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ザスパクサツ群馬

2023年10月8日(日)
J2リーグ2023シーズン第38節
ザスパクサツ群馬 VS ファジアーノ岡山(ホーム)
観戦記 0−0

横棒


新しい景色を見るためには・・・負けないことじゃない、勝つことだ!が課題の大槻ザスパ

11戦負けなしで中位以上に躍進した大槻ザスパは、ずっとクラブの目標だった勝ち点50を超えたところでクラブが声明を出し、新しい景色を見ようと、プレーオフ圏内に殴り込みをかける形となったわけだが・・・

そうなると話は全く変わる。
残留争いのためには負けないことが大事であり、今シーズンはまだ一度も連敗していないという脅威の粘りが最大の武器の大槻ザスパではあるものの、とにかく勝てない。

勝てる試合でも、とにかくここぞというところで点を獲れない。

この攻撃力の無さ、得点力の無さはシーズン前半からこのHPで散々嘆いていきたことであり、右サイドでは相変わらずFW10佐藤亮が大外に張り、縦にいけるDF5エドは慣れないインサイドハーフに入り、後半になるとFW9北川がその大外の役目にとって代わり、そして右サイドからの攻撃が毎試合皆無となる。

前節はさらに左サイドでも問題が見えてきており、そもそもMF15風間宏希とMF38天笠のボランチコンビのポジションが、なぜ逆にしないのか、天笠が左に入れば、もっと左サイドからの攻撃を活性化できるだろうに、と同じメンバーの組み合わせでも、少し変えるだけでグッと改善されるだろうに、いつまでも、10試合でも20試合でも、もうかれこれ30試合、同じような攻撃の策で同じように機能せず、同じように点が獲れない。

サッカーというスポーツは攻守一体のものであるため、だからこそ今の大槻ザスパ最大の武器である守備の粘りが生まれているんだ、だから攻撃は半減しても仕方ないんだという考えもあるかもしれないが、だからこそ冒頭で述べたとおり、もう守備ではなく、攻撃に切り替え、勝ち点1ではなく、勝ち点3を獲りにいかなければいけない、という前提を整理したわけだ。

山口、金沢、ヴェルディと、どの試合も勝てる内容があったのに、やはり点が獲れずにこの3連戦は2分1敗の、わずか勝ち点2しか獲れず、プレーオフ圏内の6位とは勝ち点が徐々に離れて行っている。

ホーム3連戦である、この岡山戦では、絶対に勝ち点3を獲らないといけない。
そうでなければ、そこからは鬼門ケースタ水戸戦を含む地獄のアウェイ3連戦が始まる。

ここにきて非常に痛い公式発表として、MF17山中が今季もうほぼダメかという負傷離脱の情報が入った。
何度もこのHPで訴えているとおり、山中の離脱を契機に、もっとMF14白石智之という稀代のアタッカーの力をフルに活用するべきだ。

正直、白石は4年目、2年契約の2期目に入っているものと思料する。
年齢も30を超えたところで、いい加減この絶大な人気を誇る郷土アタッカーの雄姿をザスパで見られるのも、カウントダウンが迫っていると感じる。

新しい景色を見るためには・・・
白石や、そしてなぜか天皇杯で活躍しながらも、その後干されているFW18岩元ルナといった新たな戦力の活用が絶対に不可欠だ。

ここからは守備ではない、点を獲れる攻撃力が必要だ。







岡本一真復帰の大槻ザスパ

ザスパは腰の椎間板ヘルニアで離脱していたDF19岡本一真が復帰!!
一真不在の間はDF5川上エドオジョンが奮闘しているものの、なぜかFW10佐藤亮との位置付けが変わってしまい、あまり右サイドが活きなくなっているため、岡本一真の復帰でどう攻撃が活性化されるかが期待されるところ。

