TOPへ戻る>>ザスパクサツ群馬のページへ




J2 ザスパクサツ群馬

2023シーズン 移籍する選手達
FW28長倉幹樹、MF41田部井悠、MF8岩上祐三
横棒


ザスパから移籍する選手達

シーズン途中ではあるが、夏の移籍の時期がやってきた。
特に今シーズンは群馬にゆかりの深い、地元関連の思入れの強い2人の選手がまず途中移籍となったので、ここに書いておきたいと思う。

またシーズンオフになれば、このページをどんどん更新していくでしょうが、とりあえず先行ということで。



MF28長倉 幹樹(ながくら もとき)

(2022途中、東京ユナイテッドFCから完全移籍し2年目 →J1新潟へ完全移籍)

浦和ユース出身で、順天堂大から今季、関東1部の東京ユナイテッドFCで活躍していた長倉がシーズン途中からの加入となった長倉は無事2年目に契約更新となった。
浦和ユース出身ということで、大槻監督もよく知る選手なのだろうし、長倉のコメント自体からも大槻監督の元で自分を活かしてくれるはずという意気込みを強く感じ、関東1部では9試合で8得点ということで、下手にJ1の若手などでくすぶって試合勘が無くなっている選手よりも、現在進行形で得点を獲れてノッテいるFWの獲得は即戦力として期待できたわけだが、その活躍ぶりは想像を超えていた。
サイドでの突破力、クロスの能力も高いし、そして一気に右サイドからゴール前へ入っていき得点機に絡むストライカーとしての感覚も抜群であり、長倉の途中加入無くしてはザスパのJ2残留はあり得なかった。
大きな戦力が残ってくれた。

そして今シーズンは右サイドから主戦場をトップ下に移り、その高い能力は右サイドの時より更に活きるようになり、20試合で5得点1アシストと数字以上の大活躍の内容で、ザスパの攻撃は戦術・長倉と言えるほど長倉中心となり、速攻のチャンスでは必ず長倉が絡み、そしてことごとく決定的なチャンスを掴んでしまう能力の高さをみせた。
とにかく総合力が相当に高い。
ボールの受け方、いなし方、相手のマークのかわし方、そしてゴール前で見せる数々の決定機。
ゴラッソなシュートをミドルレンジから決めたかと思いきや、何回もゴールファーに詰めてヘディングでもゴールを沈めてきた。

そんなザスパの攻撃の象徴だったエース長倉はさすがにJ1スカウト陣の目にも止まり、昨年地域リーグ所属だった長倉はJ2ザスパに約1年間所属した後に、一気にJ1チームへ移籍となるシンデレラストーリーを掴んでみせた。

ザスパとしてはプレーオフ圏内を未だに狙える位置にいながらの、このエースの放出はあまりにも痛い事だろうが、しかし長倉という将来有望なストライカーのステップアップを考えれば、致し方ないところはある。

長倉がいなくとも、プレーオフ圏内をまだまだ狙える力があることを、この先もオールチームの力で示していくしかない。

ザスパクサツ群馬vsジュビロ磐田 2023.7.23 正田醤油スタジアム
2023.7.23ジュビロ戦
FW28長倉の2試合連続のスーパーゴールはとんでもないものだった

ザスパクサツ群馬vs栃木SC 2022.9.4 栃木グリーンスタジアム
栃木アウェイでも右サイドから、そしてトップ下でと気を吐いたMF28長倉

ザスパクサツ群馬vsいわてグルージャ盛岡 2022.10.16 正田醤油スタジアム
いわてグルージャ盛岡戦 2022.10.16
見事に1対1からの大きな追加点を奪ったMF28長倉


ゴールゴール 長倉幹樹
ゴールゴール 長倉幹樹
撃ち抜け長倉幹樹 オーオー



MF41田部井 悠(たべい ゆう)

(2022元前橋育英・早稲田大から新卒加入し2年目 番号は49から2023に41に変更→2023夏JFLレイラック滋賀に育成レンタル)
(前橋若宮小・群馬中央中)前橋FC出身BR> 173cm/63kg

