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ザスパクサツ群馬

2024年3月24日(日)
J2リーグ2024シーズン第6節
ザスパクサツ群馬 VS ファジアーノ岡山(ホーム)
観戦記 1−2

横棒


最悪の3連敗・・・最下位に沈み早くも降格危機の大槻ザスパ

前節横浜FC戦の敗戦はちょっと普通の敗戦とは違う、衝撃的で深刻的なものだった。

前半25分という、あまりに早い時間帯に相手に退場者が出て10対11の状態で長い時間を戦えたのにも関わらず、ほとんど有効打となるような攻撃も出来ず、ただただ時間を使われ、75分間という時間を相手のかっこうの守備練習にしてしまった。

これで第5節にして早くも3連敗を喫し、シーズンはじまって未だ勝ちなしの2分3敗の最下位。
さすがに相手が10人になったところで、最低限引き分けにはできるだろうと淡い期待を描いた自分も含めた現地参戦組の絶望的な落胆は計り知れないものだった。

よくある、あと少しでバーに阻まれたとか、相手のキーパーが当たり日、どうしてもゴールに嫌われたとかではなあく、本当に何もできずに75分間が過ぎたことが衝撃で深刻だった。

試合を観たほとんどのサポーターが感じただろう。

本当に攻撃練習とかしているのか??と。

後半に投入されたMF41永長鷹虎やMF5川上エドオジョンら個の力も活かせず、ワンツーなどのチームとしての連動性が一つもない。

中央にFW40佐川、FW8高澤というリーグ屈指のポストワーカーがいるというのに、クサビのパス1本も入らず、鷹虎やエドといったサイドにとにかくノーチャンスのボールを渡すだけで、しっかりマンマークがついている彼らとしても、さすがに前を向く事ができない。

セオリーとしては、クサビのパスを一本入れてから相手の守備のギャップを作り、そしてスペースのできたサイドにボールを入れて突破していくという形が普通なのに、そういった有効打が一つも見られないというのはあまりに異常だ。

試合の総評として、あまりに攻撃の引き出しが少なすぎる、と書いたわけだが、大槻サッカーはとにかく守備ありきであり、攻撃なんて選手の個の力しか考えていないのか??と思ってしまう。

だから昨年からFW陣が全く点を獲れない。
昨年は守れてはいたから連敗もしなかったし、その頑強な守備の影に隠れていたが、あまりに点が獲れなすぎる、もっとやり方はいくらでもあるはずだと、このHPでは散々訴えてきた。

その弊害がいよいよ昨年ラストの3連敗からずっと続いてしまっている。

とにかく弱い。
チームが弱すぎる。
大槻サッカーの根幹である、まずは守るという原則が、前半であっさり点を獲られるというところで一気に瓦解してしまっている。

昨シーズンからずっと書いているが、昨年途中から全く機能していない、攻撃でも守備でも支障が出まくっている右サイドバックがニセサイドバックとしてインサイドに上がり、FW10佐藤亮が右サイドに張るというわけのわからない可変システム。
今となっては、この可変システムが、あの悪夢の2017シーズン、森下監督がブレずにやり続けた、山岸と岡庭という攻撃的な2人による2ボランチに見えてきてならない。

2ボランチもどちらかは交互に上がってこその攻撃なのに、そんなこともない。
特に前節はMF6天笠が欠場だったので、MF35玉城には期待したが、結局それもなかった。
ベンチに攻撃が本職のボランチMF27藤村怜が入っていれば、相手が10人になってから期待できただろうが、ベンチには無駄にFWばかり並べて、ベンチ要員も明らかにバランスを欠いていた。


ダメだ・・・全てダメだ・・・

ようするにパワハラ報道が出たとおり、今のザスパの現場は完全な大槻監督のワンマンチームになっているのではないだろうか。
いつまでも内容も結果も出ない可変システムについても意見を言える選手もおらず、意見を言ったのであろうFW7加藤潤也やDF3畑尾といった有力者たちはチームを離れていった。

パワハラ報道は流出している動画をみても、まあそれほどのものかといった印象も受けるが、とにかく風通しの悪さは確かなんだろうなと思う。

はっきり言って、この先もいつまでも大槻監督の裸の王様状態が続くなら・・・


今年からのサバイバルシーズンと化しているJ2に残るには、監督の交代しかない。

大槻監督の人気や信者たちの言葉など一切関係ない。断言する。



酒井崇一、櫛引欠場の大槻ザスパ

連戦となる中で、ザスパはトップをFW40佐川からFW23平松に、左サイドをMF17山中からMF5川上エドオジョンに入れ替え。
そしてなぜかDF24酒井崇一、GK21櫛引がいない!!
うーん、怪我かインフルか??

