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ザスパクサツ群馬

2023年6月25日(日)
J2リーグ2023シーズン第22節
ザスパクサツ群馬 VS 清水エスパルス(ホーム)
観戦記 1−1

横棒


折り返して後半戦に突入する大槻ザスパ

前半を折り返した大槻ザスパは、ここ最近はリーグ戦3分2敗で5戦勝ちなしとなり、現在10位まで順位を落としている。

攻撃の大黒柱であるMF28長倉が怪我で離脱していた中で前々節に復帰したものの、復帰戦後に再度再発があったのかまたしてもメンバーから抜け、左サイドからの仕掛けでチームに勢いを与えていたMF5エドオジョンも怪我で離脱とメンバーが抜けていた事もあるが、自分からするとだったなぜ控えの選手にもっとチャンスを与えてやらないのかとずっとこのHPで訴え続けているところ。

象徴的なのは天皇杯で存在感をみせたFW18岩元ルナが、天皇杯後のリーグ戦で1試合だけベンチ入りし、しかも後半のラスト10分だけ出されただけで、またしても次のリーグ戦ではメンバーから外されるという意味のわからない起用で終わってしまっているところ。

それなのにFW7川本リヨは開幕時からいつまでたっても意味の無い左サイド起用が未だに続き、FW9北川も右サイドでの起用ばかりで、ついには右サイドバックで起用される機会も出てきてしまった。

明らかにポジションのミスマッチであり、リヨも北川も本来の力を到底発揮できていない。
ちなみにリヨは前節ようやく今季初ゴールを決めたが、やはり左サイドからのカットインからのゴールといったものではなく、CK時のゴール前での仕事からであり、リヨや北川はやはりゴールに近いところでプレーさせなくては意味が無い。

以前から中央でプレーするべき選手とサイドでプレーするべき選手は明確に違うと、もう20年近くやっているこのHPでずっと言い続けてきたところであり、これまでの唯一の例外は布監督の時のFW10青木翔大の右サイド起用くらいだろう。
あれだって翔大は結局サイドからの突破ではなく、キープ力を活かされ、そして得点機には一気にゴール前に詰めるということで相手から捕まえずらく得点という結果に繋がったわけであり、基本的にはセンターはセンター、サイドはサイドだ。

先に挙げた岩元ルナや、前節もベンチ入りしながら投入されなかったMF14白石智之、その他にもMF41田部井悠など、他にもサイドの職人はいる。

いまだにベンチにはサイドの控えが1枚しか入らず、いつまでたってもリヨや北川をサイドで起用し続けるか、こういった無駄な点を排除していけば、自ずと今年のザスパならもっと結果を出せ、プレーオフ圏内も十分射程圏内にある。

いい加減大槻監督の采配の風向きが、根底となっているところがもう少し柔軟になってくれないかと、日々願うばかりだ。

そんな中で半分を過ぎたリーグは後半戦に入っていく。




エド復帰、ユリヤベンチ入りの大槻ザスパ

ザスパは怪我で別メニューだったMF5エドオジョンが復帰し、天皇杯で意外にもボランチで活躍したDF22高橋ユリヤもベンチ入り。

その代わり前節スタメンだったFW39高木彰人がメンバー外。
FW7川本リヨは前節得点も獲ってこれからというところだが、この清水戦はレンタル元のため出られないだけに、高木彰人はマストで出すべきはずのためこれまた意外であり、長倉と同じく怪我の再発だろうか??
どうも、復活してはすぐに離脱ということが繰り返されており、きちんと治さないと癖にならないか選手生命の方が心配になる。
とにかく個人的にはMF14白石智之をきちんと使って欲しい。


