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ザスパ草津
平成19年1月4日(木)
新春ドリームマッチ群馬2007
群馬県出身JリーガーVSザスパ草津
観戦記

横棒


ザスパ草津新春群馬県出身豪華メンバーとの対戦

ザスパ草津の2007年一発目の試合は群馬県出身Jリーガーチームとの親善試合となった。

とにかくこの群馬出身チームのメンバーが豪華絢爛。
その顔ぶれの中にはつい元日に天皇杯決勝を戦ったばかりのレッズの細貝や現日本代表エスパルスの青山なども。

大量解雇もありトップチームのメンバーがかなり減っているザスパに対し、今年も多くの群馬県出身Jリーガーが集まってくれた。


群馬出身チームメンバー

まずはじめは群馬出身チームのスタメン。
なにせ多くのメンバーが集まったのでザスパも群馬出身チームも両方とも前半後半でがらりとメンバーが変わってくる事が予想される。


19石原 15大島

28中町       32アトム
6細貝 24青木

26石亀          5坪内
7青山 14大河原

25岩丸


2トップには強豪マリノスで久保もしのぐ活躍を続ける長身FW15大島(育英)、今シーズン不動のFWエースの座を獲得する大活躍となったFW19石原(高経付属)。

攻撃的MFは左ハーフに湘南のMF28中町(高高)、右ハーフにはU-19で活躍し、新潟でもレギュラーの座を掴んだMF32田中亜土夢(育英)。

ボランチは2年連続天皇杯で日本一メンバーとなったレッズのMF6細貝(育英)と、強豪鹿島で不動のレギュラーとなる活躍のMF24青木(育英)。

DFは左から大宮のDF26石亀(育英)、”現”日本代表エスパルスのDF7青山(育英)ちなみに今日はキャプテン、全国大会ベスト8メンバーの柏のDF14大河原(前商)、神戸で不動の左サイドバックレギュラーとして活躍しているDF5坪内(育英)。

そしてGKには一昨年ザスパで活躍した福岡のGK25岩丸(育英)。
いづれもそうそうたるメンバー。

特にスタンドからは青山、青木、アトム、細貝らの選手紹介で一際大きな歓声があがる。確かに代表クラスの彼等がよくこんな地元のイベントに参加してくれるものだ。
県内には特に同じ関東の鹿島やレッズのファン、サポータも多いので、青木、細貝目当ての観客も多くいただろう。


ザスパはOBとなったメンバーも

対するザスパのスタメンは以下のとおり。


9高田 14正美

15中井       6鳥居塚
30秋葉 8圭志

3依田          7佐田
17尾本 25田中

22北


昨シーズン攻撃の軸となっていた不動の司令塔MF10島田やFW20吉本がいない攻撃陣はやはり違和感がある。
布陣的には群馬チームと同じく4−4−2の固定の司令塔を置かないバランス重視。

注目はやはり昨シーズンでチームを解雇となったDF3依田とMF8大谷圭志だろう。
特に圭志は現役引退を表明しているので、これが現役最後の引退試合となる。


ザスパ草津VS群馬県出身Jリーガー新春マッチ

旧知の仲ばかりのメンバー入り交じっての記念撮影
育英時代からの親友、正美と岩丸はがっちり肩を組み合う


立ち上がり膠着状態も群馬チームの個の強さ

どちらもバランス重視のオーソドックスな4−4−2同士。
互いによくプレスもかかりマークにもつきやすいため、互いに攻めあぐねる展開。
正直オフシーズンであるため攻撃時に必要な一瞬のスピードといったキレもFW陣は弱まっている点もある。

4分、左CKからDF14大河原のヘッドはわずかに左へ。

14分、左サイドからFW19石原のトリッキーなヒールでのパスにゴール前MF32アトムがシュートにいくもDFのブロックにあいミートしたシュートまではいけず。

15分も続けてMF32アトム、シュートを放つがGK抑える。
ザスパのGK22北も久々の観衆の前でのプレーとなったが、この日は終始安定していた。加入が決定している今日の群馬チームのGK34常澤らと今シーズンはまた正GKの座を争う事となる。

群馬チームはとにかくMF24青木とMF6細貝のダブルボランチが、やはり互いの強豪チームでの活躍の勢いそのままに攻守に渡り効きまくり、セカンドボールなど中盤を支配。
やはり旬な選手は違う。かつての同僚や先輩達の中で格の違いを随所に見せる。

