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ザスパクサツ群馬

2024年3月6日(水)
2024ルヴァンカップ 1回戦
J2・ザスパクサツ群馬 VS J3・SC相模原(ホーム)
観戦記 4−1

横棒


ついにルヴァンカップがやってくる!!・・・そして初戦の相手はなんと相模原!!

これまでJ1チームが対象が基本だったルヴァンカップだが、今年からレギュレーションが変わり、20チームで揃ったJ2、J3にもルヴァンカップに参戦できることとなった。

つまり天皇杯以外でもカップ戦が増えたわけであり、リーグ戦とは変わり大会のバリエーションが増えるのは純粋に良いこと。
J2にとってみれば、今年から22チームから20チームに減るわけであり、つまり4試合リーグ戦が減るので、それの補填としてもルヴァンカップの存在は貴重となる。

さて、リーグ戦も開幕してまだ2試合消化したのみの、この早いタイミングでやってくるルヴァンカップ初戦の相手は、なんとJ3・SC相模原!!!

元々、元ザスパのDF7ジャスティンが所属していたこともあって応援しており、特に昨年夏からはMF47岩上祐三がレンタル移籍してからは本格的に応援することになったチームであり、昨年も何度も相模原まで足を運んだチーム。

そんな応援する同士の対戦となる。

ただ、相模原と言えども天皇杯と同じくリーグ戦の間でやるカップ戦であり、当然メンバーは控えメインの戦いになるだろうし、そうなると例年の天皇杯と同じく控え陣の貴重なアピールの場ともなるわけであって、1戦でも多く勝ち上がり、控え陣は猛烈にアピールして欲しいところ。

かつてザスパは2019天皇杯にて、FW高澤とDF吉田将也が猛烈にアピールしレギュラーになったところから、J2昇格復帰の大きな原動力となったり、今ではJ1湘南の正GKを争うGK富居も天皇杯でチャンスを掴んでレギュラーを勝ち取り、最近では一昨年のDF19岡本一真が高卒ルーキーながら天皇杯をきっかけにレギュラーの座を掴み、そのまま昨年の活躍で山形に引き抜かれることともなった。

カップ戦には控え陣の夢がある。
相模原も相当なモチベーションで挑んでくるだろうが、是が非でも勝って次の2回戦、J1の柏レイソルとの戦いに繋げたい。


なお、本来は下位カテゴリーチームでのホームで対戦するはずだが、相模原のホームが改修工事の関係もあって、J2のザスパの方での対戦となる。



大槻ザスパの控え陣はいかに??

さて、冒頭で述べたとおり控え陣メインでのメンバーを予想する。
前節ベンチのFW23平松、MF41永長鷹虎、MF27藤村怜、GK石井僚、そして開幕はベンチに入ったものの前節はベンチから外れたDF4船橋あたりはレギュラー奪還に燃えているところだろう。
その他としては昨年メキメキとボランチ転向で頭角を表しながら怪我に泣いたDF22高橋ユリヤや、出番がなかなか与えられないFW18岩元ルナ、DF50菊池健太あたりもモチベーションは高いだろうし、大卒ルーキーMF35玉城などにも注目となる。

また清水からレンタルのFW19齋藤セナは、昨年相模原に夏のレンタルで半年所属していたため、早速古巣対決となる。

結果として、やはりFW19齋藤セナ、DF22高橋ユリヤあたりは怪我の様子でベンチにも入らず、センターバックがあまりに手薄のため、城和、酒井が出場せざるをえない。
また、開幕ではベンチにいたのに2戦目でメンバーからいなくなっていたDF4船橋の名前が無いのは、どうやら怪我でもあったか・・・