13武颯
9北川
10佐藤亮       17山中
15風間宏希 38天笠

36中塩           19岡本一真
3畑尾 24酒井

21櫛引


ベンチには、FW23平松、MF5川上エドオジョン、MF14白石智之、MF6内田、DF22高橋ユリヤ、DF2城和、GK42石井僚




秋葉監督率いる清水エスパルス

前半戦では、あの悪夢の日本平でなんと3−1と快勝させてもらった清水だが、その後に監督更迭となり、ザスパの元選手・元監督である秋葉監督に代わってからチームは生まれ変わり、一時連敗もしならがも現在7位まで順位を上げてきている。
そもそも抱えている戦力が昨年末まで日本代表ゴールマウスを守ったGK権田がいるなど、J2レベルではないことは明らかであり、今の強さがむしろ当たり前なのだが、その当たり前の強さをきちんと引き出している秋葉監督の手腕は評価されるべきだろう。

とにかく、昨年まで水戸の監督だった時代に、北関東ダービーのライバルとして、そして古巣として敵意を?き出しにしてきたザスパに対する思いはことさら強いことだろう。

ザスパはただでさえ厄介な清水の戦力以外に、秋葉監督という厄介な強敵を相手に戦うこととなる。

キープレーヤーは元代表のFW33乾貴士、トップ下のフリーマンとして攻撃をコントロールする。
なお、1トップにFW45北川航也がいるが、どちらのチームもFWに北川というややこしい事になっている。

また、前橋市出身で前橋育英OBでありジェフのイメージが強い北爪健吾は今期から清水に完全移籍となっており、早31歳。
もうザスパには来ないかな〜


45北川航也
33乾貴士
10カルリーニョスジュニオ 11中山克広
13宮本航汰 14白崎

16西澤           5北爪健吾
50鈴木義宜 38井林

57権田


ベンチにはFW9チアゴサンタナ、FW20オセフン、FW29ディサロ、MF7神谷、MF3ホナウド、DF4高橋佑、GK1大久保



佐藤亮のニアへのクロスからFW9北川の先制点!!!

立ちあがりからやはり攻め込まれるザスパ、何本もいきなりCKのピンチとなるが、なんとかしのぎ切ると、5分には反撃で右サイドからの速攻からの低く鋭いクロスがゴール前に入るが、惜しくもFW13武颯らが詰め切れず。
触っていれば・・・といった惜しいシーンだった。

6分、MF38天笠が後ろからファールしイエローで次節出場停止となってしまう。

9分には右CKのチャンスと、意外にチャンスが無いわけではない展開。

すると13分、左サイドからのスローインの流れから左サイドでFW10佐藤亮が2人のマーク相手に粘りに粘り、そこからニアへクロスを入れると、これをクリアしようとした相手DFとの競り合いに一瞬早かったFW9北川が右足アウトサイドでシュート!!!


GOOAALLLL!!!!


よく決めた北川!!!
最初、スタジアムのオーロラビジョンでは、相手のニアでのクリアが詰めてきた北川に当たり、そのままシュートになって入ったかに見えたが、ダゾーンで見返してみると、なんともまあ見事な右足アウトサイドでのシュートだった。
佐藤亮も2人のマーク相手によく粘り、よくぞあそこからクロスを出した。
まさにFW2人の妙技が噛み合った珍しい形でのゴールとなった。

それにしても清水相手に先制を獲れた事は大きい。
これはアウェイに続き、なんとかホームでの勝利が欲しい。



天笠のパスミスからあえなく同点にされてしまう・・・

反撃の清水は14分、右サイドからのクロスにファーでMF10カルリーニョスがオーバーヘッドシュートでダイレクトに撃ちにくるが、これはGK21櫛引が押さえる。

22分には中央からMF10カルリーニョスがDFの間を強引に割って入ってシュートを撃ってくると、これにはGK21櫛引もどうにか左手一本で止めるも、さすがカルリーニョス、ここまで個の力で突破できてしまうとは・・・

