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ザスパクサツ群馬

2023年5月21日(日)
J2リーグ2023シーズン第17節
ザスパクサツ群馬 VS ファジアーノ岡山(アウェイ)
観戦記 1−2

横棒


ホームでは勝つ内弁慶の大槻ザスパ、アウェイで勝たなければ連勝は無い

ここ最近、アウェイで完敗しては、ホームで粘り強く勝つことが繰り返されている、内弁慶の大槻ザスパ。

連戦ということを考慮すれば、もう少し他の選手を使わないのか、散々言ってきているわけで、特に左サイドバックのDF36中塩や、ボランチ陣のところは連戦で精彩を欠いていることから、勝ちながらもマイナーチェンジさせていくべき、ということは毎試合言っているが、ホームで勝つと選手を全く変えず、そのために連戦の疲れで全体的に動きが重くアウェイで惨敗するという事を永延と繰り返しているわけだ。

特に中塩のところはいい加減集中力も欠いてきているように見えるし、連戦、連続起用の弊害が明らかになってきているというのに、大槻監督は代えようともしないのが謎でしかない。

また、勝っている場面ではいつもDF2城和を入れてクローズさせにくるが、クローズと共に攻撃も一切放棄してしまうため、最後の5分、10分がいつもサンドバック状態となってしまい、ただ単に運にも任せて亀になるだけ、といった展開も多い。

なぜここ最近最強の攻撃力を見せつけている、MF17山中とMF14白石智之の2人が左サイドで織りなす、ダブルレフティーアタックをもっと有効活用しないのか、圧倒的に相手を倒そうとしないのか、わざと爪を隠しているつもりなのか、全くもって大槻監督の考えていることがわからない。

岡本一真が夏に海外などに移籍することが濃厚な中、来年獲得となる右サイドバックを2種登録するなどチームは準備をしているものの、だったらMF41田部井悠やFW18岩元ルナといったサイドアタッカーをもっと使い、岡本がいなくなった後の対処も考えるべきなのに、いつまでたっても選手を固定して起用し続け、いよいよ疲労と共に動きが重くなって連勝を妨げているという事実を認めようとしない。

この辺の采配の柔軟ささえ加われば、本気で今季のザスパはプレーオフ圏内も狙えるというのに、本当にもったいないことだ。

とにかくホームだけでなく、アウェイでも本来の力を発揮させ勝利し、連勝を掴み取りたい。




大槻ザスパ

おそらく大槻監督の事だから、前節得点したFW23平松とMF5エドオジョンはスタメンに復帰ではないかと予想。
また、前節も前半で交代させられたFW10佐藤亮をどう扱うか。
とにかくFW9北川の右サイド起用だけは勘弁願いたい。
前節も北川が2トップに入ったことでゴール近くでのプレーに専念でき、ゴール前にて2アシストでチームを逆転勝利に導いたわけであり、またもや無駄な右サイド起用に逆戻りだけは勘弁願いたいところ。

以上がプレビューだったが、結果としてはFW23平松のスタメン復帰以外は特に変わりなし。
エドオジョンをスタメン復帰させないのは意外だったが、とにかくFW9北川が右サイド起用という最悪なパターンでなかったのは幸い。



23平松
39高木彰人
17山中      10佐藤亮
15風間宏希 38天笠

36中塩           19岡本一真
3畑尾 24酒井

21櫛引


ベンチには、FW13武颯、FW9北川、MF14白石智之、MF5エドオジョン、MF6内田、DF2城和、GK42石井僚




高木友也、田部井涼擁する10位の岡山

岡山はここ最近は負けはしないが、3連続引き分けと勝ち点を獲り切れず10位に付けている。
5位のザスパとは勝ち点4差であるが、この直接対決を勝てばプレーオフ圏内に肉薄できることになるため、ホームでもあるし必勝の構えでくるだろう。

勝ち切れない要因としては、FW99ルカオ、FW8ムークの2トップがなかなか点が獲れないところにありそうで、ここまでのチームトップスコアラーはベンチ起用が多いFW18櫻川ソロモン、そしてDF23バイスが3得点、DF5柳が2得点と、相変わらずこの2センターバックは高い得点力を見せている。

その他で注目選手は、やはり昨年ザスパに夏の補強で横浜FCから加わり、リーグ屈指の左サイドからの攻撃力、左足からの高速クロスでザスパを残留に導いたMF2高木友也と、前橋育英を全国制覇に導いた、ザスパMF41田部井悠の双子の弟、MF41田部井涼がいる。

本来、兄弟対決を実現して欲しいものだが、残念ながら大槻監督がとにかく田部井悠を使ってくれないため、これがなかなか果たせない。

以上がプレビューだったが、岡山は連戦をきちんと考慮してか、大槻ザスパと違い前線を中心にかなり選手を入れ替え、FW18櫻川ソロモン、FW7チアゴアウベス、左サイドには元湘南のMF42高橋諒、右サイドバックにはDF16河野と入れ替えてくる。
この違いがどう試合に表れるか。


18櫻川ソロモン
7チアゴアウベス
42高橋諒      14田中雄大
44仙波 27河井

43鈴木喜丈         16河野
5柳 23バイス

1堀田


ベンチにはFW99ルカオ、FW8ムーク、MF2高木友也、MF41田部井涼、MF30山田恭也、DF15本山、GK13金山



立ち上がり、いきなり失点!!??

