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ザスパクサツ群馬

2024年4月7日(日)
J2リーグ2024シーズン第9節
ザスパクサツ群馬 VS 水戸ホーリーホック(ホーム)
観戦記 −

横棒


序盤の大一番、瀬戸際の大槻ザスパ

まず冷静に状況をもう一度確認して欲しい。
誰が何と言おうと、8節終わった時点で1勝2分5敗。
38試合に減ったJ2で、既に1/5を回ったところで、まだ4月、シーズン始まったばかり、なんてアホな事を言っている場合ではない。

そして、その1勝というのは裏天王山で、同じく不調の徳島からアウェイで挙げただけのものであり、ここまでホーム5戦で1分4敗という内容もまた問題であり、観客動員の少なさはJ3チームに劣る状況。

確かに岡山戦からマシなサッカーにはなってきて、徳島戦で初勝利し、水曜の大分戦でも内容はそこまで悲観するものではなかったにせよ、結果的にホームで負けている事は重すぎる事実。

特にせっかく内容が良くなってきたのに、相変わらず一番の切り札であるはずのMF41永長鷹虎の投入がなぜか後半40分近くと、あまりに遅すぎる采配をみると、本当にホームで勝つ気があるのか、負けているというのに、そんなに失点が怖いのか?と大槻監督の采配には常に疑問符がつきまとう。

そんな中でやってきたホーム2連戦目の水戸との北関東ダービー。
ここで勝たねばいつ勝つ、という試合であり、今シーズン初のホーム戦勝利をここで挙げられなければ、もうしばらくホームでの勝利は望めないのでは、という状況。

もはや内容ではなく、結果が求められる、序盤の大一番、大槻監督のまま本当にこのシーズンを心中していいのかを見極めるべき、瀬戸際の重要な試合となる。

特に3連戦の最後でもあり、敗戦の後でもあるので、連戦の影響をどう考えてメンバーを柔軟に組めるのか、大槻采配の真価が問われる試合ともなる。



連戦をどう考慮するのか?大槻ザスパ

さて、冒頭に書いたとおり、3連戦最後であり、前節は初勝利した徳島戦のメンバーのままスタメンを同じ布陣で強行させたが、疲労著しいMF5エドなど、この試合ではいい加減ベンチには落とすべき。

そして前節ロスタイムに簡単に振られて失点を喫するなど、明らかに精彩を欠くDF2城和をこのタイミングできちんと休ませ、復帰したDF24酒井と入れ替えるのかで、大槻監督にまだまともな思考能力があるのか見極められる明確な材料となる。

特に注目はMF41永長鷹虎が昨年は水戸にレンタルだったため、古巣対決となり、さらに今日は21歳の誕生日。
とにかく鷹虎にもっと攻撃を託すべきだ。

そしてスタメン発表となり、FW8高澤、MF6天笠をベンチに温存、そして久々にMF11杉本竜士がベンチに復帰となる。
DF22高橋ユリヤのボランチからの攻め上がりには期待したい。



23平松
7和田晶士
5川上エドオジョン  10佐藤亮
15風間宏希 22

36中塩            29田頭
2城和 3大畑

42石井僚


ベンチには、FW8高澤、FW40佐川、MF11杉本竜士、MF41永長鷹虎、MF6天笠、DF24酒井、GK13近藤壱成




後藤田、松原修平擁する水戸

水戸といえば昨年からいる元前橋育英の全国制覇メンバー、DF2後藤田と、GKには元ザスパの松原修平がいる。
水戸も連戦を考慮して、どうメンバーを入れ替えてくるかが出足の鍵となるか。

その水戸もザスパと同じくまだまだ不調で、1勝3分け3敗と、ザスパより勝ち点1多いだけのゲビ3。
ダービー以前にゲビ2のザスパとの残留争いの直接のライバルでもあり、6ポイントゲームでもある。

なお、後藤田は残念ながらベンチ外。
この前からそうなので、怪我か??


