感覚も抜群であり、長倉の途中加入無くしては2022シーズンのザスパのJ2残留はあり得なかった。
とてもJ2で留まるべき逸材ではないことは1年目から明白だったわけで、このままJ1での活躍が期待されるし、その先の海外などもあり得る。
その類まれなるサッカーセンスがどこまで発揮されるのか、まだまだこれからが楽しみな選手だ。

ザスパクサツ群馬vs栃木SC 2022.9.4 栃木グリーンスタジアム
栃木アウェイでも右サイドから、そしてトップ下でと気を吐いたMF28長倉

ザスパクサツ群馬vsいわてグルージャ盛岡 2022.10.16 正田醤油スタジアム
いわてグルージャ盛岡戦 2022.10.16
見事に1対1からの大きな追加点を奪ったMF28長倉



MF41田部井 悠(たべい ゆう)

(2022元前橋育英・早稲田大から新卒加入し2年でJFL滋賀に移籍)
(前橋若宮小・群馬中央中)前橋FC出身BR> 173cm/63kg

まさか悠がザスパに来るとは・・・
ザスパがボロボロになった2017シーズンに群馬に明るい話題を呼んだのが前橋育英だった。
双子の弟・田部井涼と大活躍し、群馬代表として初めて高校選手権で全国制覇した主力が故郷に凱旋した時は本当に歓喜したものだ。
その前橋育英当時の群馬関係ページでの田部井悠の評価、紹介が以下の文であり、とりあえずそのまま貼り付けておく。
「双子の弟・田部井涼とは、左利きか右利きかくらいしか違いがない田部井悠だが、田部井涼が守備的なボランチが役割としたら、田部井悠は完全に攻撃のアクセント役を全うし、攻撃的サイドバックの後藤田が大外を回ってくるプレーが多いため、田部井悠はわざと中に絞って相手守備陣を混乱させるプレーが有効打となる事が多かった。
攻撃における能力がいずれも高い万能タイプであり、時にはヒールキックなどでチームの攻撃にアクセントを付ける気の利いたプレーが多く、そして左CK時には素晴らしい精度と威力のボールで相手ゴール前へ何度も驚異的なボールを送り続け、松田陸のヘディングとの相性も抜群。
弟・田部井涼が欠場時には、右CKも右利きの田部井悠が蹴り、しかもアシストまで決めてしまうなど、その右足の威力、精度には絶対の自信をのぞかせた。
田部井涼と共に、チームには無くてはならない選手だった。」
埼玉スタジアム
全国制覇慰した前橋育英の右サイドで圧倒的な存在感を発揮したMF9田部井悠

・・・以上が当時の私からの紹介文。
本当に楽しみな生粋の郷土プレーヤーが加入したものだが、懸念されるのは大学時代、怪我がちで怪我に悩まされたらしく、だからなかなか他のチームも獲りにくかった事情もあるとのこと。
確かに怪我の後遺症はあったのかもしれないが、ルーキーイヤーの2022はトップチーム所属の選手の中で最も出番が少なかった結果に終わり、わずかに天皇杯で1試合だけ後半に出場したのみで、あとは大槻監督から声がかかる事は無かった。

よく大卒ルーキーの選手は契約上の問題からそんなに多くの試合には出場させられないといったチーム事情も聞くが、そのリミッターが解除されるシーズン終盤になると途端に使われるようになるものだ。
だがそんな事もなく普通に戦力外として扱われたルーキーイヤーは本当に残念でならなかった。
田部井悠の攻撃力がJ2で通用しないわけがない。
2年目となる2023シーズンは双子の弟・田部井涼と同じ41にゼッケンを変えて、悠にとって大きな飛躍の年となることを願ったものだったが・・・結局のところ大槻監督からほとんど声が掛かることもなく、天皇杯で右サイドバックで出場したのみで終わってしまった。

なぜ本職の右サイドハーフで一度も勝負させてもらえなかったのか・・・
前橋育英でのあのプレーを観てきた身としては本当に残念でならないし、右サイドバックでは全然悠の特徴が活きなかった。
そして夏の移籍でJFL滋賀にレンタルされると、そのまま完全移籍となってしまった。

