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シーズン1/3を回ったところで5位につける大槻ザスパ
シーズン1/3を終えた14節時点で7勝3分4敗で勝ち点24、5位に付けるザスパ。
シーズン目標が4年前から勝ち点50、16位以上であるザスパにとっては、既に勝ち点の点で半分をほぼ達成していることになる。
正直なところ、もうこの時点でこれまでのシーズンとは違い、残留争いには今シーズンは絡まないで済みそう、という事をそろそろ宣言してもいいラインとなってきており、そうなると次に狙うのは6位以内のプレーオフ圏内となる。
14節で16得点、14失点という、非常に出入りの少ない中でこの順位につけられている要因は、やはり勝負強さということになる。
大槻監督のやり方として、まず守備をしっかり固めるという点があり、まさに大槻ザスパ2年目の集大成として、4−4−2での守備ライン、そして攻撃時は可変3バックでサイドから攻めやすいようにする、というやり方が奏功している。
基本戦術としては非常に賛美できるものだが、一方、采配に関してはまだまだ不満な点が多く、FW7川本リヨやFW9北川といったゴールに近いところでないと意味が無いセンタ―FW達をなぜかサイドで起用したがったり、ベンチにもセンタ―FWやセンターバック、ボランチといった中央の選手ばかりを揃え、なぜかサイドアタッカーを冷遇する傾向が強いのは一体なんなのだろうか。
前節のホーム山口戦でも、リードした後の試合終盤は防戦一方となり、DF3畑尾がゴールライン際で紙一重でクリアするなど、運を天に任せたギリギリの試合の結果が勝利となっているだけといった試合も多く、結局自分から勝ちにいけないチームのままでは、昨年の11試合勝てないといった不調に陥る可能性もある。
前節、復帰戦で決勝弾を決めたFW13武颯、アシストを決めたMF5エドオジョンといった選手達も帰ってくる中、まだまだ豊富な選手層を活かしきれるのか、大槻監督の采配の見せどころはこれからであり、プレーオフ圏内に入れるかどうかは、結局そこにかかっている。
長倉怪我で離脱、なんと高木彰人いきなりスタメン復帰??の大槻ザスパ
大槻ザスパはトップ下の位置で今期のザスパの攻撃の軸となっていたMF28長倉が、やはり前節に後半頭に交代したとおり、怪我だった様子で離脱となってしまう。
その代役としては前節得点を決めているFW9北川が代わって入り、そして右サイドにはFW10佐藤亮がスタメン復帰・・・かと思いきや、なんとFW39高木彰人がいきなりスタメン復帰??
昨年はほぼ怪我でシーズンを棒に振った高木彰人だったが、ついに復活か。
怪我から戻ってきたFW13武颯、MF5川上エドオジョンら含め、GW連休の連戦も終えたところでコンディションが懸念され、そしてこの試合から再びリーグは連戦に入っていくため、やはりここで新戦力がもっと欲しいところ。
そんな中でザスパは右サイドバックDF29田頭(たがしら)を東洋大から獲得し、2種登録で早くも出場可能となっている。
DF19岡本一真が夏に海外移籍などが予想されている中での中途補強といえる。
13武颯
39高木彰人
5エドオジョン 9北川
15風間宏希 38天笠
36中塩 19岡本一真
3畑尾 24酒井
21櫛引
ベンチには、FW23平松、FW10佐藤亮、MF14白石智之、MF17山中、MF6内田、DF2城和、GK42石井僚
遠藤ヤット擁するジュビロ磐田
昇格候補であるJ1からの降格組ジュビロは、10位と不本意な位置に付けているが、ここまで22得点と得点力は上位に入る。
特に前線のFW42後藤啓介、FW14松本昌也がここまで4得点を挙げているが、それ以外でもチーム全体で得点を決めているのが強み。
特に両サイドバックの左のDF4松原、右のDF17鈴木雄斗のサイドアタックがチームの攻撃に厚みをもたらしており、松原はサイドバックながら3得点も挙げている。
そしてチームの中心に構えるは、やはりMF50遠藤ヤット。
これまでザスパもやられているだけに、この多彩な攻撃を持つジュビロをどうやって抑えられるか。
13藤川虎太郎
33ドゥドゥ 27吉長
10山田大記
7上原 50遠藤ヤット
4松原 17鈴木雄斗
36グラッサ 15鈴木海音
21三浦
ベンチにはFW29ファビアン、FW18ジャーメイン、MF31古川、MF28鹿沼、M14松本昌也、DF22中川、GK81梶川
立ち上がり、いきなり先制を喰らう
立ちあがりからホーム磐田に圧倒的に攻められるザスパ、4分、5分とFW13藤川の決定的なシュートを浴び、かろうじてGK21櫛引がファインセーブで守る。
7分にも右サイドからの折り返しにFW13藤川が押し込みにくるも、これはかろうじてミートせず。
そして10分、右サイドから崩されDF36中塩からのパスミスを奪われると、MF10山田大記のゴール前での折り返しにFW13藤川がそのまま押し込む・・・!!