45寺沼
8落合
7新井晴樹       96黒川
 15長尾 88長井

4大崎         19村田航一
4山田奈央 33牛澤

51春名

ベンチには、FW22久保、FW9安藤、MF6高岸、MF23甲田、DF5楠本、DF4A石井隼太、GK21松原修平



どちらかというと貧打線の様相

立ち上がりから攻め上がることができているホームザスパ、左サイドからのロングスローからCKを掴むと、左CKにゴール遠目からのDF3大畑のヘディングシュートは惜しくもバーを直撃!!
ザスパにはめずらしく、前半から決定機が作れた。

ザスパも水戸もやはり18位と19位の戦いらしく、決して堅守同士というわけでもないが、攻撃も繋がらないという、貧打線同士の戦いという様相。

すると19位、FW10佐藤亮が右サイドで持ったところで、相手のMF96黒川がダーティーなチャージで倒しイエロー。
佐藤亮、随分長い間倒れ、MF41永長鷹虎も準備を始める。

30分、右サイドで相手にボールを持たれたところを手で押してしまい、DF22高橋ユリヤにイエロー。




低調な前半はスコアレスで折り返し

35分、右CKを掴んだザスパは、ファーで拾ったボールからMF5エドのシュートは惜しくも相手GK51春名にファインセーブで止められ、そのカウンターからバイタル中央でMF15長尾にフリーでシュートを撃たれてしまいゴール右を捉えるも、GK42石井僚がファインセーブではじき出す!!
よく止めた石井!!

ザスパはDF22高橋ユリヤが中央から持ち上がったり縦パスの意識が高く、ザスパの攻撃を前向きにさせている。
また水戸も中央のFW45寺沼の周辺にボールを集めボランチ陣からのシュートも多い。
ザスパももっと中央からもいけるところを見せていかないと、サイド攻撃も活きない。

佐藤亮が倒れている時間が長かったため、前半のロスタイムは長めの3分。

こうして低調な前半はスコアレスで折り返しとなり、いったいこれのどこがダービーなのか??という相変わらずの内容。

高澤、鷹虎などの主力を温存している後半にどうなるか。





後半、相変わらず鷹虎の投入が遅く・・・

後半に入り9分、ザスパは右サイドでFKを掴み、FW10佐藤亮が左で入れていったファーへのボールにFW23平松がらしさを発揮するスライディングで詰めるも、惜しくも合わず。

10分、水戸は1人交代、FW8落合に代えて、MF23甲田を投入。

12分、ザスパは2枚代え、FW7和田晶士、FW23平松に代えて、FW40佐川、FW8高澤を投入し2トップを入れ替え。

22分、ザスパは2回目の交代、MF15風間宏希に代えてMF6天笠を投入。
1枚イエローをもらっているユリヤじゃなく、宏希を代えるか・・・やはり連戦の影響だろう。

しかし、なぜ一緒に鷹虎を投入しない??
前半に痛めている佐藤亮にそこまで無理をさせるのか??
この2回目の交代がシングルというのが・・・これがいつも敗因の一番の要因だ。

26分、FW45寺沼、MF15長尾に代えて,FW9安藤、MF6高岸を投入。


鷹虎投入でようやく試合が動く

それにしても・・・すみません15分か20分間くらい、何も書くことがありません・・・
ただただ時間が経つだけ。
水戸も水戸、どちらのチームからも、得点の匂いも、シュートすらもない。
なんだ?この凡戦??
これがダービー?
笑わせるなよ・・・

やはり2回目の交代が全て。
なぜあそこで鷹虎を入れなかったのか、本当に意味がわからない。

38分、ようやくザスパは3回目の最後の交代でFW10佐藤亮、DF29田頭の両右サイドに代えて、MF41永長鷹虎、DF24酒井を投入。

ここで入ったばかりの鷹虎が右CKを蹴りにいき、その流れからFW40佐川がヘディングで折り返したボールをファー、ゴール右でDF3大畑が折り返し決定機を迎えるも、惜しくもブロックされ、しかもオフサイドの判定・・・
これは惜しかった・・・


40分、水戸も最後の交代、MF7新井晴樹、MF96黒川に代えて、DF42石井隼太 、FW22久保が入る

41分、波状攻撃を浴びてペナルティ手前左からシュートを撃たれ、かろうじてブロック。

43分、速攻からFW40佐川が落とし左サイドをMF5エドが攻め上がり、佐川、高澤と詰めるゴール前に折り返せれば大チャンスだったが、惜しくも相手にブロックされCKに。

この左CK、鷹虎のキックからゴール前ファーでDF24酒井がバイシクルシュートを撃つも、惜しくもGK51喜名がキャッチ。



最悪のホームでのスコアレスドロー

試合は3分のロスタイムに入り、水戸の右サイドからのFKとなり、そこからゴール右でシュートを詰められるが、かろうじてGK42石井僚が抑える。

同じくザスパも右サイドからのFK、鷹虎のキックからへ出イングを押し込むもGKに抑えられる。

こうしてタイムアップ・・・

なんだ、これ?

これってサッカー?

なんだよダービーって?