しかし、偶然なのか必然なのか、このレイラック滋賀というチームは本気で2024シーズンはJリーグ昇格を狙い、ザスパからは他にも群馬の誇り・MF白石智之も入り、そしてMF平尾、MF久保田和音もいるし、さらには田部井悠と同級生の、共に前橋育英を全国優勝に導いた原動力となったMF五十嵐理人(まさと)も栃木から完全移籍で加入することとなった。

白石に悠に五十嵐理人・・・これだけのサイドアタッカー陣が揃うチームなど観た事がない。

本気で滋賀は昇格があり得るし、ある意味ザスパよりも2024シーズンは滋賀の方が注目が自分の中では高い。
必ず昇格し、Jの舞台に帰ってきて欲しい。
悠はまだまだこれからの選手だ。

ザスパクサツ群馬vs東京ヴェルディ 2023.6.7 味の素フィールド西が丘
2023.6.7 味の素フィールド西が丘
右サイドバックに入ったMF41田部井悠にはもっと攻撃面で期待したい



FW7川本梨誉(かわもと りよ)

(2022岡山からレンタル移籍しレンタル延長2年で所属元のJ2清水へ復帰)

まだ2022シーズン当時は21歳で夏のレンタル移籍でやってきた川本は、身長も178cmとバランスの取れた体格を持ち、前線で走り回り最後にはゴールを目指すプレースタイルという印象があり、清水育ちの若きストライカーは、2023シーズンもレンタル延長となり2年の在籍でレンタル元の清水へ帰ることとなった。
ザスパクサツ群馬vs栃木SC 2022.9.4 栃木グリーンスタジアム
2022.9.4栃木アウェイ戦にて相手と激しく競り合うFW47川本

ザスパクサツ群馬vs大宮アルディージャ 2022.10.1 正田醤油スタジアム
大宮アルディージャ戦 2022.10.1
FW47川本の強烈なシュート!!

ザスパクサツ群馬vsいわてグルージャ盛岡 2022.10.16 正田醤油スタジアム
いわてグルージャ盛岡戦 2022.10.16
FW47川本はしっかりと前線でボールをキープ

前線で身体を張って起点となれるし、自ら積極的に仕掛けてとにかくゴールを狙う貪欲さもみせるし、つまりは相手にとって常に最大の脅威であり続けられる選手が川本だったが、しかし2023シーズンの大槻監督はなぜかリヨを左サイドハーフで使いたがり、なかなかリヨは得意のゴールに向かっていくプレーをさせてもらえる機会が激減してしまった。
左サイドにリヨを使いたがり、右サイドに北川を使いたがり・・・この2人のゴールに向かっていくプレーを得意とするセンターFW2人が不本意な使われ方をしなければ、もっとザスパの攻撃陣は活きていたはずだ。
リヨにとっては残念な使われ方となった2023シーズンのままの清水帰還となってしまったが、年齢的にいよいよ選手としてのピークも迎えてくるであろうリヨのこれからの活躍が予想される。

川本リヨ!!!
勝ち上がリーヨ!!!!

ザスパクサツ群馬vs藤枝MYFC戦 2023.5.28 正田醤油スタジアム
藤枝MYFC戦 2023.5.28 FW7川本リヨ



FW11深堀 隼平(ふかほり しゅんぺい)

(2022岐阜から移籍→2023J3愛媛FCへレンタル移籍し、J3いわてへ移籍)

名古屋ユース育ちの深堀は水戸や岐阜で経験を重ねてきた23歳の即戦力若手FWとして2022シーズンに加入した深堀。
身長が178cmというところからも1トップもできる万能タイプといったところかと思われたが、プレースタイルは完全にDFの裏へ抜け出し、ゴールに合わせていくスタイルだった。
強敵相手に一撃必殺の裏への抜け出しでピンポイントで合わせていくスタイルは有効にも思えたが、しかし問題があまりに決定力に恵まれなかった・・・
開幕から相当にチャンスが多くあったのにも関わらず、シーズン通してわずか2ゴールという結果で、せめて5点決めてくれていればチームとしても勝ち点5は違っただろうし、それがそのまま残留争いに強く影響した。
そして片道切符の形でJ3愛媛にレンタルされた深堀は、ここで一皮剥けた様子で、途中出場が多かったものの、富山戦でのハットトリックをはじめ、チーム内2位の6得点をあげ、愛媛悲願のJ2復帰に貢献した。
てっきりそのまま愛媛に残り、J2に帰ってくると思われたが、スタメンを勝ち取れなかった事もあるのか、残念ながらもう一度J3の、いわてに移籍となった。
まだまだ25歳と若い深堀、これからの更なる選手としての発展が見込めるだろう。



