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夢のプレーオフに向けて・・・長崎との直接対決に惜敗し正念場の大槻ザスパ
11試合を4勝7分と、6月11日以来、もう3カ月負けなしの大槻ザスパだったが前節、プレーオフ進出を賭けた5位長崎との直接対決に惜しくも終盤に相手の札束で大量に夏に補強された助っ人ブラジル集団の1人であるFW32ジョップの驚くべき個人技によるバイシクルシュートに沈んだ。
前半戦でのホームではFW10佐藤亮のゴールを守り切る形で勝利したわけで、前半の長崎の猛攻によく耐え、後半にまたしてもFW10佐藤亮が首尾よく先制できただけに、この直接対決を制する事ができれば、本当にプレーオフ圏内が現実のものとなった目の前で勝利をかっさられてしまったのが本当に残念でならない。
やはり、その後半途中から、またしても右サイドハーフにFW9北川を配し、そして3ボランチとして右インサイドハーフにMF6内田達也を置いたわけだが、北川と内田達也では右サイドからの攻撃など皆無。
結局のところ、相変わらず終盤に投入されたMF14白石智之によって、MF17山中との相乗効果もあって左サイドからのみ圧倒的に攻め込むこととなったが、そもそもなぜもっと早い時間帯に白石を右サイドに入れ、左の山中と共に両サイドから攻めようとしないのか、右サイドの攻撃を一切諦めてしまうのか、このバランスの悪さが不思議でならない。
前節はFW13武颯が久々にスタメンに入ったが、やはりFWを多少こねくり回して代えるだけでは、なかなか前半からブーストしない。
ならば、常に気迫のプレーができる白石智之のメンタル面に一度は賭けてもらえないのかと思う。
今シーズン、まだ一度もスタメンのチャンスを与えられていない白石だが、最近の終盤に投入され、気迫十分に相手ゴールに喰らいつく白石に可能性を感じてならない。
白石だけでなく、天皇杯で活躍し、一時はようやく使われはじめたFW18岩元ルナも、なぜかその後に姿を見せなくなっているわけだが、FW9北川を右サイドで使うくらいなら、なぜサイドアタッカーの本職をもっと有効に使ってもらえないのか、本当に歯がゆい。
そんな大槻采配の歯がゆさはありつつも、今シーズン、まだ1度も連敗をしていないのが大槻采配の最大の強みでもあるわけであり、長崎との直接対決を負けてしまったからには、もう今節のホームでは勝利して勝ち点3以外はあり得ない。
エド、山中欠場の大槻ザスパ
大槻ザスパは事前情報でMF5川上エドオジョン、MF17山中が別メニュー練習との情報あったが、その通りこの試合は欠場。
代わって右サイドバックには2種登録の大学生DF29田頭が久々にメンバー入り。
ベンチにも山中に代わりFW39高木彰人が久々のメンバー入りとなる。
久々の田頭の右サイドバックがどう機能するかがまずポイントとなるか。
23平松
7川本リヨ
47杉本竜士 10佐藤亮
15風間宏希 38天笠
36中塩 29田頭
2城和 24酒井
21櫛引
ベンチには、FW9北川、FW13武颯、FW39高木彰人、MF14白石智之、MF6内田達也、DF3畑尾、GK42石井僚
渋川出身の田村雄三率いるいわき
いわきの監督は渋川出身で元湘南ベルマーレであり、よく現役時代から知る田村雄三がシーズン途中から指揮をとっている。
そのいわたには前半戦のアウェイの地にて、前半からの猛プレスでなすすべなく、FW11有田とFW17谷村の2トップにやられる形で敗戦となったわけだが、FW11有田はそのザスパ戦で2得点挙げた以外はあまりパッとしていないのか、未だに3得点に低迷、もう1人のFW17谷村はそもそもスタメンに定着というわけではなく5得点、それ以外はMF19岩淵が6得点以外は、そこまで得点力のある選手も見当たらない。
そのせいか、シーズン前はもっと上の順位になると予想していたのに関わらず、勝ち点37の18位と低迷し、降格ラインと勝ち点5しか離れておらず、なおかつ前節は下位同士の直接対決だった徳島に0−2と完敗を喫し、再び降格ラインが見えてきている。
ザスパとしては前回の対戦でやりにくい相手ではあったものの、今のいわきをホームで叩けないようではプレーオフがはるか遠くに遠のいてしまうこととなる。
11有田
14山口 19岩淵
20永井 8嵯峨
