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ようやく初勝利の大槻ザスパ、ホームでの連勝を狙いたい
前節、ホーム山形戦でようやく４節目にして今期初勝利を手にした大槻ザスパ。
これで１勝２分１敗となり、とりあえず開幕５戦での勝ち点５という、残留のための最低限のノルマはクリアした形となる。
だが、今節のホーム戦の後はまさにイバラの道であり、ワースト大敗の日本平（アウェイ清水）、相性の悪い栃木アウェイ、相変わらず天敵の長崎、昨年の悪夢をはじめ鬼門中の鬼門のナクスタ（アウェイ大宮）、そして未知数の強敵・いわきなど、気を抜くと一気に５連敗もありうるほどの死のロードが待っており、このホーム連戦ではなんとか連勝を獲っておかないと後が相当厳しくなる。
・・・それにしても書いていて思うが、よく昨年も残留できたな・・・これだけ相性の悪い強敵がひしめくＪ２で・・・
とにかく勝てる時に勝たないと、残留に向けて致命的なこととなる。
残留の直接のライバルである藤枝などが既に２勝を収めている事など、今シーズンのＪ２は上位陣含め混迷を極めており、とにかく自分達が勝ち点を積み上げる他ない。
それだというのに、未だに大槻監督は誰の目から見ても明らかなミスマッチ采配として、FW７川本リヨを左サイドで起用し続けるが、MF３８天笠が本職のボランチで躍動しているとおり、誰にでも適材適所というものがある。
特に今、川本リヨを最大限の活用するなら、敢えてベンチに置き、後半にそのパワーを最前線で相手にぶつける使い方が最も効果的であるのに、前半から無駄にサイドの守備でその貴重なパワーを削いでしまうなど愚の骨頂だ。
なぜか昨年からザスパが天敵となっている山形が勝手に自滅する形で前節は驚くほど精彩を欠き勝たせてもらったが、後半途中からのMF６内田とMF１５風間という、中盤の守備の強度からいって組ませてはいけないボランチコンビの起用や、相変わらず交代枠を１つ余らせて切り札のMF１４白石智之を使わないなど、采配で反省するべき点はあまりにも多い。
あまりにもったいない、この采配のミスマッチだけは本当に改善してもらいたいし、このままではまた昨年と同じくギリギリの残留ラインに甘んじるだけだ。
勝った次の試合だから、そうは前節からの改善の見通しも無いだろうが、こういった采配のミスマッチについては、しつこくこのＨＰ上では警鐘を鳴らし続けたい。
大槻ザスパ
今、ザスパで最もノッテいるといえば、やはり２試合連続得点のFW１３武颯であり、そしてその得点源となったのは青森山田を全国優勝に導いた本職ボランチにようやくポジションを戻したMF３８天笠の左足からのミドルシュートにあり、この試合でも天笠がいかに中盤で躍動し、そして武颯や相変わらずサイドからの鋭い突破を繰り返すMF２８長倉といった攻撃陣が連動するかにかかっている。
天笠としては青森山田の１年先輩にあたる郷家（ごうけ）との対決ともなる。
１３武颯
２８長倉
７川本リヨ １０佐藤亮
３８天笠 ３３細貝萌
３６中塩 １９岡本一真
３畑尾 ２４酒井
２１櫛引
ベンチには、FW２３平松、FW５川上エドオジョン、MF１４白石智之、MF２７奥村、MF６内田、MF１５風間宏希、DF２城和、GK４２石井僚
仙台
昨年は長年天敵だった仙台相手にホームで勝ち、残留の大きな礎となったわけであり、今年もこのホーム戦では是が非でも勝ちたい相手だ。
その仙台の最大の脅威は、水戸時代から３年連続２桁得点を挙げている１トップのFW９中山仁斗だろう。
特に昨シーズンは２７試合だけの出場にも関わらず１４得点と、２試合に１得点のハイペースでキャリアハイとなる得点数を叩き出した。
その中山への供給元としては、トップ下に入る鹿島から昨年加入したレフティーMF５０遠藤康、そして神戸から加入した青森山田を全国優勝に導いた若き才能・MF１１郷家（ごうけ）といった攻撃陣は強力だ。
守備の中では熊本から加入したDF１５菅田が軸となり、攻守の軸に補強が入った強敵仙台を昨年に続き打ち砕けるか。
以上がプレビューだったが、なんと２トップをFW９中山仁斗、MF５０遠藤康をはじめ、MF３５フォギーニョ、MF１４相良といったところもガラッとスタメンを代えてくる。
やはり前節、Ｊ２に上がってきたばかりの、いわきとの東北ダービーで、それもホーム仙台で敗れたのがよほど効いていたと思うし、本気で今季はＪ１復帰を目指さないといけない仙台としては、ここで喝を入れたいところだろう。
１３山田寛人
１８氣田
７中島元彦 １１郷家
４１内田裕斗 ２５真瀬
８松下佳貴
２０キムテヒョン １５菅田 ２２小出
３３林
ベンチにはFW８８ホヨンジュン、FW９中山仁斗、FW５０遠藤康、MF３５フォギーニョ、MF１４相良、DF４蜂須賀、GK１小畑
