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ザスパクサツ群馬

2023年9月27日(日)
J2リーグ2023シーズン第31節【再開試合】
(雷により中断した前回の前半31分から再開)
ザスパクサツ群馬 VS ツエーゲン金沢(ホーム)
観戦記 1−1

横棒


新しい景色を見るために・・・絶対に勝ち点3しかない再開試合の大槻ザスパ

約1カ月前に前半30分過ぎの近くの落雷によって中止となったホーム戦の再開試合となる。

1カ月以上前の試合だったのに、スタメンもベンチも同じメンバーで、前半31分からドロップボールで再開するという、”超”特殊な条件での試合となる。

ザスパとしては前節の超鬼門・山口アウェイで負けてしまい、プレーオフ圏内の6位、長崎との勝ち点が4に開いてしまっているため、新しい景色を、夢にまで見たプレーオフ圏内になんとか入るためにも、この試合だけは絶対に勝ち点3を取って、再び6位に勝ち点1差で詰めよらなければいけない。


注目としては、今季のザスパの戦い方は一貫しており、前半45分はとにかく抑え気味で、相手をゼロに抑え、後半に仕留めるという粘り強い戦いでここまで勝ち点を積み重ねてきたわけだが、この試合は既に30分を消化した状態で戦うため、いつも通り45分間もエンジンのかからない試合をやっては勝ち点3は獲れない。

前半残り15分だけは、まずはいつも通りスロースタートになるかもしれないが、後半から選手交代も含めて、いかにエンジンを早めにかけられるか。

大槻ザスパの真骨頂が試されるような試合となる。


実質60分間だけの試合となるため、1点の重みが相当に大きい、先制点が重要になる試合となるのは間違いない。
特に5連敗中で最下位に落ちる危機となっている金沢相手には、先制点は相当に大きなダメージを与えられるはずだ。
勝点3を獲るためにも先制点を挙げるしかない。



FW武颯復帰の大槻ザスパ

前回8/20と同じメンバーということで、そのメンバーが下記のとおりであり、このメンバーはだいたい最近の試合でも同じメンバーのため、ほぼこのメンバーでの再開となるだろう。

ただ、2試合前から感染か怪我かはチームからアナウンス出てないが、MF17山中が離脱しているため、そこだけはDF29田頭などに代えて、前節と全く同じメンバーでの戦いとなるかもしれない。

だが、逆に前節はMF5エドは復帰させたが、山中は連戦となる金沢戦を見越してわざと前節の山口アウェイでは帯同させなかっただけという事も考えられるので、いきなり左サイドで杉本に代わってスタメンもあるかと思うところ。
とにかく中3日での連戦となり、メンバーのチェンジもレギュレーションで出来ないため、スタメンたちの連戦の影響が心配される。

以上が試合前のプレビューだったが、メンバーとしてはMF17山中がベンチに戻り、さらにFW39高木彰人が入る。



23平松
7川本リヨ
47杉本竜士        10佐藤亮
15風間宏希 38天笠

36中塩          5川上エドオジョン
2城和 24酒井

21櫛引


ベンチには、FW9北川、FW39高木彰人、FW13武颯、MF17山中、MF14白石智之、MF6内田、DF3畑尾、GK42石井僚




5連敗中でズッポリ降格枠に陥る金沢

金沢は前回中断した試合から一気に絶不調となり、現在5連敗中で、20位山口も前節ザスパに勝ったため、勝ち点は7も開いている。
そして最下位の大宮にも勝ち点2差に詰められ、最下位に沈もうとしている。
もはやJ2の残留争い、降格枠は完全に金沢と大宮のボトム2に絞られた形となっており、こうなるとわずかな希望としては、せめて最下位だけは免れ、J3の上位チームのうち、J2ライセンスを持たないチームが2位以内に入るなどの、”超”他力本願の奇跡の残留を狙うしかないのが金沢と大宮の2チーム。

もしくは金沢としては、この再開試合で勝ち点3を掴めれば、山口との差が4に縮まるので、それなら残り6試合でも、まだチャンスが無くはない。
ザスパも必死だが、金沢も必死の対戦となる。


その金沢のスタメン、ベンチは以下の通りだが、前節いわき戦では、右サイドハーフの元ザスパMF7加藤潤也と、左サイドバックのDF2長峰と、ベンチのFW26木村勇大らがメンバーから外れているため、この3人のポジションは入れ替わる可能性が高いか。

そして当日もメンバーはスタメン、ベンチ共にそのまま。
まさにあの日の試合の再開試合となる。




19豊田陽平
15奥田
20加藤大樹    7加藤潤也
8藤村 17梶浦

2長峰         25小島雅也
38山本 39庄司

1白井


ベンチには、FW9林誠道、FW26木村勇大、MF14石原、MF10嶋田、MF18小野原、DF35孫、GK21中野




31分からの再開・・・と思ったら、いきなり失点????

