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ザスパクサツ群馬

2023年10月29日(日)
J2リーグ2023シーズン第40節
ザスパクサツ群馬 VS モンテディオ山形(アウェイ)
観戦記 1−2

横棒


ついに鬼門ケースタで勝利し、再び復活した大槻ザスパ

シーズン前の降格候補筆頭ながら、終盤にきて奇跡的な事にプレーオフ圏内を狙える位置に未だに陣取る大槻ザスパだったが、前節までの直近5試合は3分2敗と勝ちが無く、藤枝でのアウェイでは1−5の大敗を喫し、いよいよ瓦解してきたか・・・と思われた。

だが前節、鬼門中の鬼門でどうしてもリーグ戦では勝てなかったケーズスタでついに水戸相手に勝利し、北関東ダービー4戦全勝の3チームの中で初の完全優勝を遂げ、この勝利によってプレーオフ圏内6位の長崎と勝ち点2差に詰め寄る9位となっている。

その6位長崎はこの終盤にきてなかなか勝てず失速しており、そして7位甲府もACLが始まり厳しい中国などでのアウェイと行ったり来たりと、とてもではないがリーグ戦に集中できない状況が最後まで続く。

そして今節、8位山形との直接対決となる。
この直接対決を勝てば、上記のとおり長崎、甲府は十分に巻き返せるチャンスがあり、いよいよ夢のプレーオフも決して夢では無くなる。

課題としては、やはりFW陣が全く流れの中で得点が獲れないこと。
最近の得点といえばCKやPKなどばかりであり、前節のDF19岡本一真のゴールなど、FW陣以外の奮闘が目立つ。

いい加減、結果も内容も伴わないこの前線のやり方を変えないのかと、ずっと言い続けているわけではあるが、残り3試合、もうこのまま大槻監督はどうにも変えないか・・・

運命の今シーズン残り3試合、果たしてどうなるか・・・



いよいよサイドが危機的状況の大槻ザスパ

とにかく今の大槻ザスパがヤバいのは、散々これまで起用で軽視してきたサイド。
MF17山中に続き、MF14白石智之も今季絶望となり、そしてMF5川上エドオジョンも藤枝戦での無理がたたり、前節はアウェイに帯同できなかった。

結果、ベンチには1人もサイドプレーヤーが入れないという危機的状況に陥ったわけだが、だったらなぜ、天皇杯でも活躍したFW18岩元ルナやDF50菊池健太といったところをもっと使わないのか、不思議でならない。


以上がプレビューだったが、とりあえずスタメンは相変わらず安定の固定。
今シーズンもあとは2試合だけ、このままいくんでしょうね、大槻監督は。。。

ベンチでは、なぜかFW13武颯が抜けて、なんと今季厳しいかと思っていたMF17山中が復帰!
山中の状態はどうなっているか・・・
そして、山形といえばFW9北川が山形キラーのためか、前節はメンバー外だったが今節はベンチ入り。
北川には期待したい。


23平松
7川本リヨ
47杉本竜士       10佐藤亮
15風間宏希 38天笠

36中塩            19岡本一真
2城和 24酒井

21櫛引


ベンチには、FW9北川、FW39高木彰人、MF17山中、MF6内田達也、DF50菊池健太、DF4川上、DF3畑尾、GK42石井僚




なぜか昨年から相性の良い山形さん

山形さんといえば、なぜか昨年から急にお得意さんになってもらっており、昨年は天皇杯含み3連勝、そして今年もホームで貴重な今季初勝利をあげさせてもらい、昨年から4連勝中と相性が良い相手なだけに、今節は是が非でも山形さん相手に5連勝を決めたいところだが、それ以上に現在の山形はザスパと勝ち点1差の8位であり、まさにプレーオフ圏内を争う直接のライバルなわけであり、6ポイントマッチとなる。

逆に言えば、これで負けると致命的となるわけだ・・・

戦力としては、1トップのFW11藤本佳希が10得点、そして切り札で出てくることが多いFW10チアゴアウベスが12得点と突出しており、この2人が前半、後半交互に出てこられるとなかなか厄介だ。

そして更に気を付けるべくは夏の補強でフロンターレから加わり、左ウィングに入る若き才能FW19宮城天か。
彼の存在一つで、これまでの山形とは違うチームであるという事を肝に銘じないといけない。



