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ザスパクサツ群馬

2023年4月29日(土)
J2リーグ2023シーズン第12節
ザスパクサツ群馬 VS ヴァンフォーレ甲府(ホーム)
観戦記 2−1

横棒


勢いが無くなった大槻ザスパ、再び上位陣との戦いへ

鬼門をことごとく勝ち抜き、まさかの4連勝で快走を続けてきた大槻ザスパだったが、アウェイいわきで完敗し、ホーム徳島で勝ち切れずスコアレスドローと、下位チームとの連戦で失速し、完全に勢いが無くなった大槻ザスパ。

連戦だというのに選手を全く入れ替えようともせず、ここ数試合声を大にして訴えているとおり、フィールドプレーヤー6枠しかないベンチ要員にセンタ―FW2枚、ボランチ2枚、センターバック1枚を使い、最も交代させないといけないはずの、最も消耗の激しいサイドプレーヤーを1枚しか入れず、結果的に毎試合1枚交代枠を使い切れないといった、あまりにもったいない状況が続く。

もはや4連勝という勢いが無くなった今、いよいよ次の変革を、マイナーチェンジを行っていくべき時であり、ここでどう手を入れられるかが名将と愚将の差だろう。

これまであまり手を入れる事を苦手としてきた大槻監督が、新たな1面を魅せてくれるのか、相変わらず結果も内容も出ないのに、同じようにスタメンとベンチのメンバーを揃え、ダラダラと戦うだけなのか。

相手は4位の甲府。
この直接対決で勝てば、7位から一気に4位に入れ代わる事もできる。

はたまた、このままズルズルといけば、昨年も10節終わった時点で4位だったのに、そこから11試合勝てない、1分10敗という最悪の時期を経てしまい、一気に降格候補の本命になってしまった同じ過ちを犯すのか、ここが分岐点だ。

うまくマイナーチェンジしていければプレーオフ圏内も可能だが、変われなければ残留争いに巻き込まれる。

ここが分岐点だ。




相変わらず何にも変わらない大槻ザスパ

いわき戦で脳震盪で離脱し、1週間大事をとっていたMF5エドは、ようやく練習に参加しはじめたようなところであり、まだこの試合での復帰は難しいと考えられる。
注目はベンチメンバーとしてサイドプレーヤーを最低2枚は入れてくるマイナーチェンジを起こし来るか。

以上がプレビューだったが、結局のところ何も変えない大槻ザスパ。
せめて平松と川本リヨをスタメン、ベンチ入れ替えるくらいはしないのか。


7川本リヨ
28長倉
17山中     10佐藤亮
15風間宏希 38天笠

36中塩           19岡本一真
3畑尾 24酒井

21櫛引


ベンチには、FW9北川、FW23平松、MF14白石智之、MF33細貝萌、MF6内田、DF2城和、GK42石井僚




ピーターウタカ擁する甲府

昨年天皇杯で優勝した甲府は今期後半、8月からはACLがはじまるわけだが、その前になるべく順位を上げておきたいところ。
注目はやはりJ1京都から移籍してきたFW99ピーターウタカであり、過去にも散々戦ってきているわけだが、どうしても守備陣のマークがウタカに集まるため、特にセットプレー時などに他の選手のマークがおろそかになり、やられるという他チームの状況も垣間見える。
DF3畑尾を中心としたザスパの3バックは、ここをどう抑えるか。

ベンチには前橋育英優勝メンバーFW15飯島陸が入る。



99ピーターウタカ
9三平
19宮崎純真      7荒木
16林田 24松本凪生

13三浦          2須貝
40マンシャ 49井上詩音

1河田


ベンチにはFW15飯島陸、FW11松本孝平、MF6小林岩魚、MF41土肥、DF5蓮川、DF23関口、GK21渋谷



立ち上がりから圧倒的に押し込まれるザスパ

立ちあがりはかなり甲府に圧されるザスパ、開始4分、右サイドからDF2須貝がうまくDF36中塩の裏をとりマイナスの折り返しを浴び、シュートがミートせずに助かる。

6分もDF2須貝を起点にうまく左サイドを突破された折り返しに、誰かシュートされたら1点ものだったが、かろうじて触れず。

9分、甲府の左CK、MF19宮崎からMF7荒木にシュートコーナーを使われ、ファーで折り返されシュートという、完全にデザインされたシュートを浴びるも、これは精度を欠きバーの左上で助かる。

右からは須貝が厄介だが、左からはFW19宮崎純真がいる。
なかなか純真をマークしきれないザスパは113分、中央に折り返されシュートもかろうじてミートせず、さらに15分にはパスミスを奪われてからの波状攻撃からFW99ウタカにコントロールショットを狙われるも、かろうじてダフって助かる。
あまりにも危ない場面が続き、これはもはや時間の問題。

20分、DF19岡本一真を起点に右サイドを作り、後方に下げたところからDF24酒井からのクロスがドンピシャでファーに上がり、FW7川本リヨが決定的なヘディングを放つも、狙い過ぎたのかもしれないが、最低でも枠を捉えて欲しかった。

23分、ザスパは初のCK、左CKはMF15風間宏希のキックからニアで折り返し、MF28長倉の決定的なシュートがニアを襲うも、惜しくもGK正面で入らず。

おいおい、これも入らないのかよ・・・

25分、左サイドから出たスルーパスにFW7川本リヨが抜け出しわずかに触りシュートも、惜しくもGK河田に抑えられる。


まあどちらもどちらの、決定機逸失が続き、とにかくまだスコアレス。



前半は互いに得点ならずスコアレス

立ちあがりの危ない時間帯を耐え、急にチャンスが増え始めたザスパ、FW10佐藤亮のゴール前に入り込んでのヘディングシュートは惜しくもミートし切れず。

30分、速攻の場面でFW10佐藤亮がMF7荒木に倒され荒木にイエロー。

劣勢になってきた甲府はFW19宮崎純真とFW9三平がポジションを入れ替え、宮崎が裏を狙うようになって起点を作りはじめ、34分、その宮崎に裏をとられると、ウタカのシュートまで持っていかれてしまう。
この辺は三平と宮崎が相当に柔軟にポジションを入れ替え、ザスパDF陣もマークに付ききれない。

