TOPへ戻る>>ザスパクサツ群馬のページへ




ザスパクサツ群馬

2022年5月22日(日)
J2リーグ2022シーズン第17節
ザスパクサツ群馬 VS FC町田ゼルビア(アウェイ)
観戦記 0−2

横棒


前半戦をプレーオフ圏内で折り返す事を目指すザスパ

一時期は4位と夢を見させてもらったザスパだが、ゴールデンウィーク5連戦で2分3敗と散々な結果となってしまい、16位まで一気に順位を落としたザスパ。

しかし前節は軍神岩上のCK直接ゴールのラッキーでもあった先制点を、相変わらずの安定した守備で守り切り、4位岡山から勝ち点3を持ち帰ったことで、再び今節の6位町田に勝てばプレーオフ圏内が狙える位置に戻す。

とにかく得点力だ。

徳島、岡山と上位陣相手に1勝1分と勝ち点を稼げているが、得点は1試合につき1点のみ。

守備が安定しているだけに複数得点さえ獲れば勝てるが、4−4−2に戻したザスパからは、やはりマンネリ感、停滞感は否めない。

特に気になるのは、右サイドのアタッカー陣が薄くなっていること。

10番を背負った宿命か、今シーズンは不振に喘ぐMF10田中稔也や、どうしても右サイドより左サイドの方が動きの良いMF30山根永遠と、右サイドアタッカーにこれといった起爆剤が無く、後半には本来はボランチのMF27奥村に頼るのみ。

今シーズン怪我で出遅れている様子だが、やはり右サイドアタッカーといえば、早稲田大から新卒加入し、かつて前橋育英を全国制覇させたMF49田部井悠がいる。

最近はかなり復活してきているという情報もあるし、怪我でいったん離脱しているMF14白石、MF15風間宏希、DF24光永らと共に、新しい風がここに欲しいところ。

前半戦も今節含め残り5戦。
ここで例えば3勝を掴めたなら、プレーオフ圏内の6位以内で折り返せる可能性は高い。
県内のザスパへの注目を集めるためにも、この5戦でいかに勝ち点を稼いでプレーオフ圏内で折り返せるかは、非常に重要な1カ月間となる。




風間宏希復帰のザスパ

ザスパは結果の出なかった3バックは勝っている試合終盤のオプションに戻し、前節も結果を出した4−4−2でしばらくいくと思われる。

注目は、怪我で離脱していたMF15風間宏希がベンチに復帰したこと。
MF33細貝が長期離脱の中、風間宏希の復活は大変心強い。

しかし、いい加減MF49田部井悠らの新たな戦力は出てこないのか・・・?


23平松
7加藤潤也
30山根永遠    10田中稔也
6内田 8岩上

17山中          25小島
3畑尾 2城和

21櫛引


ベンチには、FW39高木彰人、FW11深堀、MF38天笠、MF15風間宏希、MF27奥村、DF32渡辺広大、GK44山田晃士




強力攻撃陣の町田

町田はやはり今シーズンのチームの軸となるべき司令塔MF10平戸がここまで5得点とチームのトップスコアラー。
そして松本から加入した昨年は怪我で棒に振ったものの、2020シーズンに水戸で15得点のFW19山口一真もいよいよ完全復活を遂げつつあり、平戸と共に恐怖の2列目を形成していたが、なぜかこの試合は平戸が不在??累積か怪我か?とにかく要注意の選手が1人いなくなったのは少し助かるか?

この2列目を活かすのが、1トップで存在感を発揮するFW9鄭大世やFW7ドゥドゥ、FW40アラウージョといったところ。

かなり強力な攻撃陣を誇るが、そこに更に大宮の翁長がサイドに加わるなど、この強力な攻撃陣にどう対処できるかにかかる。



9鄭大世
19山口一真 18長谷川アーリ
28太田       22翁長
6佐野 8高江

2奥山 24岡野 17高橋祥平

23ポープウィリアム


ベンチは、FW20佐藤大樹、FW7ドゥドゥ、FW40アラウージョ、MF41安井、MF16宇野、DF13菅沼、GK42福井





前半、高江のクロスから佐野にヘディングを決められる!!??

