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守備は及第点だが、相変わらず攻撃が・・・
２年目となり、今年こそはその戦いぶりが期待された大槻体制のザスパだったが、残留争いのライバルとみていた秋田との開幕戦では、相手の前線からのプレスに屈服する形で自分達の攻撃の形がほとんど作れず、ボランチからは中央での縦パスも入らないし、サイドからの突破もない。
かといって効果的なカウンターも無く、そりゃシュートも４本しかなかったのも仕方ない。
一方、本当に残念だったのはホームでの開幕戦で、ここでサイドから崩せるアタッカーを投入できればという場面にも関わらず、交代枠が１つ余ってしまうこと。
だったら、なぜ群馬の誇りMF１４白石智之をベンチにも入れずに、その白石は翌日の練習試合で元気にプレーしている写真がアップされてくるのか、全く意味がわからない。
今年もこの白石問題は継続されてしまうのか・・・
開幕メンバーはしばらく変わらない事が多いわけだが、この白石の点だけでも早く改善してもらわなければ、後半に期待が持てない。
天笠、ついに本職ボランチ起用の大槻ザスパ
冒頭で白石問題は述べたわけだが、それ以外に確実にメンバーが代わるのはＦＷ陣で、秋田相手にはレンタル元なので出場できなかったFW１３武颯が入ってくるであろう、ということ。
あとは白石と同じく、翌日の練習試合で写真が出ていたMF８岩上祐三も、なぜベンチにも入らなかったのかといったところで、メンバーが代わるとしたらこの辺だろうか・・・と期待したが、白石、岩上ともにベンチ入りならず。
代わりに開幕からの変化としては、予想通り武颯がスタメンに加え、MF３８天笠がなんとザスパ入り後、初ではと思える本職のボランチ起用となる。
ついに天笠がボランチで・・・
その天笠と守護神・櫛引は青森山田出身であり、恩師黒田監督の目の前での活躍が期待される。
それにしてもFW２３平松とFW７川本リヨとのスタメンとベンチが逆だが・・・
誰がスタメン向きで、誰がスーパーサブ向きなのか、きちんと考えて欲しいものだ。
サイドでの切り札となるべきFW１８岩元ルナがベンチ入りしないのも謎でしかない。
１３武颯
２８長倉
７川本リヨ １０佐藤亮
３８天笠 ３３細貝萌
３６中塩 １９岡本一真
３畑尾 ２４酒井
２１櫛引
ベンチには、FW２３平松、FW９北川、MF１７山中、MF２７奥村、MF１５風間宏希、DF２城和、GK４２石井僚
黒田監督率いる町田ゼルビア
青森山田を長らく率いてきた黒田監督が率いる町田は、開幕の仙台戦を垣間見る限りやはり攻撃陣が相当にヤバい。
Ｗ杯でオーストラリア代表として活躍したばかりのFW１５デユークをトップに、MF１１エリキ、MF１０高橋大悟、大卒ルーキーながら、既に昨年も特別指定選手として１６試合２得点を挙げているMF２７平河が２列目に揃い、仙台相手に１２本もの惜しいシュートを連発していた。
さらに、ここに元ザスパのエースFW３１高澤優也らも加わるわけであり、その戦力は脅威だ。
・・・しかし、この試合ではなんと高澤ベンチ入りならず、町田に駆け付けたザスパサポにとっては残念なこととなった。
のちほどわかったが、高澤なんと６ヵ月の重傷で離脱らしい・・・今期、かなり厳しいか・・・
代わりに開幕戦は左サイドだったFW１１エリキをデュークと組ませて２トップとし、前線での圧力を強めてくる作戦に。
１５ミッチェルデューク
１１エリキ
１０高橋大悟 ２７平河
１８下田北斗 ８高江
２２翁長 ２奥山
４池田 １４チャンミンギュ
２３ポープウィリアム
ベンチは、FW７荒木、FW９沼田駿也、MF３２黒川、MF１９稲葉、DF６太田宏介、DF２６グティエレス、GK５０バーンズアントン
押し込まれる序盤も高さでは分がある
試合開始６分、FW１５デユークとのヘディングでの競り合いでDF２４酒井がイエローを受けてしまう。
序盤はやはり個々の能力、球際に勝る町田に主導権を握られ、いったん攻撃を防いでもすぐに奪い返されてしまい、なかなか攻撃に転じられないザスパだったが、１６分に右サイドから押し込んでＣＫを獲得すると、ゴール前でのFW７リヨのヘディングがファーにいき、DF３６中塩の左足でのシュートは惜しくもＧＫに阻まれるも、ファーストシュートが惜しい決定機となった。
２０分、ザスパは左サイドから展開し、左サイドに張ったFW７リヨが左足でダイレクトにクロスを送ろうとするが、そのクロスは明後日の方向に・・・
やはりリヨに左サイドをやらせるのはおかしくないか？？
なぜ他にMF１４白石などがいるのに、リヨなのか。