38分、右サイドからDF19岡本一真がライン際を突破し、決定的な折り返しも、惜しくも合わず。
この前半の時間帯に先制点をとりたいが・・・

しかし、その後も両チーム得点ならずスコアレスで折り返しとなる。

チャンスはどちらにもある。
あとはどちらが決めきるかの戦い。




後半開始早々に手痛い先制点を喰らう

後半立ち上がり1分過ぎ、甲府の左CKの流れから左サイドDF13三浦のクロスにゴール前でDF3畑尾と競ったFW9三平が見事にゴールファーにヘディングを流し、これをGK櫛引も少し触らるもののクリアしきれず、わずかにゴールに入ってしまう。


・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・・


先に決められたか・・・
あまりにドンピシャにいかれてしまった、致し方ないゴールとなってしまった。

ダメだ、やはり選手を代えなすぎ。
この試合、どことなく全体的にマンネリ化しており、ある意味安定感とも言えるかもしれないが、これでは勝ち切れない。

11分過ぎ、中央からMF15風間宏希が割って入っていき、シュートを放つも惜しくもカットされる。
後半、ようやく訪れたチャンスだったが、とにかくもう交代しないと得点の匂いがしない。

長倉のターンしながらのシュートから同点!!

15分、左サイドに回り起点となると、代わりに中央に入ったMF17山中に渡り、山中の中央への折り返しからゴールを背に受けたMF28長倉が左に反転しながらのシュートがゴール左隅に突き刺さる!!!


GOOAALLLL!!!!


よく決めた長倉!!!!
かなり難しいゴールだったがさすが長倉といえる見事な同点ゴールだった。


このあと、17分にはペナルティ左でMF28長倉が突破しDF2須貝に倒されるもなんとファールなし。


さらに21分には中央から風間のスルーパスが冴え、FW10佐藤亮のゴール前での決定的なヘディングも、これはゴールと反対方向になってしまう。






甲府は25分、ようやくMF24松本凪生、FW19宮崎純真に代えMF41土肥、MF6小林岩魚を入れる。

まだ高齢2トップを引っ張るのか!!!
何を考えているのかわからないが、これはザスパにとってはラッキーか。

29分、右サイドからの速攻で、FW10佐藤亮を後ろから引っ張ったMF6岩魚にイエローが出る。

ここで佐藤亮も交代、FW9北川が入る。

30分、左サイドでMF14白石が躍動し、絶妙なクロスを入れるも、惜しくもかろうじて手前でカットされる。
通っていれば1点だった。

この左CK、ゴール前での競り合いからのヘディングをGK河田もとれなかったが、惜しくもDFにクリアされる。


すると32分、左サイドMF17山中が起点となり、右のMF14白石に回すと、白石が相手を引き付けてからの絶妙のスルーパスを右に入れ、手前のFW9北川がマークにつかれていたため北川がスルーすると、右サイドから上がってきたDF19岡本一真が見事に押し込む!!!


GOOAALLLL!!!!


よく決めた岡本一真!!!
U−20に呼ばれた成果が上がったか。

そしておそらく白石にアシストがついたと思うが、ついに白石が結果を残した。

・・・本当に思う。
白石が投入されてからの10分、15分、いったいどれだけのチャンスを作ったことか。
そしてこの逆転ゴール。
なぜ今まで白石が使われなかったのか、全く意味がわからない。
さらに山中と形成する左サイドの破壊力が凄い。
共にレフティーで、どちらも同じようにクロスを上げられるため、相手もマークに相当迷っている様子。
この白石、山中の併用は今後も大きな武器となる。




あまりに大きい上位陣からの大勝利!!!

37分、足を完全につらせたMF17山中とMF15風間宏希に代えて、FW23平松、MF33細貝を投入。

41分、MF6内田がアフターにきたMF16荒木にイエローが出される。
そもそもボールにもいっておらず、相当に危険なタックルだ。

45分、左サイドからMF14白石が2人マーク相手に勝負にいき、見事にファールをもらう時間を稼ぐ。
うーん、白石大活躍。

試合はいよいよ5分のアディショナルタイムへ。

ここでも白石が強さとテクニックを発揮し平松とのコンビで時間を使っていく。

そしてタイムアップ!!

ザスパは4位と上位陣の甲府相手にあまりに大きな勝利を手に入れた。



いよいよ白石の時代がやってきた

本当に嬉しい勝利となった。

なにより、白石の活躍での勝利は本当に久しぶりだ。

それも今の強い甲府相手だ。

見たか、観客、そして大槻監督。

なぜ今までMF14白石智之が使われなかったのか、意味がわからない。

これでMF5エドが戻ってきても、白石はしばらくは起用され続けるだろう、
今日の活躍を、プレーをみて白石を使わない指揮官などあり得ない。

ほんと、30歳になる白石がキャリアハイとも言えるほどのキレ味を示した上でのこの大逆転勝利。

この試合がターニングポイントとなる。
大槻監督がここの点を柔軟に考えてくれるなら、ザスパはプレーオフ圏内を目指せる。

今日の白石智之の活躍ぶり。
これは育英を全国制覇に導いたMF41田部井悠にも言えるはずだ、
出し惜しみしている場合ではなく、きちんと己のチームのアドバンテージを発揮できれば、自ずと昇格圏内も見えてくる。

(23.4.29)





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