33下田 24山下
6宮本 4家泉 35江川
21高木和
ベンチには、FW18吉澤柊、FW17谷村、FW10有馬、MF22加藤悠馬、DF2石田、DF16河村、GK31鹿野
いわきの前線からの猛プレスもかわすザスパ
開始いきなり3分、左サイドからFW7川本リヨが単身攻め込んでのオープニングシュートは惜しくもバーの左上。
8分、ザスパはペナルティ手前左の絶好の位置でFKを与えるも、MF24山下のフリーキックは直接狙わず、ファーに送ってデザインしてくるが、このボールが流れる。
いやー、助かった。いわきはあそこはシンプルに直接狙った方が良かったのでは??と思う。
いわきはやはり前回の対戦同様、前半から前線のプレスをおしてくる作戦で、ザスパはなかなかDFラインでのボール保持も難しい状況が続く。
ザスパもMF38天笠がダイクレトに繋げるなどで相手のプレスをかいくぐりサイドから何度か速攻を仕掛け、前回対戦とは違う強い姿勢を見せる。
そして守備でも、サイドからのクロスに対してはほぼ3バックがことごとく跳ね返す。
これが今のリーグ屈指の堅さを誇るザスパの守備陣だ。
それにしてももう一つの問題は今日の主審・川俣。
ジャッジの基準がいちいちおかしく、20分に速攻のチャンスに天笠がわざと後ろから押されて倒されるも、なんとイエローが出ない??うそでしょ??
その後の22分の右CK、風間宏希のキックからDF2城和のドンピシャのヘッドは惜しくもバーの左をわずかに逸れる。
24分、今度はいわきが左サイドから攻め込み、FW11有田の強烈なシュートはGK21櫛引も手も届かなかったが、このシュートが右上のバーを直撃!!!
あ、、、危なかった、、、
これは助かったとしか言いようがない。
CKから中塩の先制ゴール!!!
26分、いわきが左サイドからMF20永井が仕掛けDF29田頭が対応するも良いクロスを送られ、ゴール前でのFW11有田のヘディングはかろうじてGK21櫛引の正面で助かるも、久々のJでの舞台となる田頭1人では対応は厳しいところはある。
そんなやや劣勢の中の30分、ザスパは右サイドからのFKを得ると、風間宏希が送ったボールは左のCKに逃げられる。
32分、この左CKから風間宏希の送ったボールにニアで混戦となりこぼれたところをDF36中塩が左足でボレーシュート!!!
GOOAALLLL!!!!
おおおお!!!!よく決めた!!!!
中塩、最近はかなりチャンスに絡むようになり、得点力があがってきている。
圧されていた前半の中での、この先制は相当デカい。
前節負けているだけに、この試合は絶対に勝ち点3が必須となる。
前半は1点リードで折り返し
1点とったザスパはその後も何本かCKを掴むなどチャンスを演出。
前半のアディショナルタイムはリヨなどが倒れていた時間もあり3分。
いわきもかなり強気に攻め込んできて、ロスタイム2分にはMF19岩淵が強引にペナルティに侵入するも、ザスパ守備陣がそこは身体を張って食い止める。
こうして前半は1点リードで折り返しとなり、ザスパは順調な前半となった。
後半も追加点をとり、勝ち点3を奪いたい。
後半、かなり押し込んでくるいわき
後半に入り負けているいわきが1人交代、DF35江川に代えてDF2石田を投入。
後半開始早々にいきなり右サイドから仕掛けられ右CKをとられると、ゴール前で混戦となりあと一歩のところまで詰め寄られる。
やはり1点なんてリードでもない。
次の1点、追加点をいかに先に決めるかだ。
3分、MF38天笠が自陣でとったボールから速攻を仕掛けようとしたところをFW11有田に倒され、有田にイエロー。
有田はいわきの前線プレスを体現するプレスの強さが特徴ではあるが、やはりこういった弊害は出てくる。
7分、左サイドでFKを与えると、MF24山下の左足からのボールをはじき返し、そのこぼれ球からMF8嵯峨が後方から狙いすまして左足でゴール左上を狙い、これはわずかにバーを逸れてくれる。
8分もMF8嵯峨が鋭く突破し、切り返してからの左での良いクロスをゴール前に送られる。
嵯峨が後半、かなりキレて攻撃に参加しているように見える。
彼は右サイドだがレフティーか。
13分もいわきに右サイドMF8嵯峨にクロスを送られ、MF14山口のヘッドはわずかに当たらず。
白石智之が後半17分に投入という異例の早さ!!