またFW15大島もシーズン中の一瞬のゴール前でのスピードは無いものの、さすがのポストプレーで確実にチームの攻撃の起点となる。やはりこの辺は群馬チームの個の強さが目立つ。


ザスパ、攻撃の形が作れず

ザスパも20分、右サイドに抜け出したFW9高田がぎりぎりゴールライン際で追いつき、そのままセンタリング。
その速い球にファーでFW14正美が足を伸ばし詰めるもわずかに合わず。

ザスパはやはりMF10島田の不在による攻撃の軸、前線でのボールの落ち着きどころがなくなかなか攻撃に繋がらない。
両サイドに入ったMF6鳥居塚やMF15中井もスピードは無いため、サイドを突破するような攻撃は望めない。
結果として決め手が少なく攻撃の停滞を招く。


前半はスコアレス

対する群馬チームは多彩な攻撃陣のタレントがゴールを狙う。

29分、FW19石原のペナルティ手前中央でつっかけていくと、ペナルティ左サイドに入ってきたMF32アトムへ横パス。
アトム、そのままシュートにいきゴール左上の良いコースに飛ばすも、GK22北ファインセーブではじき出す。

33分、34分とザスパもFW9高田、MF6鳥居塚などを中心に起点となり攻め込むようになるとFW14正美、DF3依田らのシュートはおしくもブロックされる。

37分、ペナルティ手前左寄りからMF6鳥居塚ミドルシュートはわずかにバーの右へ逸れる。

38分、FW19石原、FW15大島とゴール前でシュートチャンスも最後はバーの上へ。

40分、右サイドDF7佐田がうまく抜け出したところからクロスを送ると、ニアにFW14正美が飛び込み、ヘディングシュートはバーの上を叩く。
前半はスコアレスながらもこのシュートが一番惜しかった。


後半メンバー入れ替え

後半に入り選手入れ替え。
まずは群馬チーム。

9吉澤 13吉岡

28中町       32アトム
17松下 6細貝

26石亀          5坪内
24青木 7青山

34常澤


後半のメンバーで注目はザスパにレンタルが決定した横浜FCのFW13吉岡(高経付属)と、完全移籍となったヴェルディのGK34常澤(育英)。
どちらも今年は激しいポジション争いとなるだろう。まずはザスパサポへのお披露目となる。

また個人的に非常に注目のMF17松下(育英)。
私としてはこの守備的MFこそがザスパの中盤の底に最も必要な戦力だと信じる。
ザスパフロント陣よ、この松下のプレーをよ〜くみてくれ。

この他に圭志の双子の兄であるMF16大谷昌司や札幌のエースFW相川の名前などもあったと思うが、コンディション不良なのかどうやら試合には出ないらしい。
以前の新春マッチには出場したヴェルディのMF11大野やマリノスのFW18清水、DF3松田などもやはりコンディションからか出ないか。
なかなかオフシーズンのこの非公式マッチでは出場への制約は厳しい。


ザスパの後半は涼、里見登場

ザスパの後半は以下のとおり。


13山崎渡 14正美

19後藤涼       27里見
8圭志 18櫻田

11寺田         3依田
34小林 25田中

22北


群馬出身としてはMF6鳥居塚、DF7佐田がアウトとなったものの、代わりにMF19後藤涼、MF27里見が攻撃的なポジションに入る。

またこれまた注目はまだ高校生の高経付属のDF34小林亮太。
今シーズンもザスパの特別強化指定選手だった小林だが、2007シーズンからのザスパ内定が決まっている。
本来は群馬チームに入るべき選手だが、考えてみると”Jリーガー”ではないため、急遽ザスパでの参加となったわけか。
まだ高校生ながら身体も大きいし、本人のコメントのとおり1対1には強そうだ。
今シーズンはまずはU-23チームとして草津で始動しまずは育成になるだろうが、早いうちにトップ合流が果たせるだろうか。
CB陣は手薄になってきているだけに期待は大きい。


後半立ち上がり群馬チーム吉岡の先制ゴール!

後半3分、代わったばかりのDF34小林、DF11寺田の間のスペースを狙われ、FW13吉岡がクロスの動きでそこに進入。
スルーパスがうまく渡り、吉岡、フェイントを入れながらゴール前でシュート。
シュートはミートしなかったものの、GK22北の右脇をすり抜けゴールが決まる。

GOOOAAAAALLLL!!!