・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・
もう先制かよ・・・
立ち上がりから何もできないうちに、それもパスミスからの失点・・・
なんというか、失望しかない先制だった。
不運な交錯から連続失点・・・
するとさらに13分、相手の縦パスにDF36中塩とGK21櫛引が共に競ってしまい倒れてしまった中、こぼれ球をMF13山田大記にそのまま押し込まれる・・・
・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・
なんだこりゃ・・・
なんという不運な失点となってしまった。
この試合、なんというかヤマハスタジアムなりの相性の悪さを感じる。
24分で早くもダメ押し点・・・と思ったらオフサイド取り消し??
その後はザスパも持ち直し、ようやく空回りしていたチーム全体のプレスもはまってきたか・・・と思った矢先の24分だった。
磐田の右サイドバックDF17鈴木雄斗からのグランダーのクロスにゴール前でFW13藤川に頭で押し込まれる・・・
マジかよ・・・
失点の時はあまりに早く、軽く失点しすぎる。
これまで堅守が武器だったのに・・・
と思ったら、なぜかゴール取り消されていた。
どうやらオフサイドの判定だったようだが・・・
正直、オフサイドか?あれが??
VARがあればどうだったか怪しいところだったが、とにかくあまりに早い時間帯でのダメ押し点だけは避けられた。
前半は2点ビハインドで折り返し
その後もとにかく磐田に攻め込まれるザスパ、磐田のパスがあまりに流暢に周りすぎて、ザスパとしてはボールの取りどころが無い。
34分、ようやくザスパは攻め上がったDF3畑尾が遠目からのミドルを放ち、これがやっとのファーストシュート。
38分、磐田のMF10山田大記からのミドルから何度もシュートを撃たれるも、さすが守護神GK櫛引がここはかろうじて抑える。
前半はまんまとホーム磐田の勢いにやられたザスパだったが、前半も終盤になるとようやく磐田も疲れが出たのか勢いが無くなり、ザスパにも付け入る隙ができてくる。
そこをできれば抑えたかったが・・・
それなのに2失点とは・・・
そんな、ちょっと厳しいな、という2点ビハインドでの折り返しとなる。
後半、山中、白石、佐藤亮、平松といった攻撃陣の控えがどう巻き返しくれるかに期待するしかない。
後半頭、ドゥドゥに3連発シュートを浴び、ダメ押し点を喰らう
後半頭だが・・・案の定選手交代無いのかよ・・・0−2だよ?大槻監督??
なんで1人も交代無いんだよ。
後半立ち上がり1分過ぎで早くもFW33ドゥドゥから遠目からのシュートを浴びると、これはわずかにバーの左。
するとその直後2分にはMF10山田大記からのパスを受けたFW33ドゥドゥのシュートをどうにかGK21櫛引が正面で止める。
そして更にその直後、今度は左サイドからFW33ドゥドゥにカットインされてからの、これまた遠目からのシュートが今度はゴール右隅に突き刺さる???
・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・
ホントかよ・・・
わずか2分くらいの間にFW33ドゥドゥから3連続のシュートを浴び、そして最後には見事に決められてしまった。
まるで1本ずつシュートを撃つごとに照準を合わせていったような3点目を喰らった。
なんで全然捕まえる事ができないのか・・・
この試合、ザスパの守備は完全に磐田の前に崩壊してしまった。
もはや相性の差としか言えないような、不思議と全く捕まえ切れない、ただただボールを好きに回され、そしてシュートまでいかれてしまっている。
6分もザスパがどれだけ守備をしても、どんどん磐田に攻撃を繋がれてしまい、この日6本目のFW13藤川のシュートを浴び、これはバーの右上で助かる。
もはや止まらない、ジャーメインに4失点目
当然ここでザスパは選手交代、FW9北川、MF38天笠に代えてMF17山中、MF6内田を投入。
しかし、内田の投入の優先順位がやたら高いが、この3点ビハインドの状態で内田に一体何を期待するのか??
だったら早いところ切り札MF14白石を入れるべきだろうに・・・
そもそも後半頭から選手交代していない時点で負けている。
10分、磐田はもはや余裕の交代、この試合起点になりまくり、貴重な追加点を決めたMF10山田大記、そしてMF50遠藤ヤットに代えて、FW18ジャーメイン、MF28鹿沼を余裕の投入。
その投入直後の11分、磐田のDFラインからDF36グラッサの縦パスから抜け出したFW18ジャーメインが1人抜け出し、左足で冷静にGKとの1対1を決める。
・・・・・・・・・・・・・
これで0−4ですか。
もはやどうにもブレーキがかかりませんね。
だから何度も聞くけど、内田投入の意図ってなんなの?
何の意味があるの?
選手交代からようやく攻勢に
ところでだが、この試合、あまりにもDF36中塩のパスがズレて明らかに磐田に狙われている。
そんなに何回もDFからのパスがカットされるものだろうか?
