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ザスパ草津 群馬出身メンバー紹介
NO.27 MF
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里見 仁義
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あまりに特異なロングスロー、そして中盤のダイナモ
里見 仁義(さとみ ひとよし)
生年月日 1983年5月13日
身長/体重 168cm/60kg
出身地 群馬県高崎市
利き足 右
〜経歴〜
前橋育英('99〜'01 '01ベスト4)
HondaFC('02〜'05)
−公式戦戦績−
(数字が出場数 ( )内は得点)
JFL HondaFC
'02 JFL・4 天皇杯・2(1)
'03 JFL・14(1)
'04 JFL・9 天皇杯・1
'05 JFL・10(1) 天皇杯・1
J2草津
'06 J2・8 天皇杯・1
'07 J2・4
(ザスパ、アルテのページでは2007シーズンは2試合出場のJリーグ出場合計10試合となっているが、2007は25,26,36,51節に出ており、4試合出場、Jリーグ出場合計は12試合の間違いであると確信する)
JFL アルテ高崎
'08 JFL・
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2008シーズンアルテ高崎時代、縦横無尽に快走するMF10里見
2008.11.24 アルテ高崎VSジェフリザーブズ アルテ高崎時代の里見選手の活躍の様子
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2008からはJFLアルテ高崎へ 2006,2007の総括
2008年2月4日公式発表があり、ザスパ草津のMF里見仁義のJFLアルテ高崎への移籍が決まった。
思えば2006年、あのロケットスローで印象深い元育英の里見が入るということで私は大いに喜び、こうして紹介・応援ページまで早速作成したわけだが、ザスパ草津での2年はなかなか里見の本領を発揮できたとはいえない、不本意なシーズンが続いたままザスパを離れる事となったのは寂しい限り。
里見の地元・高崎でサッカーを続けられる事は嬉しい事であり、2007年どん底まで落ち再生を図ろうとしている新生・アルテ高崎でこれまでの鬱憤を晴らすような里見らしいハツラツとしたプレーを披露してもらえればと願う。
過去、ザスパを去った群馬出身プレーヤーと同じく、せめてもの餞としてザスパの2年間での里見をここで振り返りたい。
2006シーズンの里見
2006年のシーズン、チームへの合流が遅れた里見はまずは控え組としてスタートした。
2006シーズン開幕時のザスパといえば、まずシステムは3−5−2であり、中央のMFは3人。そこには絶対的な司令塔・MF島田、セントラルMF中井、アンカーMFチカのトライアングルでほぼ固定され、それが最初のうちはなかなか機能していたので付け入る隙も無かった。
しかし中井、チカのところで攻守に渡る不安定感が露呈しはじめチームも下降気味となると、第2クール途中からはMF櫻田や里見などの出番となり、何試合かスタメンにも顔を見せはじめる。
その頃の里見のプレーぶりをみるに、やはり里見の機動力、運動量といったものは効果があると感じた。
ただ、如何せん出場試合時間がなかなか安定せず、その走りが有効に使えていない場面も目立った。
どちらかというと里見はスタメンよりも後半のカンフル剤、ダイナモ補充として投入すると非常に有効だなと度々感じたものだが、しかしザスパの監督は不動の植木監督。
なぜ里見をベンチに入れながらもここで里見を投入しない?とジレンマを踏むような展開の中でもなかなか里見は投入されずに1点差を守れずに同点にされたり、同点から逆転されたりといった後手を踏む試合が多かった。
結局のところ里見の力がフルに活かせる見せ場も少ないままシーズンは過ぎていき、第3クールからはベテランMF秋葉も途中補強され、今やチームの主軸となったMF櫻田もメキメキと頭角を表し、徐々にザスパの中盤に里見の入り込む余地は無くなっていった。
2007シーズンの里見
不完全燃焼であった2006シーズンを踏まえ、2年目となる2007シーズンではいよいよ里見の本格的な活躍に期待!といったところではあったが、4−4−2のシステムのうちボランチの2つの席については副将櫻田、ベテラン秋葉、そして新加入で2008年からはキャプテンともなった育英の先輩松下が入りもはや飽和状態。
そうなると攻撃的MFの2つの席を争う事となるが、ここもベテラン鳥居塚、走撃の旗手山崎渡がまずはファーストチョイスとなり、チーム事情から度々ここにFWの高田や松浦も入ってきたためなかなか里見の出番は無い。
特に第1クールはチームの戦績も好調であったため、控え組みである里見にとってはここはまず我慢の時期といったところ。
しかし第2クールに入り前橋育英の同級DF佐田が負傷離脱するなどチームは失速し、終盤になり里見の出番が回ってくる。
しかしサイドバックを超守備的人材で揃えるなど、この頃のザスパは完全に方向性を誤っており、25節、26節と後半途中で出場した里見は1人攻守に走り回り気を吐くものの、2連敗となり、結果が芳しくなかった事で指揮官の構想から再び外れる事となる。
再びチャンスが巡ってきたのは36節、アウェイ愛媛戦で3−1とリードの中で終盤に投入され、まさに攻守に渡ってダイナモとなる活躍をし、愛媛の反撃を無難に抑える事に貢献。
ほら、やっぱりこういった里見の後半投入は有効じゃないか、と強く思ったものだが、なぜかその後しばらく里見の出番は無くなる。
ちょっとこの辺の起用については不可解だったが、結局のところ同じく攻撃的な機動力、運動量のタイプとしてはMF山崎渡が植木監督にとってはファーストチョイスであり、そこのポジション争いの敗れた形となってしまった。
シーズン終盤、なぜ里見を使わなかった??