すると26分、左サイドで相手からボールを奪ったMF38天笠が、何を思ったかバイタル中央にボールを入れてしまい、ニアに詰めていたMF10カルリーニョスがスルーし、FW45北川が受けると、慌ててDF19岡本一真がマークにいくも詰め切れず、相手の北川が左で撃たれ、ゴール左にシュートを決められてしまう。


・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・


なぜ天笠、縦に出すか、姿勢が厳しかったのなら外に出さなかったのか・・・
どう考えても中央に折り返しては危険に決まっているし、天笠、これは痛恨のミスとなってしまった。
思うに、意図してあそこに出したとは思えない。
ファーに思いっきりサイドチェンジ気味に出すはずが、キックミスだったのか・・・
それでも、あれだけ相手と接している場面では、そこまで正確なロングキックが蹴られるでもないし、そこはセーフティーにいくべき。
これは非常に厳しい同点となってしまった・・・

前半は抑えたかった・・・ここまで堅守を誇ってきたザスパとしては信じられない失点となった。
絶対やってはいけない形だ。



前半は1−1の同点で折り返し

さらに攻める清水、35分にはペナルティ右でFW33乾貴士がヒールで後ろに出したパスからMF11中山克広のシュートは危うくゴール左を逸れる。
あ、、、危ない・・・さすが乾貴士、なんともオシャレなプレーだ。

38分にも清水の右サイドからのショートクロスからゴール前でMF10カルリーニョスのヘディングが撃たれるも、かろうじてゴール左を逸れる。
前半のうちに逆転でもされたら、この試合は終わってしまう。
ここは我慢どころ。

40分、中盤で謎のファール判定によりペナルティ手前でFKが与えられると、ゴール左からDF50鈴木義のヘディングはわずかゴール左へ。
助かった・・・

45分、ようやくザスパは攻撃の形を作れ、左で保持してクロスを上げてから逆サイドでDF19岡本一真がボールを受けてゴール前に折り返すという場面を作る。
もっとこういった場面を増やさないといけない。


こうして前半は1−1の同点での折り返しとなる。

首尾よく先制を獲れたのは良かったが、失点シーンは天笠の判断ミスからのなんとも残念な、できればリードで折り返したかった・・・





後半、案外攻め込めるザスパ

後半に入り10分、左サイドで攻め込んだザスパに対し、FW9北川航也がダーティーなファールで相手にイエロー。
この試合、主審のジャッジが不明確で互いの選手にフラストレーションがたまり、試合がコントロールできていない様子。

このFKは相手がクリアし右CKに変わると、MF15風間のキックからファーへのボールにDF36中塩がフリーでヘッドも惜しくも相手GK権田に収まる。
そうか、相手のGKは権田か。
前回の対戦ではこの権田から3点奪ったわけか・・・

やはり前回からはまるで違ったチームに生まれ変わっている清水、これが本来の清水なのだろうが、秋葉体制に変わったばかりの頃の勢いが凄かったものの、この試合では劣勢ではあるものの、そこまでの圧は感じずザスパもサッカーになっている。

21分、右CKでMF15風間のキックからファーでDF3畑尾が折り返し、DF24酒井がさらに頭で詰めるも惜しくもバーの右。


ここで清水は交代、MF11中山克広に代えて、9チアゴサンタナを投入。

ザスパは2枚代え、イエローももらい、致命的なパスミスもあったMF38天笠はやはり早めに代えて、次の試合を睨んでのDF22高橋ユリヤに交代し、同じレフティーのボランチとして試す。

もう一人はFW10佐藤亮に代えてMF5エドオジョンが投入され、エドが復帰戦となる。

投入されたエドとユリヤ、いきなり28分に左サイドからMF5エドのアタックからニアへの折り返しにMF22高橋ユリヤが左足でシュートは、相手に当たりバーを左に外れる。

この左CK、あと一歩まで詰め寄る惜しいところだったが、なんとユリヤに対してGKへのチャージをとられ、イエロー・・・あれでイエロー??サッカーにならないよ・・・

ここで清水はもう1人交代、FW45北川航也に代えて、FW29ディサロを投入。




櫛引が身体を張って勝ち点1をゲット!!

