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J2リーグ
2023シーズン
残留争い 下位陣の
結果・総括・まとめ



横棒


2023シーズンのJ2リーグの結果・総括・まとめ 残留争いの下位陣編

今年も行っているJ2全チームのシーズン総括も最終回、残留争いをした残り16位〜22位の下位陣について総括してみます。

この下位陣について、やはり一番世間を驚かせたのは、あの大宮がまさかJ3に降格するとは・・・だったでしょうが、ここ最近のJ2を知るものとしては、ついにか、やっぱりか、といったところもありました。

その他のチームとしても、シーズン前の予想との比較と共にサラッと振り返ってみたいと思います。



2022 J2・7位 →2023予想順位8位 → 結果16位 勝ち点48 12勝12分18敗 48得点61失点 ベガルタ仙台
伊藤彰体制2年目→堀孝史体制1年目


激しいほどの凋落ぶり・・・第二の大宮の予感が漂う

昨シーズンはダントツ昇格候補に予想しながらも、プレーオフを逃す鳴かず飛ばずの7位で終わった仙台は、そのまま伊藤彰体制で2年目に臨む段階で、こりゃ昇格には期待薄だなと、一つ順位を下げて予想したものだったが、まさか16位・・・途中まで降格圏内もあるのでは?と思わせるほどの不調だった。

神戸から新加入のザスパ天笠の先輩、MF11郷家は期待以上の活躍を見せたのに関わらず、その郷家も活かしきれないまま、案の定カリスマ性の感じられない伊藤監督は7月で更迭となり、堀孝史監督に交代するも、さらにチームは低調していくという、この凋落ぶりは目を覆うばかり。

ザスパもかつてJ2に入ったばかりの頃、仙台とは年4回対戦しながら、一度も勝てなかったわけだが、昨年ついに勝利し、そして今年はなんと鬼門中の鬼門だった仙台アウェイのユアスタで完勝をさせてもらった。

まさにあの試合がプレーオフ圏内を争う今年のザスパと、全く浮上するきっかけの掴めない仙台の立ち位置がわかる試合だった。

昨年J2に落ちた時も、1チームだけ東北ダービーの枠組に入るのについて、1年でどうせJ1に戻るからと断り、そして2年目の今年はこの凋落ぶり・・・正直、第二の大宮の予感が漂ってならない。

東北の雄たる仙台は、日本代表U−17を率いてきた森山佳朗監督に新たに託すこととしたが、Jリーグの監督としては新米の森山佳朗監督の元、果たしてどうなるか??




2022 J2・13位 →2023予想順位17位 → 結果17位 勝ち点47 11勝14分17敗 49得点66失点 水戸ホーリーホック
濱崎芳己体制1年目


秋葉監督が去り、やはり苦戦の水戸

昨シーズンまで異常なモチベーションで水戸を率いてきた秋葉監督が去り、そしてチームのエースFW木下が京都へ、左サイドでキレキレだったMF椿がジェフへと抜かれ、その代わりにFW9安藤、大卒ルーキーFW23寺沼が、MF14小原などが前線で活躍し、彼らを後方から操る形でMF7武田英寿がボランチで新たな邂逅をみせはしたものの、やはり予想通り苦戦を強いられたシーズンと言えた。

特にザスパは前半戦のホームはもちろん、後半戦のアウェイ、鬼門中の鬼門であり、昨シーズン最終節でもあと一歩のところで涙を飲んだケーズスタで、ついに初のリーグ戦での勝利を手に入れ、前人未踏の北関東ダービー4連勝完全制覇を成し遂げたことは、今シーズンの躍進したザスパと、予想通り苦しんだ水戸、栃木との明暗を分けるような試合結果であった。

ちょっとでも活躍するとすぐに抜かれてしまうのはザスパも同じだが、特に水戸の場合は毎年のように草刈り場になってしまうわけで、毎年苦しいチーム編成を強いられる。

とりあえずは厳しくなる一方の残留争いにどう残っていけるかが、まだしばらくは主戦場となりそうである中、濱崎監督で続投することが決まった。
北関東ダービーのライバルではあるものの、堕ちてもらってはダービーもできなくなる。
お互い、いつまでJ2でダービーを戦えるか、今後も切磋琢磨していきたいものだ。


ザスパクサツ群馬vs水戸ホーリーホック 2023.10.22 ケーズデンキスタジアム
2023.10.22 ケーズデンキスタジアム




2022 J3・1位 →2023予想順位5位 → 結果18位 勝ち点47 12勝11分19敗 45得点69失点 いわきFC
村主博正体制2年目→田村雄三体制1年目


アンダーアーマー効果はそこまで及ばず

J3を圧倒的なパワーで独走し、そしてJ2開幕を前になんと年末前からチームを始動させ、アンダーアーマーの後ろ盾のもと、またしても圧倒的なパワーアップを施してから挑んでくる様は、まさに昨シーズンの熊本の勢いを彷彿とさせたため、ここはサプライズ予想として5位を予想したものだったが、蓋を開けてみるとJ2に上がった1年目のチームらしい順位で終わった。