MF16久保田 和音(くぼた かずね)

(2021松本から加入し2年→2023・J3FC岐阜へレンタル→JFL滋賀に移籍)

2021加入の初年度は左サイドバックでも起用され、あまりにも守備の穴となり、なぜそんなポジションで起用するのか・・・といった扱いだった和音は、細貝の長期離脱、岩上の夏場の不調離脱の頃に、風間宏希と2ボランチを組む事で数試合スタメンとなったが、それにしてもやはり守備に難があり過ぎた。
テクニックは折り紙付きであるため、和音もシャドーの位置などで使えばもっと花開いたのではと思われるが、それにしてもフィジカルの無さがこの2年間目に付いた。
J3の岐阜に片道的なレンタルとなったが、どこまで課題であるフィジカル、守備といったところが改善されるか、今後のプロキャリアとしてはそこに懸かっていると思われたが・・・なかなか岐阜は岐阜で銀河系軍団とも言われる選手層の厚さであり、特に浦和から電撃移籍して話題になった柏木や、かつて山口で王様となり、その後は京都でも活躍した庄司などの壁が厚く、なかなかレギュラーは掴めないまま、2024シーズンはJFL滋賀に移籍となった。
田部井悠のところで述べたとおり、白石智之、田部井悠、五十嵐理人、平尾らがいる滋賀で、久保田和音のテクニックもハマれば、相当な攻撃陣となる。
和音の真骨頂をここで見せつけ、Jの舞台に復帰してもらいたい。

ザスパクサツ群馬vs大分トリニータ 2021.8.18 正田醤油スタジアム MF16久保田和音
2021.8.18天皇杯4回戦大分戦 この日は攻撃のアクセントとして特に効いていたMF16久保田和音



FW13武 颯(たけ はやて)

(2023秋田からレンタル加入し、J3FC大阪に移籍)

福島や富山、秋田で実績を重ねてきた27歳と、まさに即戦力のストライカーが秋田からのレンタルでやってきて、途中怪我で離脱の時期もあったものの、24試合出場3得点と、FW陣の軸として活躍した。
しかし武颯をはじめ、どのFW達もなかなか守備的な大槻監督の采配の元では本領を発揮できたとは言えず、3得点という数字は武颯本人にしても相当不服な数字と言えるだろう。
そんな武は秋田からも契約満了となり、GK山田晃士と同じJ3FC大阪に移籍となった。
まだ28歳の武颯としては今一度Jの舞台を目指して欲しい。

ザスパクサツ群馬vs藤枝MYFC戦 2023.5.28 正田醤油スタジアム
藤枝MYFC戦 2023.5.28
惜しいシュートを決めきれなかったFW13武颯だが何度も藤枝ゴールに迫った



MF14白石 智之(しらいし ともゆき)

(2020富山から加入し4年で契約満了となり、JFL滋賀に移籍)

高崎市出身で前橋Jrユース、前橋育英と群馬のエリートコースを歩み、その後は沼津や盛岡、富山といったJ3を渡り歩いてきたレフティーアタッカーがついにチームを去る事となった・・・
もうシーズン途中の段階で覚悟はしていた。
今シーズン、あまりに白石の起用の仕方が不可解で、シーズン序盤などはMF17山中と共にダブルレフティーアタックのコンビネーションをみせて、リーグ屈指の破壊力も見せつけ、DF19岡本一真のゴールのアシストなどチームを勝利にも導いたというのに、その後の使われ方といえば、勝っている時の時間稼ぎでサイドで粘らせるだけだったり、負けている場面では相変わらず5分、長くても10分程度しか時間が与えらず、そして天皇杯1試合以外は、リーグ戦で一度もスタメン起用も無かった。
もう30歳を超えてくる白石にとっては、残りの現役生活、それもピークを維持できる期間を考えると、この起用の仕方では焦りも出てくる。
プロとしてもう一花咲かせるためにも、このまま大槻ザスパにいては白石の本領は発揮できないことはあまりに明白だった。