悠がザスパに来た2年前は本当に嬉しかったものだ。
2017シーズンの前橋育英で双子の弟・田部井涼と大活躍し、群馬代表として初めて高校選手権で全国制覇した主力が故郷に凱旋したわけだ。
その当時の群馬関係ページでの前橋育英のメンバー紹介での田部井悠の評価、紹介が以下の文であり、とりあえずそのまま貼り付けておく。
「双子の弟・田部井涼とは、左利きか右利きかくらいしか違いがない田部井悠だが、田部井涼が守備的なボランチが役割としたら、田部井悠は完全に攻撃のアクセント役を全うし、攻撃的サイドバックの後藤田が大外を回ってくるプレーが多いため、田部井悠はわざと中に絞って相手守備陣を混乱させるプレーが有効打となる事が多かった。
攻撃における能力がいずれも高い万能タイプであり、時にはヒールキックなどでチームの攻撃にアクセントを付ける気の利いたプレーが多く、そして左CK時には素晴らしい精度と威力のボールで相手ゴール前へ何度も驚異的なボールを送り続け、松田陸のヘディングとの相性も抜群。
弟・田部井涼が欠場時には、右CKも右利きの田部井悠が蹴り、しかもアシストまで決めてしまうなど、その右足の威力、精度には絶対の自信をのぞかせた。
田部井涼と共に、チームには無くてはならない選手だった。」
埼玉スタジアム
全国制覇慰した前橋育英の右サイドで圧倒的な存在感を発揮したMF9田部井悠

・・・以上が当時の私からの紹介文。
本当に楽しみな生粋の郷土プレーヤーが加入したものだが、懸念されるのは大学時代、怪我がちで怪我に悩まされたらしく、だからなかなか他のチームも獲りにくかった事情もあるとのこと。
確かに怪我の後遺症はあったのかもしれないが、ルーキーイヤーの2022はトップチーム所属の中で最も出番が少なかった結果に終わり、わずかに天皇杯で1試合だけ後半に出場したのみで、あとは大槻監督から声がかかる事は無かった。

よく大卒ルーキーの選手は契約上の問題からそんなに多くの試合には出場させられないといったチーム事情も聞くが、そのリミッターが解除されるシーズン終盤になると途端に使われるようになるものだ。
だがそんな事もなく普通に戦力外として扱われたルーキーイヤーは本当に残念でならなかった。
田部井悠の攻撃力がJ2で通用しないわけがない。
2年目となる2023シーズンは悠にとって大きな飛躍の年となることを願った。
番号も49から41に。
はじめ、フロンターレの家長を意識したか?と思ったが、育英出身らしく14番にこだわったとすると、最初は14を分けた7+7を掛け合わせて49、そして2年目は14を逆にした41なのでは??といったことで、双子の弟・田部井涼も同じくゼッケンを41にした。

そんな2年目の活躍が楽しみだった田部井悠だったが、残念ながら2023シーズンも大槻監督の構想から外れがちとなり、結局は天皇杯での右サイドバックでのスタメン起用がやっとだった。
一応昨年は途中出場だったが、2年目はスタメンだったのだけが救い、成長か。

ザスパクサツ群馬vs東京ヴェルディ 2023.6.7 味の素フィールド西が丘
2023.6.7 味の素フィールド西が丘

だが、右サイドバックに入ったMF41田部井悠も、守備には頑張っていたものの、持ち味のはずの攻撃面ではほとんど活きる場面が無かったのが非常に残念だった。

本来、ザスパの可変型システムでは、攻撃時は右サイドバックは右ウィングとなり、もっと攻撃に絡むべきだったのではないだろうか??
田部井悠はここで、まず自分の役目として同じく右サイドハーフに入った育英の先輩MF14白石智之の攻撃面を最大限バックアップするべく、自分はまず守備の意識ばかり重きを置いてしまったように見えた。