前半戦でのいわきでのアウェイでは、ザスパも立ち上がりからのいわきFCのあまりのプレスの激しさに面食らう形となり、シーズン前の予想通り圧倒されてしまったわけだが、その他の試合ではそこまでうまくはハマらなかったみたいで、逆に裏を突かれて失点する展開が続いた様子で、シーズン途中で村主監督から渋川市出身の元湘南、田村雄三体制になり、最後はどうにか降格圏から逃れる形でフィニッシュとなった。

やはり昨シーズンの大木監督の熊本が異常なだけだったか・・・といったところで、いわき旋風は起きなかったが、J2・2年目となる来シーズンが本質を問われるシーズンとなる。

本来の監督に戻った田村雄三体制のいわきFC、来シーズンは本領発揮なるか??



2022 J2・17位 →2023予想順位14位 → 結果19位 勝ち点44 10勝14分18敗 39得点47失点 栃木SC
時崎悠体制2年目


予想以上の苦戦を強いられたライバル栃木

前橋育英出身のFW宮崎鴻、FW五十嵐理人らがもっとブレイクするかと思い、もう少し戦えると思った栃木だったが、予想以上に苦戦を強いられた様子のシーズンとなった。

前線では湘南から育成レンタルのFW37根本、元ザスパのFW19大島博樹がそこそこの得点を挙げて活躍し、左サイドのMF30福森、右サイドのMF3黒崎、そしてボランチには元ザスパのMF4佐藤祥、MF8高萩と、タレントも十分かと思うところだが、やはり宮崎や五十嵐を使いこなせていない時点でどうもな〜という感じが否めない。

その栃木は、来シーズンは監督としては未知数の田中誠監督に、そして保険としてか、金沢を長年率いてチームが降格したためついに金沢を離れたヤンツーこと柳下さんがコーチに入り、まあ言うなればいつでも監督は代われるという体制をとる。

とにもかくにも、水戸と栃木もよく残留したものだ。
正直、今年はザスパも含め北関東のどこかは降格するものと予想していたので、20チームしかないJ2の枠のうち3つを北関東の3チームが占めるのは、なかなかに凄いことだ。

水戸でも書いたとおり、今後も3チームがいかに同じリーグでダービーを戦いながら、そしていつかJ1を目指せるか。
やはりライバルあってこそのプロチーム、今後とも切磋琢磨していきたい。



2022 J2・16位 →2023予想順位13位 → 結果20位 勝ち点44 10勝14分18敗 37得点67失点 レノファ山口FC
名塚善寛体制3年目


維新劇場の圧倒的なホームのアドバンテージでもう少し戦えると思ったが・・・

シーズン前、ある程度の選手の入れ替えはあるものの、維新劇場と呼ばれた圧倒的なホームでの勝率、アドバンテージもあり、もう少しやれると思われた山口だったが、結果的には降格圏ギリギリの20位という、予想以上の苦戦を強いられたシーズンと言える。

前橋育英出身のFW9皆川佑介、高経大付属出身のDF14沼田圭悟、前橋FC出身のMF4神垣、そしてザスパから移籍したMF11田中稔也と、なぜか群馬関係のプレーヤーが集まったわけだが、なんと直近のニュースで、湘南の桐生一出身のスピードスターFW若月大和が完全移籍で山口にいくという・・・

なんなんだ?山口?
群馬出身者を狙い撃ちしているのか??
ていうか、ザスパフロント陣はなぜ彼らを獲れないのか??
獲ろうとしないのか??

ネオ群馬化してきている山口の来季はいかに・・・?




2022 J2・18位 →2023予想順位19位 → 結果21位 勝ち点39 11勝6分25敗 37得点71失点 大宮アルディージャ
相馬直樹体制2年目→原崎体制1年目


ついに訪れた大宮の凋落・・・

かつて家長がいたころはJ1の上位まで食い込んだ大宮だったが、J2での最近は15位、16位、18位と順調に順位を下げ、今年はいよいよ厳しいのではと予想したが、本当にJ3降格となってしまった。

一時期はダントツ最下位で、21位とは勝ち点7差を離され、これはもういよいよ大宮が落ちるか??と思われた中、シーズン途中で補強した元ポーランド代表のFWクバ(シュヴィルツォク)の加入により前線に大きな柱が建ったことで息を吹き返したが、しばらくするとすぐに各チームもクバへの対処の仕方に対応しはじめ、そのクバ効果が失われ、さらに怪我で離脱すると、代わりにシーズン前から柏から補強したアンジェロッティが前線で活きの良い活躍をするようになり、クバよりもむしろチームを蘇らせたことで一時期は息を吹き返し、まさかの奇跡の残留も??といった時期もあったが、結局は絶不調に陥った金沢と最下位を入れ替わるだけで、その後は鳴かず飛ばずと負け数も相応に増え、結局は早々に降格圏が決まる。