また前節はレンタル契約の関係で出場できなかったMF47杉本竜士がスタメンに復帰。


23平松
7川本リヨ
47杉本竜士       10佐藤亮
15風間宏希 38天笠

36中塩          5川上エドオジョン
2城和 24酒井

21櫛引


ベンチには、FW13武颯、FW39高木彰人、MF14白石智之、MF6内田達也、DF19岡本一真、DF4川上、GK42石井僚




今年こそ昇格を狙う8位岡山

ザスパにとっては相性は比較的良いイメージのある岡山は、現在10位ザスパより勝ち点1多く8位に付ける。

過去に2回プレーオフも戦っている岡山としては、今年こそもう一度プレーオフに入り、そして悲願のJ1を目指しているわけだが、しかし前節、同じプレーオフを争うジェフ相手に0−5の大敗を、しかもホームで喰らってしまった。

その大敗がこのザスパ戦で吉と出るか凶と出るか。

大変なところでの岡山だが、しかしザスパも大変な状況は同じ。
ここでプレーオフのライバル相手に果たしてどう戦えるか。

ところで今の岡山には昨年ザスパで後半戦に大活躍した高速クロスのMF2高木友也と、そしてMF41田部井悠の双子の弟、MF41田部井涼がいる。

センターバックにはDF5柳、DF23ヨルディバイスもいるし、やはり戦力的には強敵だと改めて感じる。


7チアゴアウベス
8ステファンムーク
41田部井涼  44仙波
2高木友也          17末吉塁
6輪笠

43鈴木喜丈 5柳 15本山遥

1堀田



ベンチには、FW99ルカオ、FW48坂本、MF27河井、MF19木村太哉、MF14田中雄大、DF23ヨルディバイス、GK21山田大樹





共に勝ち点3しかない試合開始

プレーオフを賭けて共に勝ち点3しかない両チームのキックオフから、激しい攻防から始まる。

しかし、一連の立ち上がりの流れが終わると、ザスパはラインが下がり気味で中盤に空きができ、なかなかセカンドを拾えない状態が続きつつ、互いにシュートまで全くいけない、渋い展開が続く。

正直、ここに書くべき見どころが無い展開が続く。

互いにプレーオフ争いのライバル同士、研究つくし合っているところもあるのだろう。

22分、相手の左CKからファーでヘディングを放たれ、これはGK21櫛引がかろうじてセーブし、難を逃れる。
さすが守護神・櫛引。

23分も岡山、左サイドからMF2高木友也の左足からの高速クロスが入り、これはかろうじてブロックするも、相変わらず速いな、友也のクロスは!

25分、ザスパは左サイドから攻め込み、FW7川本リヨが持ち前の粘りとパワーで起点となるドリブル突破を図ると、こぼれ球からMF47杉本竜士の左足からの強烈なシュートは、惜しくもGK1堀田に収まる。



前半はスコアレスで折り返し

30分くらいは圧倒的に岡山に攻められる時間帯が続き、岡山の右CKはMF41田部井涼が務める。

それにしてもMF41田部井悠がいれば、双子の兄弟対決も観られただろうに、惜しいことだ。

35分、やや距離はあるものの左寄りの良い位置でFKを与えてしまい、FW7チアゴアウベスの左足からの巻いていった直接シュートはかろうじてバーの左上を逸れてくれて助かる。

40分、守備で耐え、攻撃に転じようとしたFW7川本リヨを倒し、MF6輪笠に速攻の好機阻止のイエロー。

45分、左サイドから速攻のチャンスとなり、DF36中塩からのクロスがニアに入るも、FW23平松がその前に一瞬迷って止まってしまい、これには詰め切れず。

最後に、この試合最初のようやく掴んだ右CKの流れから撃てる場面でも撃たず横に流してしまい、結局そのままスコアレスドローで折り返しとなる。


前半かなり押し込まれながら、それでもゼロに抑える、ある意味ザスパペースではあるものの、とにかくこの試合はドローではダメ、勝ちしかないわけであり、絶対に後半点を獲る必要がある。




後半、岡本一真がピッチに復帰!!