ここで得意の攻撃面をもっとアピール出来ていれば・・・

これにより、田部井悠は完全に大槻監督の構想から外れてしまったらしく、その後にDF29田頭が来季新卒加入となりながら、2種登録で先にリーグ戦入りとなり、先日の試合ではJリーグデビューを飾り、DF19岡本一真の代役を務める活躍を見せた。

もともと、岡本一真が夏に移籍しても良いように、徳島では右サイドバックが本職のMF5エドオジョンも加入されており、田頭の台頭はもはや田部井悠にとっては戦力外通告となってしまった。

そもそも田部井悠は右サイドバックが正解だったのか?
かたや大槻監督は、よくFW9北川を右サイドで起用しがちだが、何回も右サイドで起用されながら、北川が右サイドで何か良いプレーができた事があっただろうか?
単に北川を投入し、守備に頑張らせながら、セットプレー時の高さ確保や、ゴール前での詰め要員としてしか考えられていない。
だったが、なぜ田部井悠をもっと本職の右サイド、攻撃陣で使ってもらえなかったのか。

あの前橋育英を全国優勝に導いたプレーを観てきた自分としては、非常に歯がゆさで一杯だ。

育成レンタルということでJFLに行くわけだが、せめて滋賀では本職の攻撃の面で活かされる事を願ってやまない。
そして活躍し、絶対にザスパに戻ってきて欲しいし、Jリーグデビューを果たして欲しい。

田部井悠の、あの華麗なる攻撃をこの目でもう一度観られる日を私は信じている。





MF8岩上 祐三(いわかみ ゆうぞう)

(2020松本から加入し4年目→2023夏J3相模原にレンタル)

かつて前橋商業でキャプテンとしてチームを率い、当時の前橋育英相手に群馬県大会決勝を1人で席捲した岩上・
その岩上が当時の青木拓矢擁する前橋育英にあと一歩まで追い詰めた群馬県大会決勝の様子は以下のページ↓
 2007高校サッカー選手権群馬県大会決勝 前橋育英−前橋商業のページへ 
前商時代から注目していた選手であり、その後の湘南、松本などでのプレー時も、やはり岩上の能力は非常に高いと感じており、 以前から、松下裕樹の跡を継ぐのは岩上だと思っていたし、他には徳島の岩尾クラスだと自分は評価していた。
松本などでは完全に右サイドハーフの選手であり、加入した2020シーズンも前半戦は右サイドバックでの起用だったが、ボランチ陣に怪我人が続き、奥野監督も渋々岩上をアンカーに回した後半戦から、絶対的なアンカーぶりをみせつけチームを変えた。
岩上のアンカーの素晴らしさは前商時代に見せたとおりの、縦横無尽の攻撃参加であり、まるでゲームの流れが5手前から見通せていたようにアンカーの位置から相手のバイタルエリアまで一気に攻め込む岩上の攻撃参加により相手は混乱し、そして他の攻撃陣、アタッカー陣の攻撃の幅を無限に広げることにある。
まさに軍神、鬼神、神そのものだった。
岩上あるところに全てのボールは収まり、そして岩上を中心にチームの全ては回った。
プロチームで、J2で、まさかあの前商の10番を背負った岩上の姿を再び見られるとは思わなかった。
チームにとっては紛れもなく軍神であり、そして相手にとっては岩上は鬼神、鬼の姿をした悪魔にしか見えなかった事だろう。
1年前、徳島の岩尾と同レベルと揶揄したが、ここで過小評価であったことをお詫びと共に訂正せねばならない。
岩上こそ、2020シーズン、J2ベストアンカーだった。
岩上をおいて岩上を越えるほどのパフォーマンスをみせたアンカーなどどのチームにもいなかった。
かつてザスパには松下裕樹がいて、そして決して堕ちる事は無かったが、岩上はその松下すらも凌駕している。
2021シーズン、その岩上が大きな怪我を負わずにどうにかシーズン通してアンカーで活躍してくれたことでチームの守備は非常に強固なものとなり、4チームが堕ちるという過酷なサバイバルシーズンでの残留をギリギリ成功させたが、2022シーズンは夏場に調子を崩しパフォーマンスが低下した時期もあったところは、さすがに33歳になる年齢の影響もあるかもしれない。
しかし細貝と岩上のダブルアンカーのバイタルエリアの堅さは素晴らしいものがあった。
そんなフルシーズンはもう頼りきりになるわけにはいかないのかもしれないが、いつまでもザスパのアンカーには岩上がいて欲しい。