11藤本佳希
19宮城天    42イサカゼイン
49後藤優介
18南秀仁 29高江

41小野           26川井歩
5野田 4西村

1後藤雅明



ベンチには、FW9デラトーレ、FW36高橋潤哉、MF8小西、MF24横山塁、MF10チアゴアウベス、DF3熊本、GK16長谷川





相変わらず何もできない前半

開始1分でいきなりMF18南秀仁から左サイドに攻め入られ、ライン際からマイナスの折り返しをゴール前に通過されると、これにファーに詰めたFW42イサカゼインの詰めたシュートがかろうじてミートしきれず、GK櫛引が抑える。

正直、ほぼ獲られていた。
やはり藤枝戦の大敗以来、もはや大槻ザスパの堅守はほころんでいる。
もう一度引き締めないと・・・

その後は5分、左サイドから圧し込み返し、ファーでFW10佐藤亮がヘディングを圧し込みにいくなど反撃をみせるザスパだが、全体的には山形に圧され気味。
まあ地力として普通に考えれば当然だが。

10分も山形、左サイドからのクロスにFW11藤本がファーに詰めるも、DF2城和がかろうじて先にさわりブロック。

その後、試合は落ち着いた中で20分、相手DF26川井歩がMF47杉本に激しく当たりにいきイエロー。

なんというか、全く攻撃が形にならないいつものザスパのまま前半は順調に時計を進める。



何もないまま前半折り返し

30分にもペナルティ左に入ったFW11藤本にパスを通され、滑り込みながらの強烈なシュートはGK21櫛引がファインセーブで抑えるも、何度も良いシュートを既に撃たれてしまっている。

37分、山形に右サイドから攻め込まれマイナスのクロスに後方から上がってきたMF28高江のヘッドはかろうじてGK21櫛引が正面でおさえる。

38分、FW7川本リヨが単身速攻に移ったところをDF5野田にわざと足を絡まれて中央で倒されるも・・・え??カード無いの??うそでしょ??

こうして、非常に見どころの少ない、ここにも書くことの少ない凡戦の前半がスコアレスで折り返しとなる。


うーん、大槻監督としては、この試合はスコアレスドローでもOKか??

せっかく山形まできて、何か欲しいものだが・・・




後半開始早々、CKの流れから失点・・・

後半開始3分だった。
山形は左CKから一度はDF2城和がファーで跳ね返すも、こぼれ球を後方からFW42イサカゼインの左足でのシュートは一度前にいたザスパ選手に当たりコースが変わってしまい、そのままゴールに・・・


・・・・・・・・・・・・!!!?????・・・・・・・・・


や、、、やられたか・・・
せっかく前半を首尾よく守れたのに、後半早々に獲られては・・・

しかし、このゲームは6ポイントマッチ。
このまま敗戦だけは許されない。
絶対に追いつき、最低でもドローにもっていく必要がある。




岡本一真殊勲の同点ゴール!!!

13分、先制されたザスパはMF47杉本に代えて山形キラーのFW9北川を投入。
FW7川本リヨを左サイドにもっていき、北川をゴールに一番近い位置に入れて反撃を狙う。

その後もCKなどで何度も山形ゴールを襲うが、なかなかシュートまで至らず。

20分、山形も選手交代、FW11藤本、MF19宮城天に代えてFW9デアトーレ、MF10チアゴアウベスを投入。

ザスパは2枚代え、FW23平松、FW10佐藤亮に代えて、MF17山中、FW39高木彰人を投入。


すると25分、右サイドから左に移ってきたDF19岡本一真の粘りからCKを掴むと、この左CKの流れの中でファーではじかれたこぼれ球を右からDF19岡本一真が右足でトラップさせて相手も右足を警戒するも、左に持ち替えて一閃させると、なんとこのシュートが地をちょうど弧を描くように巻いていったボールが相手マークの股も抜き、ゴール左ファーに突き刺さる!!


GOOAALLLL!!!!


マジか、一真・・・!!!
前節に続く、貴重な同点ゴールを2戦連続???

凄い・・・今の岡本一真は神がかっている・・・


とにかく絶望の淵から救われる、本当に殊勲の一発。
こうなったら、この勢いで2戦連続逆転勝ちといきたい。



ロスタイム弾を浴び・・・プレーオフがグッと遠ざかる手痛い敗戦・・・

勢いにのるザスパは31分の左CKからゴール前でDF36中塩のヘディングが合うも、わずかにバーの右を惜しくも逸れる。
惜しい、、、惜しすぎる・・・なぜあんなドンピシャで枠に入らないのか・・・

山形はここで交代、MF49後藤優介、FW42イサカゼインに代えて、FW36高橋潤、MF24横山塁を投入。

35分、ザスパは最後の交代、DF19岡本一真、FW7川本リヨに代えて、MF6内田達也、DF50菊池健太を投入。
うーん、この場面だとDF3畑尾を入れてセットプレーで狙わないものか・・・?
ウッチーよりは畑尾だと思うが・・・