とにかくこの試合リーグ戦では初スタメンとなるMF5川上エド、DF29田頭がよほど両サイドで活躍しなければ首位相手に勝ち点など望めない。




23平松
8高澤
5川上エドオジョン   10佐藤亮
15風間宏希 6天笠

36中塩             29田頭
2城和 3大畑

42石井僚


ベンチには、FW40佐川、FW9北川、FW7和田晶士、MF41永長鷹虎、MF17山中、MF35玉城、GK13近藤壱成




絶好調の首位・岡山

岡山はここまで4勝1分で首位と絶好調。
昨年からの主力がほとんど残る中、山形からMF24藤田息吹が加入し、昨年からレンタル加入していた前橋育英を全国制覇に導いたMF14田部井涼を完全獲得など盤石の体制を敷いた岡山は、やはり3年目となる木山監督の采配も合わさり、いよいよ昇格に向けて開幕ダッシュを決めてみせた。

その岡山は3連戦最後の戦いのため、メンバーを入れ替えてきており、特にFW11太田龍之介が初スタメン。





99ルカオ
10田中雄大 11太田龍之介
17末吉塁        88柳貴博
44仙波 24藤田息吹

43鈴木喜丈 18田上 4阿部海大

49ブローダーセン



ベンチには、FW9グレイソン、MF8ガブリエル、MF27木村太哉、MF25吉尾、MF15本山遥、DF5柳育崇、GK1堀田





ザスパにお付き合いする首位岡山

開始からやはり首位岡山相手に攻められるザスパ。

12分には左サイドで拾われ、ファーに出されると、後方から来たMF88柳貴博のミドルシュートは足のアウトにかかってくれて右に逸れて助かる。

14分には中央候補からMF24藤田息吹のミドルが放たれるが、これはバーの上。
・・・そうか、今の岡山には、あの藤田息吹がいるのか・・・

19分、中央で受けたMF15風間宏希が弱気な縦パスを前線に送るが、シュートコースが空いているなら、風間ならもっと撃つべきだ。

21分、左サイドからMF5エドが攻め込んでから後ろに戻し、DF36中塩の左からの良いクロスがファーに入り、DF29田頭がダイビングヘッドを合わせるも、惜しくもブロックされるが、良い形だった。

今日は右利きのエドが左サイドのため、こういった中塩の左からクロスが入ると効果的だ。


しかし、どことなくだが、首位岡山がザスパに合わせすぎではと思えるほど、最近の相手の立ち上がりからガンガンくる感じではなく、ザスパもある程度五分に戦えている。

久々に前半に試合になっているザスパを観た。
全般的にこれまでよりうまくいっている要因として、FW23平松が昨年途中から全く機能しないトップ下ではなく、この試合はFW8高澤がトップ下をやり、平松は得意のポジションである1トップに据えるため、周りもシンプルにクロスを入れてくるし、平松も迷いなくプレーできている感がある。

これに対し岡山は、FW99ルカオ、FW11太田龍之介の控えコンビが不発気味で、ザスパに全く圧力をかけられないでいることが、この前半の意外なザスパの善戦に繋がっている。




首位相手に前半はスコアレスで折り返し

30分、右サイドからFW10佐藤亮が攻め込んだところでDF18田上が倒し、イエローが提示される。

32分も左サイドからMF5エドがニアに詰め寄るドリブルで攻め込み、予想に反して前半から攻撃の形ができているザスパ。

今日は右サイドではなくセンターバックに入ったDF3大畑とDF36中塩が結構縦パスを入れるので、ザスパもリズムが出てくる。

またGKも櫛引ではなく石井僚なので、普段の城和と下手につなぐのではなく、シンプルに縦に蹴る場面が多く、それもまたチームに推進力を与えている。

それに対して首位岡山も当然黙ってはなく、38分には大卒ルーキーのFW11太田龍之介にゴール前でボールが渡り、あと一歩まで詰め寄られたり、MF24藤田息吹にセカンドを拾われシュートまでいかれる場面も作られる。

最後は相手FW10田中雄大の高速ドリブルで攻め込まれるも、しっかり対応しタイムアップ。

今シーズン、ルヴァンカップを除いてリーグ戦では初めてまともな前半を観た・・。
3連勝している首位相手にもっと押し込まれるものと思ったが、相手岡山がザスパに合わせてきている事も助かり、前半をゼロで抑えられたことは大きい。

後半、鷹虎、山中、佐川といった控えもいる中、先に点を獲り、今シーズン初の勝利、それも大金星をあげられるか。




後半開始早々、相手のオウンゴールで先制!!

後半、エンジンがかかりきれない岡山は1人交代、FW99ルカオに代えてFW9グレイソンとレギュラーを投入。

すると3分、ザスパの左サイドからのスローインからMF5エドが強烈な低いシュートを撃つと、これはアウトにかかり枠を外れるも、これをクリアにいった相手MF88柳貴博が右足アウトに当たってしまい、なんとこれがゴールに突き刺さる!!