その危機感から、残り10試合となった頃に、久々に懐かしのコーナーを立ち上げ、毎試合、白石が試合に出ようが出まいが、とにかく白石の視点から試合を振り返る〜今日の白石〜のコーナーを開設したものだった。

正直ラストのところではMF5エドやMF17山中など、数々のサイドアタッカー達が怪我となる中で、白石も同時に怪我で戦線を離脱してしまったのは、相変わらずここぞというチャンスのタイミングを逃してしまう巡り運の悪さも垣間見えた。

白石の今シーズンに関しては、また白石の個人応援ページで後で詳しく書くのでこの辺にしておきたいが、とにかく自ら選手でありながらザスパのサポータである、サポ兼任選手と公言し、ファン、サポータからも絶大な人気を誇った白石。
例え短い時間でも、投入されればチームの雰囲気をガラッと変え、状況を打開してしまう説得力のある突破など、ピッチの内外、人気、実力共に本当に素晴らしい選手だった。
あれほどの選手はそうはいない。
20年に一人の逸材と言っていいほどの選手だった。

そんな白石についたチャントにある”群馬の誇り”は、まさに白石のためにあるような言葉だった。
自ら愛する地元クラブを出ていくからには、次の新天地ではフルに活躍してもらわなくては困る。
もはやザスパ度返しで、次に行くクラブでの白石を、私はこれからも全力で応援したい。

本当にありがとう、白石智之。
あの前橋育英2年生時に惜しくも全国の舞台で敗れた時、私の翌年の希望は白石、あなたがまだ3年で来年も残って活躍してくれることが唯一の希望でした。
横山翔平と共に臨んだ群馬県大会決勝で惜しくも敗れ、3年生時に全国には行けなかったけど・・・
あなたがザスパに来てくれて活躍してくれたこの4年間、私のザスパへの希望は常にあなたと共にありました。

どこのチームに行こうとも、そしていずれ現役を引退しようとも、間違いなくあなたは”群馬の誇り”であることに変わりはありません。
本当にこの4年間、ありがとうございました。

そして注目された移籍先だが、本当はJ3の沼津か相模原あたりに移籍して欲しかったが、なんとJFLの滋賀に移籍となった。
これまた先に田部井悠のところで書いたが、白石智之、田部井悠、五十嵐理人の前橋育英サイドアタッカートリオが揃い、そして平尾、久保田和音も揃うという、相当攻撃に特化した楽しみなチームとなるレイラック滋賀の2024シーズンは大注目となる。
必ずや、行ける試合は全て応援に行きたいし、必ず1年で昇格し、Jの舞台に帰ってきて欲しいと心から願う。
また、詳しくは白石智之の応援ページで書きます。


お、おー!
し〜らいし〜〜
華麗に舞え〜、決めてくれ!
お、おー!!
吠えろ!!!白石!!!!
群馬の誇〜り、よ〜

ザスパクサツ群馬vs藤枝MYFC戦 2023.5.28 正田醤油スタジアム

ザスパクサツ群馬vs藤枝MYFC戦 2023.5.28 正田醤油スタジアム
藤枝MYFC戦 2023.5.28
後半投入されトップ下の位置から左サイドに入ってはサイドを切り裂くドリブルでの仕掛けとクロスを送ったMF14白石智之




MF27奥村 晃司(おくむら  こうじ)

(2021拓殖大から新卒加入し3年で契約満了、J3YS横浜へ移籍)

状況判断に優れるバランサータイプのボランチとして新卒加入した奥村は3年で契約満了となっってしまった。
MF8岩上祐三、MF33細貝萌、MF15風間宏希、そして今年はMF38天笠が台頭したことでガッチリとボランチのレギュラー陣が埋まり、そしてベンチにはMF6内田達也が重用されたため、なかなかしっかりとレギュラーを獲得したという時期があまり無かった奥村だが、昨年2年目は怪我で岩上祐三や細貝らが抜けた穴を見事に埋める実力をみせたものだった。
得意の攻撃の面では鋭いパスで状況を打開し、自ら得点力も秘めていて今期も練習試合でハットトリックを決めてもみせた。
守備の面でも意外にフィジカルが強いところも垣間見え、MF15風間宏希よりは守備力では上回っており、ミスも少ない良いボランチだった。