15分、いわきは2回目の交代、MF20永井、MF14山口に代えて、FW17谷村、FW18吉澤を投入。
17分、ザスパも選手交代、FW10佐藤亮、MF47杉本竜士に代えて、FW9北川と、そして山中が不在のため序列の上がったMF14白石智之が投入!!!
あの短時間しか投入されない白石が後半17分という異例の早さで投入されるとは!!!
これは白石、なんらかの結果を残したい。
22分、いわきは3回目の交代、MF19岩淵に代えてFW10有馬を投入。
25分、ザスパは2回目の交代、FW7川本リヨ、MF15風間宏希に代えて、FW13武颯、MF6内田達也を投入。
普段は天笠が交代させられるが、今日の天笠はかなり内容的に良く、勝負どころでの切り返しも冴えているため、天笠は残された形か。
また、後半にやたらいわきの右サイドのMF8嵯峨の動きが良く、あれはとてもベテランの域に入るMF47杉本では対処しずらかっただろう。
28分、そのMF38天笠、相手マークを跳ねのける強さを見せて左サイドを上がりクロスを送ると、あと一歩で武颯らが詰めるも惜しくもブロックされる。
この競り合いで足を痛めたMF8嵯峨がMF22加藤と交代となる。
厄介な選手が負傷交代となり、ザスパにとってはプラスではある。
1点を守り抜き、いわき相手に見事にリベンジ!!
とにかく1点ではリードに感じない。
いわきの攻撃はゴール前にボールが入ったら一気にゴールに複数人が詰め寄るなだれ込み型であり、常に決定的ピンチとなってしまう。
38分、ザスパも最後の交代、FW23平松に代えてDF3畑尾を投入し、前回もうまくいった1トップ起用かと思ったが、畑尾はセンターバックのど真ん中に入り、完全にセンターバック4枚で守りに入る。
しかし、やはり守りに入る弊害があり、しばらくは一方的に攻め込まれ、何度もGK櫛引のファインセーブに助けられる場面が目立つようになる。
やはり攻めの姿勢はもっていかないと・・・
43分、ようやく白石がボールを左サイドから持ち込みスローインを連続でもらい、最後はMF38天笠のシュートはバーの右。
44分にも白石が左サイドから攻め込み、武颯らがゴール前に詰め寄るも、相手の戻りも早く、折り返しのコースがなくブロックされる。
するとアディショナルタイムは6分。
いや、そんなに止まっていないが・・・
ロスタイム2分もDF4家泉の良いアーリ―クロスがゴール前に入り、かろうじてブロックも、やはりいわきのパワープレイは怖い。
まあ、そのための畑尾投入なのだろうが。
そして、やはり今のザスパの守備陣の堅さは本物だった。
あとは危なげなく、いつも通り当たり前にザスパゴールを守り、そのまま1点を守り切る形でいつもの逃げ切り勝利となり、前半戦のアウェイでの借りを見事に返してもらった。
ついに目標だった勝ち点50を超える
前節、長崎で久々に負けていただけに、またもや今シーズンの連敗しない記録を伸ばせた事がまず大きいが、さらにこういった1点ゲームでしっかりと勝ち切れる守備陣の堅さが今のザスパの圧倒的強みだ。
今日の場合、MF5川上エドオジョン、MF17山中と主軸が抜けた中でも、全くチームの力が落ちずに、いつも通りの戦い方でしっかりと勝ってみせた。
どの選手が抜けようとも、どの選手が出ようとも、いつも通りの戦い方ができるのが今の大槻ザスパの一番の強みだ。
