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柏レイソルとの公式戦!!
今年からJ1だけでなくJ2、J3にも門戸が開かれたルヴァンカップ、ザスパは1回戦でJ3の相模原を延長の末に倒し、2回戦はJ1柏レイソルとの戦いとなる。
ただし現在ダントツ最下位、降格に向けて一直線とリーグ戦の状況が絶不調であり、暗中模索の中の大槻ザスパにとって、ルヴァンカップは二の次にするべき。
それがたとえJ1の柏レイソルであろうとも、同じことだ。
あくまでもリーグ戦を優先とさせながらも、控え陣を有効に試すことは非常に重要なことであり、同じく控え陣のチャレンジの場でもある天皇杯よりも一歩早くやれるこのルヴァンカップを最大限活かすべきだ。
とにかくリーグ戦ではもはや手詰まりの大槻ザスパ、このルヴァンカップによる控え陣の掘り起こしで浮上のきっかけを何かしらか掴めるか??
昨年の天皇杯で存在感を見せつけたFW18岩元ルナのような活躍に期待したい。
とにかく控え中心でいくべき大槻ザスパ
レギュラー陣からは、最近スタメンを外れ出場時間の短いFW8高澤、MF6天笠、DF24酒井あたりを出すのがせいぜいであり、その他はなるべく控え陣をフル活用したいところ。
前回のルヴァンカップではメンバー入りの無かったFW18岩元ルナなどは負傷中か感染等が原因だったのだろうが、この試合ではどうか。
その他、負傷でしばらく離脱との正式発表があったのはFW19齋藤セナ、MF27藤村怜、DF4船橋の出場はまだ無理だろうから、その他の戦力でどうにかする必要があるが、船橋も負傷だと、他にはMF5エド、DF29田頭、DF3大畑と、他に右サイドバックが手薄なため、ここはDF50菊池健太か、DF36中野リキルあたりに期待か。
以上が試合前のプレビューだったが、結果としては、なんと怪我で離脱中と思われたザスパ唯一の希望・MF41永長鷹虎がいきなりスタメンに返り咲き。
大丈夫か??鷹虎??
もはや今のザスパの闇を払拭してくれそうな選手は異次元の力を秘める鷹虎しかいない。
同様に、怪我で離脱かと思われたMF11杉本竜士もいきなりスタメン復帰。
右サイドバックはやはり船橋がまだダメなので田頭が連戦ながら出場するしかなく、メンバーにFW18岩元ルナがいないので、やはり怪我か・・・
・・・あれ??MF33細貝は??
細貝まで怪我かよ・・・
40佐川
8高澤
11杉本竜士 41永長鷹虎
6天笠 35玉城
50菊池健太 29田頭
24酒井 36中野リキル
42石井僚
ベンチには、FW9北川、FW7和田晶士、FW30小野関虎之介、MF17山中、MF10佐藤亮、MF22高橋ユリヤ、DF3大畑、DF2城和、GK13近藤壱成
J1柏レイソル
あの元代表で有名な井原正巳監督率いる柏レイソルは、今シーズンも3勝4分1敗とまずまずの出だしとなっており、1年水戸でプレーしたFW15木下庸介が4得点とチームを引っ張り、FW10マテウスサヴィオも2得点4アシストと攻撃の軸となっている。
結果として、そのFW15木下庸介は帯同せず、マテウスサヴィオもベンチに温存と、まあザスパ相手のルヴァンカップでは、やはり主力は温存かといったところ。
9武藤雄樹
48熊澤
45山本桜大 29島村拓弥
34土屋巧 28戸嶋
2三丸 24川口尚紀
22野田裕喜 50立田
31守田
ベンチには、FW17フロート、FW10マテウスサヴィオ、FW47オウイエ、FW25鵜木(うのき)、MF33白井、DF44纉c(くわた)、DF4古賀、DF3ジエゴ、GK21佐々木
永長鷹虎が入るザスパ、前半から形を作る
試合開始から7分、左サイド寄りペナルティ内への縦パスに走り込んだFW8高澤に対してDF22野田とGK31守田に挟まれ、高澤が先にボールに触り倒されるが、ギリギリPKの判定まではもらえず。
10分、右サイドでMF41永長鷹虎にボールが入ると、相変わらずの安定した球さばきで3人に囲まれようとも余裕でかわしていきボールをキープ。
・・・相変わらず凄いな・・・ほんと中村俊輔の生まれ変わり(まだ俊輔も存命だけど)、これほどのテクニシャン、そうはいない。
J1柏相手でも全く変わらない。己のテクニック、間合い、ボールを絶対にマイボールにし続けるという自信が違い過ぎる。
やはり、この次元が違う男が復帰しているということは、今後のザスパの復活があるとすれば、この男を中心にするしかないと強く感じる。
この試合で目立つのは、右サイドバックのDF29田頭がいつになく多くロングスローを右サイドから多用すること。
前節まで、DF36中塩のロングスローが目立ち、最後のラストプレーではFW9北川の一矢報いる得点にまで繋げたが、J1で健闘する町田のように、今後はロングスローにも頼るしかないという大槻監督の思いが伝わる。
15分、左サイドでMF11杉本竜士が1枚剥がして縦にいき起点を作ると、右サイドのMF41永長鷹虎にサイドチェンジを送り、永長、さすがのトラップでマイボールにすると、ダイレクトに出したところにDF29田頭が走り込みCKを掴む。
これはなかなかの攻撃の形を作った。
やはり永長鷹虎が入ると、前半からもこういった形を作れる。
レイソルに先制される!!