立ちあがり攻め込むはザスパ、開始1分に左サイドから起点とし、ゴール前で高く上がったボールをMF17山中が落としたところにFW39高木彰人が左足でシュートするも、これは惜しくもミートしきれず、GK1堀田が抑える。

幸先よくファーストシュートを撃てたと思った矢先の2分だった。

岡山はオープンな展開から左に出すと、MF42高橋諒がMF44仙波とのワンツーでゴールライン深くまで攻め込み、マイナスの折り返しにゴール前で詰めたFW7チアゴアウベスが豪快にゴールに詰め込む・・・

・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・


なんと、開始2分で早くも失点とは・・・
高橋諒のマイナスの折り返し、チアゴの詰めも良かったが、その前にFW18ソロモンが先にゴール前に詰めていたので、そこにDF陣がつられてしまった面もあった。

ここ数試合、立ち上がり10分以内の失点が続いてしまっている。
堅守がまず第一の大槻ザスパにとって、この立ち上がりの時間帯に守り切れない点は、今後も致命的になる恐れがある。

だから私は、DF3畑尾以外の守備陣をもう少しいじるべきでは・・・と言っているわけだが・・・なんかどことなくマンネリ化しており、特に立ち上がりの集中力に欠けている。


この先制で勢いにのった岡山は続く3分過ぎにも左サイドFW7チアゴアウベスが上げたクロスにファーでFW18ソロモンが詰めてニアへシュートも、GK21櫛引がギリギリ巣ラインディングブロックでこれをカット。

このまま右CKとなるが、CKとなると相手の得点力のあるDF23バイスとDF5柳がゴール前に張るわけで、岡山相手にセットプレーをあまり与えてはいけない。

出だしからかなり厳しい立ち上がりとなってしまった。




連戦の影響が色濃い大槻ザスパ

13分にも岡山は右サイドからMF14田中雄大がゴールライン際まで上がり、ゴール前へのマイナスの折り返しにFW7チアゴアウベスが詰めるも、ギリギリここはカット。
やはり連戦の疲れがみてとれ、特に相手へのプレスになかなか行けないザスパ。
そもそもザスパには本来、岡山キラーのMF8岩上祐三がいる。
連戦という事もあるし、ここはボランチのどちらかに代えて、岩上を投入するくらいの秘策は欲しかった。
特にMF38天笠は、シーズン序盤はじめてボランチで起用された頃は、無尽蔵の体力を発揮し、縦横無尽に守備に攻撃に顔を見せて躍動したものだが、ここ数試合、そういった天笠のプレーが全く見られない。
そろそろ1回は休ませて充電させるべきだ。
控えには有望、有力な選手がいくらでもいるというのに、なぜこの連戦を全く同じメンバーで戦わないといけないのか、勝つとメンバーを変えないのでは、いつまでたっても連勝は続かない。

20分、ようやくザスパは攻撃らしい攻撃で左サイドからMF17山中が深く切れ込むと、ゴール前への折り返しにファーでFW10佐藤亮が詰めるも、その手前でギリギリ相手にカットされる。

この左CK、風間のキックからファーでMF17山中の鋭いヘディングは惜しくもバーの右。
これがようやく今日2本目のシュートか。

23分には岡山の右サイドからの伸びのあるクロスにゴール前に逆サイドから詰めたMF42高橋諒がヘディングにいくも、GK21櫛引、交錯しながらどうにか先にボールを収める。

高橋諒はここ近年の中で最もこの試合躍動しているように見受けられる。
やはり連戦の中で前節はベンチ温存だった中で、体力の違いが見て取れる。

2トップのソロモン、チアゴアウベスにしても、前線でのこの2トップの動きが良いばかりに、何度も良い形を作られてしまっている。
やはり連戦というものはこういうことだ。
いつまでも同じメンバーで戦えばいいわけがない。


