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夢のプレーオフに向けて・・・鬼門中の鬼門、山口アウェイの大槻ザスパ
現在、J2の中でダントツのダークホース的存在である大槻ザスパ。
前々節の天敵長崎相手のアウェイで惜しくも負けたものの、それが実に3ヵ月ぶり、11試合ぶりの黒星であり、そして前節のホームいわき戦はきっちり勝利したため、再び順位を8位と上げ、プレーオフ圏内のジェフ千葉との勝ち点差も3と迫っている。
なんといっても他のチームが残り7試合といよいよ終盤も終盤に差し掛かっているところを、ザスパは2試合の雷雨による中止があったため、プラス2試合を残すというアドバンテージがある。
獲らぬ狸の・・・になるが、もし金沢と藤枝との再戦で2勝し勝ち点6を積み重ねれば、一気に5位長崎も抜き、4位ヴェルディとも勝ち点差3に迫る5位に上がれるわけだ。
まあ、2勝というのは虫が良い話なので、現実的に1勝1分としても勝ち点4を上乗せでき、それでも勝ち点で5位長崎と並ぶこととなる。(ただし長崎とは得失点差で劣る)
そんなダークホース大槻ザスパは山口とのアウェイに臨むこととなる。
山口アウェイといえば、鬼門中の鬼門であり、あの黒歴史2017シーズンの天皇杯で1度だけ勝ったものの、リーグ戦では1分4敗と、一度も勝った事が無い。
特に山口アウェイといえば、なぜか台風等の悪天候が多く、田んぼ状態のピッチで戦わされ、いつもボロボロにされている印象が強い。
しかし、前半戦にホームでは2−1で勝っているわけであり、ここで山口アウェイも勝ってこそのプレーオフ圏内が見えてくるわけであり、ここで勝たずいつ勝つ、というやつだ。
今のザスパの強さ、特にザスパチオの堅さを見せつけながら、攻撃においてもしっかりと点を獲り切って貴重なアウェイでの勝ち点3を掴みたい。
エド復帰の大槻ザスパ
前節は体調不良等でMF5川上エドオジョンと、MF17山中を欠いたが、この試合では復帰してくるかが注目される。
特に前節エドの代わりに右サイドバックを務めたDF29田頭は、あくまで現役大学生の2種登録のため、そこまで連戦では使えない事情があるのではとも思える。
まあ、だったら菊池健太なり、岩元ルナをサイドバックで使ってみるなり、いろいろ手はあるかと思うところだが・・・
ここまでがプレビューだったが、メンバーとしてはDF5川上エドオジョンがスタメンに復帰し、MF17山中はまだしばらく休ませるとの情報も。
DF29田頭はベンチに入る。
23平松
7川本リヨ
47杉本竜士 10佐藤亮
15風間宏希 38天笠
36中塩 5川上エドオジョン
2城和 24酒井
21櫛引
ベンチには、FW9北川、FW13武颯、MF14白石智之、MF6内田達也、DF29田頭、DF3畑尾、GK42石井僚
田中稔也擁し、まだまだ残留争い真っただ中の山口
山口といえば、昨年までザスパだったMF11田中稔也がサイドに控える。
稔也としてもザスパ戦は格別なものであろうし、注意しなければいけない選手であることは間違いない。
さらに前橋育英出身のFW9皆川も控えており、相変わらずの攻撃陣。
3バックにもDF15前貴之やDF3ヘナンと、チーム全体的での攻撃力の高さで勝負するのが山口の特徴。
得点力としては個人が突出した選手はおらず、トップ下のFW20河野が5得点、FW10池上丈二が4得点。
つまり、今シーズンは思ったより得点が獲れておらず、今のところリーグワースト2位の28得点しか獲れておらず、その結果、20位に低迷している。
21位の金沢とは勝ち点4差で、まだまだ残留争い真っただ中といえる。
24梅木
20河野 10池上丈二
11田中稔也 16吉岡
27成岡 8佐藤謙介
3ヘナン 66キムボムヨン 15前貴之
21関