なぜ奥村がほとんどベンチ入りもさせてもらえなかったのか・・・なぜ内田達也の方が重用されるのか・・・
もっと奥村のプレーを今シーズン観たかった。
個人的に相当好きな選手であるため、また新天地に行っても奥村の応援は続けたいと思っていたが、行先はJ3のYS横浜に決まり、YSと言えば前橋育英出身の小島秀仁がいるチーム。
小島秀仁とはかなりポジションが被るかと思うが、できればこの2人のボランチのYS横浜を見てみたいものだ。

ザスパクサツ群馬vsツエーゲン金沢戦 2023.6.3
藤枝MYFC戦 2023.5.28
久々登場のMF27奥村は投入後にキッカーも任されていた

ザスパクサツ群馬vs東京ヴェルディ 2023.6.7 味の素フィールド西が丘
2023.6.7 味の素フィールド西が丘
後半投入されたMF27奥村にはもっと今シーズン期待したものだった



MF6内田 達也(うちだ たつや)

(2020ヴェルディから加入し4年で契約満了し、JFLティアモ枚方に移籍

ミスターマイペースと称される通り、とにかく積極的なプレスにいかず中盤で相手の好きなようにやられてしまう事が多い内田だったが、今シーズンは髪型など雰囲気が変わり、どこか別人のようにプレーにもなかなかのキレを見せた。
主にベンチ起用となったが、先に挙げたMF27奥村を押しのけてしっかりとメンバー入りするあたりは、歴代の監督に愛される何かがある。

特に今シーズンは試合後半にMF38天笠、MF15風間宏希がいながら、3人目のボランチとして起用される事が多く、天笠が左に、内田は右に入り、ほぼサイドバックを兼任するような役目も与えられたが、それもそつなくこなす器用さが、歴代の監督に好かれる一番の理由だろう。

コロナ禍の頃も含め、ザスパの苦しい時を乗り越えてくれた内田達也、自分はあまり評価できない面もあったが、しかしザスパのために尽力してくれた事に変わりはない。
その移籍先は予想外のJFLとなり、中田湧大が再度レンタルに戻ったティアモ枚方となった。
関西出身のウッチーとしては、ここで1回帰っておきたかったというところか。
ベテラン風情がありながら、実はまだ31歳のウッチー、枚方で中田湧大を鍛えつつ、まだまだこれからの現役での活躍をみせて欲しい。

おおおー、おおおー
俺たち〜の〜
う〜ちだたつ〜や〜
つよ〜く〜
戦え〜
突き進め〜
う〜ちだたつ〜や〜
おおおー、おおおー

ザスパクサツ群馬vs大分トリニータ 2021.8.18 正田醤油スタジアム MF6内田
2021.8.18天皇杯4回戦大分戦 久々の本職ボランチでプレーしたMF6内田




FW39高木 彰人(たかぎ あきと)

(2021松本から加入し3年で契約満了し、J3相模原へ移籍)

ガンバ育ちの高木は山形、松本へのレンタルを経て、ザスパに移籍となり3年で契約満了となった。
昨年2022シーズンは1トップに入った高木彰人と右サイドのMF10田中稔也が連動して前線からプレスを仕掛ける場面などはなかなかの効果があったが、8月に靭帯損傷により離脱となり、その怪我もあってか3年目へ継続となったわけだが、今シーズンも怪我の影響を色濃く残すような感じとなり、復帰後に何回かチャンスは与えられたものの、もうあの田中稔也と共に前線から猛プレスを仕掛けるような猛々しさは失われてしまっていた。
意外にもまだ26歳と若いため、まだまだやれるはずであり、本来の可能性は感じる選手であるだけに、この先にまたもう一度花開いてくれるか。
そんな彰人の移籍先は、なんと岩上祐三とジャスティンがいるJ3相模原へ!!
こうなればいよいよ相模原を2度目のJ2昇格に導いてもらい、来年はまたJ2でのプレーを見せて欲しいし、2024シーズンも彰人のプレーを観られそうだ。


