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ザスパクサツ群馬

2024年4月3日(水)
J2リーグ2024シーズン第8節
ザスパクサツ群馬 VS 大分トリニータ(ホーム)
観戦記 0−2

横棒


当たり前のことをやれば本当は強い大槻ザスパ

昨年末最後3連敗からはじまり、今季も開幕から2分4敗と絶望的なスタートとなった大槻ザスパだったが、岡山戦からDF24酒井の離脱により右サイドバックに入っていたDF3大畑がセンターバックに入り、DF29田頭が右サイドバックに入ったことで、田頭が本来のサイドバックたる動きをしてくれ、サイドのケアから解き放たれたFW10佐藤亮が自由に前線を動けるようになり攻撃は活性化。

さらに昨年FW28長倉が抜けてからチームの一番の不振の要因となったFW23平松のシャドー起用から、FW8高澤がシャドー役を務められるため、平松は本来の1トップのポジションに置かれてポストをしまくり、その平松と佐藤亮、そして高澤の前線3トップが起点となれることで、左からはMF5エドオジョンが得意の縦への攻撃に参加し、MF15風間宏希もようやく得意の攻撃の方で力を発揮できるようになってきた。

結局のところ、このHPで散々昨年後半から嘆いてきたとおり、右サイドバックが意味もなくインサイドハーフに入り、佐藤亮が右アウトサイドに張ってしまうという悪手と、平松がシャドーをやるという気が狂った、たった2つのバカげた作戦がようやく切り替わったことでチームは普通の、真っ当な作戦を遂行する集団となり、岡山戦、そして徳島戦とようやくまともな試合を前半からできるようになった。

・・・一体・・・我々は昨年の途中から、何を観させられ、応援させられてきたのか・・・

今思えば本当にもったいない。
このニセサイドバック可変システムと、平松のシャドー起用作戦の2つさえ無ければ、昨年のザスパは十分にプレーオフに参戦できるレベルとポジションにあったと思うと、残念でならない。

昨年はせっかくチャンスだったのに・・・そして戦力も下地もあったのに・・・

それなのに、いつまでもいつまでも、同じやり方で内容も結果も伴わずやり続ける大槻監督の限界が見えた昨シーズンだったところで、今シーズンはいい加減そのボロが最大に出てしまったのが悪夢の4連敗という形で出ただけのことだった。


さて、この通常のサッカーに戻った大槻ザスパなら、再び上昇できることは間違いないのだが、怖いのはDF24酒井が戻ったら、再びDF3大畑が右サイドバックに戻り、大槻監督の大好きなニセサイドバック可変システムに戻ってしまうのではということ。
2トップだって、平松の起用がいつまでも1トップであり続ける保証もない。
昨年あれだけこだわった平松のシャドー起用に、いつ戻すかもわからない。

このたった2点の、そもそも意味のわからない不調になった作戦がどれだけバカげたことだったのかを、大槻監督が正しく理解されているのかが問題だ。

とにかく・・・お願いしますから、このまともな作戦でこの先も戦ってください。

そうでないと、20チームで3チーム堕ちる今年からは、あっという間に降格します・・・




DF酒井ベンチ復帰の大槻ザスパ

大槻ザスパは土曜からの中3日の連戦となるが、やはり今期初勝利を挙げたスタメンは全く変えず。
まあ変えないでしょうね、大槻監督は。

ただ戦列を2試合離れていたDF24酒井がベンチに復帰。
大きな怪我などではなかった様子でなにより。
DF22高橋ユリヤも復帰しており、DF3大畑も本職のセンターバックでそつなくこなしており、これで今季薄かったセンターバックの層の厚さが戻ってきた。

さて、連戦の疲れはとりあえず大丈夫か??