吉岡、早速ザスパへの名刺代わりの一発となった。
ザスパはまさに急造のDFラインがまだ固まらないうちの隙をつかれてしまった。


ザスパ反撃の渡の同点ゴール!!

ザスパも後半に入りエンジンがかかってくる。
特に代わって入ったMF27里見、MF19後藤涼、FW13山崎渡らの気合いは十分。
運動量豊富なこの3人は前線をおおいにかき回す。

6分、右サイドDF3依田の突破からセンタリングはゴール前に詰めたFW14正美の寸前でDF7青山がぎりぎりクリア。
さすがは青山、その高い身体能力をみせる。こういうプレーこそが青山の真骨頂だ。

11分、ゴール前にボールが入り、FW14正美がボールを受け粘り少しボールを戻したところに2列目から飛び込んできたFW13渡がシュート。

GOOOAAAAALLLL!!!

これがゴールに突き刺さり同点となる。
まさに昨シーズン何点も入れた得点パターン。渡の今シーズンのこのミドルレンジのシュートは武器になるだろう。


1−1のまま試合は終盤へ

21分、群馬チームの右CKをはじき出しザスパのカウンターとなり、MF27里見が完全に抜け出しペナルティ左サイドからシュートはGK常澤がセーブし、MF17松下も素早くブロックに入りシャットアウトする。

群馬チームはMF17松下が下がり目、DFラインに出たり入ったりしながら守り、MF6細貝はかなり上がり目となりサイドなどにも積極的に流れ攻撃の起点となる。
細貝もレッズでは無理矢理3バックの一角に入らされるが、やはり本来はこういう中盤でのセンターMF的に動きが一番だ。つまりレッズの場合、MF18小野やMF17長谷部といった大きな壁があるのだが、それもまた今はいい勉強になっている事だろう。

39分、先制点を決めたFW13吉岡、接触で足を傷めてしまい下がる。
なんと代わって入るはいったんアウトになったはずの湘南FW19石原。
さすが親善マッチ、こういうのも有りか。


キャプテン正美逆転ゴール!!

40分、FW14正美中央からDF24青木を相手にドリブルでつっかけ、ペナルティ手前まで進入したところで右サイドのDF3依田へ。
依田もフリーとなっており、そのままゴール前に持ち込んでシュートすると、DFなどに当たりながらもボールは左サイドへ流れ、再びFW14正美が詰めて押し込む。

GOOOAAAAALLLL!!!

終盤にきて貴重な逆転ゴールとなる。
昨シーズン不本意な戦績となった正美だが、まさにらしい強引なドリブル突破から、自ら押し込んでのらしいゴールとなった。
キャプテンの今シーズンの活躍にはおおいに期待したい。

41分にもFW14正美、再びドリブル突破からシュートも、これはブロックに合う。
この時間帯から両チームとも守備のバランスを崩してでもゴールを狙いにいく。


群馬チームMF中町の同点ゴール!!

42分、群馬チームは意表を突いた左サイドからのDF26石亀のミドルシュートがクリーンヒットし、強烈にゴール左隅に飛ぶが、GK22北これを慌ててはじき出す。

43分、またもや群馬チーム、左サイドからDF24青木のパスからMF32アトムがまだマークがつききらない内に早めにゴール前にクロスを送ると、ゴール前に足を伸ばしながらスライディング気味にMF28中町が詰め、これがピッタリと合いゴールに押し込む。

GOOOAAAAALLLL!!!

これはDF陣もどうしようもない素晴らしいゴールとなった。
これで再び同点に。

ロスタイムに入り、群馬チームの攻撃、右サイドから起点となり左サイドに流れたところでDF26石亀のシュート。
先ほどのミドルシュートと同じくゴール右隅のいいところに飛ぶが、GK22北もファインセーブ。
この試合、なかなかに両チームとも引き締まったいいゲームとなった。

最後はカウンターからDF25田中がそのまま持ち込んでGKをかわすようなループ気味のシュートを放つも、これはヒットせず左に流れてしまい、ここで終了のホイッスル。

2−2と最後は点の取り合いとなり、なかなかに見ごたえのあるいい試合だった。
何より群馬出身の一流のJリーガー達がこの敷島の地で久々のプレーを披露してくれるのは嬉しい限り。
また来年も楽しみにしたいし、群馬出身プレーヤー達の今シーズンの活躍と、ザスパの躍進に期待したい。







(2007.01.04UP)






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