おー、彰人ゴール、彰人ゴール、彰人ゴール、
おおおおー

おー、彰人ゴール、彰人ゴール、彰人ゴール、
おおおおー

ザスパクサツ群馬vs大分トリニータ 2021.8.18 正田醤油スタジアム FW39高木彰人
2021.8.18天皇杯4回戦大分戦 最近1トップの軸に据えられているFW39高木彰人
己の得点のシーンだけ働くタイプでチームへの貢献度が低いと見ていたが、最近はマークをかわしてボールに関わるシーンが増えてきた

ザスパクサツ群馬vs浦和レッズ 2022.6.22 正田醤油スタ
天皇杯浦和レッズ戦 2022.6.22
値千金の先制点を挙げたFW39高木彰人




GK44山田 晃士(やまだ こうじ)

(2021早稲田大より新卒加入・3年で「退団」し、J3FC大阪へ移籍)

東京都出身ながら育ちは私がザスパの次に応援している湘南ベルマーレのお膝元・湯河原町で育った山田は、早稲田大を経てザスパに新卒加入し、GK1清水慶記やGK21櫛引らがいる中だったが、1年目の天皇杯でベンチ入りするとベンチからのスタジアムに響き渡る鼓舞が一躍注目を集め、その後もコロナ影響でベンチに入ると選手を送り出す際にスタメンの選手1人1人に力強い鼓舞のメッセージを送り、チームに一段と気合を入れ、チームも好調を維持した。
控えのGKがこれほどまでに注目を集めた事は未だかつて無かっただろう。
元々セービング力に定評があり、ベンチからあれだけ鼓舞を送れるのだから、ゴールマウスに入った際のコーチングにも期待がもてるところだった。
そして2年目となる昨年2022シーズン、35節のヴェルディ戦の前に主力8名が新型コロナウィルスに感染するという非常事態となり、山田晃士は唯一残ったGKとしてベンチにGKの控えが1人もいない中でのとんでもないプレッシャーの中でヴェルディ戦のピッチに立った。
この時、山田晃士自身、ピッチに入った時に自分を激しく鼓舞する味スタのアウェイ側に詰めかけたサポータ達の熱量を感じ、ああ、自分は1人じゃないんだ、と感じてくれたと言う。
そのヴェルディ戦は劣勢の中で山田晃士は最少失点の1点に抑え1−1の引き分けをもぎ取り、続けて36節ホーム琉球戦は見事にゴールを守り抜き0−0、そして37節秋田戦では1−0とついに山田晃士自身、リーグ戦初勝利を挙げ、正ゴールキーパー櫛引がコロナ感染から復帰してきたはずの38節ホーム山口戦では櫛引をベンチに押しのけ、4試合連続ゴールマウスを守ったが、この試合では悔しい1−6の大量失点となり、次の試合からは櫛引もスタメンに完全復活し、山田晃士のシーズンは幕を閉じた。
結局ザスパ3年間の中で山田晃士の出番としてはこの4試合のスタメン出場だった山田晃士だが、そのゴールを守る姿は立派なものだった。

そして3年を終えたところでサポからの人気も厚い山田晃士には契約延長の話もあったようだが、山田晃士自身、自らのあらゆる可能性を賭けて、あえて契約延長を断り、「退団」を決意した。

今後もプロの道を探すのか、はたまた秀才でもあり、あらゆることに情熱を持って取り組める己の可能性賭けて新たな道を探すのか、とにかく山田晃士という周りにパワーを与える特殊能力は、サッカーのみならず、この世の中に必ず必要となるものだ。
GKというモチベーションの維持に難しいポジションで、たとえ試合に出ずとも、チームを鼓舞することを己のできる最大限の事としてチームにパワーを与える、それもまたプロとしての一つの姿を示してくれた。

そして移籍先はJ3のFC大阪となり、FW武颯と一緒の移籍となり、さらに注目となるし、ファン、サポータからも愛された山田晃士は、これからも周りにパワーを与えてくれる道を歩んでくれる事だろうと期待したい。