金沢との再試合が水曜に入るなど、ここからタイトなスケジュールが続いていくわけだが、多少戦力を入れ替えようとも、ザスパは力を落とさずに、今シーズン守り抜いた戦い方が出来る。
とにかく、勝ち点47になってから、2試合の中止の影響もあり、ようやくここ4年ほどチームがも目標に掲げていた勝ち点50をついに越え、勝ち点51と、昇華している試合が2試合も少ないのにかかわらず、プレーオフ圏内の千葉との勝ち点差はわずか3差。
リーグは残り7試合に、ザスパの場合はプラス2試合ある。
本気でプレーオフを戦える夢が叶うかもしれない。
そしてプレーオフを戦うということは、本当に昇格してもおかしくない。
次節は鬼門中の鬼門、ケーズスタに並ぶ最強の鬼門、山口でのアウェイとなるが、今のザスパなら勝てる。
ここで連勝し、夢のプレーオフに少しでも近づきたい。
伝説のコーナーが復活??
FW9北川のチャントは知っている人は知っている、かつてザスパにて、そのスピードでピッチを切り裂いたFW吉本淳のチャントを受け継いだものだが、その吉本淳の大ファンだったのが、うちの嫁。
あのカモシカのような長くしなやかな足でピッチを走り抜ける姿に嫁は未了されたものだった。
その嫁への献上コーナーとして、当時開設していたコーナーが「今日の吉本」
吉本が試合に出ようが出まいが、とにかく吉本の事を書いていた。
当時、嫁にも珍しく感謝されたものだった。
その今日の吉本のコーナーのそもそもの元祖は「今日の正美」
当時キャプテンにもなり、現在はザスパの強化部担当である佐藤正美の大ファンであった私にとっては、どんなに依怙贔屓と言われようとも、とにかく佐藤正美だけは別格の存在だった。
そこで、正美が試合に出ようが出まいがお構いなしに、とにかく正美の事をわがままなまでに書いたのが、今日の正美コーナーだった。
正美が試合に出ない時は何を書いたかといえば、凄く理路整然と、チームの負けた要因を上げ連ね、だから正美をメンバーに入れて出していれば、もっと良かったはずだと、佐藤正美の起用にだけ当時激しく言及してきた。
そして北川のチャントを聴いていて、吉本を思い出し、そこから正美のコーナーを思い出し、ここで思った。
そうだ、あの伝説のコーナーを復活させようと・・・
今日の白石
ということで、今シーズン残りすべての試合にて、この「今日の白石」コーナーを立ち上げます。
今日はMF17山中が不在となったため、実質サイドの交代要員が白石だけとなり、嵯峨に手を焼いていたMF47杉本竜士に代わって入った白石は、久々に入った左サイドにおいて、守備もさることながら、守備に引きがちなチームの中で、攻撃の起点の全てを担った。
特に右サイドがFW9北川に代わったため、いつも通りザスパは右サイドからの攻撃が皆無となり、当然白石のいる左サイドにボールが集まり起点となるのは、至極当然のことと言えた。
ただ、やはりしばらく長い時間で使われていなかったせいか、もう一つ深くサイドまで切り込んで欲しいところで早めのクロスを選んでしまったりと、まだ判断の点というか、絶頂期ではない感覚はあった。
こういった、長い時間の起用が増えれば、白石はもっと本来のプレーを取り戻し、チームを勝利に導いてくれるだろう。
次節、山中たちが帰ってこようとも、白石にはもっと長い時間でのプレーが観たい。
(23.9.17)
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