20分、ゴール前で跳ね返したところからMF28熊澤に後方から直接シュートを放たれ、これはゴール左を逸れてくれる。
24分、DFラインから右サイドで受けたMF41永長、右から左にダブルタッチ気味に縦に突破したところをMF34土屋もファールでしか止められず、これはカードじゃないかという永長のアピール。
ちょっとでも隙があれば、これだけの突破がすぐにできてしまう永長鷹虎・・・何度でも言う、次元が違う。J2の選手ではない。
27分、柏は右サイドからのFK、DF2三丸のタイミングをずらしたキックからファーでDF22野田がヘディングを狙うも、これはミートせず。
30分過ぎ、右サイドで攻撃を繋げた柏、左サイドにクロスを送ると、これにDF2三丸がダイレクトに合わせてゴール前に決定的な折り返しを入れFW9武藤が突っ込んでくるも、わずかに触れず助かる。
すると33分、右サイドからのMF29島村が入れていったアーリークロスに、ゴール前ニア右でFW9武藤が後ろに逸らさせるヘディングでシュートを放つと、ゴール前でクリアにいったDF29田頭が触るも、ほぼオウンゴールのような形でそのままゴールに・・・
・・・・・・・・・・・・・!!!!??????・・・・・・・・・
うーん、田頭惜しい!!!
もう少しでクリアできたボールだったが、武藤の前の空きスペースへの動き、そして技ありのヘディングを褒めるしかない。
天笠、痛恨の脳震盪交代!!??
36分、後方から走り込んだMF34土屋巧の強いミドルシュートを至近距離でMF6天笠が側頭部で受けてしまい、倒れ込む。
ダメだ・・・これはハッキリした脳震盪だ・・・
この天笠の負傷退場により、MF22高橋ユリヤと交代となる。
うーん、脳震盪となると、しばらく試合には出られないな、こりゃ・・・
まあ天笠は休む時期だったので、これで一度リフレッシュしてもらい、またシーズンの巻き返しに貢献してくれればと切に願う。
ちなみに脳震盪の交代は交代のカウントや交代枠には含まれないとのこと。
CKから追加点献上・・・
この交代直後の40分、柏は右CK、DF2三丸の左から放たれたインスイングのボールに対してGK42石井僚が出ていくも伸ばした腕でパンチングしきれず、その裏、ファーに走り込んだDF50立田がヘディングを押し込む・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
なんと、もう追加点とは・・・
石井僚も、前に出たのだから、最低限触らなければいけない場面、先制点の田頭のオウンゴール気味の失点もそうだが、どうもここぞというところでしっかり守れていないのが、最近のザスパの不調を物語る。
昨年ならこういった失点はほとんど無かった。
前半ロスタイムでダメ押し弾喰らって折り返し・・・
2点先制され完全にバランスを失ったザスパに対し、柏は余裕をもったプレーがみられる。
気づけば前半の半ばまではシュートはむしろザスパの方が多かったのに、シュート数が2対9と圧倒的な数字差となっている。
そんな6分の前半ロスタイムに入った中、MF11杉本竜士もズルズルと下がりDFラインに吸収された左サイドを使われ、MF29島村が左横に出したボールに、後方からダイレクト、右のインサイドで合わせていったMF28戸嶋のダイレクトシュートがゴール左隅に見事に決められてしまう・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マジですか・・・
ダメだ、完全に腰が引けて好きにスペースを使われすぎ・・・
こうして前半は3点ビハインドで折り返しとなってしまうザスパ。
J1柏相手に前半3点とは・・・
攻撃ではある程度やれているだけに、あまり崩されていない中でのもったいない2失点により自ら不利になってしまい、なおかつそれでもこらえきれずにダメ押し点まで与えてしまうという構図は最近のザスパにありがちな、象徴的な展開となる。
後半、柏の決定機は2回ともノーゴール
後半に入り3分、右サイドMF29島村からのクロスにゴール前に飛び込んだFW9武藤のヘディングがドンピシャで決められてしまうが、これはかろうじてオフサイドで助かるが・・・もはや0−3の中、助かったも何も無いが・・・