ベンチには、FW94シルビオジュニオール、FW9皆川、MF4神垣、MF32五十嵐太陽、MF26野寄(のより)、DF22生駒、GK31寺門
山口の前線からプレスから圧し込まれるザスパ
立ちあがり、いきなり左サイドからMF11田中稔也が仕掛けてきて、CKをとられる。
ザスパでは主に右サイドを務めてきた稔也だが、左でも結構できるんだな、という印象。
するとザスパも左サイドでのカウンターからDF5エドオジョンが攻め込み、左でのクロスは相手にはじかれ、ザスパも左CKを掴むという、互いにサイドからの攻撃で早めにCKを掴む。
このエドの左サイドからのアタックをみると、やはり右サイドで息苦しくやっているより、左サイドの方が縦にいきやすいのかなと感じてしまうところ。
7分にはまた山口が右サイドからの攻撃、MF16吉岡の左足からのアーリ―クロスからFW24梅木の競りながらのヘディングシュートはGK21櫛引が止める。
更に高い位置からプレスを仕掛ける山口相手にセカンドを奪われまくられ、8分にも左サイドからの田中稔也のクロスがファーに飛び、さらにセカンドを奪われ連続攻撃を受け、9分には早くも2本目のCKを与えるという、山口の立ち上がりからの猛攻を受けるザスパ。
だが、それらの攻撃に対しても、ゴール前にセンターバックが3枚並ぶザスパの最終ラインはそうは崩れる事はなく、いつも通り粘り強く対応する。
そうなると18分、右サイドからMF16吉岡は左足からのシュートを狙い、これはギリギリバーの左上。
さらに19分、ザスパのDFラインからの縦パスが緩く入ってしまったところをDF66キムボムヨンが強烈なロングシュートを放つと、これをDF2城和がギリギリのヘディングでのブロックでゴールを死守!!!
クロスを上げられても跳ね返すが、こういった遠目からのシュートはさすがに防ぎきれないのを山口も狙ってくる。
それにしても、城和のブロックは本当にファインセーブだが、その前に不用意な縦パスはあまりに危険だ。
左の稔也、右の吉岡に相当サイドを使われているザスパ
まだまだ続く山口の猛攻、21分の左CKからニアで逸らされ、ファーでMF11田中稔也のフリーでのヘディングは完璧にやられてしまったが、これがバーの上をギリギリ越える!!
どうやらオフサイドでもあったみたいだが、かなり立ちあがりからやられてしまっている。
その後も左サイドからMF11田中稔也に自由に左のスペースを使われてしま、何度もクロスを上げたり起点とされてしまっているが、FW20河野がうまく中に入って守備陣を中に集められている点はある。
本来はザスパもFW10佐藤亮がこういった河野のようなプレーで中で勝負し、DF5エドが右大外に張り出した方が効果的だろうとずっとこのHPでは訴え続けているわけだが、大槻監督の戦法はあくまで佐藤亮を外に張らせて、エドを中央に絞らせるミスマッチが好きなようなだ。
私にはどうしても理解できない。
32分には右サイドからMF16吉岡を起点にFW10池上のクロスに、ゴール前ファーでMF11田中稔也のヘディングがピッタリと合ってしまうが、首を振った分ボールが左に流れ、わずかにバーの左へ。
あ、、、危なかった、、、なんかこの前半、相当稔也にやれてしまっていますが・・・
右の吉岡、左の稔也と両サイドワイドをうまく使われてしまっている。
さらに35分にはFW24梅木が落としたところからMF11田中稔也がペナルティ縦に突破し、見事なマイナスの折り返しからFW10池上の決定的なシュートはわずかにバーの上を逸れて助かるが、もうこれで何本、決定的なシュートを浴びたことか・・・
未だに0−0のスコアになっているのが信じられない。
前半はかろうじてゼロで折り返す
これほどまでに前半から圧しこまれているザスパだが、解説陣が話しているとおり、こういった状況に慣れているのもザスパであり、どんなに圧し込まれようとも、どんなにシュートを撃たれてようとも、それでも粘り強く対応し、そしてゼロに抑えるという点は、ある意味ザスパペースでもある。