後半に入っても押し込まれるザスパは3分、左サイドから上がってきたMF2高木友也にフリーで撃たれてしまうも、これはバーの上を外れてくれて助かる。
友也の左足は本当に驚異だ。

10分、ザスパは早めの交代、FW10佐藤亮、MF47杉本竜士の両サイドに代え、FW39高木彰人と、そしてDF19岡本一真が早くもピッチに復帰!!!

おお!!一真が帰ってきた・・・!!!

早速帰ってきた若き副キャプテンの腕にキャプテンマークが巻かれる。

13分、岡山も2枚代え、FW8ステファンムーク、MF6輪笠に代えて、FW99ルカオ、MF27河井を投入。


どうやらザスパはDF5エドを1列上げて右サイドハーフに入れ、DF19岡本一真は右サイドバックに入り、左サイドはFW7川本リヨがまたしても入り、FW39高木彰人がトップに入る。

14分、右サイドからDF19岡本一真とMF5エドの連携から起点となり、エドのパスをペナルティ手前右で受けたMF15風間宏希の左足からの鋭いシュートは惜しくもバーの左上を逸れる。

さらに16分、DF19岡本一真の巧みなボールキープからの浮き球の前線への縦パスを受けたFW7川本リヨが右足を振り抜くと、これはDFの間をすり抜けゴールに迫るも、惜しくもバーのわずか左を逸れる。

久々復帰のDF19岡本一真がこれまでエドが務めてきた攻撃時のインサイドハーフに入る事で、岡本の高い能力がさらに活かされている。

20分、ザスパは数的有利に押し込むチャンスとなるも、DF24酒井がなぜか謎の浮き球前線パスを選び、チャンスを逸す。

すると21分には岡山のMF41田部井涼からの危険な左足のショートクロスがゴール前に入るも、かろうじて岡山のブラジル2トップにはわずかに合わず。

どうやら試合の流れの中でFW7川本リヨとFW39高木彰人のポジションは入れ替えている様子であり、リヨの体力面もあるのだろう。
サイドの方が守備の面で厳しい。




白石の投入が遅すぎ、相手のシュートの精度に助けられる

25分、岡山に中央から攻め込まれ、一度ははじいたところを後方からMF2高木友也の決定的なシュートはもう決まったかに見えたが、かろうじてバーのわずか左上を逸れてくれて命拾い。
友也の左足、本当にヤバすぎる!!

さらに27分にもFW7チアゴアウベスにゴール前右からの至近距離からのシュートを浴び、これもバーの上に外れてくれる。

かなり相手のシュートの精度に助けられている展開が続く。

30分、岡山はFW7チアゴアウベスに代えてMF19木村太哉を投入。

ザスパはFW23平松に代えてFW13武颯を投入。

なぜここで1枚だけ??白石の投入が無い??
本当に残り15分で点を獲りにいく気があるのか??

33分、必死に守る中で攻撃に転じた際にMF38天笠のパスを受けて単身ドリブルに入ったFW39高木彰人は相手マークに挟まれる中、右をフリーで走るFW13武颯ではなく、なぜか左サイドのFW7川本リヨへのパスを選択してしまい、リヨの折り返しはニアでカットされてしまう・・・

右の武へのパスが最適解だったかと思うが、左の余裕をもってマークが追いつくリヨへパスを送るくらいなら自分でフェイントを入れるなり打開をして欲しかった。


チャンスを逸するザスパに対し39分、岡山は再度押し込みにきて、最後はMF41田部井涼のスマートかつ威力のある左足からのミドルが放たれ、これはわずかにバーの右上。

40分もMF5エドがクリアするべきところを自陣へのパスを選んでしまい、MF41田部井涼に拾われて田部井涼のシュートはわずかにバーの右を逸れるが、エドあれはダメだ・・・