・・・・・・・・・・・・・!!!!??????・・・・・・・・・


マジで??
こんな形で首位相手から最下位のザスパが先制を獲れるとは・・・
あまりに意外な形での先制となったが、これもエドのシュートが鋭かったからこそであり、やはり攻めこそのサッカーだが、相手の柳貴博も決して慌てる場面でもなく、これはちょっと珍プレーの部類に入る。
これは棚ぼたな先制が入った。


すぐに同点に追いつかれる・・・

しかし、そのすぐ3分後だった。
城和のクリアボールがFW9グレイソンにカットされると、MF44仙波に中央でボールを持たれ、マークを冷静にキックフェイントでかわすと、完全に自分の間合いに入れ、ここから右足を振り抜いたシュートがズドンとゴール左に突き刺さる・・・


・・・・・・・・・・・・・!!!!??????・・・・・・・・・


え???
あんな綺麗なシュートってある??
フェイントの時点からあまりに文句のつけようがない綺麗な一直線のシュートで、GK石井も一歩も動けず同点に追いつかれる。

やはりこれが両チームの今の力の差か・・・

得点を奪った10分はとにかく守らなければいけない大事な時間帯でこうもあっさりと点を奪われては勝ち点3は獲れない。

13分、岡山は2人目の交代、FW11太田龍之介に代わり、MF27木村太哉を投入。

16分、左サイドからのFW10佐藤亮のカウンターからのFW8高澤のパスが合わないと逆にカウンターとなり、ゴール左から攻め込まれるもDF3大畑がギリギリのブロックでこのピンチを死守。

17分、ザスパは最初の交代、FW8高澤に代えてFW40佐川を投入。

これで佐川が1トップ、平松はトップ下に下がることとなるが、これが大失敗。
これまで平松1トップ、高澤トップ下でうまく回っていた攻撃陣が、高澤がいなくなったことで前線がバラバラになってしまった。
当たり前のことだが、平松にそんな起用な役柄は無理であり、佐川なら平松に代わるべきだった。

22分、右からのクロスにFW9グレイソンが落としたボールにMF27木村太哉の決定的なシュートの場面となるが、シュートはGK石井僚の正面で助かる。



交代が遅すぎなんだよ!!!

24分、岡山は3人目の交代、FW10田中雄大に代えてMF8ガブリエルを投入。

ザスパはMF15風間宏希、MF5川上エドに代えて、MF35玉城、MF17山中を投入。

鷹虎、和田晶士の攻撃の切り札2枚はまだ最後にとっておくのか・・・

山中が入ったことで左サイドで勝負にいける場面も増えるが、まだ足りない。
やはり鷹虎の投入はもっと早く欲しい・・・

35分、岡山は最後の交代、DF18田上、MF88柳貴博に代えて、DF5柳育崇、MF25吉尾を投入。

岡山も、まさかここまで苦戦するとは思わなかったのだろう、焦りが見える。
しかしザスパも切り札がまだある、早く投入が欲しいが・・・


そして44分になって、ようやく交代・・・10分遅ええよ!!

FW23平松、MF6天笠に代えてFW9北川、FW7和田晶士を投入。

ボランチを削り攻撃にいくなら、なんで北川なのか・・・永長鷹虎という個の力が勝ち切るためには必要だろうに、北川というのは守りも考えているということだ。



土壇場で逆転弾くらい最悪の4連敗

試合は4分のアディショナルタイムに。

すると左サイドからDF36中塩のクロスにファーでDF29田頭のダイビングヘッドは惜しくも相手GK49ブローダーセンがファインセーブで止める。

そしてロスタイム3分、岡山は人数をかけて前線への圧力を高め、左サイドからMF17末吉塁のショートクロスにゴール前でFW9グレイソンが胸で落としたところをMF8ガブリエルのシュートがゴール左に突き刺さる・・・

なんと・・・

ここまできながら逆転弾とは・・・

これが首位ゆえの力かと、首位と最下位のチームの差が、ここでまざまざと見せつけられた。




既にシーズンの1/6が経過し、3チーム降格の中でダントツ最下位

しかし・・・なぜここまで善戦して勝てる試合で、それもホームで勝ちにいけないのか・・・

あの後半35分から45分までの謎の10分間はなんだったのか・・・

それも一番の切り札である鷹虎も使わず、なぜ守りに入るのか・・・

ダメだ、本当に。

相変わらず昨年全くうまくいかなかったFW23平松のトップ下起用に固執し、一番の切り札であるはずのMF41永長鷹虎を封印してホームなのに引き分け狙い。

こんな采配で勝てるわけがない。

堕ちるよ、ほんと。


これで6戦やって2分4敗。

いったい、ザスパ関係者やサポたちのどれくらいが理解しているだろうか?
2チーム減った今年からのJ2は38試合しかなく、既にシーズン1/6の試合が過ぎているのに、この最悪の4連敗でダントツの最下位。

20チーム中3チームが落ちるわけであり、既にかなりのハンデを背負ってしまったザスパ。

当然だが、今年のザスパが昨年以上の勝ち点など、ここから急に稼げるわけもない。


ホームなのに守りに入り、ドローで良しとした大槻監督。

この監督の、この采配のままでは、2017シーズンと同じく200%落ちる。

残留争いすらさせてもらえないだろう。





(24.3.24)





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