23平松
8高澤
5川上エドオジョン  10佐藤亮
15風間宏希 6天笠

36中塩            29田頭
2城和 3大畑

42石井僚


ベンチには、FW7和田晶士、FW40佐川、MF41永長鷹虎、MF17山中、DF22高橋ユリヤ、DF24酒井、GK13近藤壱成




片野坂監督率いる大分

大分にとって伝説級の監督である片野坂監督体制となった今シーズンの大分だが、町田に抜かれたエースFW藤本一輝をはじめ、ジュビロに抜かれたMF高畑、ガンバに抜かれたDF坂、鳥栖に抜かれたDF上夷(うええびす)と、J1勢に抜かれた戦力の穴は大きかったらしく、ここまで2勝3分2敗と、ちょっと昇格までには厳しいペースの開幕シーズンとなった大分。

まだシーズンも始まったばかりで、片野坂監督の手腕が発揮されるまでは時間がかかるというところか。

その大分はベテランであり3試合連続ゴール中というFW93長沢駿を連戦を考慮してあえてベンチで温存。
その他、FW11渡邊新太、DF4薩川、MF26保田など、スタメンの半分以上を入れ替えてくる。

この連戦アウェイはある程度リスクを負っても仕方ない、引き分けでも良しといった割り切った策だろうか。
まあ自分も監督ならこうする。



13伊佐
29宇津元
5中川寛斗       18野嶽
6弓場 19小酒井

2香川勇気         27松尾
34藤原優大 25安藤智哉

32濱田

ベンチには、FW93長沢駿、FW39有働、FW11渡邊新太、MF26保田、DF4薩川、DF3デルラン、GK24西川



右サイドバックDF29田頭の効果が早くも見られる立ち上がり

雨の中のキックオフとなり、雨が試合に影響するピッチ状況。

雨ということもあり、2試合前からGK42石井僚になってからDFラインで下手につながずにシンプルに縦に入れるという場面が多いザスパ、おかげで2トップのFW23平松、FW8高澤がボールに触る頻度も多い。

ただ全体的にはやはり上位にいる大分のポゼッションで試合は進み押し込まれる場面もあるが、前節初勝利でようやくスイッチの入っているザスパもしっかり対応していき、FK、CKも獲って、風間宏希や佐藤亮のキックからゴールを狙う。

17分にはFW8高澤のポストでのダイレクトでの落としから右サイドをDF29田頭が相手DFラインの裏を突いて上がっていき、早めのクロスはFW23平松には全く合わなかったが、そもそも前半からこういった縦への突破を右サイドで観られることなんて、これまで今季無かったので、やはりDF29田頭が右サイドバックに入っている効果が大きい。

・・・まあ、、、これが普通なんですけどね・・・
なんで最初から、開幕からこれじゃなかったの??といったところ。

20分、今度は右サイドからの速攻でFW10佐藤亮が攻め上がり、レフティーであることを活かした中央へのカットインからの得意の角度での左足からのシュートはゴール左ギリギリを捉えるも、これは相手GK32濱田が右手一本のファインセーブでCKに逃し、手ごたえのあった佐藤亮としては悔しい表情。



大畑痛恨のオウンゴールで先制献上

22分、大分はダイレクトパスが繋がり右から中央に割って入っていったMF18野嶽の右足アウトにかけていったシュートはわずかにDFに当たりバーの上、CKに逃げる、

この左CK、FW29宇津元の右足からのキックがゴール方向中央に入り、これをクリアにいったDF3大畑のヘディングが高さがやや足らず、そのままバックヘッドの状態になってしまい、そのままゴールへ・・・


・・・・・・・・・・・・・!!!!??????・・・・・・・・・


なんと・・・これは大畑、非常に残念なオウンゴールとなってしまった・・・

2試合前の岡山のオウンゴール、そして同じ日に町田VS広島でもFW大橋がやはりCKからのヘディングでのクリアが入ってしまうオウンゴールもあったが、なんか最近オウンゴールが多いな・・・という不運な失点により先制を与えてしまうこととなった。

せっかく大分相手に良い内容で進めていられただけに、本当に残念な先制献上となってしまった。




前半は1点ビハインドで折り返し

先制とはなってしまったが、せっかくアウェイで今季初勝利を挙げたあとのホーム戦、雨の中で応援しているサポ相手にも、ここは逆にスイッチを入れて逆転勝利にもっていかないといけない。

その後は雨足も強まる中、互いに中盤でのパスの通し合い、そしてカットをしあう形となる。

この辺で気づいたが、いつもはボランチの配置は左が風間宏希、右が天笠が多いと思うが、この試合は天笠が積極的に左サイドに顔を出し、MF5エドオジョンのフォローに入る場面が多く、攻撃時はそういった形をとるようにという作戦だろうか。
かつては左サイドハーフで起用され頭角を表したレフティー天笠なので、やはり左サイドを主戦場とするべきだろう。
左足からクロスも入れられる。