43分には、なんとかザスパとしても一度攻撃で押し込みたいと、ゴールキックから工夫して長いボールから攻撃を繋げようとしたが、ここを奪われてしまったところから山口に逆に縦パスを入れられ、FW20河野が受けてすぐにターンしてのシュートは、バーの左を外れてくれて助かる。
こうして、どうにか山口の前半の猛攻をゼロに抑え、スコアレスで折り返すこととなる。
とにかく、これだけ山口ペースの中で点を奪われてしまうと、この試合相当に苦しくなる。
それにしても、、、これが8位ザスパと20位山口の上位と下位の対決だろうか・・・
完全に20位山口にやられまくっているザスパとしては、本気でプレーオフ、そしてJ1を狙うなら厳しい内容だ。
まあ、あれだけ攻めて決定機がありながら、決めきれない決定力の無さが、今季の山口の最大の弱点でもあるのだろうし、やはり決定力という点ではFW高井が抜けた穴は大きいのかもしれない。
後半、危ういシュートをまたしても城和が止める
後半に入ると、さすがにやや風向きは変わり、3分、4分と連続で山口の自陣でのパスの乱れを突いてザスパは高い位置で連続でボールを奪いチャンスとなるも、連携が合わずになかなかシュートまでは繋げられない。
5分、来る気満々で山口の前線が虎視眈々とプレスを狙う中、ザスパはあくまでゴールキックからGK櫛引と3バックでボールを回そうとするも、櫛引の右サイドへのボールが結局奪われてしまい、決定的なシュートをそのまま受けるも、ゴールライン際でDF2城和がギリギリカットし、城和は早くも2点もゴールマウスを捉えたシュートを防ぐこととなるが・・・
そもそも、だったらなぜそんなリスクを冒してまでボールを回さないといけないのか、それよりは前から詰めてくる山口の前線の裏側を狙って縦パスを入れた方がよほど良い。
ザスパは12分に2枚交代、FW10佐藤亮、DF5川上エドオジョンに代えて、FW9北川とDF29田頭を投入し、右サイドをいっぺんに代えてくる。
山口も15分に2枚代え、FW20河野、MF11田中稔也に代え、MF26野寄、MF32五十嵐を投入。
21分、右サイドからMF16吉岡が切れ込んだところをギリギリスライディングでカットするも、そのこぼれ球からMF27成岡が左足でミドルを放つと、ペナルティ内でMF15風間宏希に当たりCKに。
・・・すると、このCKのところで第四審のところに主審が入り、少し話をする。
風間宏希の腕には当たったのだろうが、手を広げていたわけではないので、PKではないだろうという判断となった様子。
ついに先制を決められる・・・
すると24分、左サイドへの縦パスからFW24梅木とMF26野寄が走り抜け、ザスパ3バックも裏を取られる形で半歩後ろを遅れると、シュートに対してGK櫛引がわずかに当ててボールは裏側に逸れるも、FW24梅木が更にここを詰める・・・
・・・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・・・
マジか・・・
ここまでなんとか耐えてきた中、ピッチサイドには切り札のMF14白石智之を用意していた中で、ここを防げれば・・・といったところでの悔やまれる先制を喰らう形となった。
失点の前に投入となって欲しかったが、26分にザスパは更に2枚代え、MF47杉本、MF15風間宏希に代えて、MF14白石智之、MF6内田達也が投入される。
山口も2回目の交代、FW10池上に代えてMF4神垣を投入。
守る山口、攻めるザスパの様相に
33分、左サイドでFW7川本リヨがボールをキープしたところを囲まれたところを、MF14白石がうまくフォローに入りボールを縦に運ぶと、FW23平松に預け、平松のクロスにファーでFW9北川らが詰めるも、惜しくも詰め切れず。
惜しい!!