ベンチにはFW１７山中もいるわけで、山中が左サイドでのスタメン、スーパーサブに白石がベストだとしか思えないが。
２２分、その左サイドでFW７川本リヨがボールを受けると、すぐ後ろから迫っていたMF２８長倉にすかさずスイッチし、長倉はそのスピードのままゴール左を突破すると、シュートフェイントで切り返してからの右足でのシュートはわずかに相手ＧＫが触り惜しくもバーの上へ。
続く右ＣＫも、ニアでそらし後ろにこぼれたボールをDF３畑尾がシュートするも、惜しくもバーの上。
なかなか今日のザスパ、ＣＫがことごとくチャンスに繋がっている。
高さでは分があるか。
また、この試合はなぜかいつも右サイドのMF２８長倉がやたらと左サイドに顔を出すな〜、佐藤亮が右サイドにいる事が多いな〜と思ったら、この２人のポジションを入れ替えてきた様子。
ＦＫからヘディング先制されてしまう
町田はとにかくFW１１エリキが自由なポジション取りｔで縦横無尽に動いて前線でボールを受けて起点となり、３２分にはそのエリキから出たボールから一度戻され、エリキの低い抑えたシュートは危うくバーの右を逸れる。
３４分にも左サイドDF２２翁長からのクロスが跳ね返されたところをファーのゴール右で拾い、エリキのシュートはバーの上へ。
なかなかに厄介な存在となっている。
３７分、右サイドを突破していったMF２７平河を故意に手で倒してしまったFW７川本リヨにイエローが提示。
このＦＫ、MF１８下田北斗の左足から放たれたボールがゴールファーに飛び、ここで競り合ったDF４池田にヘディングで綺麗に決められてしまう。
・・・・・・・・！！！！？？？？？・・・・・・・・・・
北斗の入れたボールの質、混戦の中で見事にピンポイントに走り込んだDF４池田を褒めるしかない、見事なゴールとなった。
やはり川本リヨのサイドでの守備がまずかったし、そもそもリヨにあんなところで守備をさせている時点でおかしい。
これは必然といえば必然の失点といえる。
前半はゼロに抑えたかった、非常に残念な先制となってしまった。
４２分、左サイドでボールを受けたMF３８天笠の左足から低く鋭いサイドチェンジのボールが右サイドのDF１９岡本に見事に渡り、岡本のダイレクトでのクロスは惜しくも相手のブロックにあいＣＫとなるが、さすが天笠、これまでの左サイドでの起用では見られなかった本領発揮といえる見事なサイドチェンジだった。
こうして１点リードされての前半での折り返しとなるザスパ。
とにかく川本リヨがいつまで左サイドでの守備をやらされているのか、その結果から失点しまっている事実が重すぎる。
いつから本来のザスパの形を見せてくれるのか、本当に失望感に満ちた前半となってしまった。
後半、遅攻が目立つザスパ
後半開始３分、相変わらず町田に押し込まれる段階でＦＫの流れから右サイドMF２７平河からのクロスをいったん跳ね返すも、そこのこぼれ球をDF２２翁長が強烈なミドルシュートを放ち、これはＧＫ櫛引の正面で跳ね返せて助かる。
７分、ゴールキックから左サイドでMF２８長倉が落としたところでFW７川本リヨが積極的にシュートにいくもバーのやや左下を通過。
やはりリヨはもっとゴールに近いところで観たいが・・・いつまで左サイドやらせるつもりなのか。
８分、町田はシンプルにバイタルのFW１１エリキに縦パスを入れたところからMF１０高橋大悟がゴール左からのシュートはバーの上。
やはりエリキがトップ下に入っていることがザスパDF陣にとって脅威となっている。
１４分、ザスパは右サイドからDF１９岡本、FW１０佐藤亮のコンビネーションで繋げ起点を作ると、FW１３武颯の積極的なシュートが放たれ、これはＧＫポープウィリアムに収まるも、武颯ようやくシュートを撃てた形。
それにしてもザスパ、あまりにＤＦラインでのパス回しが多すぎるが、つまりは前線の受けてとのコンビネーションがまだまだという証拠。
とにかく負けている方のチームが、なぜにそこまで時間をかけるのかと・・・
１８分、そのパス回しからようやく右サイドに展開し、FW１０佐藤亮がいったん引っ掛かったところでDF１９岡本がクロスを入れ、これにファーでMF２８長倉が決定的なヘディングを合わせるも、惜しくも左バーを直撃！！！
これは本当に惜しかった・・・この試合、はじめての惜しい決定機と言えるだろうか。
交代策も全く効果無く
２０分、ザスパはFW７川本リヨに代えてMF１７山中を投入。
結局リヨはずっと左サイドで張っているだけとなったが、これではリヨの良さが何も活きていない。
だったら初めから左サイドからクロスを送れる山中でいくべきだ。
２３分、町田も交代、FW１１エリキに代えて、FW７荒木を投入。
