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なぜ連戦を考慮しないのか、マイナーチェンジできないのか？大槻ザスパ
上位陣の甲府相手に逆転勝ちし、プレーオフ圏内の５位に付けていたザスパだったが、昨年大敗した熊本のアウェイで再び０－２という敗戦を喫した大槻ザスパ。
内容的には決して負けていなかったが、やはり連戦を全く考慮しない、スタメンもベンチもそのままというメンバーで挑み、ホームで気合が入る熊本の猛プレスに屈する形となってしまった。
せめてFW７川本リヨとFW２３平松くらい、スタメンとベンチメンバー入れ替えるくらいのマイナーチェンジはしないのかよ・・・と激しく落胆する、何の策も無い采配の時点で既に勝負に負けていた。
やはり連戦なので、最後の球際、また体力の持続力といったところで、アウェイというハンデが重くのしかかる。
負けてもなお６位と、まだプレーオフ圏内ギリギリにつけるザスパだが、いい加減勝った次の試合は全くメンバーをいじらないという古臭い考えは捨て、勝っている中でもマイナーチェンジしていき、強さを持続させる強者、名将の理論を大槻監督にも身に付けてもらいたいところ。
ゴールデンウイーク連戦の最終戦となる今節、怪我から復帰してきているMF５エドの復活や、そもそもベンチメンバーにサイド要員が１人しか入らないといった欠点・欠陥をいい加減修正してくるのか、熊本戦の敗戦を糧にここで変えられなければ、昨年の１１節以降の１分１０敗のようにズルズルいく危険性すらある。
ハッキリ言って今年のザスパは奇跡的に強い。
各ポジションにメンバーが揃い、そして若く、また守備陣は間違いなくリーグ屈指の固さを誇っている。
まともな采配さえしてもらえれば、本気でプレーオフも狙える。
それを行うかどうかは大槻監督次第だ。
武颯、エド復帰の大槻ザスパ
連戦最終日となり、前節負けているザスパは、怪我等で離脱していたFW１３武颯、MF５川上エドオジョンがいきなりスタメン復帰となる。
FW９北川もスタメン復帰となるが、これはFW１０佐藤亮の代わりの右サイド起用。
なぜ北川をサイドで使わないといけないのか、未だに謎だ。
２人復帰に追い出される形でFW７川本リヨとMF３３細貝がメンバー外だが、川本リヨはサブに置いておくべき選手だし、内田、城和といったところが果たしてベンチに絶対必要な選手なのかとも、これまた疑問は残る。
１３武颯
２８長倉
５エドオジョン ９北川
１５風間宏希 ３８天笠
３６中塩 １９岡本一真
３畑尾 ２４酒井
２１櫛引
ベンチには、FW２３平松、FW１０佐藤亮、MF１４白石智之、MF１７山中、MF６内田、DF２城和、GK４２石井僚
田中稔也、皆川、沼田、神垣擁する山口
山口には前橋育英出身のFW９皆川佑介、高経大付属出身のDF１４沼田圭悟、そして前橋FC出身のMF４神垣らを擁し、特に皆川は前節、千葉戦で同点弾を決めており、この試合でもキープレーヤとなる。
またザスパから移籍したMF１１田中稔也がなんと怪我から復帰！！
山口は現在ザスパとは勝ち点７差、１７位にいるわけだが、本来はザスパと同じく残留争い本命のチームであり、こういった下位との直接対決に負けると、即残留争いに引きずりこまれる危険性がある。
毎年、山口のアウェイではやられてしまっている決して組みしやすい相手とは言えないが、ホームでは絶対勝っておかなければいけない。
２０河野
２８小林成豪 １６吉岡
３２五十嵐 ４神垣
６矢島
１４沼田圭悟 ２髙橋秀典
３ヘナン １５前貴之
１７吉満
ベンチにはFW９皆川佑介、FW１９松橋、FW１８高木大輔、M１１田中稔也、MF１０池上丈二、DF２２生駒、GK３１寺門
立ち上がりからサイドでやられまくるザスパ
ゴールデンウィークの最終日となったこの日曜、前日は夏日の３０度を記録した前橋だが、雨の影響で午後からグングン気温が下がり、冷たい雨となる観客にとっても修行のようなコンディションでの試合となる。
なかなか守備がはまらない中、５分、左サイドから崩されファーにクロスからDF２高橋のシュートが右隅を捉えるも、GK櫛引がファインセーブ
１２分にも左サイドからFW２８小林にクロスを上げられ、ニアから決定的なヘディングをMF４神垣に撃たれるも、かろうじてGK櫛引らが抑える。
やはり北川のサイドがまったく意味がない。
特に守備面でやられまくってる。
エドのクロスから北川の先制ゴール！！
しかし１４分、なんと左サイドからの速攻の形からMF５エドオジョンが左足でクロスを上げると、ニアで張っていたMF２８長倉らが囮になる形でボールはその背後に入り、そこにファーから詰めていたFW９北川がヘディングで詰めて、なんとこのファーストシュートが見事にループ気味に回転がかかりゴール左上に決まる！！