ここでザスパは最後の交代、MF5川上エドオジョン、MF15風間宏希に代えてMF14白石智之、MF6内田達也を投入。

遅いんだよ、、、白石の投入が、、、ほんと10分は。。。




共倒れのスコアレスドロー

44分、岡山も2枚代え、MF2高木友也、MF44仙波に代えて、DF23ヨルディバイス、FW48坂本を投入。

バイスを入れたことでキャプテンDF5柳を1トップに上げ、パワープレイに入る岡山。

結局のところ、その後は相手の柳の惜しい場面もありつつ、もはやこうなると予定調和のいつものスコアレスドローに終わることとなった。

8位岡山と10位ザスパが共倒れのわずか勝ち点1を分け合っただけの結果は、6位の長崎や7位の甲府といったプレーオフ圏内争いのライバル達を喜ばせるだけの結果だ。

今のザスパの守備力の堅さ、そして得点力の無さを考えれば、結局はいつも通りの落ち着くべきところに落ち着いた、この予定調和でしかないガッカリの結果。

なんだか最近は相手がどこであろうともあまり関係ない感がある。
強豪相手にはそれなりに対応してゼロに抑え、中位以下相手には足元をすくわれるようにやられるが、結局は大崩れしないのでドローになる。

そりゃ、これだけ引き分けが多くなるわけだ。



新しい景色、プレーオフに臨むチームではない

・・・ホーム3連戦での3連続ドロー・・・

3試合でわずか勝ち点3だけ、つまり1勝2敗と同じであり、ホームで2敗分の失態をした事実はあまりにも重くのしかかる。

負けない、連敗しないというのはこれまで大事だったが、その代償としてとくにかく点が獲れない、勝てないという事実を、いったいクラブは、大槻監督はどう捉えているのか?
それなのに、なぜ結果も内容も出なければ出ないほど、攻撃陣に一切手を加えようとしないのか?
もうFW23平松とFW7川本リヨの2トップに左に杉本、右に佐藤亮という組み合わせでかなりの試合を戦っているわけだが、この組み合わせでうまくいっていないのが明るみに出ているのに、なぜいつまでもこのままなのか?

そして致命的なだったのは2回目の交代でFW13武颯1枚だけだったこと。

どう考えても、残り時間で点を獲るためには切り札のMF14白石智之をあのタイミングで一緒に出すべきだったが、結局白石の投入は以前と同じ残り時間5分を切っての極短でのプレーとなってしまった。

あの2回目の交代の時点で、このスコアレスドローの確率は格段に跳ね上がり、そしてその通りの結果となった。

このスコアレスドローは監督の采配による人災だ。


今日でわかった。

こんなチーム、とてもプレーオフを狙うような、新しい景色を見られるようなチームではないと。

なぜ目の前にこれだけの千載一遇のチャンスが転がっているのに、自らそれを手放すのか。

それが私にはどうしても理解できない。

これで良しとする風潮がサポータも含むこのクラブに蔓延している限り、今の現状から打破し、新しい景色を、夢のJ1に行くことなど一生できない。


帰ってきた伝説のコーナー
〜群馬の誇り〜「今日の白石」
試合に出ようが出まいが、メンバーに入ろうが入るまいが、とにかく”群馬の誇り”であるMF14白石智之だけを勝手にピックアップをわがままに書き連ねるコーナー。

既に書いたとおりだが、残り5分を切った中での、既に試合の体勢が決まった中での、それも守備の比重が大きい左サイドに起用されては、たとえ白石智之といえどもどうにも状況の打開はできなかった。

もう一度書くが、2回目のFW13武颯の投入と共に白石を投入させなかった意味を、意図を大槻監督には問い詰めたいところ。

白石という稀代のアタッカーが、このザスパでプレーする試合数はもうそんなに多くは残ってない・・・






(23.10.8)





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