痛恨のオウンゴールとなってしまったDF3大畑だが、攻撃の繋ぎのところでは中央を強気で通すパスや前線のFW23平松を狙った思い切った縦パスなど、なかなかの正確なキックで守備ラインから攻撃のスイッチを入れていく。

こうやって前半にも関わらず1点を取り返しにいくホームザスパが押し込む時間帯が続く。
あの、先制されても一向にスイッチが入らず、ただただ負けるだけだった最悪のジェフ戦に比べて雲泥の差だ。
右サイドバック田頭、左には勝負にいけるエド、そして1トップに平松の形で、ようやく戦えるチームになってきた印象。

それに対して大分は隙を突いた速攻からの追加点を狙い、42分には右サイドからのカウンターからすぐにゴール前ニアに入れられ、GK42石井僚がギリギリのタイミングで前にはじき、さらに詰められるも、石井僚もリーチの長さを活かして先に押さえる。

こうして前半は悪くは無かったが、不運なオウンゴールによる失点で1点ビハインドで折り返しとなる。


後半、まだまだベンチに残る佐川や鷹虎らの切り札も使いながら、なんとか相手の追加点の前に同点に追いつきたいところ。





後半押し込むも大分も崩れず2枚代え

後半に入り3分、早速左サイドからMF5エドを中心に攻め込み、エドの左からのクロスは相手にクリアされCKに。

この右CKの流れからセカンドを拾ったザスパはMF6天笠の得意の左からのミドルシュートが地を這うような素晴らしいシュートとなりゴール右を捉えるも、GK32濱田がかろうじてはじきCKに。

この右CKがファーに流れセカンドを拾ったザスパはMF5エドが後方から狙いすましたシュートも、惜しくもバーのやや上。

前節、古巣の徳島相手に殊勲の決勝弾を決めたエドの2試合連続ゴールで追いつきたいところ。

7分には左サイドをFW8高澤がカウンターで攻め上がり、左からファー前方を狙ったスルーパスが見事に通るも、惜しくも後方から追いかけていたFW23平松は雨に濡れるピッチにスリップしてしまう。
平松としてはもう少し早いタイミングで欲しかったかもしれず、思ったより長い距離になって足がもつれたような形。

11分には中盤でボールをキープした相手に後ろから引っ張る形で倒してしまい、これは要らないイエローをもらう。

14分、高澤、天笠らが速攻から運び、右に渡すとFW10佐藤亮の左足からのシュートはGK32濱田がはじき、さらに左サイドで高澤、エドらがセカンドを拾って分厚い攻撃を仕掛けるも、なかなか大分守備陣もそこは守る。

15分、1点を追いかけるザスパは先に2枚代え、イエローをもらったMF6天笠とFW23平松に代えて、DF22高橋ユリヤ、FW40佐川を投入する。

17分、大分も2枚代え、FW13伊佐、MF5中川寛斗に代えて、FW93長沢駿、FW11渡邊新太を投入。


押し込む1点が遠いザスパ

長身のベテランFW93長沢駿が入った大分は、明らかにこの長沢を明確なターゲットマンとしてどんどん縦にボールを入れてくるようになり、そして長沢もそれに応えて見事にポストを務め起点となる。
こういう選手がいると厄介だ。

22分、ザスパはさらに交代、FW8高澤に代えてFW7和田晶士を投入・・・だが、だったら右サイドにMF41永長鷹虎も入れるべきだ。
2回目の交代までに入らなければ、3回目の交代で入れるのでは遅すぎる。
本当にホームで追いつき、そして逆転する気はあるのか??

26分、大分も2回目の交代で2枚が絵、FW29宇津元、MF18野嶽に代えて、FW39有働、DF4薩川を投入。

28分、ピッチ中央で相手を潰しにいったDF36中塩にイエロー。

30分、大分にFW11渡邊新太、DF4薩川、FW93長沢駿とゴール前で繋がれ、長沢の決定的なシュートはギリギリブロックしCKに逃がす。

とにかく時間が過ぎていく。
ザスパとしては1点が遠い。

36分、相手大分の2回のCKをしのいだザスパはFW40佐川のカウンターが入り、数的有利となる中、いったんファーにボールが渡り、MF22高橋ユリヤが右からゴール左に押し込む攻撃がGK32濱田にはじかれたところからファー、ゴール左でFW40佐川が決定的なヘディングシュートを押し込むも、なんとゴールライン際で相手DFがギリギリ頭でクリア!!!??