しかし、ゲビ2確定となった頃に浮上した救済事項として、J3の上位陣でJ2ライセンスを持たない沼津とFC大阪が上がってきており、そのころは大宮の掲示板にも「全力アスル!!」といった言葉も並び、ああ、これはあの2017シーズン、ダントツ最下位のザスパも同じこと言ってたな・・・と思ったものだが、その後すぐに沼津がJ2ライセンスを取得することが発表され、残る希望は唯一J2ライセンスを持たないFC大阪が2位に上がることだったが、鹿児島や富山、今治などJ2ライセンスを持つ鼻息の荒い上位陣が揃って落ち込むはずがなく、結局のところFC大阪も3位以下が決まったことで、あの大宮がついにJ3に落ちることとなった。

J1経験のチームがJ3落ちするのは、大分、松本に次いで3チーム目となり、松本も本来は大分のように1年でJ2に復帰し、そして更には1年でJ1まで駆け上ることを夢見ながら、来年のJ3・3年目が決まっている。

自分が思うに、松本以上に大宮のクラブ体質には問題があり、社長はおろかチームの骨格を作らなければならないGMまでもがNTTグループからの出向だという。
ザスパも社長は以前から上毛新聞だったり、今はカインズなど筆頭スポンサーから来たりしているが、GMたる強化本部長は大宮でもGMだった松本部長が就いており、そしてその下では元ザスパキャプテンの佐藤正美強化部担当が足繁く大学リーグなどに通い、金の卵を次々と発掘、補強し、低予算ながらもしぶとくJ2に喰らいつきながら、時には今季のように上位も狙っていける今のザスパがあるわけであり、そのチームの根幹を担うはずの強化本部長たるGMがサッカーの素人など、あってはならない。

本来、だからこそ日本サッカー協会技術委員の原博実さんがフットボール本部長として招聘されたと思うが、もっと実質GMとして原さんが前に出ていくようでなければ、大宮はこの先も相当に厳しい道を歩んでいくだろう。

正直、今季の大宮のままなら、来年はJ3でも中位をキープすることですら怪しい。


ザスパクサツ群馬vs大宮アルディージャ 2023.4.13 ナック5スタジアム
2023.4.12第9節大宮アルディージャ戦
ナック5スタジアムでの初勝利、勝利の草津節!!
ザスパは初めて鬼門ナックファイブで勝利をあげさせてもらった
今年のザスパと対戦した大宮は、ホームでもアウェイでも弱かった・・・



2022 J2・14位 →2023予想順位20位 → 結果22位 勝ち点35 9勝8分25敗 41得点70失点 ツエーゲン金沢
柳下正明体制7年目


ヤンツー体制ついに崩壊・・・なぜ久藤さんに代えなかった??

シーズン前からの、いよいよ柳下・ヤンツー体制の長期政権の弊害が如実に表れてくるのでは?と思った予想がやはり大当たりとなってしまった。
ボランチの大黒柱、松本大弥と、前橋育英優勝メンバー松田陸が抜けた事で、金沢最大の武器だった守備の堅さが失われ、丹羽詩温も含めて空いてしまった右サイドにはザスパから加藤潤也と小島雅也を補強したことで、残留争いの直接のライバルであるザスパを弱体化させつつ、金沢の右サイドを増強させたつもりなのだろうが、シーズン前の予想通り、これは逆にザスパにとってプラスに回り、金沢にとってはマイナス面になったと言わざるを得ない。

ただ、加藤潤也を単なる右サイドハーフとして使うのではなく、ダイヤモンド型にした中盤のトップ下に置く策は非常に驚異だったため、なぜあれをもっと深化させなかったのかも、ヤンツー采配に疑問符が付く。
加藤潤也が最も輝く策に見えたが・・・あのKJトップ下策が定着できなかったのは残念でしかない。

ヤンツー監督はこの7年間、多くのものを金沢に残したのだろうが、しかし長く続ければマイナス面も出てくる。
結局は新陳代謝の機能が働かなかった事が最大の要因だ。

しかし・・・なぜ久藤さんがトップコーチにいながら、シーズン途中で交代させなかったのか、いまだに謎だ。
てっきり、いざとなったら残留請負人の久藤さんに交代させるために、わざわざザスパから呼んだものと思っていたが、その伝家の宝刀を抜かなかったは意外でならないし、そして本当にもったいなかった。

そこまでしてヤンツーとの心中を望んだか・・・
判断を誤った金沢フロント陣の責任は重いし、それだけヤンツーに頼り切った7年間での運営だったということだろう。





以上、ついにJ3に降格することとなった大宮をはじめとした残留争い7チーム達の総括・まとめでした。
これにて22チームの2023シーズンのまとめ、総括が終わり、あとはザスパの選手達の動向や、年明けからは各J2チームの展望についてアップします。






(2023.12.24UP)

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