10分にはMF29島村のカットインからのドリブルから右サイドを切り裂かれ、DF50菊池が完全に翻弄されると、決定的なゴール前への折り返しにFW9武藤が詰めるも、かろうじてバーの右。
・・・ほとんど入ってますが・・・
3点リードの柏に完全に試合の主導権を握られているザスパ、特にこの日の柏の攻撃の最大のキーマンである右サイドのMF29島村には完全にやられている。
13分、ザスパは3人まとめて交代、MF41永長鷹虎、MF11杉本竜士、DF29田頭、FW10佐藤亮、MF17山中、DF3大畑を投入。
久々の永長鷹虎のプレーはもっと観たかったが、これはリーグ戦でも是非とも使ってもらいたいもの。
15分、入ったばかりのMF17山中が左サイドから切り裂き、右にボールを出すと、ここに上がっていたMF22ユリヤが受けて攻撃を繋ぐ。
ユリヤはこういった攻撃参加が魅力的なところであり、やはりユリヤの攻撃参加はチャンスに繋がる。
17分、柏は2枚代え、ここまで攻撃の象徴であったMF29島村、FW9武藤の2人をお役御免で下げ、FW25鵜木、FW17フロートを投入。
ようやく攻撃に転じるザスパ
3点差、攻めるしかないザスパだが、どうしても柏の伸び伸びとした攻撃に手を焼き、なかなか攻撃に転じられないザスパ。
26分も左サイドからのMF45山本の突破からの切り返しから強烈なシュートも、GK石井僚が正面で抑える。
後半、この時間になっても、未だ後半1本もシュートが無いザスパ。
うーん、やはり重症だな・・・
27分、ザスパは2回目の交代、FW40佐川に代えてFW9北川を投入。
柏は2枚代え、MF28戸嶋、DF24川口に代えて、MF33白井、DF44纉c(くわた)を投入。
35分、ザスパは最後の交代、FW8高澤に代えてFW30小野関虎之介が投入される。
小野関はルヴァンカップも含め今季公式戦初出場。
36分、左サイドからMF17山中が持ったところで外側をDF50菊池がオーバーラップしてきたことで攻撃に厚みが出て起点となると、MF22ユリヤを経由して中央に折り返したところでFW10佐藤亮の左足からのシュートは相手にブロックされCKに。
ようやく後半、シュートを撃てたか・・・
40分、ザスパは右CK、FW10佐藤亮の鋭いボールからセカンドを拾い、再度FW10佐藤亮のクロスからゴール前でDF24酒井のヘディングも惜しくもバーを外れる。
42分、柏は最後の交代、MF48熊澤に代えてFW47オウイエを投入。
佐藤亮が一矢報い敗戦
44分、FW9北川が気の利いたダイレクトパスにより前線で風穴を開けると、FW30小野関虎之介のシュートは惜しくも相手のブロックにあう。
アディショナルタイムは3分。
ロスタイム2分、DF24酒井が上がったところで起点となり相手を引き寄せると、ボールを戻す形でFW10佐藤亮に預けると、佐藤亮は得意のカットインからの左足からのシュートを一閃させると、これが見事にゴール左上隅に突き刺さる!!
GOOAALLLL!!!!
目の覚めるようなゴールが突き刺さる。
見事なゴールだったが、このままホイッスルとなり、試合は1−3で終わり、2回戦で敗退となった。
1−3という完敗ではあるものの、しかしJ1柏相手にやれた部分は最近のリーグ戦よりはよほど感じることができた。
特にMF41永長鷹虎には可能性を感じざるをえない。
もう鷹虎に賭けるしかない。
鷹虎を活かすためにも、どう右サイドバックと絡めるか、あのアホなニセサイドバック可変作戦をいい加減変えるか。
初スタメンとなったDF36中野リキルは安定したプレーをみせ、MF22ユリヤの攻撃参加は柏相手にも通用した。
またFW9北川がなかなかの動きとプレーで後半終盤の巻き返しを後押しした。
そしてDF29田頭のロングスローはDF36中塩に負けないものがあり、これで左右からロングスローを入れられるようになる。
こういった見えてきた突破口をどうリーグ戦に活かせるか。
しかし・・・やはり監督はとにかく交代させるべきだが・・・
唯一交代させないとしたら、鷹虎をスタメンで使うくらい思い切ってやり方を変えてもらわないといけない。
(24.4.24)
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