ということで、不思議な光景とはなるが、時計の針は31分から、GK21櫛引のボールから試合が再開となる。

そして試合開始!!・・・と思ったら開始直後の33分、中央で金沢に繋がれて起点を作られると、MF7加藤潤也が中央から右サイドに移動するところでDF2城和がつられ、すっぽりとゴール中央が空いたところに右サイドからDF25小島雅也のクロスからFW15奥田がゴール前で胸トラップし、慌ててDF24酒井もマークに付くも、見事にゴール前でシュートを決められる・・・


・・・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・・・


おいおい、、、、
このイレギュラーなレギュレーションの中で、いつもの堅守を誇る3バックのスイッチがまだ入りきれていない中で、スポット的に失点してしまったのはザスパの方とは・・・

ほんと、浮足立っていたとしか言いようがない、まさかの失点。
ザスパチオとまで名良橋さんらから言われたザスパの堅い守備陣にいきなりほころびが出てしまった。

マズイ、ただでさえ60分しかないこの試合での先制点失点を浴びたのは本当にマズイ・・・

こうなるとザスパチオなんて言っていられない。

とにかく攻めて、残り60分をすでに切る中で2点以上を獲るしかない。





前半は結局1点ビアインドで折り返し・・・

その後、ザスパもCKやMF38天笠のミドルシュートなどで追い込みをかけるも、天笠のシュートはわずかにバーの左をはずれ、前半は1点ビハインドで折り返し。

うまく加藤潤也らの金沢の前線の動きに惑わされ、試合入りのグレー時間帯にやられてしまったザスパ。

これは後半、頭から選手を代えていくなり、よほどのスイッチを入れていかないと、あまりに痛い連敗となってしまう。

やはり前半15分だけしか無いのはあまりに短い・・・


それにしても、この先制点、金沢にとって6試合ぶりのゴールというが、それをまさか堅守を誇るザスパが獲られてしまうとは・・・これもサッカーか。

やはりここ10試合、金沢には引き分けは多くあれど、勝っていないという微妙な相性の悪さも感じる前半となってしまった。





後半、エドのクロスがゴールに決まり同点に!!!

さて後半、、、あれ?なんか後半開始早くない??
どうやら前半が15分間しかないからか、ハーフタイムは約半分ほどの短い時間に設定されていた様子。
そりゃそうかもしれない。
いつもと同じ時間のハーフタイムがあっても、身体が冷えるだけ、といったことか。

結局、後半頭から選手交代も無いが、本来はDF3畑尾を入れて、少しでもセットプレーなどで得点チャンスを増やすべきだろうが・・・

すると7分、DF2城和が自陣からそのまま中央をドリブルで運び相手のギャップを作ったところから右サイドのDF5エドに送ると、エドはうまくマークにきたMF20加藤大樹の股をワンタッチで抜くドリブル突破で抜け出すと、右からのクロスを放つと、これがややループ気味の軌道となりゴールキーパーの上を抜けると、なんとこれが左バーに当たり、そのままゴールへ!!!!!

GOOAALLLL!!!!


マジか!!!エド!!!!
よく決まった!!!
おそらくクロスだったのだろうが、それがうまく浮いた軌道となり、ちょうどゴールに決まった。

あの横の角度からこそ距離が生じ、結果的にループ気味に決まる事はよくあることであり、とにかくああいったサイドからの攻撃を仕掛けられたのが大きい。
その前のDF2城和の中央を割って入るドリブルが起点となり、そしてエドの相手の股を抜いた突破は見事だった。
そこからゴール方向に向けてプレーすることがどれだけ大事な事かがわかる同点ゴールとなった。

多分に偶然、運の要素はあるものの、しかしゴールはゴール。
この早い時間帯に同点に追いつけたのは非常に大きい。

こうなればこの試合、逆転までもっていき、貴重な勝ち点3を手に入れたい。



DF2城和が中央を持ち上がる事でチャンスに

14分に入ったところで、まだまだスタメン選手も疲れていないはずだが、金沢はFW19豊田に代えて、ここまで9得点のチームトップスコアラーFW11杉浦を入れてくる。
本来、杉浦はスタメンで使いたかったところだろうし、同点に追いつかれたところで、この早めの交代は当然だろう。

この試合思うところは、同点の場面もそうだったが、DF2城和がかなり自ら持ち上がる事が頻繁にあること。
金沢はザスパのボール回しの時に必ずDF36中塩とDF24酒井のところに詰めてDF2城和のパスコースを潰す作戦に来ているが、その代わり城和には誰もアタックに来ないため、城和はその逆を突く形で、ならば自ら持ち上がってやろうじゃないかというプレーを何度もみせる。

敵の裏をかいた良い攻撃の起点となり、城和がセンターサークルまで持ち上がって出したサイドのパスはかなりの確率で前線のFWまで届くため、かなりのチャンスを作っている。

もともとビルドアップの点でパス出しが遅いなど難があった城和だが、だったら自ら持ち上がって相手のマークをズラす方がよほど効果的であり、こういった守備ラインからの攻撃の工夫はこれからももっと欲しいところ。


20分、ザスパも交代、FW10佐藤亮、FW7川本リヨに代えて、FW9北川、FW39高木彰人を投入。

うーん、北川をもう右サイドに入れるのか・・・
これで右サイドからの攻撃が激減する・・・
いい加減、この交代策だけは本当に辞めてもらいたい。
本気でプレーオフを狙うならば・・・

23分、FW23平松が持ち前のパワーでボールをキープし左サイドから中へカットインして攻め込み、最後は中央からのシュートも、惜しくもバーの上。




互いに交代枠使い切って・・・そして引き分けに・・・

35分、ザスパは更に選手交代、FW23平松に代えてDF3畑尾を投入!!!
おお!!!いよいよ畑尾の1トップ起用作戦発動か!!!