さらに35分にも白石がサイド深くまで攻め入り、ファーにクロスを送るも、これも誰も詰められず。
37分、ザスパは最後の交代、FW7川本リヨに代えてFW13武颯を投入。
39分、左サイドをMF6内田がうまくワンツー気味に持ち上がり、横パスからFW9北川のシュートは惜しくもバーの右上を外れる。
もうこの時間帯は、なんとか残留に向けて有利に進めたい山口が守りに入り、そして1点を追い、特にあきらめの悪い白石が左サイドに入り攻撃に入るザスパの様相に。
・・・本来、先に点を与える前に、白石の前への推進力を活かしたかったが・・・
44分、山口も最後の交代、MF8佐藤謙介、FW24梅木にかえて、DF22生駒、FW9皆川を投入。
最後のFK・・・なぜ白石が右で??
アディショナルタイムは6分。
3分にはスローインからのMF14白石のストレート系のクロスがゴール前に入る。
4分、ペナルティわずか外左側でMF14白石がアタックしたところを倒され、イエローと共に絶好の位置でファールをもらう。
もう、実質これが最後のラストプレーだろうと、GK櫛引も上がる中、なぜかボールを蹴りにいったのはMF14白石???
え???なぜ白石が利き足の逆の右足で蹴るの???
その蹴ったボールはプレッシャーからか上にふかしてしまう・・・
ならば向きは逆だが左で蹴って欲しかった・・・
風間がいないのはわかるし、左の白石、天笠しかいなくなったのはわかるが、ならば左で狙わせるべきだろうに・・・
こうして、あまりに悔しすぎる鬼門・維新スタジアムにて、またしても敗戦となってしまった・・・
これが鬼門・・・ホーム金沢戦は絶対に勝たなくてはいけない試合に
これが鬼門というものか・・・
これでリーグ戦での維新スタジアムでは、1分5敗と、またしても負け星を積み重ねてしまった結果となった。
だが、内容からすれば当たり前の結果ともいえる。
前半、あれだけ攻められながらゼロで抑えられただけでも凄いことだった。
やはり、あまりに今のスタメンが守り偏重過ぎでは??と思わざるをえない。
本当に前半、あれだけフルボッコにやられ、それに必死で耐えるのが最適解だとはどうしても思えない。
こんなのプレーオフを本気で狙うチームではない。
チーム声明にも出た、新しい景色を見るんじゃなかったのか?
こんな殻に閉じこもったようなスタメンで、サッカーで、果たして新しい景色なんて見られるのか?
これで、中3日ではあるが、再戦となった水曜の金沢ホーム戦、何が何でも勝ち点3しか無くなった。
帰ってきた伝説のコーナー
〜群馬の誇り〜「今日の白石」
試合に出ようが出まいが、メンバーに入ろうが入るまいが、とにかく”群馬の誇り”であるMF14白石智之だけを勝手にピックアップをわがままに書き連ねるコーナー。
上記の続きとなるが、やはり白石だろう。
後半、白石が投入されてからの左サイドからの白石を起点とした攻撃の数々、あれを先制を浴びる前にやらなければ意味が無い。
本当に今シーズンは白石を一度もスタメンで使わずに終わるつもりか?
まず前半はゼロに抑えるという姿勢は、大槻ザスパの根幹であり、そこは大事なところだが、ならばトップ下に白石を置いておき、常に相手にいつでも点を獲りにいくという姿勢を見せ続けるべきだろう。
あと、もう一度書くが、最後のFK、白石にはやはり左で蹴って欲しかった・・・
あまりに悔しすぎる。
この悔しさは水曜のホーム戦で晴らしてもらうしかない。
(23.9.23)
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