２５分、ザスパは２回目の交代、MF３３細貝、FW１３武颯に代えて、MF１５風間宏希、FW２３平松を投入。
交代投入後はほとんど無駄に時間が過ぎるだけだった中の３４分、ザスパはパスが乱れMF２７平河にボールを奪われたところをMF３８天笠が奪い返しにいって倒しイエロー。
チームの流れの悪さが天笠のイエローにつながってしまった。
だいたい、投入する選手達がどう考えてもスーパーサブタイプではなく、やはりなぜ川本リヨ程度はベンチに温存しなかったのか、本当に謎でしかない。
ベンチワークというか、スタメンの選択、ベンチ要員の揃え方の時点で間違えている。
よくなるはずがない。
翁長の直接ＦＫが決まり突き放される
３７分、また井田は２人交代、MF１０高橋大悟、MF１８下田北斗に代えて、FW９沼田、MF１９稲葉を投入。
３９分、岡本が競り合ってファールを受けた左サイドからのＦＫ、DF２２翁長の右足からのＦＫがなんと直接ゴール右のサイドネットに突き刺さる！！
・・・・・・・・！！！！？？？？？・・・・・・・・・・
・・・やはりか・・・
翁長の蹴る前から、相当狙っているな〜、これは嫌だな〜と雰囲気がビンビン伝わってきたが、この試合かなり攻撃で目立っていた翁長、やはり調子が良かったらしく、これは痛恨の直接シュートとなってしまった。
角度のあるサイドからのこういったクロス紛いの直接シュート、これをやられると、なかなかＧＫとしても取れないし、どうすることもできない。
この試合、これで決まりか・・・
当然の完敗
ザスパは３回目の交代、DF３６中塩に代えてFW９北川を投入するも、なんで開幕戦に続いて１枚交代枠余るの？？
だったら奥村とか入れないのか？
城和もそろそろベンチに入れるだけでなく、１回出させるべきだろう。
DF３畑尾も相当に競り合いで痛んでいた様子だが。
ダメだ、やることやっていないザスパが、これほどの戦力を擁する町田に勝てるわけがない。
試合は４分のアディショナルタイムに入り、町田は２枚代え、DF２２翁長、MF２７平河に代えて、DF６大田宏介、MF３２黒川を投入。
当然町田はしっかりと交代枠を使い切ってるわけ。
当たり前だ。
まだ開幕２戦、なんでわざわざ、しかもこういった決まった試合で交代枠を使い切らないのか、それぞれの選手に少しでも出場機会を与えないのか、意味が分からない。
交代させるべき選手も、投入するべき選手もいるというのに。
そもそも何度も言うが白石がベンチに入っていない時点でかなりのハンデだ。
こうして、結局のところ後半３０分以降、ほとんど何もできないままただ時間が浪費するだけで試合終了。
当然の完敗だ。
何をしに町田まで行ったのか、最初から最後まで意味がわからない。
天笠のボランチには期待だが、いい加減このサッカーでは無理だ
だいたい全て試合中に書いたとおり。
これだけは本当に改善してほしいが、FW７川本リヨを先発で使うのも間違っているし、なおかつ左サイドで使うなんて愚の骨頂。
そして後半に投入するべきプランをどう考えているのか？
１試合目、２試合目ともに勝ち逃げでもない、１点獲りたい場面なのに交代枠を余らせるということは、それだけプランが成り立っていないという証拠では？？
だったら、なぜ最後の切り札として、投入されれば必ず２、３回は自ら強引に突破して相手陣地を突き崩せるMF１４白石智之をベンチに入れないのか、全く意味不明。
とにかく試合がつまらない。
サイドで突破できる戦力も無いから、あれだけ無駄に守備ラインのパス回しが多くなるのでは？
唯一の収穫としては、やはりMF３８天笠の本職はボランチであるということを再認識できたこと。
ベテランアンカー細貝の前で積極的に相手にトライしていき、そしてボールを何度も奪ってみせ、そして攻撃に転じても何度も積極的な姿勢をみせた。
特に、あの低く抑えたピンポイントの岡本へのサイドチェンジは、天笠にしか出せないボールだった。
大槻監督のコメントでも、最後に自ら行ける場面でミドルシュートを放たなかったが、あそこでは撃って欲しかったというとおり、次回以降はそういった場面でも積極的にいってくれるのではという伸びしろも感じた。
細貝の相方としては当然MF８岩上祐三もコンディションを上げて控えているところだが、天笠のボランチには今後も期待したい。
天笠のボランチには期待感満載だが、このサッカーではこの先無理だ。
到底勝てない。点が獲れない。
天笠のボランチ起用のように、効果的な改善策をもっと大槻監督にはお願いしたい。
白石ベンチに入れるだけでかなり変わると思うが・・・
(23.2.26)
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