23平松
9北川
17山中       41永長鷹虎
27藤村怜 33細貝

50菊池健太         29田頭
2城和 24酒井

42石井僚


ベンチには、FW7和田晶士、FW40佐川、FW30小野関虎之介、FW10佐藤亮、MF6天笠、MF35玉城、DF3大畑、DF25中野リキル、GK13近藤壱成




3番目に応援するJ3相模原

J3相模原といえば昨年から私がザスパ、湘南の次の3番目に応援するチーム。
ゆえにある程度チーム内情に詳しく、まずザスパ戦での古巣対決が期待されたMF47岩上祐三だが、開幕戦からの2試合はインサイドハーフで連続スタメン出場で、しかも前節の八戸戦ではゴラッソシュートで決勝点を挙げており、このルヴァンカップではメンバー入りは無いだろう。
また、開幕戦でのゴール前でのツインシュートでのゴールで話題を浴びた前橋育英出身のDF5綿引も楽しみだったが、こちらも2試合連続右サイドでスタメン出場中であり、おそらくメンバー外。

そうなると楽しみなのは、元ザスパであるFW高木彰人とDFジャスティンとなり、コンディションさえ良ければスタメンでの古巣対決もあるだろう。
その他、昨年の主力であるMF8橋本陸やFW9藤沼、FW栗原イブラヒム、MF吉武、MF牧山、DF3水口らの出番もコンディション次第で想定されるところ。
以上がプレビューだったが、残念ながらFW高木彰人はやはり怪我の様子。
また怪我なのか・・・彰人・・・つくづく怪我に泣く選手だ・・・

しかし、まさかの岩上祐三がベンチ入り!!!
通常連戦の中でリーグも優先させないといけない中での、このベテランのアウェイ帯同はありえないところだが、本人の強い希望だろう。

96ブルーノ
13吉武
40長谷川雄志 20若林龍
8橋本陸          17伊藤恵亮
6徳永

25田中陸 7ジャスティン 3水口

21竹重

ベンチには、FW22福井、FW66栗原イブラヒム、MF47岩上祐三、MF24牧山、MF28ファブリシオ、DF93パブロ、GK23川島


ザスパクサツ群馬vsSC相模原 2024.3.6 正田醤油スタジアム
2024.3.6正田醤油スタジアム ルヴァンカップ1回戦 SC相模原戦



鷹虎のクロスからザスパ先制!!

試合はザスパ優位に進むも、相模原も時折鋭いカウンターをみせる。

そんな中の13分、右サイドでMF41鷹虎が切り返して起点となると、カットインして左足からのゴール前に入れていった鋭いクロスに対し抜け出してヘディングを放ったところから右のバーを直撃!!!
そこをすかさずFW23平松が拾い、戻したところをFW9北川がシュート!!!


GOOAALLLL!!!!


よく決めた北川!!
古巣対決で拾った平松もよく頑張ったし、そして決定的なクロスを入れた鷹虎はさすが。

その後も鷹虎にボールが渡ると、2人のマークをものともせずに堂々とキープし、相手をするMF8橋本陸もこれにはついていききれない。
この翻弄の仕方、まさに中村俊輔を彷彿とさせる。


ザスパクサツ群馬vsSC相模原 2024.3.6 正田醤油スタジアム
2024.3.6正田醤油スタジアム ルヴァンカップ1回戦 SC相模原戦
この日、明らかに1人、違う次元のプレーで相模原を手こずらせたMF41永長鷹虎(左)


PKから同点に追いつかれる

反撃の相模原、20分、左サイドからMF8橋本陸が絶妙な縦パスを送り、これにFW96ブルーノサントスのシュートはかろうじてGK42石井が左手一本ではじく。

とにかく右サイドの鷹虎のレベルが違い過ぎる。
どうしてもこの試合においては左のMF17山中のプレーも鷹虎の前には霞む。

すると31分、相模原の右サイドからのFKに、前に走り込んだMF17伊藤に対しMF27藤村怜が引っかけてしまい、なんとPK!!!