25分、左サイドからMF17山中の突破からそのままゴールファーを狙ってのグランダーのシュートもバーの右に逸れる。

この前半、まともに攻撃の形を作れているのはMF17山中だけだ。




佐藤亮のFK、岡本一真渾身のシュートも阻まれ前半掘り返し

30分、前線のFW23平松にようやくクサビのパスが入り、平松さすがのポストでこれを落とすと、FW39高木彰人がやや戻したボールにMF38天笠の左足での巻いていったシュートは惜しくもゴールを捉えきれずバーの左を逸れる。

32分、中央からMF38天笠が持ち上がった後ろからしつこくスライディングで止めにいったFW7チアゴにイエロー提示。

このペナルティ手前中央やや若干右の絶好の位置でのFKに、たっぷり時間をかけてからのFW10佐藤亮の左足で狙っていったシュートは美しい弧を描いてゴール右上隅に向かうも、惜しくもクロスバーを直撃!!
これは惜しかった!!!
佐藤亮の左足からの精度の高いFKが戻ってきた。


40分には中央からパスを繋いで攻勢のザスパ、FW39高木彰人の落としたボールからMF15風間宏希のさすがの高精度のアーリ―クロスに、ゴールニア左サイドに詰めたFW23平松のドンピシャのヘッドは惜しくもバーをわずかに逸れる。
これまた惜しかった・・・
点に合わせるのが得意な平松らしいシュートだった。


すると44分、両ボランチが上がり分厚い攻撃をみせたザスパは左サイドにボールが展開されると、MF17山中からのクロスがファーに流れ、ここに詰めていたDF19岡本一真がそのままボレーで決定的なシュートを撃ちこむ!!!

これは入ったか???と思われたが、なんとゴールライン際でDF23バイスがギリギリブロック!!!??
マジか、バイス・・・この岡本一真の渾身のシュートも入らないとは・・・
最後での岡山の壁が厚すぎる。

試合はそのまま2分のアディショナルタイムへと入り、前半は終了。

最近の試合よりは決定機も作れた前半だったが、とにかく立ち上がりの失点の癖だけはどうにかしないとといった、1点ビハインドで折り返しとなる。





後半開始早々、疑惑のPKで同点に追いつく!!

後半開始3分、左サイドから攻め込んだザスパはMF17山中が近くにいたFW39高木彰人を囮に、意表をついたアウトサイドでのクロスを送ると、これがMF27河井の左手にあたりハンド。
河合の立ち位置がギリギリペナルティラインの半歩手前に見えたが、なんとこのハンドがPKの判定???
DF23バイスらも、いやいや外だっただろうと猛抗議も受け入れられず。
いやいや、これはPKじゃないよ。

このPK、蹴りにいくのはFW10佐藤亮、左足でゴール右上を狙う定石のコースを突き刺す!!


GOOAALLLL!!!!


本当にザスパにとってはラッキーなPK、同点ゴールとなった。
佐藤亮としては前半余に惜しかったFKの借りを返してもらった形の得点となった。


9分には岡山から連続で左CKを浴び、2本目はDF5柳にゴール前のヘディングを合わせられてしまうも、かろうじてGK21櫛引がやや手に当ててセーブ。

やはり岡山のCKはターゲットが多すぎて危険すぎる。



互いに選手交代、田部井涼と高木友也が登場!!

11分、ザスパは2人交代、FW10佐藤亮、FW39高木彰人に代えて、MF5エドオジョン、FW9北川を投入。
前節と同じくMF17山中は右サイドに移り、エドオジョンは左に入る。
返す返すもFW9北川があくまで中央の位置で投入されている事は喜ばしいことだ。

15分、代わって入ったエドオジョンはワンツーから切れのある動きでゴールライン際まで攻め上がり、鋭いクロスにニアでFW23平松がヘディングを狙うも、惜しくもややバーの左。

ここで岡山も交代、FW18櫻川ソロモンに代えてFW99ルカオを投入。

19分、左サイドに攻め込んだFW9北川がMF14田中雄大に倒され、良い位置でFKを得ると、MF15風間宏希のキックからファーでDF3畑尾が詰めるも、相手に先にブロックされる。

22分にはザスパのカウンター、FW9北川が持ち上がり左に出すと、ここに猛然と上がってきたMF5エドが左サイドを持ち上がり、右でのアウトサイドで出したゴール前への技ありのパスも、惜しくも相手に先にブロックされる。

25分、ザスパは2回目の交代、MF38天笠に代えてMF6内田を投入。

・・・いつも思うが、なぜこのタイミングでMF14白石を投入しないのか・・・

この試合、白石と山中のダブルレフティーアタックを繰り出せば、絶対相手に通用するだろうに・・・

29分、岡山は2枚代え、MF27河井とMF14田中雄大に代えて、MF41田部井涼とMF2高木友也を投入!!
おお!!群馬にゆかりのある2人のダブル投入とは!!




