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J2リーグ
2023シーズン
プレーオフまでもう一歩・中位陣の
結果・総括・まとめ



横棒


2023シーズンのJ2リーグの結果・総括・まとめ プレーオフまでもう一歩の中位陣編

今年も行っているJ2全チームのシーズン総括も我がザスパ含めた8位〜15位までの中位陣について総括してみます。

この中位陣については、11位のザスパまでがプレーオフを最後まで争ったチーム、そこから後ろは残留争いに片足突っ込みつつあったチーム達、といったところで、いずれにせよまだプレーオフまではもう一歩足りなかったかなといったところです。

その何が足りなかったのか、シーズン前の予想との比較と共にサラッと振り返ってみたいと思います。



2022 J2・18位 →2023予想順位15位 → 結果8位 勝ち点64 18勝10分14敗 60得点50失点 ヴァンフォーレ甲府
篠田善之体制1年目


意外にもACLとの連戦が追い風に??

昨年は18位と最後まで残留争いを繰り広げながら、なんと天皇杯を優勝してしまったことで得たACL出場権。
だが、シーズン後半はACLとの地獄の連戦となるため、相当なハンデを負うのではと予想していた甲府だが、意外にもACLでアジアのチームと世界で戦う事がモチベーションを上げたのか、ACLを戦いながらの方が逆に戦績が良くなるという逆転現象を引き出した。

大黒柱と言えるFW99ピーターウタカがシーズン通して活躍できたことは大きいし、この大ベテランがまさかこれだけパワフルだとは、シーズン後半は本当に舌を巻いたものだが、そのウタカに引っ張られるように、FW9三平やMF10長谷川元希、FW19宮崎純真、MF77ジェトゥリオといった攻撃陣は強力だった。

だが、とにかく称賛するべきは福岡、FC東京、エスパルスなどを率いてきた篠田監督の手腕によるところが大きいだろう。

アジアでの厳しいアウェイを戦いながらのリーグ戦で戦績を落とさないという芸当は本当に神業と言える。

そんな甲府を讃えるように、ACLホームではいつもの甲府でのホームスタジアムが使えないため国立競技場での代替開催となったのに、他チームの東京近郊のサポが多数集結し、色とりどりのユニを来た”国内”サポ達の声援の元、見事ACLのグループリーグも突破しつつのリーグ戦での善戦という二兎を得る快挙を成し遂げた。

そんな甲府相手だが、ザスパはなんと今シーズンホームとアウェイで2連勝を上げさせてもらった。
特に甲府でのウェイというと、かつて大敗してきたイメージがあるが、なんとアウェイでは3−0と快勝させてもらった。
このザスパ戦で勝ち星を落としていなかければ、プレーオフも狙えたはずと考えると因果なものだ。

この篠田監督の元、来年も現有戦力が残れば、甲府はエスパルス、ジェフに次ぐ、昇格候補筆頭に近いチームと言えるだろう。




2022 J2・5位 →2023予想順位6位 → 結果9位 勝ち点62 17勝11分14敗 54得点56失点 大分トリニータ
下平隆宏体制2年目


ザスパは相当やられたが・・・なぜか後半に失速した下平トリニータ

戦力が入れ替わりシーズン前から予想しずらかったものの、下平監督の手腕は一定の評価ができると、プレーオフ圏内の6位と予想したが、結果的にはなぜか終盤に失速する形でプレーオフを逃した。

ザスパはホームもアウェイも見事に連敗し、手痛い目に合ったわけで、大分はプレーオフに進出するものと、ザスパ戦だけみれば思ったものであり、特にリーグ前半のホーム戦では、長身ながら突破力、決定力もあるFW19藤本をあえて左サイドに置き、FW陣が軒並み負傷離脱する中だったが、普段はボランチで舵を取っていたMF10野村直輝とMF5中川寛斗のゼロトップを採用するという変幻自在の采配により、結果的にザスパ守備陣は非常に捕まえにくくなってしまい翻弄され、スコアは0−1ながらも完敗の内容だった。

あれだけの負傷者が出ながらも、逆境を逆に好機としてしまう、あれこそが名将の采配だと本当に感服したものだったが、なぜシーズン終盤にあれだけ失速してプレーオフ圏内を逃したのか、サッカーとはまことに不思議なものだ。