このPKをFW96ブルーノが冷静にGKと逆の右に決め、同点にされてしまう。


39分、右サイドでパスを受けたMF41鷹虎が意表をつくヒールでのワンタッチで裏に抜けたところをたまらずDF25田中陸が引っかけイエローを与える。
なんだ、あのヒールでのボールコントロールは・・・鷹虎のプレーはやはりJ2レベルではなく、J3チームで止められるはずがない。

試合はそのまま1−1で折り返しとなり、勝負は後半に持ち越しとなる。

とにかくザスパの攻撃は鷹虎、そして相模原は左サイドの橋本が活きまくり、この2人の同サイドでの対決が試合を左右する。



後半のザスパ、主力を続々投入

後半に入り6分、MF13吉武が良いボールの奪い方から後方からMF6徳永のシュートはわずかにバーの右。

9分、左サイドから菊池健太、山中のコンビで突破し、藤村怜のショートクロスからゴール前でニアにFW23平松、ファーにFW9北川が詰めるが、どちらもわずかに触れず、この決定機をモノに出来ない。

10分にはクロスからFW96ブルーノサントスのシュートはわずかにバーの右。

11分、ザスパは一気に交代、FW23平松、FW9北川、MF33細貝萌に代えて、FW40佐川、FW7和田晶士、MF6天笠を投入。

まさかこの連戦の中、天笠を使うとは・・・!!


17分、ザスパは山中がCKをもらい、左CKの流れから鷹虎の良いクロスにファーでDF29田頭の決定的なシュートをGK竹重がファインセーブで押さえる。

19分、相模原は左CKから後ろに戻しFW13吉武のシュートは狙いは良かったが、わずかにバーの左を逸れる。

21分、左FKで鷹虎が絶妙な左足からの低い軌道のクロスをゴール前に送るも、わずかに先にクリアされる。
あんな低い軌道のボール、どうやって鷹虎は蹴っているのか??

23分、右CKからファーに流れ、鷹虎がクロスを狙うところをDF7ジャスティンがナイスブロック!!

その後も鷹虎の絶妙なセットっプレーのキックからチャンスを何度も作る。
これまでザスパは風間宏希、佐藤亮がいたわけだが、今日見せた鷹虎の数々のキックはそれを上回る精度だ。



ついに祐三が敷島のピッチに戻る!!

28分、相模原は2人交代、MF6徳永、MF17伊藤に代えてFW22福井、MF47岩上祐三を投入。
まさかベンチ入りだけでなく、岩上祐三が実際に出るとは!!

29分、ザスパも交代、DF29田頭に代えてDF3大畑を投入!!
いよいよレギュラーをどんどん出すしかない。

その後、ピッチに入った祐三の鋭く曲がるコーナーキックが何度もザスパゴールを襲う。


40分、こぼれたところをFW13吉武のミドルはわずかにバーの右上を逸れる。

いよいよ時間が無い42分、ザスパは最後の交代、MF41永長鷹虎に代えてFW10佐藤亮を投入。
うーん、この試合、鷹虎は必要では??
しかし佐藤亮まで出すことになるとは・・・

アディショナルタイムは4分。

そして案の定、そのまま延長に入ってしまった・・・
極寒の中、それも平日ナイター、とにかく延長だけは避けたかった・・・
残業か・・・



延長、佐藤亮のシュートから和田晶士が決める!!

延長に入り3分、左サイドからMF17山中のクロスからゴール前でFW40佐川がドンピシャのヘディングも、GK21竹重がファインセーブで押さえる。
惜しい!!佐川!!

すると6分、右サイドからFW10佐藤亮が切れ込み、カットインのフェイントから左足でシュートを放つと、GK21竹重がはじき、そこにFW7和田晶士が詰める!!


GOOAALLLL!!!!


よく仕事をした佐藤亮!!
そしてよく決めた和田晶士。

この佐藤亮のシュートの瞬間、和田晶士はオフサイドだったのではないのかと戸田監督らが猛抗議も、VARが無いので認められず。

結局ザスパの2発は両方ともオフサイド疑惑か・・・苦笑



延長後半、和田晶士のヘディングが炸裂!!