非常に惜しいところだったが、これでもギリギリ点が入らないザスパ、本当に1点が遠い、遠すぎる。



ロスタイム、縦パス1本のカウンターに沈む

38分、ザスパは最後の交代、FW10佐藤亮、DF29田頭に代えて、MF41永長鷹虎、MF17山中を投入。
MF5エドを右サイドバックに回し、とにかくアタッカーを多くそろえる作戦に。
思えば、かつてはセンターFWばかりを揃えていた頃からすると、随分まともなベンチ要員の揃え具合になったものだ。

だが、連戦の影響もあり、いい加減MF5エドの足は明らかに限界。
やはり連戦をもう少し考慮して、サイドはスタメンとベンチを入れ替える工夫は欲しかった。

44分、大分も最後の交代、DF27松尾に代わり、DF3デルランを入れ、いよいよ守備固めに入る。

45分、山中が左CKを掴むと、なんとこの時間帯で早くもGK42石井僚が上がってくる。
普通はロスタイムあと1分といったところでGKが上がるが、よほどこの試合での1点が遠いことが伝わってくる。

試合は4分のロスタイムに入ると、大分は前がかりとなっているザスパの裏を通す縦パス1本からFW11渡邊新太がカウンターに入り、下がりながらの守備となったDF2城和をフェイントで止まらせ、その一瞬を突いて右足からの角度のあるところからのシュートはゴール左に決まってしまう・・・

・・・・・・・・・・・・・!!!!??????・・・・・・・・・


終わったか・・・決定的な追加点が決まってしまう。

まあ、仕方ない・・・
0−1で負けるのも0−2で負けるのもさして変わりはしない。

そこからは和田晶士のボレーシュートなどもあったが、やはりこの日立ちはだかるGK32濱田に阻まれ、タイムアップ。

せっかくアウェイで今季初勝利をあげた後のホーム戦だったが、残念ながらオウンゴールとロスタイムの追加失点での惜敗に終わった。





前半を含め、大分相手にあれだけやれた試合は今季なかなか無かった。
明らかに3連敗中の頃から明けて、岡山戦から内容は良くなっている。

ただ、ある程度相手とやれているし、守りの粘り強さも戻りつつあるが、とにかく点が獲れない限りは勝ち点は獲れない。

この試合でいえば、やはり連戦を考慮して両サイドはスタメンからMF17山中、MF41永長鷹虎でいくべきだった。
そうすれば後半にパワーを残したMF5エドなどの戦力も使えたはずだ。
また何度も言うがFW10佐藤亮はそもそもサイドではなくトップ下で使うべき。

この辺でいよいよMF15風間宏希をトップ下に入れるべきとも思う。

エド、山中、永長鷹虎とサイドアタッカーも揃い、1トップ候補も高澤、佐川の他、平松も相当活きてくるようになり、前線の駒が揃ってきたところで、この駒を活かせるシャドー、トップ下が欲しい。

DF22高橋ユリヤが戻ってきたこともある。
ユリヤと天笠をボランチで組ませ、さらには天笠を左のボランチで使うことで左サイドの攻撃を更に分厚くさせ、DF36中塩も含めてリーグ屈指の左サイドのアタック能力を高めることもできる。

それにしても、DF2城和が限界だ。
DF24酒井が戻ってきたところで、次の3連戦目最後は絶対に城和を休め、酒井と入れ替えるべきだ。
ここで城和を強行させるようなら、大槻監督の采配能力は完全に終わっている。
マネジメントという言葉が欠如しているとしか言いようがない。


3連戦最後、そしてホームでの水戸とのダービー。

これ以上に大槻采配の真価が問われる試合も珍しい。
明らかに序盤戦、前半戦の最大の山場となる。

少なくとも両サイドと城和のところくらいはしっかりとフレッシュな選手に入れ替え、必ずや勝利しないといけない。

とにかく、今日の試合でも鷹虎の投入が後半38分はありえない・・・
あの最大のターニングポイントだった2回目の交代で、なぜ和田晶士1人だけの交代だったのか・・・

全く意味がわからない。
こんな采配が続いて、次の水戸戦を落とすようなら、即刻監督を更迭させるべきだ。

せっかくこれだけの戦力が揃い、内容も良くなってきたのに、采配でこれ以上台無しになるのは耐えられない。






(24.4.3)





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