なぜ白石がいながら交代枠を余らせる??その悪采配の裏であえなく失点・・・

34分、岡山は最後の交代、FW7チアゴアウベス、MF42高橋諒の、この日攻撃の軸になっていた2人に代えて、FW8ムーク、DF15本山を投入。

35分、相手の速攻を中盤で止めたDF36中塩にイエロー。

38分、岡山のCKの流れからゴール前混戦となり、ゴール左からFW8ムークの左足からのシュートがゴール前を鋭く襲うも、GK21櫛引の正面でかろうじて助かる。

ここでザスパは最後の交代、MF17山中に代えて・・・え??FW13武颯??
嘘だろ??
なんでサイドの交代なのに白石じゃない??
だったら平松も代えて2枚代えで良いじゃないか??
白石がいるのに、なぜわざわざご丁寧に交代枠を1枚余らす??
つまり、北川を右サイドに回すってことでしょ??
なんでいつまでもそんな間違ったやり方を続けるの??

そんな意味の分からない交代で頭が混乱した39分過ぎだった。

岡山は左サイドのスローインからゴール前左でFW99ルカオが粘ってボールをキープすると、バイシクルで後ろに送ったボールに、そのままFW8ムークが押し込む・・・


・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・


交代枠を1枚余らせ、切り札白石を投入できなくなった矢先の、この失点ですか・・・

最悪だ。
采配が、流れが最悪過ぎる。
こんなんでプレーオフ圏内なんて入れるわけない・・・



堅くなるばかりの岡山相手に成す術なく試合終了・・・

白石もいないし、もう観る気もおきないよ、こんなクソゲーム。

CKではコーナーで時間稼ぎに入る岡山。
北川が右サイドに入ることで、もはや右サイドからの攻撃という武器を片方失ったザスパは、エドがいる左サイドからの攻撃頼み。
1点リードした岡山は、この左サイドからの攻撃にのみ集中すればよく、バイス、柳が中央を固める岡山ゴール前は堅くなるばかり。

試合は5分のアディショナルタイムへ。

苦し紛れに前線へボールを送っても、バイスの餌食になるばかりで、ことごとく跳ね返される。

なぜ白石のサイドアタックを捨てたのか、本当意味が分からない。
アホだ、アホ過ぎる。
試合を自ら放棄している。

全くゴール前に近づけないザスパ、時間だけが無駄に過ぎる。

ロスタイム3分、ようやく左サイドからMF5エドの右足からのクロスにゴール前に入っていったFW13武颯のヘディングが枠を捉えるが、GK1堀田の守備範囲で抑えられる。
コースさえ叩きつけられればという、ようやく惜しいシュートを放てた。

こうして、あとは特に見せ場なくタイムアップ。

岡山に対して最高のホームでの勝利をプレゼントし、勝てば3位だったところをプレーオフ圏外の7位まで交代し、そして8位には勝ち点1差で岡山に追いつかれるという、やってはならない敗戦となった。




なぜいつまでも同じ過ちを繰り返すのか??采配さえまともならプレーオフ圏内にいける・・・

まただ・・・

またホームで勝ったと思ったら、アウェイでもったいない負けで連勝を逃した・・・

もうこれで何度同じ過ちを繰り返しているのか??

なぜ北川を相変わらず右サイドで使おうとするのか、その意図、理由、利点が全く意味が分からない。

それなのに最後の交代、なぜサイドの山中を下げるのに、白石を使わなかったのか??
定石なら、平松も代えて武颯と2枚交代すればいいだけなのに、それほどまでに平松が良かったと??
確かに平松は前線のポストプレーや何度も惜しい点に合わせたシュートを含め、今季の中でも最高潮に良かったのは確かだが、明らかにラストは息切れだった。

もっと交代枠をきちんと使い、控え陣も含めた豊富な戦力を活かせれば勝てるというのに・・・

冒頭のプレビューで述べてきたとおりの、あまりにも予想できすぎる最悪のシナリオとなったこの試合、なぜこんなにわかりきっている過ちを延々と繰り返すのか・・・


この試合でも感じたが、上位岡山相手に内容は決して負けていない。
特に守備は、立ち上がりの悪癖さえ除けば完璧だ。
今季のザスパなら、もっと采配がまともならプレーオフ圏内にいける。

まさに千載一遇のチャンスが今季だというのに、あまりにもったいない、連戦だというのに何の考慮もせず、そして交代枠まで余らせるという悪采配に連勝が阻まれている。

大槻さん、頼みますから、白石を、他の控え陣をもっと有効活用してください。

豊富な戦力を活かせれば、今季のザスパはまだまだ夢を見られます。







(23.5.21)





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