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お薦め”本格”推理小説一覧

〜元Fファンが過去に読んだ中から厳選〜


横棒



過去に読んだ名作を一挙(じゃないけど)紹介!!!

前のページでアガサクリスティの「そして誰もいなくなった」を紹介したところですが、なにぶんあの本は大変古くなかなか手に入らない事もあるかもしれません。
また、私があまりに内容を紹介し過ぎてしまい、そんなに面白くなかったかもしれません。
それに当然の事ながら感受性は人それぞれであり、面白いというツボは違うものです。


ここで私は過去に読んだ名作をいろいろと紹介していきたいと思います。
ここのリストは当然の事ながら名作に出会うたびに増えていく事になりますので、成長するページです。
(だから”一挙”というわけではありません)


また、名作に対して”駄作”もあります。
おもに駄作というものはフェアなものではない場合が多く、考えて損した、とガッカリするものです。
あくまで私の主観性に基づく指標ですが、そういったあまりお薦めでないものも載せていこうかと思います。まあ駄作とはいっても読み物としては面白いものも多いですし、読むのを否定するわけではありません。



お薦め推理小説〜初級者編〜


御手洗シリーズ「斜め屋敷の殺人」島田荘司

一番最初のページで書いたとおり、これが私の中での最高傑作です。
分かる人はすぐに分かってしまうが、一度ハマってしまうとどうにも分からない。
しかし実は分からない方が幸せ。
次の解答編で一枚ページをめくっただけで、雷に打たれたようなショックを得る事ができるのだから。
すぐに分かってしまった人、幸いにも分からなかった人で評価がはっきり2分される作品。
初心者の人でもトリック自体は十分解けるはず。



「霧越邸殺人事件」綾辻行人

隔離された山奥のお屋敷の中で連続殺人が起こる。
前の事件の整理もしきれないまま次々と殺人が起き、読者としては軽い混乱を起こすが、よ〜く文章を読んでいけば”矛盾”に気付く。その矛盾を突破口に暴いていけば結構トリックは簡単。
混乱させるためだけの余計な材料をあまり与えず、あくまでヒントをちりばめきちんと推理でき、連続殺人としても殺される人数は程よい人数。
これは初心者にお薦め。自分もかなり初期の頃に読んだ。



「私が彼を殺した」東野圭吾

この小説の凄いところは、解決編が袋とじになっていること。
つまり、読者側に対して解けるまで答えを読むな、というあからさまな挑戦状。
しかもその解決編というものがこれまたふざけており、物語の続きではなく博士と助手と称する部外者がコミカルにヒントを話し合っているだけ。あくまで物語自体は犯人の名を告げる一歩手前で終わってしまう。

実はこの袋とじを利用し、私と親友Mは推理合戦(2人が解答を持ち寄り、いっせいのせ、で袋とじを開封)を行い、私としてはこれはかなり簡単なトリックでこうして初級者編のリストに載せたが、Mは大事なところを見落としてしまっていたらしく、解けなかったのが意外だった。

一度読んで解けなかった人は、もう一度注意深く読み返せば誰でも解けます。
袋とじにするほど、自信をもってフェアなヒントを提供している作者の姿勢にまず拍手を送りたい。
だからこそ東野はたびたび”天才”と称される。




お薦め推理小説〜中級者編〜

江神シリーズ「双頭の悪魔」有栖川有栖

有栖の最高傑作だと思っている逸品。
なぜか同時進行で進んでいく2つの殺人事件。その真相は・・・
一つ一つのトリックは案外わかるかもしれないが、2つの事件の相関も探らないと正解にはならない。



御手洗シリーズ「占星術殺人事件」島田荘司

純粋にトリックを考えるならば、多少は推理小説に慣れてから読むべき。
私は予備知識もないかなり初期の段階でこれを読んでしまったので、さっぱりそんな発想は出てこなかった。
まあそういう面白さを得るためならば、初級者のうちに読んでもいいかも。
このトリックをあの人気マンガであり人気ドラマ金田一少年の事件簿がパクった事は有名で、それが事前に島田荘司側の許可をもらっていたのかどうかはよく知らない。
万人が認める御手洗シリーズのデビュー作にして最高傑作。







お薦め推理小説〜上級者編〜

犀川シリーズ「すべてがFになる」森博嗣

こんなのわかるわけないだろう、というトリックでありながら、でももしかしたら分かってしまう人もいるのかも、と思う作品。
一応材料は全て提供される。
あとはその天才の領域に近付ける発想ができるか。
森博嗣のデビュー作にしてかなりヒットした作品で、おそらく森作品の最高傑作と言えるのでは。



犀川シリーズ「今はもうない」森博嗣

殺人事件のトリックもさることながら、ラストの大ドンでん返しはお見事。
ところでシリーズものはきちんと順番に読む事をお薦めします。










・・・とりあえず今日はここまで
他にも色々とあるのだろうけど、まっ先に思い付いた名作をとりあえず列挙しました。
ここに書いたものは太鼓判押します。
こんなペースで書いていったら1ページの容量オーバーしてしまうので、あとで初級編や上級編、はたまた駄作集などに分類する予定です。








(2006.10.08UP)






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