そろそろDFラインも新たな選手の入れ替えを試すべきではと思えるほどの、やはりこの辺もマンネリ化を感じるところがそこかしかに転がっている。
19分、さらにザスパは2人交代、FW39高木彰人、MF5川上エドオジョンに代えて、FW10佐藤亮、MF14白石智之を投入。
高木彰人は復帰後早々にひどい試合に遭遇してしまい、ほとんど何も出来ないまま終わってしまった。
エドはどうにか状況を打開しようと、個人の頑張りからの左サイドからの突破で1人気を吐いた。
20分、投入された直後のFW10佐藤亮が相手からボールを獲り、左足から左サイドからのシュートは惜しくもGKに阻まれる。
続く21分には中央からFW13武颯の強烈なシュートが中央から入り、わずかにGK三浦が触り惜しくもゴールならず。
24分、磐田も更に2人交代、この試合存在感を示しまくったFW13藤川、MF7上原に代えて、FW29ファビアン、MF31古川が投入される。
風間宏希の一矢報いるFK弾
すると26分、ペナルティ手前左でFKを得たザスパは、時間をかけてボールをセットしてからのMF15風間宏希の右足から放たれたボールは鋭く曲がる直接シュートとなり、これがGK21三浦の手をはじきながら、ゴール左上に見事に決まる!!
GOOAALLLL!!!!
よく決めたな・・・風間。
もはやこの試合は決してしまっているが、ここで一矢報いる事は得失点差としても重要だ。
この一矢報いたゴールで再び息を吹き返したザスパは28分にはMF14白石が左サイドからカットインする形で入っていき、鋭いシュートを右足で放つも、惜しくもブロックされる。
ここでザスパは最後の交代、FW13武颯に代えてFW23平松を投入。
またしてもFKからもう1点返す!!
すると32分、左サイドでFKを得たザスパは、今度は左から遠目だったので、レフティーのFW10佐藤亮が素晴らしい伸びのあるボールをゴール前に入れ、ここに飛び出したDF24酒井がヘディングで突き刺す!!!
GOOAALLLL!!!!
おお!!!
まさかこの試合2点も獲れるとは!!!
もはやジェノサイドの様相も呈していた中で、まさかまさかの2点差まで詰め寄ることとなった。
さらに続く33分にも左サイドの展開からファーに出たボールにFW10佐藤亮が右サイドからシュートを押し込みにいく決定的な場面も、これはGK21三浦が抑える。
36分も左サイドで白石のパスを受けた山中が切り返してペナルティ手前左サイドでFKを得ると、これもFW10佐藤亮がファーにボールを送っていきチャンスを作る。
流れ的には明らかにザスパに流れているが、それだけに4失点目がもったいなかった。
この時間帯、山中と白石がポジションを入れ替わっているのか、白石が左サイドに張るようになり、37分も白石が切り返して右で入れていったゴール前へのボールからチャンスを作り出す。
勢いに乗るザスパ、38分にも左サイドでFKを得ると、FW10佐藤亮の左足からのボールからこぼれ球を後ろからMF6内田がシュートにいき、これはミートしきれないもののゴール前での混戦となり、もう一歩のところまで詰め寄る。
白石、山中の変幻自在の左サイドからの攻撃も磐田が守り切り敗戦
42分、MF14白石の左サイドを縦に抜けていく速攻のドリブルに対してMF28鹿沼のファールにはイエローが提示。
43分、磐田は怪我があった様子のDF4松原に代えて、MF14松本が入る。
試合は5分のアディショナルタイムへと入り、ザスパの攻撃はもはや左サイドを縦横無尽に動くMF17山中とMF14白石の2人の変幻自在の左からの攻撃が全てとなる。
やはり今のこの2人のアタッカーの交互に繰り返されるアタックに対応できる守備陣などない。
後半頭からこの2人を投入しておくべきだった。
こんな同レベルのレフティーサイドアタッカーが2人並んでアタックをかけてくるなど、やはりこれまで観た事がない。
そのダブルレフティーアタックから何度も攻め立てるザスパだが、2点リードの壁はやはり厚く、磐田ももはや守りに入りそう易々とはゴール前は開けてもらえず、時間を使われて敗戦となる。
いよいよ選手層に手を入れるべきとき
何度もパスを奪われたDF36中塩、そして後半にあれだけのキレをみせたMF14白石、MF17山中のレフティーコンビといったところを見るに、やはりそろそろ固定してきた選手層に手を入れるべき時だろう。
そもそもこの試合も無駄にFW9北川を右サイドのスタメンで使ったが、それが何になったのか??
間違えた選択ばかりしているから、こういった何もできない前半などになってしまう。
もっとこれまで学んできた良かった点、悪かった点を踏まえれば、自ずと答えは決まってくるのでは??
そしてMF38天笠が本職のボランチで今季活躍しているように、やはり右サイドには前橋育英を全国制覇に導いたMF41田部井悠をいい加減使うべきだ。
天笠も全国制覇に導いたボランチであるように、田部井悠の右サイドも育英を全国制覇に導いた。
全国制覇という偉業は決してたまたま出たものではない。
ハッキリとした意味、理由がある。
守備も攻撃もマンネリが見えてはサッカーはおしまいだ。
いよいよ本格的に選手層に手を入れる時は来ている。
(23.5.13)
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