ＧＯＯＡＡＬＬＬＬ！！！！
サイドの守備は度外視しての、この得点力に期待された北川、まさに期待に応えた形での素晴らしい先制ゴールとなった。
エドも左足でのクロスが絶妙なアシストとなり、あまり左足でのクロスのイメージがこれまで無かっただけに、これはなかなか意外な形となった。
脳震盪からの復帰後、すぐに結果を出すあたりが持っている印象がある。
前半は１点リードで折り返し
この得点で流れが変わり、山口もこれまで縦に縦にきていた攻撃だったのが、横パスが目立つようになる。
だが２３分、またしても山口に左サイドから起点を作られ、中央への折返しにFW２０河野のシュートは僅かにゴール左を外れる。
２６分過ぎ、ザスパは右サイドからの攻撃から岡本一真の決定的な折り返しが入り、ここに武颯らが詰めるも、惜しくも抑え込まれる。
明らかに山口の攻撃がペースダウンした中だったが３７分過ぎ、MF３２五十嵐の前線へのパスからFW２８小林に入り込まれ、触れば一点だったが、かろうじて触れず。
ベースダウンした中でも、山口の攻撃はところどころ怖いものがある。
４０分過ぎも今度はMF６矢島が上がったところで起点を作られ、右サイドからMF１６吉岡の強烈なシュートをGK櫛引がどうにかはじき、このこぼれ球に中央からMF３２五十嵐のシュートはヒットしていればヤバかったが、かろうじてバーの上にふかしてくれる。
こうして前半は北川が得点決めてリードで折り返しとなるが、それにして北川のサイドから全てクロスを上げられてしまっている。
あまりにも北川の右サイド起用はリスクがありすぎる。
また左サイドのエドも先制まだフィジカルが戻っていないのか、球際のところでの競り負けなどがある。
後半に選手交代で立て直しが必要だ。
後半、長倉を代えて佐藤亮を投入
後半、なぜかMF２８長倉を代えてFW１０佐藤亮を投入する大槻監督。
連戦考慮のターンオーバーか？と思ったが、FW９北川の右サイドが守備面でヤバすぎるので、FW１０佐藤亮を右に、FW９北川を中央に送るためという狙いが一番か。
それに加えて長倉は連戦考慮だろう。
後半も相変わらず攻撃できずに防戦一方のザスパ
１０分にはMF４神垣がゴール左に侵入したところで起点を作られ、その折り返しからのFW２０河野の決定的なニアへのシュートはかろうじてバーのわずか左。
うーん、ここまでのプレーを観るに前橋FC出身のMF４神垣、ボランチタイプの選手のイメージだったが、攻撃の面でもこれだけ光るセンスがあるとは、なかなかに良い選手だ。
ついに山口の中央から割ってやられる
後半、あまりにも防戦一方となっているザスパ、うーん、このままでは・・・と思っていた矢先の１５分過ぎ、MF６矢島が上がったところで攻撃に厚みができ、矢島からのパスを受けたMF３２五十嵐がペナルティ手前中央で右足を振り抜くと、ＤＦの足にも当たりコースもやや変わりつつ、ゴール左隅に決まってしまう！！！。
・・・・・・・・・！！！！？？？？・・・・・・・・・・・
やはりもっと交代で流れを変えて攻撃に転じて欲しかった。
あまりにも防戦一方過ぎた。
ここでMF５エドに代えてMF１７山中を交代させるが、ベンチには他にも平松や白石がいるわけであり、２枚替えは欲しかった。
１９分、山口は足を痛めたFW２８小林に代えて、MF１１田中稔也を投入！！
稔也が早くもこの敷島・正田醤油スタのピッチに戻るとは！！！
元々、このザスパアウェイ戦に照準を合わせてきたところがあるか？
ピッチに入る際に、ザスパのMF３８天笠ら仲の良い選手ともタッチをしながら入るところはなかなか胸が熱くなるところがある。
２２分、同点に追いつかれたザスパはFW９北川、MF３８天笠に代えて、FW２３平松、MF６内田を投入。
投入直後、早速MF１５風間が左サイドを攻め上がり、FW２３平松のシュートは惜しくもブロックされる。
２６分、左サイドからのパスを受けたMF６内田のアーリークロス気味のゴール前への縦パスに、ゴールニアに入ってきたDF１９岡本一真のヘディングは決定的だったが、惜しくもわずかにバーの右を逸れる。
体勢十分だったので、これは決まって欲しかった。
また、投入されたFW２３平松がFW１３武颯の後ろ、トップ下に入るような形となり、守備でもかなり前線から追うし、攻撃時も前線の中央でガッチリクサビのパスを受けるので、起点となってくれる。
山中のクロスから武颯のヘディング炸裂！！
３０分、山口はMF３２五十嵐の攻め上がりから右に出たところでMF１６吉岡の強烈なシュートがゴールやや右を外れてくれて助かる。
すると３１分、MF１５風間からのサイドチェンジ気味のパスを受けた左サイド山中がマークに付ききる前の早いタイミングでのクロスを上げると、このニアに入った武颯のヘディングがピンポイントにゴールファーへ！！