お互い負けなくて良かったという試合、この水戸相手にホームで勝てない??

互いのサポーターとも同じことが言えるだろう。

こんな相手に勝てないんじゃ、どこに勝てるんだよ、と・・・




2回目交代の采配が全て

結局、2回目の交代でボランチ同士を1枚交代させているだけ、という采配が全てを表している。

どう考えてもあの重要な2回目の交代は、最低でも2枚の交代とするべきだった。

残る3回目の交代は結局は今日のように後半38分くらいになってしまう。
ロスタイム含めてせいぜい10分間だけのプレーしかできず、これでは流れを引っ張ってこようにも、どうしようもない場合が多い。

つまり3回目の交代は、最悪のケースであるGKのアクシデント交代の可能性も含めて、1枚だけ余らせて3回目を残しておき、戦術的な交代は1回目と2回目の交代に表れるべき。

それなのに、2回目の交代が1枚だけで、3回目の交代に2枚余らせている意味はいったい何なのだろうか??

重要な条件として言いたいのは、この試合が3連戦目の試合であったということ。

特に左サイドのMF5エドは明らかに疲れが見え、いつものキレが無かった。
いつものエドならサイドの突破の時に、もう一歩、半歩前に出てクロスを撃てるところを、今日はそれができなかったため、クロスも相手に引っ掛かった。

本来はMF17山中を左サイドのスタメンで使うべきところ、杉本竜士の復帰でベンチ外に追いやられるというのも、意味がわからない。
どう考えても、今のザスパの中で最もサイドから突破しクロスを上げられるのは山中であるのに、いったい何を考えて選手を起用しているのか??

3連戦でレギュラー選手は一様に疲れているのだから、しっかりと2回目の交代までに4枚入れ替え、チーム全体の動きをカバーすべき、つまりは2回目の交代で前半も削られていたFW10佐藤亮に代え、なぜMF41永長鷹虎を入れなかったのかが不思議でならない。

あらゆる意味で、あの2回目の交代で風間宏希から天笠にボランチを入れ替えただけという采配がいかにヤバい事なのか、つまりは大槻監督の頭の中の采配の基準がどれだけヤバい事なのかが直結してわかるということ。


ザスパも水戸もコアサポも重症

それにしても、相手の水戸も酷かった。
特に攻撃のレベルはザスパに酷似していた。
まさに18位と19位の戦い。
もしこのまま両チームが今シーズン戦い続けるなら、確実に2チームとも堕ち、来年はJ3でダービーを継続することができるだろう。

そもそもおかしい。
これだけチーム状況が酷いのだから、もうこれ以上堕ちることはないと、もっと一からメンバーも戦術も変えて開き直ってもいいだろうに、一向にやり方、メンバーを変えようともしない。
相変わらず鷹虎は昨年の白石と同じ使い方に固執し、全く切り札たる選手も使いきれていない。


そして重症なのはコアサポもそうだろう。
これだけホームで勝てない試合が続き、このダービー戦などは勝利以外にあり得ない状況であったのにも関わらず、未だに居残りも無い。
本気でチームのことを考え、憂いているのなら、居残りして社長か監督、強化部長でも来ない限り帰られない姿勢を見せるべき次元に来ているというのに、相変わらずヌルすぎる、俺たちは信じてチームを支えていくという発言だけに終始するとは・・・
これがサポーターなのだろうか?
世代が違うといえばそれまでだが、サポーターとは妄信的に選手を応援することだけがサポーターではない。
叱咤激励という言葉の意味、選手達を精一杯応援しながら、時には厳しくチームに要求していくことこそがサポータに求められる姿だ。

今のコアサポ含めたユル過ぎるチーム状況をみれば、もはや2回目のJ3降格は目に見えている。

そして1回目とはもはやJ3のレベルがあまりに違い過ぎる。
今のザスパと水戸なら、J3のどことやっても負けるだろう。
もはやJ2もJ3もレベルに差などほとんどない。

先週観てきたJFLの滋賀とHondaをみても、もはやザスパがJ2で戦い続けるなんて現実的ではない。
J3に落ちても、すぐにJFLまで落ちて、そしてJFLでも勝てない状態は続くだろう。

絶望しか感じない、早くも終焉を感じる重要だったはずのホームでのダービーはこうして終わった。

次のホームリーグ戦は随分と先の連休前半の初日、4/27の長崎戦となるが、とてもこのままでは長崎に勝てることなど見込めない。
いったい、いつホームで勝てるのか・・・
そしてどうやったら残留できるのか・・・




(24.4.7)





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