すると左サイドで危険なチャージをしたFW33乾貴士にイエロー。
いや、あんなの一発レッドでは??

32分、ザスパは2回目の交代、FW9北川に代えてMF14白石智之、MF15風間宏希に代えてMF6内田達也を投入。

前節は投入の無かった白石、ここで結果を見せたい。

35分、清水は最後の交代、FW33乾貴士に代えてFW20オセフン、MF13宮本に代えてMF3ホナウドを投入。

38分、ザスパは速攻のチャンス、右サイドからMF17山中のクロスに、ファーでエド、白石と待ち構えていたが、不慣れな右でのクロスはゴール上に・・・
これにはエドも、せっかくのチャンスを!!と怒りを表わにし、山中もゴメンのジェスチャー。

39分、最後の交代そのMF17山中に代えて、FW23平松を投入。

今日は引き分け狙いじゃなく、勝ちにいくか!!!

40分、左CKを獲ると、佐藤亮、風間宏希と抜けて誰が蹴るのかと思ったが、MF22高橋ユリヤが左で蹴りにいき、ややフワッとしたボール。
これなら白石に蹴らせるべきでは・・・

45分、相手の左サイドからの攻撃からのクロス、ニアで止められると思ったが抜けてきて際どいプレーの中でかろうじてゴールを死守。

試合は4分のアディショナルタイムへ。

そこでペナルティ手前で謎のジャッジからファールとなりFKを与えると、右のDF16西澤、左のFW29ディサロと並び、ディサロの直接シュートは枠の左上を越えて助かる。

さらに清水の左サイドからの攻撃からファーで折り返しゴール前に詰められたところでGK21櫛引が身体を張り、これを食い止める!!!

そして櫛引が倒れている間に試合終了のホイッスル!!!


宿敵清水相手に、今季は1勝1分で勝ち越し、勝点4を手に入れることとなった。




まずまずの後半戦滑り出し

正直なところ、もっと清水は来るかと思った。
こんなものかと。
赤鬼秋葉のテンションはこんなものかと。

天笠のパスミスが無ければ、まさかの清水相手の2タテもあった。
まあ、天笠のミスが無くても、どこかで1点はやられていたと思われ、引き分けは上々だ。
これで今年は清水から1勝1分、なんと勝ち越しとなり、勝ち点4ももらえた。
シーズン前は当然2連敗、それも大量失点も覚悟していただけに、清水が全く苦手チームでなくなった。



そして大きいのは、大分戦のように守りにいったわけではなく、勝ちにいっての勝ち点1は大きい。

攻撃のカードを使い切ってのホーム戦での貴重な勝ち点1となった。
この引き分けは次に繋がる。
後半戦はなかなかの滑り出しとなった。


本気で勝ち点3を奪い取りにきたはずの清水に対して、案外試合内容としてもやれていた印象であり、まあまあこれだけやれるのであれば後半戦もそこそこの戦いができそうかなと。

リーグ6戦勝ててはいないが、ヴェルディ戦、清水戦と連続でしぶとく引き分けを獲れているのは実力だ。

前半戦終盤から上位陣との戦いが続いたが、次節からは勝ち点を獲りにいく試合となる。

ここから勝って勝ち点3を獲れるか、はたまた昨年のような実質10連敗といった停滞となるかは、次節からの試合にかかっている。



それにしても、今日の大坪主審のジャッジは本当に酷いものだった。
元愛媛の選手でもある大坪主審に過去担当したザスパの試合は14試合あり、これまで1勝3分9敗と審判との相性が悪すぎる。
ジャッジの境目があまりにあいまいで、これでは選手もまともにプレーできない。
もう大坪主審は勘弁してもらいたい。




(23.6.25)





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