ＧＯＯＡＡＬＬＬＬ！！！！
攻撃の形が作れなくなってきたところだったので、これは良い時間帯にとった。
山中も相手のマークが付ききる前の早いタイミングでのピンポイントでのクロスも見事だったし、FW１３武颯もDF１５前、DF３ヘナンのセンターバックの間に入っていっての、身体を捻りながらのゴールファーへ流し込む、非常に難しい、まさにストライカーたる見事なヘディングシュートとなった。
先制点もそうだったが、山口の攻撃の時間帯に、その裏を取るようにワンチャンスを決めるという、本当に２得点とも獲った時間帯の良いゴールとなった。
防戦一方のザスパ、投入した佐藤亮を引っ込めるという禁断の交代策
３７分、再度先制された山口は一気に３枚交代、FW２０河野、FW１６吉岡、MF３２五十嵐と、これまで攻撃陣を引っ張ってきた３人に代え、FW９皆川佑介、FW１９松橋、MF１０池上を投入。
さらに４３分、山口は最後の交代、MF４神垣に代えてFW１８高木大輔を投入。
ここからはもはや防戦一方のザスパ。
それにしても、もう一枚の交代は切らないのか？？相変わらず大槻監督だから・・・
ここでMF１４白石投入して押し戻すとかないのか？？
FW１３武颯も得点でもはやお役御免状態だが？？
復帰戦ということを考慮しても、まさかフルに引っ張るのか？
４４分過ぎにはMF６矢島の放ったミドルシュートが無回転のシュートとなり思わぬ変化をしたシュートがゴール左を捉え、GK２１櫛引がキャッチしきれず上にこぼす形になるも、かろうじて入らず。
とにかく防戦過ぎてラインも下げられているため、どこかでもシュートを撃たれてしまう状態。
試合は４分のアディショナルタイムへと入る。
ザスパ、ここで最後の交代がなんと後半頭に投入したFW１０佐藤亮に代えてDF２城和を投入？？
あり得ない！！
やってはいけない禁断の、途中で投入した選手をもう一度引っ込めるという悪策。
だったらやはりFW１３武颯に代えて白石なり、守りたいならDF２城和を投入すればいいだけであり、なぜ佐藤亮？？
２分過ぎには山口の右サイドからのクロスにゴールファーに詰めたDF３ヘナンの強烈なヘッドをゴールライン際でDF３畑尾がかろうじて頭でカットし事なきを得る。
よく止めたな・・・畑尾・・・本当に頼れる男だ。
４分過ぎにも左サイドからの縦パスにMF１０池上が入っていき、決定的なシュートをニアに撃たれるが、DF２４酒井が止めてほんと紙一重
防戦過ぎ
もう何分守りっぱなし？？
最後は櫛引がかろうじてゴール左サイドニアへのシュートに詰めてきたところを止めて勝利！！！
最後はあまりに防戦一方となったが、今シーズンを象徴する勝負強さを見せ、冷たい雨の降る中でのホームでの大きな勝利を手に入れた。
内容的には疑問だが、連敗しない事が大事
内容的にはハッキリ言って山口の方が良い攻撃をしていた。
山口の中盤の３人、五十嵐、神垣、そしてキーポイントとなっていた矢島の変幻自在の動きからのパスワークは見事だったし、そこに河野、小林、吉岡の３トップがゴール前になだれ込み、さらに右からはDF２髙橋、左からはDF１４沼田と、サイドで起点を作りまくった。
その理想的な攻撃を仕掛けてきた山口相手に、どうしても防戦が目立ったザスパだったが、そこを守り抜いた粘り強さはまさにザスパだった。
結局のところ、今シーズンこれまで競り勝ってきた強みは、明らかにこの守備陣にある。
特にこの試合でも決定的な場面をライン沿いで守ったDF３畑尾、そして守護神GK２１櫛引の働きが大きい。
この２人の防護力を活かす、今の３バック、右にDF２４酒井、左にDF３６中塩も板についてきた。
内容的には完全に負けていたが、しかしそこを競り勝てるのが今シーズンのザスパ。
とにかく１４節というシーズンの１／３を過ぎた時点で、連敗をまだ１回もしていない点がこれまでと大きく違う。
それにしても、采配の内容としてはガッカリな点が多い。
ようやくベンチにサイドアタッカーを２枚入れたのは良いが、白石を山中と同じタイミングなどで投入していれば、前回のホーム戦で見せたリーグ屈指の左サイドからのアタックで山口を相手に再度押し込む事もできたはずだ。
あれだけ終盤に防戦一方となっては、あれは単に我慢比べというか、運にも頼るしかないやり方であり、本来はもっと自分達で勝利を掴む戦い方をするべきだ。
FW１３武颯、MF５エドも戻り、戦力は史上最高の充実ぶりを見せている。
選手のストックはまだまだ無限にある。
その選手たちの力を引き出し、１４節時点で５位に付けるこの勢いを持続させて欲しい。
(23.5.7)
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