ザスパクサツ群馬vsブラウリッツ秋田 2022.9.18 秋田ソユースタジアム
2022.9.18秋田アウェイ戦 中盤を引き締めたMF33細貝萌、MF8岩上祐三

そんな、まだまだその活躍に期待した4シーズン目の今シーズン・2023シーズンだったが、愛弟子であったMF38天笠が今シーズンからいよいよ本職のボランチ起用となり、そして大活躍。
やはり青森山田を全国優勝に導いた、天笠のアンカーとしての実力は本物だった。
試合の流れを読む力などは、まだまだ岩上祐三の方が上の部分はあろうが、天笠にはそこに更に若さゆえの体力があり、最近は縦横無尽さが無くなっていた岩上祐三に代わって、天笠が縦横無尽にピッチを支配し、今シーズンの大槻ザスパの開帳ぶりを支えた。

そこに輪をかけたのが、天皇杯でいきなりボランチ起用となったDF22高橋ユリヤの台頭。
え?左サイドバックが本職のユリヤがボランチ??と最初は驚いたが、意外にもボランチをそつなくこなし、そして一気に3列目からゴール前に上がっていってゴールを落とし入れる、その一気にセンターFWと化すプレーはユリヤを変貌させ、熊本戦、大宮戦と2試合連続でボランチの位置から得点を決めてしまった。

もはや天笠すら脅かすほどの存在感を示している高橋ユリヤのボランチでの台頭により、完全に岩上祐三のボランチとしてのポジションは無くなり、私がいつも否定する右サイドバックくらいしかポジションが無くなってしまい、天皇杯でも後半に右サイドバックに投入されただけだった。

ザスパクサツ群馬vs東京ヴェルディ 2023.6.7 味の素フィールド西が丘
2023.6.7 味の素フィールド西が丘
後半に右サイドバックに入ったMF8岩上祐三にはやはりアンカーで活躍して欲しい

連戦が続いた時に、MF38天笠にも相当に疲れが見え、良いところが消えていた試合が続いたが、なぜそういった場面で、このベテランを投入しないのか、本当にMF6内田やMF15風間宏希らの方が優先順位が高いのか、甚だ疑問にも思ったものだが、ユリヤの台頭については自分としても決定打だった。

もう一方の、今シーズン出番が激減しているベテランMF33細貝萌はタイ時代にセンターバックもやっており、そもそもレッズ時代はストッパーだったわけで、最近手薄になっているセンターバックの控えとしても守備固め要員でベンチに起用されているが、岩上にとっては今シーズンは他のチームでプレーした方が良い状態にある。

その移籍先が、元ザスパの戸田和幸監督が率い、MFジャスティン金城もいる、J3の中で自分も応援している相模原という点が個人的には非常に嬉しい。

現在、相模原は最下位に喘いでおり、なんとしてでも残留に向けて苦戦しているところ、この万能なアンカー・岩上祐三の加入は非常に心強いところだろう。

ジャスティンも腰の椎間板ヘルニアで離脱中ではるが、ジャスティンの復帰と共に岩上が相模原を残留に導いて欲しい。

そして、まだあくまでレンタルだ。
相模原で今一度暴れ、岩上祐三ここにありと示して、来シーズンはまたザスパに戻ってプレーしてもらいたい。


俺たちの(チャチャチャ)
祐三は(チャチャチャ)
誰にも止められない〜


(2023.7.19UP)


やっぱりネット購入は便利ですね^^)
どうせ買うなら以下↓からクリックして入ってもらえると、サイト運営の貴重な助けになります(本当に^^;)





TOPへ戻る>>ザスパクサツ群馬のページへ


inserted by FC2 system