そして延長後半に入り、FW13吉武に代えてFW66栗原イブラヒムジュニアを投入。

戸田和幸監督、相変わらず交代が遅い・・・1点先に獲られたところですぐに2人くらい投入が必要だと感じた。

ザスパは延長で交代枠が増えたところを理由してMF27藤村怜に代えてMF35玉城を投入し、仙台大を卒業したばかりの玉城はこれが公式戦デビュー。

延長後半1分、MF35玉城が詰める中、MF47岩上祐三のミドルはわずかにバー左。

祐三もザスパには負けられない。
ところでだが、つい土曜の試合でも素晴らしい決勝ゴラッソを決めている祐三だが、今シーズンは昨年までのワンアンカーではなくインサイドハーフでの起用のため、守備の負担が軽減され攻撃で活きているわけだが、この試合は徳永に代わってワンアンカーのため、どうしても守備の方に比重がかかってしまっていた様子だった。
この岩上がインサイドハーフではなくワンアンカーのポジションであったことは、ザスパにとっては助かった。
ザスパクサツ群馬vsSC相模原 2024.3.6 正田醤油スタジアム
2024.3.6正田醤油スタジアム ルヴァンカップ1回戦 SC相模原戦
昨年までの古巣相手に燃えるプレーで相模原を引っ張るMF47岩上祐三


3分、祐三の縦パスを受けたFW96ブルーノサントスのシュートはわずかにバーの上。
なかなか相模原のミドルは枠にいかない。

すると5分過ぎの右CK、佐藤亮のキックからニアで驚異的な打点で飛んだFW7和田晶士のヘディングがズドンと決まる!!!


GOOAALLLL!!!!


なんと高い打点だ、和田晶士!!!
そんなイメージ無かったが、あんなヘディングが出来るとは・・・
これで勝負は決した。

相模原は最後の交代、MF20若林龍に代わり、MF21ファブリシオが投入される。

そのまま試合はFW40佐川の体格も活かしながらのコーナーでの時間稼ぎ。

アディショナルタイムは3分、相模原もある程度アバウトにクロスを入れるしかないが、そこは酒井、城和と揃うザスパDF陣もはじくのは得意技。

そして最後のプレーで和田晶士がカウンターに入り、佐川に渡り、佐川が抜け出したところからのシュートが決まりダメ押し!!


GOOAALLLL!!!!

うーん、これもオフサイドくさいが・・・苦笑
こうしてザスパは首尾よく1回戦を勝ち抜き、次2回戦、柏レイソル戦を迎えることとなった。



攻撃陣、かくあるべし・・・鷹虎をどう使っていくかが明白に

この試合で十分わかっただろうが、やはり今シーズンの補強の中で、MF41永長鷹虎だけは別格だ。
彼はもうすでにフロンターレに戻ってJ1でバリバリプレーさせるべきレベルまで達しており、たまたま今シーズン、彼のようなプレーヤ―がJ2の片田舎チームザスパにいるなんて、奇跡的と考えていい。

ならば、その奇跡的なプレーヤーをもっと攻撃の軸に据えて活かすべきだ。
開幕戦は後半40分から、2戦目は後半35分から投入された鷹虎だが、このスタメンでの活躍をみるに、十分スタメンでもいいし、ベンチならば後半もっと早い段階で投入するべきだ。

今のザスパの守備陣に、鷹虎の攻撃力が加われば、どれだけの破壊力になろうか。

そしてこの日2得点を決めた和田晶士にしてもそうだ。

本来はこの2人のアタッカーが並ぶと、相手はさらに厄介になり混乱に陥る。

今年のザスパは守備だけでなく、攻撃も大きな力を持っているということが、この日の内容で証明された。

あとは大槻監督がどう正しく理解してくれているかだけだ。


なんにせよ、次のJ1柏との戦いを、この群馬、正田スタでできることはありがたい。
控え陣の方がむしろ攻撃で素晴らしかったという、この事実をもっと尊重して、リーグ戦にも繋げて欲しい。


最後に、昨年は腰の怪我で泣いたDF7ジャスティンの守備、時折みせる鋭い縦パスなどは素晴らしいものだったし、昨年はほとんどザスパの試合に出られず悔しい思いをしたMF47岩上祐三の数々のプレーはさすが岩上祐三と、多くのザスパサポに感じさせたことだろう。

怪我だと思われる高木彰人含め、元ザスパ選手達の活躍にも期待し、やはり相模原には昇格して欲しい。
そんな相模原とザスパの戦いは、延長という余計なおまけはあったものの、非常におもろしい試合だった。



(24.3.6)





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