ザスパクサツ群馬vsブラウリッツ秋田 2022.9.18 秋田ソユースタジアム
2022.9.18秋田戦 秋田ソユースタジアム
ここまでコロナ影響で欠場が続いた守護神GK21櫛引に代わり、リーグ戦3試合で1失点、1勝2分のGK44山田晃士は立派に代役を務めあげた。




DF3畑尾 大翔(はたお ひろと)

(2021大宮から加入し3年で契約満了となり、J3金沢へ移籍)

甲府、大宮で実績を積んできた32歳のベテランDFは、2021シーズンに加入してからの3年間、ザスパでまさに守りの要として君臨し続けたが、なぜか3年をもってして契約満了となってしまった。
今シーズンなどは畑尾の古巣であり、天敵でもあった大宮相手に見事に2タテを喰らわせ、大宮のまさかのJ3降格圏へ突き落す要因にもなったものだが、ザスパのリーグ屈指の守備力の中心に座る畑尾に対し、その畑尾を放出してしまった以降、守備の総崩れ状態が続く大宮という、なんとも好対照な状況がそこにはあった。
そしてCKなどのセットプレー時の得点源としても非常に大きいものがあり、ヘディングでの競り合いでの強さにおいては異様なものがあった。

また畑尾は大学時代に肺の血管が詰まって血液が流れにくくなる「慢性肺血栓塞栓症」を患い、闘病生活を送った経験もあって、さいたま市内に障害者就労継続支援B型事業所「PiiS Plaza(ピースプラザ)さいたま」を立ち上げ、利用者の自立支援を行っており、そこで障害者達が手掛けた蜂蜜やコーヒー豆を実際にカインズホームでも自ら店頭に立って販売なども2022年12月末に行い、2023シーズンもその活動は継続された。

選手としても、人間としても素晴らしい人物であるこの畑尾がザスパに3年いてくれた事はザスパにとっても財産であり、畑尾は来年もいるものと思ったものだが・・・

夏過ぎに怪我をして戦列を離れてからはDF2城和が代役に入り、そして代役を越える活躍をみせてリーグ屈指の堅守を見事に引き継いだ事で、世代交代が進んだ事も明白なものにした。

だが、そのDF2城和やDF24酒井崇一、DF36中塩大貴ら若いセンターバック3人が気合いを入れて集中力を保って守っていられるのも、怪我から復帰してきた畑尾がベンチに控えて睨みをきかせているからであり、ちょっとでも気の抜けたプレーをするものなら、いつでも畑尾がレギュラーを代われるという存在がシーズン後半のザスパの守備を下支えした。

ダメだって・・・
最低でもあと1年は必要だって・・・
これほどの守備の要となれ、そしてセットプレーでの圧倒的な高さ、破壊力を持つセンターバックなんて他にいないって・・・

このシーズンオフにて、あまりセンターバックの補強が進まないようなら、再契約も視野には入れておくべきだ。
畑尾は絶対にまだザスパにとって必要な選手であることは間違いない。
契約満了なんて、私は認めない。

そんな再契約を望んでいた畑尾だが、次の移籍先はJ3金沢へと決まり、DF小島雅也らと共に金沢の1年でのJ2復帰を目指すこととなる。
金沢の石川県といえば、2024年1月1日の元日に最大深度7の能登半島地震が起き、まだこの文章を書いている1月中旬の段階でも大変な状況ではあるが、復興の力強い証となるような活躍を畑尾には期待したいし、1年でJ2に復帰し、ザスパフロント陣を見返して欲しい。


熱きハート畑尾大翔
ラララララララー畑尾
頼れる男畑尾
ラララララララー畑尾


ザスパクサツ群馬vs大分トリニータ 2021.8.18 正田醤油スタジアム DF3畑尾
2021.8.18天皇杯4回戦大分戦 センターバック陣に故障者が相次ぐ中、もはや欠かすことができない戦力の守備の大黒柱・DF3畑尾

ザスパクサツ群馬vs大宮アルディージャ 2022.10.1 正田醤油スタジアム
2022.10.1この日のMVP、DF3畑尾の勝ったぞー!!!のポーズ




(2023.11.23UP開始・・・随時更新し、2024.1.18で完了)


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