37分、相手FWのペナルティ内への突破に対し、GK21櫛引が身体を張って食い止めにいきこれをセーブ。

42分、ペナルティ手前右の絶好の位置でFKを得ると、左のMF17山中、右のMF15風間宏希と並び、位置的には左が蹴る位置だが、風間が合わせにいき、これは流れてしまう。

うーん、なぜ直接狙わない??風間宏希???
お前の右なら入るって・・・

2023.10.29 山形NDスタジアム ザスパ VS 山形
左のMF17山中、右のMF15風間宏希と並ぶ


試合は4分のアディショナルタイムに入ると、そのすぐのことだった。

DF41小野の縦パスに対し、抜け出しにいったMF10チアゴアウベスに対し、DF24酒井がマークの対処を見誤り逆をとられ入れ替わる結果となってしまい、そのまま裏を抜けられると、DF2城和がカバーに入り、チアゴアウベスは一時ストップ、詰まりながらも横にパスを出すと、FW36高橋潤哉が押し込む・・・


・・・・・・・・・・・・!!!?????・・・・・・・・・


お、、、終わったか、、、
そもそも風間宏希が直接狙わずに弱気に合わせにいった時点で雰囲気がおかしかった。

交代策もなぜ内田なのか、やはり畑尾を1トップに入れて、北川らに裏からゴールを狙わせるべきだった。

全てが後悔の念が押し寄せる中、最後は相手のペナルティ外のところでMF15風間宏希がとにかくシュート!!・・・ではなく、ボールを回してしまい、プレーオフが遠ざかる無常のホイッスルが鳴る・・・

おいおい、風間宏希、、、なぜ最後まで狙わない・・・

結局、こういったチーム全体の得点への弱気の姿勢が全てではないのだろうか。
今の大槻ザスパは勝とう、そのために得点を、ゴールをという意識、戦術が足りなすぎる。





新しい景色、、、まだそんなレベルのチームではない、、、

これによって6位からザスパまでの順位表は以下の通り

6位 甲府 勝ち点61
7位 山形 勝ち点61
8位 長崎 勝ち点59
9位 大分 勝ち点58
10位 岡山 勝ち点57
11位 ザスパ 勝ち点57


つまり、残り2試合でプレーオフ圏内までは勝ち点4差
ザスパは当然2連勝しかないが、勝ち点61の甲府と山形がそろって次節勝ってしまえば、そもそも可能性は無くなる。

ラスト2試合でまだ可能性がある時点に来られているというのだけでも凄いわけだが、新しい景色をみるためには必ず勝たなければいけない試合、最低でも引き分けなければいけない試合であろうことか負けてしまった。

正直いって、もはや他力本願でしかなく、この試合で負けたことでほぼ99%プレーオフの夢は潰えてしまったわけだが、しかしこのまま11位という成績で終わって欲しくは無い。


次のホーム最終戦、5位千葉戦に勝てば、一桁順位でシーズンを終わらせられる可能性は高く、そして一桁順位ということはプレーオフまであと一歩であったという重要な証拠となる。

プレーオフの可能性はまだ潰えてはいないものの、一桁順位という大きな成果も含め、残り2試合、特に次のホーム最終戦を勝ち切りたい。

勝てば勝ち点60となり、これまで勝ち点50もいけなかったザスパにとってそれはそれで明らかに新しい景色だ。


残念ながらプレーオフというレベルでは正直無いなと感じる試合内容でもあるし、そしてやはり大槻監督の攻撃の選択肢があまりに少なすぎ、柔軟性が無さすぎる事を再度露呈した試合ではあったが、次のホーム最終が相当に重要な締めくくりの試合となる。



帰ってきた伝説のコーナー
〜群馬の誇り〜「今日の白石」
試合に出ようが出まいが、メンバーに入ろうが入るまいが、とにかく”群馬の誇り”であるMF14白石智之だけを勝手にピックアップをわがままに書き連ねるコーナー。

予想以上にMF17山中の復帰が早かったのは、MF14白石智之を怪我で失ったザスパにとっては非常に大きなものとなった。

なんとかプレーオフに白石も連れていきたかったものだが・・・
MF5エドオジョンが相変わらず負傷でメンバー入りしないのも気にかかるが、残り2試合、もっとサイドから攻められないと、いつまでもこの試合の前半のようなしょっぱい試合となってしまう。



(23.10.29)





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