結果的にプレーオフを逃した責任もあってか下平監督は来季は続投ならずとなったが、いつかああいった監督がザスパに呼べないものかと思う。



2022 J2・3位 →2023予想順位2位 → 結果10位 勝ち点58 13勝19分10敗 49得点49失点 ファジアーノ岡山
木山隆之体制2年目


大槻ザスパをも越えるダントツの引き分けの多さで勝ち点逃すシーズン

シーズン前の段階ではオーストラリア代表のFWデュークは町田に金の力で獲られたものの、その他の戦力は全体的に増しており、そして昨シーズン3位にまでチームを飛躍させた木山監督の采配があれば、自動昇格も夢ではないと思い切って2位に予想した岡山だったが、やはりデュークが抜けた穴は大きかったか、得点力が振るわずに勝ち切れない試合が続く中で19というダントツの引き分けの多さで勝ち点を逃したイメージが残るシーズンとなってしまった。
42試合中、19引き分けということで、約半分が引き分けだったということになる。
今シーズン、同じく勝ち切れない試合ばかりで引き分けが多かったイメージがある大槻ザスパですら15引き分けなので、その引き分け数は圧倒的であり、岡山としてはあと何試合か勝ち切れていれば、という悔いの残るシーズンだっただろう。

そもそも、デュークの代わりとして期待されたFWルカオ、FWムークといったところが不発気味だった様子であり、結局はFW7チアゴアウベス頼りだった様子。

また、せっかく補強し私もシーズン前から高く評価していた前橋育英優勝キャプテンMF41田部井涼、ザスパから移籍した高速クロスのレフティーMF2高木友也という戦力も、シーズン前半はあまり主力として使わなかった様子であり、この辺はもったいないと感じた。
もっと最初から主軸で使っていれば結果も違ったのではと思われる。

その木山監督だが、来期も続投が決定。
まあ、当然と言えば当然だろう。
悲願のJ1昇格に向け、あと一歩の殻を打ち破れるか。



2022 J2・20位 →2023予想順位16位 → 結果11位 勝ち点57 14勝15分13敗 44得点44失点 ザスパクサツ群馬
大槻毅体制2年目


下馬評覆しプレーオフ圏内を争う大躍進

いつもながら、先にザスパだけは前編、後編に分けて壮大に総括ページを既に書いているので、ここではごく短めとなるが、毎年のように降格のボーダーラインを渡り歩き、当然今年も降格の筆頭に挙げられていたわけだが、その下馬評を覆し、シーズン終盤までプレーオフ圏内を狙うという大躍進を遂げた。

基本陣形は4−4−2ながら、攻撃時は右サイドバックが1列上がって右ウィングバックとなる大槻監督の可変型3バックシステムが2年目でいよいよチームに浸透し、そして昨年はこの鍵となる右ウィングバックが縦に突破できないDF25小島だったため機能しなかったが、今年は群馬の若き希望・DF19岡本一真だったため、岡本の攻撃力が活きまくり、そして左ストッパーとなる左サイドバックのレフティーDF36中塩が高さも伴って当たった事もあり、この可変システムがハマった。

中塩に加え、DF3畑尾、DF2城和、DF24酒井といった優れたセンターバック達が切磋琢磨し、守護神にGK21櫛引が構えることで、守備の堅さはリーグ屈指を誇り、シーズン最後の方まで一度も連敗しない粘り強さも発揮した事が勝ち点をしぶとく積み重ねた要因でもあった。

だが、その守備の堅さと引き換えに、攻撃に関しては影を潜めたと言え、特にFW陣はFW28長倉が抜けてから威力が半減してしまった。
FW陣も守備重視で起用され、なかなか攻撃に転じるパワーが出ず、そのくせしてFW9北川を謎の右サイド起用したり、ピンポイントストライカーのFW23平松を長倉の代わりにシャドーに置くなど、攻撃に関しては全く適材適所せず、最後の最後まで大槻監督の変なこだわりのまま、全く結果も出ずに最後は3連敗で大きく戦績を落とした結果が11位だった。

プレーオフは逃したものの、22チームになってから初の一桁順位でフィニッシュしたところだったが・・・

その大槻監督は3年目に継続となる。
植木監督、副島監督に次ぐ、ようやく3人目の3年目契約となった大槻監督、守備のシステムは確かだが、攻撃の面では大いに改善を求めたいし、そして再びプレーオフを目指したい。