その後、その渡や同じく機動力タイプであるFW後藤涼などが大怪我で戦線離脱となるも、FWカレカやDF喜多といった途中加入によりスタメンの11つの席はなかなか空きが無い状態で、ベンチでもFW岩田、MF佐藤大基といった高卒ルーキーを経験を積ませるため、と積極的に座らせるようになり、ベンチに入れなくては出番がやってくるはずもない。
しかし試合の局面がせっぱ詰まってくるほど、高卒ルーキー2人をなかなか投入できずにベンチ枠を全く有効に使えない試合ばかりが続くようになる。
この辺は本当に不可解。
理解不能。
せめてルーキーをベンチに置くのは1人にしておき、もう1人は攻守に渡って計算ができ、終盤に落ちがちな運動量の補強、増強に貢献できる里見を絶対に入れておくべきだった。
結局は試合終盤にベテランMF秋葉やペース配分の無いFWカレカなどが明らかなスタミナ切れとなる中でもベンチは動かず、試合終盤での失点や、あと一歩のところでの得点を逃すといった終盤に弱いザスパの構図が出来上がってしまった。
なぜ・・・なぜ渡や涼が出られないのに里見を使わなかったのか、この点は悔しくてならない。
戦い終わり・・・無念ばかりが残る
結局2007シーズンは放出が既に決まっていた51節に、先輩松下の出場停止もあり、このシーズン初めてのスタメンの座を与えられ、やはり里見らしく攻守に渡り思い切りよく走り回る姿を披露してくれ、得意のロケットスローも乱れ飛んだ。
このアウェイ徳島戦は、結局終盤に弱いザスパの構図どおりホームチーム徳島の意地の同点ゴールを喰らい2−2の同点となり、ザスパでの里見の戦いは終わった。
2年間の戦い終わり、内容的には決して悪くなかった、といった印象が強い。
ただ、出場試合数が少ないせいか攻撃の連動性という中で絡みきれず、あまり前線での決定的な仕事が出来なかったのも確か。
しかし里見というタイプのプレーヤーは最後の仕事が本来の仕事ではなく、そのダイナモの動きによって攻守に渡ってチームの数的有利を作り上げる事こそが一番の働きであり、その役目は常にどの試合でも全うしていた。
また、伝家宝刀のロケットスローもやはりチームに浸透できなかったせいか、なかなかゴールには直結しなかった。
本来ロングスローはそれを落とせる人間さえいれば確実にチャンスに繋げる貴重な武器となる。
その威力は横浜フリューゲルスでの三浦アツのロングスローを山ほど見てきた私には痛いほどわかる。
当時、アツのロングスローをペナルティライン中央でMFサンパイオが落とし、久保山、吉田といったFWが決めるといった得点パターンのみの2得点で天皇杯準々決勝の磐田戦を制した
そういった攻撃パターンをきちんと作れていれば、あの国内トップのロングスローはもっと有効であったはずだ。
あらゆる面で無念ばかりが残る。
もっと里見というプレーヤーは輝けたはずだ。
今となってはもう遅いが、残念でならない。
地元・高崎での活躍を期待
そして里見は2008シーズンから地元のJFLチーム・アルテ高崎に移籍となる。
まだ若い里見にとって、JFLに残れたという事は明らかにチャンスであり、ここで相応の結果を残せれば再びJリーグの舞台に舞い戻るのも夢ではない。
それこそ、活躍次第ではザスパが再び獲得に乗り出す事だってあり得るだろう。
同じ県内での活躍は否が応でもザスパにも届く。
このHPのアルテ応援ぺージでも書いたとおり、2007シーズンダントツ最下位という不名誉な記録を作ってしまったアルテも、ほぼ別のチームとして生まれ変わろうとしている。
昨年途中から指揮を執る渡辺監督のコンセプトは、チーム全体で走り、攻守の切り換えの速さで勝負することだという。
まさに里見というプレーヤーにとってはうってつけのコンセプトであり、当然監督としても里見はスタメン枠で考えていると思われる。
この2年間、満足に試合に出場できずにコンディションの維持なども大変だったと思うが、まずはアルテでしっかりと年間を通した活躍をし、経験を積んでもらえればと思う。