さらに、同時にMF47杉本に代えて、MF14白石智之も投入し、完全に点を獲りにいく体制に。

金沢も選手交代、FW15奥田、MF20加藤大樹に代えて、FW9林、MF14石原を投入。

畑尾が入ったことで相手のセットプレーに対しての防護力も増したザスパ。

40分、ザスパは最後の交代、DF5エドに代えてFW13武颯を投入。
病み上がりのMF17山中はまだ使わないか。

43分、金沢も最後の交代、MF7加藤潤也に代えてDF35孫を投入。
ん?これはとりあえずこの試合は敵地でのドロー狙いか??
とりあえず最下位だけは阻止したい、連敗を止めたいという思いはヤンツー監督にもあるだろう。
逆転負けの6連敗では最悪だ。

試合は早くも4分のアディショナルタイムに。

ザスパも1トップに上げた畑尾にボールを集め、畑尾もゴール前で存在感をみせるも、とにかくここは守り切りたい金沢のゴール前もなかなかに堅い。


ロスタイム3分、左サイドから白石のクロスがファーに飛び、武颯が競りにいくも、惜しくもファールをとられる。

こうして畑尾が頭をぶつけ倒れる時間も過ぎ、試合はドローに終わる。





交代策が相変わらず謎・・・特に60分しかない中で、もっと攻めきれたのでは??

とにかく勝たなければいけない試合だったのに、なぜFW10佐藤亮をあんなに早く交代させる必要があったのか、全く解せない。

謎でしかない。
佐藤亮をなぜ30分だけのプレーに留め、そこまでして北川を右サイドで使う必要があるのか。
しかもエドも交代させ、右サイドからの攻撃はやはり皆無となった。

前の山口戦で足を削られたところはあったが、それよりもとにかく、FW9北川を右サイドに置きたくて仕方ないというのが見え見えの交代策。

60分しかないこの試合なら、フル出場でもいけたのでは?
相変わらずFW9北川は何一つ右サイドで何の仕事もしないし・・・

そもそも立ち上がり早々に失点したのなら、後半頭から畑尾なり、白石なり、雰囲気をガラッと変えられる選手交代が欲しかったし、60分しかないというこの試合をよく考慮した交代策とはとても思えなかった。


こうしてガッカリのドローとはなったが、しかし偶然にせよエドの得点でドローで追いつけたのはまだ良かった。
これで今シーズンの連敗しない記録はまだ保てた。

相手の金沢も6試合ぶりのゴールにより、上位を争い敵地で連敗を5で止められたのは、大宮に抜かれ最下位となるのだけは阻止するためにも重要な事であったと言えるだろう。


これで勝ち点を1伸ばし、順位も10位に上がり、プレーオフ圏内の6位長崎とは勝ち点3差に一応は詰めた。

ホーム3連戦、プレーオフ圏内を本気で目指すのなら、2勝1分けがノルマとも言える。

下の白石のコーナーで書くが、いい加減結果も内容も伴わない攻撃陣をどうにかするべきだ。

結果的にエドからのクロスが直接入ったゴールでしかなく、最近の試合の得点欠乏症は酷すぎる。
いつまでこの攻撃陣の形を続けるつもりなのか?
連戦でもある次のヴェルディ戦、いい加減選手も入れ替えていくべきだ。


帰ってきた伝説のコーナー
〜群馬の誇り〜「今日の白石」
試合に出ようが出まいが、メンバーに入ろうが入るまいが、とにかく”群馬の誇り”であるMF14白石智之だけを勝手にピックアップをわがままに書き連ねるコーナー。

残り11分のところで畑尾と共に投入された白石は、それまでFW9北川が入ってから完全に沈んでしまった右サイドに代わり、縦に突破してからのクロスを送り込んだ。

やはり白石の突破力、クロス力は非常に有効であるが、ならば最初の20分のところでの交代でなぜ白石をトップ下に入れなかったのか。

久々に投入されたFW39高木彰人が、もはや怪我前の精彩さが失われ、前線でボールを追うだけの存在感の薄いプレーに終始してしまったことが、後半追加点を奪えない大きな要因となった。

ここが白石だったなら・・・と思わざるを得ない。

先に書いたとおり、今のFW陣の組み合わせでは全く得点の匂いがしない。
いい加減、白石をスタメンでトップ下で使うべきだ。




(23.9.27)





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