ザスパクサツ群馬 大槻毅監督
2023年、ザスパを大いに躍進させた大槻毅監督





2022 J3・2位 →2023予想順位21位 → 結果12位 勝ち点52 14勝10分18敗 61得点72失点 藤枝MYFC
須藤 大輔体制3年目


降格ダントツ候補ながら渡邊りょう効果から大躍進

ギリギリJ3を2位で通過し、はじめてのJ2に来た藤枝に対しては、シーズン前からさすがに厳しいであろう、現実的には残留争いだろうと思われたが、FW9渡邉りょうが得点大量を叩き出すことで藤枝を爆発的に盛り上げ、その渡邉りょうがシーズン前半だけで13得点を叩き出し、夏の移籍でセレッソ大阪に抜けながらも、勢いはそこまで落ちずに、しぶとく12位という戦績となった。

現に、渡邉りょうが抜けたあとのリーグ後半のアウェイではザスパは1−5でけちょんけちょんにやられ、FW10横山を中心としたそのチーム全体での流動性の高い攻撃サッカーに非常に手を焼かされた。
そのメンバーに元ザスパのDF2川島將や、DF22久富が完全にレギュラーでいるわけで、やはり彼ら2人を解雇させたのは明らかに判断間違いであったことは、今後もザスパフロント陣には猛省してもらいたい。

とにかく来シーズンも藤枝は、あの攻撃陣の様子ならそこそこ戦うことだろうが、得点も多いが負ける時はとにかく大量失点で豪快に負けるイメージで、失点数もダントツで多いのは気になるところだろう。




2022 J2・12位 →2023予想順位18位 → 結果13位 勝ち点51 12勝15分15敗 37得点44失点 ブラウブリッツ秋田
吉田謙体制4年目


吉田謙サッカーは変わらず

吉田謙監督のラン&ガンサッカーは、はたしてこの4年目でも通じるのかと思われたが、やはりまずは守備を固め、攻撃ではリスクをかけないその戦い方は終始安定していたと言える。

37得点44失点と、非常に出入りが少なかったことが特徴であり、やはりそこは大槻ザスパと同じく、あまり面白味のないサッカーではあり、そしてなかなかその先には行けない。
しかし、この昨年12位、今年13位という戦績は、そこそこ安定感は得られるという証拠でもあり、そこはなんとも・・・

ザスパサポ内での大槻監督と同じく、秋田でも吉田謙人気は高いだろうが、この成長、リスクとのトレードオフといったところにジレンマを感じているサポもいることだろう。



2022 J2・4位 →2023予想順位22位 → 結果14位 勝ち点49 13勝10分19敗 52得点53失点 ロアッソ熊本
大木武体制4年目


大木武采配は本物と言える

エースFW橋利樹(レッズ)やチームの心臓アンカーMF河原(鳥栖)など、大躍進を遂げた昨年のレギュラー陣がほとんどJ1チームに抜かれ、第二の北九州のように一気に降格の危機もあるのではと、そこは大胆に予想はしてみたが、結果としては大木武監督の采配もあって、残留争いに加わるほどは落ち込まなかったが、やはり苦しいシーズンであったことは14位という順位からも読み取れる。

昨シーズンからの数少ないレギュラー陣の生き残りMF17平川怜を中心とした3−4−3の攻撃サッカーを貫く姿勢は見事なものであったが、1トップのチームトップスコアラーFW9石川大地が怪我をしてからはやはり苦戦した様子。

ただ、やはり7得点9アシストの平川怜が抜けるとどうなるのかなど、大木武ロアッソはまだまだこの先も見通しは未知数か。



2022 J2・8位 →2023予想順位3位 → 結果15位 勝ち点49 13勝10分19敗 52得点53失点 徳島ヴォルティス
ラバイン体制1年目→吉田達磨体制1年目


ラバインの理想論に翻弄され大きくつまづく

戦力的には柿谷曜一朗など攻撃陣で補強し戦力は十分、あとはレアルソシエダで分析担当だったという、監督としての手腕は全くの未知数の35歳と若いラバイン監督の手腕次第かと予想していたが、そのラバイン監督が大コケで、理想論を追うサッカーをいつまでも続けることで開幕シーズンから躓き、一時期は降格ラインまで順位を落とした。

結局、このままでは本当に落ちると監督を吉田達磨監督に交代させると、なかなか勝ち切れない試合展開は同じだったが、どうにか息を吹き返してかろうじて15位で順位を終えた。

先に挙げてきたとおり、秋田や熊本などは戦力が落ちても結果は出すのに対して、戦力は揃っているのに監督で無茶苦茶になってしまうという、本当に典型的な事例となった徳島は、来シーズン以降のJ1に向けた復活はあるか?




以上、とりあえずプレーオフまであと一歩だったチームからもう少しで残留争いにも入っていた中位陣8チームの総括・まとめでした。
残りの残留争い下位チームも近々アップします。






(2023.12.17UP)

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