昨年は多忙のあまりアルテの試合を観に行けなかったが、今年は何とか観に行きたい。
そこで元気に走り回る里見の姿を見せて欲しいと願う。
(2008.02.06UP)
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〜元Fファンの勝手な批評〜
殺人的なロングスロー
里見の特徴としては誰でもまずはロングスローを挙げるだろう。
小柄な身体から放たれるそのロングスローは驚くほどの威力と飛距離をみせる。
人によっては”殺人的”とまで揶揄され、相手選手に狙いすませて放てば相当のダメージを与えられるであろう、そのロングスローは一見の価値がある。
ザスパは2004〜2005に活躍したMF小久保を放出してしまった。
あの小久保のロングスローが見られないと思うと寂しい限りだが、同じ育英の後輩である里見により、小久保のロングスローは引き継がれることとなった。
そして圧倒的な運動量
もちろんロングスローだけではプロのサッカー選手になれるわけもない。
里見のピッチ上での一番の武器、それはおそらく豊富な運動量だろう。
常にボランチとしてチームの中央で縦横無尽に動き回り、守備にも攻撃にも積極的に顔を出す。
昨年、ザスパは運動量、頑張りが落ちたという評価をよく目にするが、この里見にそんなことはあり得ない。
この”ダイナモ”と呼ばれるタイプの選手は私は好きだ。
サッカーにおいて、最も重要な事は”攻守の切り替えの速さ”であり、それが成功したチームは間違いなく強く、勝てる。
この確信に至ったのが、横浜FLUGELS最後の9連勝、そして天皇杯優勝であり、消滅を目の前にし圧倒的かつ統一されたモチベーションに支えられ、脅威的な攻守の切り替えの速さを見せた。
その攻守の切り替えの速さはもちろん運動量に裏づけされなければ成し得ない。
里見にはそんな動きを期待したい。
そしてもちろん中盤の選手として重要である確かな足元の技術や、キレのある攻撃も持つ。
まあここら辺の細かい部分はまだ私もあまり見ていないので、今シーズンを通して期待しましょう。
高校選手権では佐田らと共に4強に
里見はそもそも育英時代、”タレント集団”と呼ばれた第2次育英黄金メンバーの1人だった。
鹿島のMF昌司、FC東京のMF圭志の大谷兄弟(双子)、広島のDF佐田、MF須田、札幌のFW相川、神戸のDF坪内と、至上最も多いJリーグチームへの内定を決めたその面々は、間違いなく名実共に”タレント集団”だった。
そんなタレント集団と共に、里見はボランチとして固定。圭志とのダブルボランチを組む。
(当然育英の布陣は伝統の中盤ボックスの4−4−2)
残念ながら当時里見はJリーグ入りは決まっていなかったが、全国選手権ではその縦横無尽に走り回る運動量と、そしてあまりに特異なそのロングスローをまざまざと見せつけ、解説陣も「ロングスローだけでもプロになれるのでは?」(実況)、「いや、さすがにロングスローだけではプロにはなれませんが、しかし惜しいですね、あのスローイングは」(解説)と舌を巻いた。
しかしタレント集団は”悪しき群馬県勢決勝への壁”に阻まれ、惜しくも岐阜工相手に1−2でベスト4止まり。
大会前に怪我をしたキャプテン圭志の不在はチームの戦術をバラバラにしてしまい、全く惜しい、悔やまれる結果となった。
その後私は里見の動向を追う事ができずにサッカーを続けているのかもわからなかった。
2004、ホンダFCでの里見とザスパは対戦
Jリーグへ駆け足で上っていたザスパは2004JFLというJリーグへの登竜門の舞台までついに登りつめる。
私も関東リーグのときは1,2回ほどしかザスパを見ていなかったが、このJFLという半分プロであるカテゴリーに上がった事で完全にザスパを一番に応援するチームとして決め、できるだけ敷島へも観に行くようになる。
JFLというカテゴリーはほとんど知らなかったが、しかし大塚製薬とホンダFCの名前は知っていた。