攻撃機能しないザスパ
立ちあがりは前節の勝利の勢いもあるザスパが押し込み、ＦＫなどのチャンスも得る。
それをいったんしのいだ仙台は６分、右サイドから攻め込み、FW１３山田からの折り返しにMF２５真瀬のシュートはバーの左上を外れ助かる。
それにしても今日の吉田主審はファールを取らない。
結構危険なラフなチャージでもとらないので、さすがにあれでは危ないのでは？と思うところ。
前半も半ばを過ぎてくると、ザスパはやや攻撃に手詰まり感があり、ボールを保持しても後ろで回すばかりで仙台のペースになってくる。
２２分、仙台は左サイドからのクロスにゴール前でMF７中島がバックヘッドシュートもこれはバーの上。
それにしてもザスパ、全くシュートまでいかないし、惜しいところも無い。
全く中央に縦パスも入らないし、ボールを持っても右に左にと回すばかりのダメなパターン。
２８分、左サイドの展開から右に流れ、DF２４酒井がクロスまがいのシュートを放っち、これはバーの左上だが、ようやくシュートらしいシュートだったか？
それにしても何をやりたいのか。
５試合目にして、早くも閉そく感が観られる。
だから左サイドにFW７リヨってどうなの？トップ下には奥村や風間宏希などの、ボールを収めて起点となれる奴の方がいいんじゃないの？という事になる。
仙台・郷家に手痛い先制を喰らう
３３分、左サイドでFW７川本リヨが不本意なファールをとられ仙台ボールになると、そのままの勢いでMF８松下から送られた縦パスを受けたFW１３山田寛人が右サイドを突破し、マイナスの折り返しにMF１１郷家に詰められ決められてしまう・・・
・・・・・・・・！！！！？？？？？・・・・・・・・・・
なんだよ、先制喰らうのかよ・・・
仕方ないといえば仕方ないゴールではあったが、やはり内容が悪いなりにも、前半はゼロで抑えたかった。
こうなれば後半の白石投入などに期待するしかない。
とにかく攻撃が機能しなすぎる。
波に乗る仙台、３８分にはゴール左からMF１８氣田の強烈なシュートをゴール左下に食らうも、これはGK櫛引がかろうじて前にはじく。
詰められていれば追加点の場面だった。
攻撃の采配がバラバラのまま前半はリードされ折り返し
レフティーのFW１０佐藤亮をあえて右サイドに、右サイドが主戦場のMF２８長倉をあえてトップ下に置いているが、そもそもそれが機能しているのか？
明らかに前線は停滞しているのに、何の工夫も改善もなく前半が過ぎ去っていく。
時折、MF３８天笠が単独で突破に入るも、佐藤亮らのフォローも遅い。
佐藤亮が右サイドに入るということは、最近の試合で多かったカットインしてからの左足でのシュートが無いと意味が無いが、全くそんなシュート撃てる気配がしてこない。
これなら利き足のとおり、左にFW１０佐藤亮、真ん中にFW７川本リヨ、右にMF２８長倉でいいじゃないか。
特に長倉を右に置き、DF１９岡本一真とのコンビで右サイドに起点を作れば、もう少しマシな攻撃になる。
こうして前半はほぼ何もできないままビハインドで折り返しとなる。
後半、何かをきちんと変えていかないといけないし、すべきことはハッキリしている。
とにかく白石を投入し、右サイドに長倉を持っていくべきだ。
後半、内田達也投入からウッチーの同点ゴール！！
後半に入り、普通なら１人くらい代えるべきだが、やはり大槻監督は動かず。
結局左のリヨも右の佐藤亮も何もできないまま８分、ようやく１人目の交代はMF３３細貝に代えてMF６内田達也を入れるという、よくわからない攻撃陣以外の交代。
すると９分、右サイドから切り返してからのMF１０佐藤亮の左足からのクロスにゴールファー左でMF２８長倉のヘディングシュートはまさに決定的だったが、ほんのわずかバーの左。
これは本当に惜し過ぎ、なぜ入らないのか？？とサポも頭を抱える。
すると続く１２分、速攻から左サイドMF２８長倉が攻め込み、絶妙なパスをゴール前右に送るも、これはFW１３武颯が触れず流れるが、これを拾ったMF１０佐藤亮がまたしても左に持ち替えてのピンポイントクロスに、ここに飛び込んできたMF６内田達也が頭でねじ込むと、これがゴール左隅に入り、GK林も抑えながらそのままボールがゴールに入る！！！
ＧＯＯＡＡＬＬＬＬ！！！！
なんと内田が、しかもヘディングで決めるとは！！！
投入されてから、わずか４分でのゴールという、誰も予想できなかった展開。
なぜウッチー投入で急にチームの雰囲気が変わるのか、全くわからないが、とにかくこれは貴重な同点弾が入った。
また、続けざまに左足に持ち替えてピンポイントクロスを送ったMF１０佐藤亮の精度の高さも見てとれた。