共にJ2チームに近い実力を擁しながら、いや、下手なJ2チームよりも強いにも関わらず、母体である大塚製薬やホンダの経営方針もあってか、なかなかJリーグ入りできない両チームであった。
大塚製薬はザスパに触発されてか、念願のJリーグ入りの申請までこぎつけ、JFLの2004シーズンも首位を走った。
しかし、ホンダFCは相変わらず強いのになぜかJリーグ入りには興味を示さない。
本来ならホンダFCはJリーグ立ち上げ以前の日本リーグ1部に属するチームであり、数々の日本代表の選手も擁し、母体のホンダがその気なら明らかにJリーグスタートの10チームに入っているべきチームだった。
その名門としての誇りから、ホンダFCの関係者、サポータは常に”Jリーグチームをも凌駕するアマチュア最強のチーム”というプライドを持ち続け、まだまだJリーグ入りを表明するチームは全国に数多いが、Jリーグに行くのなら、俺に勝ってみろ、と言わんばかりに内外共に”JFLの門番”として君臨する。
J2入りのための原則としての条件はJFLでの2位以内の確保。
勝ち点からいって、首位を走る大塚製薬はすでに確定圏内にあったため、ザスパはこの門番ホンダと熾烈な2位争いを繰り広げる事となる。
そんな中、なんと敷島での対ホンダ戦で、里見の姿と名前を目にする。
信じられなかった。まさかあのホンダFCに里見が移籍して、しかもレギュラー番号の8番を付けサッカーを続けていたとは!
里見は後半から投入され、そのロングスローとあまりにも元気な運動量を見せ付ける。
ああ、本当にあの里見だ・・・
当時にして、あの里見をザスパに欲しい、いつか来てくれ、と願ったものだ。
そしてそれが現実となった。
ところで2位争いについては、結局のところ最終戦のホンダとの直接対決できっちり0−3でザスパは負け、3位になる。
勝ち点も得失点差も同じ。
そして総得点でホンダ64点、ザスパ63点でザスパは3位となった。
しかしそのあまりの僅差でほぼ2位と同格と認められJリーグ入りを果たすこととなったわけだが、ホンダFCはその門番としてのプライドをきっちり守りとおした。
ライバルの多いザスパの中盤
さて、里見の2006シーズン、ザスパでの展望はというと、さすがにその壁は厚い。
システムは3−5−2でほぼ固定であるため、里見のポジションは2つのボランチか1つの司令塔。
司令塔は大宮からレンタルの#10島田がまずいるし、FWだが2列目からのチャンメークもできる#9高田、そしてなぜかMF登録となっているキャプテン#14正美がセカンドストライカーとして入るかもしれない、という予想もある。
セレッソからの#15中井も考えられる。
では、本職のボランチはというとまずは同級生の#8圭志が怪我から復帰し、植木監督の事だからチームの中核に据えるだろう。
残り1つは昨年までの実績ならばコーチ兼任のベテラン#6鳥居塚。
しかし鳥居塚はどういう起用なのかDF登録であるし、長丁場のシーズン全てでの活躍は難しいとなると、そこに里見が入る可能性があるか。
昨年後半チャレンジャーチームからトップ昇格し活躍した#18櫻田、育英の後輩#19後藤涼、里見と同じく運動量と中盤でのユーティリティー性が武器の#13山崎渡、先ほど挙げた#15中井と、それぞれ個性を持ち、甲乙つけがたいライバルがひしめく。
昨年まではこのボランチの層は薄く、皆攻撃的なMFばかりだったが、今年は数々の補強、加入、昇格により一転した。
今のところ里見のチーム内でのポジションの順位は低いかもしれない。
しかし、里見の実力を十分発揮し、圭志との黄金の同級生コンビを形成できれば、きっとザスパは強くなる。
(そして右サイドには同じく同級生の#7佐田がいる)
本人の言葉のとおり1試合でも多くその活躍を見たい。
(・・・圭志、里見がダブルボランチ、右には佐田、司令塔には鳥居塚、そしてトップの正美がゴールを決める・・・見たい、そんな”群馬”なチームを私は見たい)
(2006.02.11UP)
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