これはこの試合、是が非でも逆転までもっていきたい。
交代策遅れ、仙台に再び突き放される
勢いに乗るザスパ、１６分には左サイドからMF７川本リヨが持っていくと、FW１３山田寛人がファールで止め、これにはさすがに吉田主審もイエローを出す。
まさかの同点弾を喰らった仙台はこの後から反撃に出てくると２４分に選手交代、MF１１郷家、MF１８氣田に代えて、FW９中山仁斗、MF５０遠藤康を投入。
いよいよ本命の中山仁斗が入ってくる。
エース中山投入で一気に波に乗る仙台は、２８分、仙台の右ＣＫ、MF５０遠藤康の左足から入ったピンポイントクロスに、ゴール前でフリーで入っていったDF２０キムテヒョンに見事に頭で入れられ、再び突き放される。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ザスパも平松、エドと２枚用意していた中での無念のＣＫからの失点。
得点以降、かなり仙台に押し込まれ、嫌な雰囲気もあった中でのエース中山投入で一気に潮目が変わってしまった。
ならば、もう少し交代が早くないものなのかと思っていた矢先の失点であり、交代が後手に回ったのは本当に残念だった。
３２分、ザスパは３人いっぺんに交代、ＦＷ１３武颯、ＦＷ７川本リヨ、ＦＷ１０佐藤亮に代えて、ＦＷ２３平松、ＭＦ５川上エド、ＭＦ１５風間宏希を投入。
なんで負けているのに、白石智之だけ出さないんだよ・・・まず真っ先に投入するべき選手であろうに・・・
白石は今シーズン、なぜかＭＦ２８長倉の代わりの交代要員となっているが、そんなの関係なく、白石をもっと早く使うべきだ。
意外に早い白石投入も惜しくも敗戦
３５分、投入されたＦＷ２３平松にボールが収まり、落としたところをＭＦ２８長倉がシュートも、惜しくもブロックに合う。
すると３８分、なんと早めの最後の交代、ＭＦ３８天笠に代えて、ＭＦ１４白石智之を投入！！
なぜ交代をずらしたのかわからないが、とにかく白石に１０分以上の時間が与えられる。
これで風間が中央に入り、右にエド、左に白石という配置になる。
白石は長倉以外に天笠との交代もあったか。
長崎はＦＷ１３山田寛人に代えてＭＦ３５フォギーニョを投入。
ザスパは左の白石、右のエドにボールを集めザスパペースに持っていくも、なんとかサイドから打開に入るも、仙台もそこはしっかりと守りに入る。
試合は４分のアディショナルタイムに入る中、ＭＦ１４白石が左サイドでＦＫを得ると、一度跳ね返ったボールからＭＦ５エドの右足からのミドルのシュートは惜しくもバーの右上。
ロスタイム２分、左サイドからのＭＦ２８長倉のクロスにファーでＭＦ５エドがヘディングも、相手ＤＦ４１内田にあたり、エドはハンドを要求も受け入れられず。
最後は左ＣＫ、右ＣＫと連続でチャンスを得るも、惜しくも決めきれず、試合は終了。
惜敗のホーム戦となってしまった。
やることやらないと勝てるわけが無い
決めるべきところで決めた差。
そして前半、あまりに悪すぎ、そしてあまりにも無策過ぎた。
前半をもっと有効に使えないと、さすがに厳しい。
だから何度も言っているが、そもそもスタメンとベンチが逆だったり、左サイドのリヨや、この試合だと長倉が全く生きないし、停滞感が満載。
仙台が強かったというより、ザスパの方がやることをやっていないのだから、勝てるわけがない。
そろそろ考えなければいけない時だろう。
次の試合までは少し間が空き、１週間置いてからの３／２９平日ナイターでの試合となり、清水とのアウェイ戦となるため、レンタル元との対戦となるためFW７川本リヨは出られない。
そうなると、現在問題となっている川本リヨの左サイド起用を強制的に見直すということになり、逆にこれが転機となるかもしれない。
そう、他の選手にとってチャンスでもある。
最近の試合での交代策を見る限り、鍵を握るのはMF５エドオジョンだろうか。
現在、サイドの控えの第一人者となっており、川本リヨとの交代が多いが、本職は徳島の頃から右サイドバックであるため、エドを右サイドに入れ、MF１０佐藤亮を利き足のまま左サイドに配するのが自然に思えるが、敢えてエドを左サイドで使う手もある。
自分としては、とにかく佐藤亮を右サイドで使っても、DF１９岡本一真と何一つ連携が取れず、岡本の良さも消えてしまっているので、佐藤亮を起用するなら右サイド以外でお願いしたいところ。
さて、川本リヨが出られない清水戦どうなるか。
そして清水のアウェイといえば、あの悪夢の日本平だ。
果たして、あの魔境の地から勝ち点を持って帰れるか・・・
ここからザスパは一気に正念場を迎える死のロードとなる。
(23.3.19)
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