ザスパは前線からの守備でボールを高い位置で奪ってからのショートカウンターを狙い、3分にはMF30山根永遠が左サイドを抜け出しCKを得る。

しかし、その後は互いに中盤のボールの奪い合いが続き、互いに守備ラインでボールを回しながらプレスをかいくぐって相手の隙を狙い合う同じような展開。

8分にもMF30山根永遠が左サイドから仕掛けクロスがカットされCKに。
前節はMF8岩上のキックがそのまま入る形で決勝弾となったため、岩上のキックが当たっているうちにCKの場面は多く作りたい。

12分、町田の前からジワジワ萎めてくるプレスに嫌な予感がしたが、案の定左サイドから右サイドの田中稔也に渡ったところを狙われボールをとられあわやショートカウンターのピンチに陥りそうになるが、やはり最近稔也が狙われている。。。

14分、町田の右サイドからのFKから一度は跳ね返すもFW19山口一真に拾われ、クロスをゴール前に送られると、MF6佐野が後ろに逸らしながらのヘディングシュートを放ち、これはGK21櫛引の正面で助かるも、コースが良ければ危ないところだった。

21分にもザスパに左サイドからFKのチャンスが来るなど、セットプレーではザスパの方が優勢だったが25分、町田に前にボールを運ばれ、ボールフォルダーのFW19山口一真にマークが集まってしまったところに右のMF18長谷川アーリがぽっかり空いてしまい、これはヤバいと思ったが、どうにかブロックしてCKへ。

しかしこの右CK、一度は跳ね返すものの、セカンドをMF8高江に拾われ、DF17山中がマークに付くもののフェイントで間合いをとられクロスを上げられてしまうと、これがかなりの威力の高速クロスでゴール前に入っていったMF6佐野がヘディングを見事にゴールに流し込む・・・


・・・・・・!!!???・・・・・・・・


うーん、押していたのはむしろザスパだったが、CKの流れから決められてしまったか・・・
付いた山中の守備もそこまで甘くは無かったが、高江がいったん右サイドにふると見せてからの自らの高速クロスに守備陣も追いつききれなくなってしまった。

それにしてもMF6佐野といえば最初の町田のチャンスも佐野の見事な後ろに逸らしたヘディングだったが、ヘディングが得意なボランチということか??これは伏兵だった。



1点ビハインドで折り返し

なんとか前半で追いつきたいザスパは33分、36分と連続で左右のCKを掴むが、DF2城和のヘディングは枠の右を逸れる。

ここまででザスパのポゼッションが60%だが、シュートは5本の町田に対して1本だけと、ボールは持ててもシュートまでもっていけないという展開。

だいたいこの形にされてしまうとザスパは弱い。
ボールを回すよりも回させてから前線で奪ってショートカウンターの形をもっと作りたい。

前半は町田の味方同士が衝突して時間も止まり、アディショナルタイムは2分。

その時間も経過し、結局ザスパは前半1点ビハインドで折り返しとなる。

相変わらずだが、なにかザスパの攻撃に覇気が無い。
左の山根永遠から2回、右の小島から1回だけ有効なサイド攻撃があったのみで、DF17山中の攻撃力も活かされず、MF10田中稔也は相変わらず自分から仕掛けられない。
FW23平松までいいボールが届くことも無く、これではどこからどうやって攻撃を仕掛けるのか?といった状況。

後半に風間宏希の投入もあるのだろうが、果たして攻撃のブーストアップはあるか??



後半互いに選手交代策も膠着状態

後半立ち上がりから攻め込むのは勝っているホーム町田。
後半2分に左サイドからのクロスにゴール前でFW9鄭大世のヘディングは決定的場面だったが、GK21櫛引が抑える。

さらに4分、右サイドからのスローイン、MF22翁長のロングスローがなんとゴールファーまで飛び、落とされたボールにMF28太田のシュートはどうにかGK21櫛引がニアで身体で抑える。

7分、なぜか勝っている方の町田が早めの交代、FW19山口一真に代わりMF41安井を投入。

12分、ザスパは2枚代え、MF10田中稔也とMF30山根永遠に変えて、MF38天笠、MF27奥村を投入。

なんと山根永遠をもう代えるとは・・・
山根どうのより、もっとDF17山中を攻撃参加させるべきだ。
相変わらず攻撃の際には右のDF25小島を上げてDF17山中を下げて3バックの形で攻撃を形成しているが、左右のバランスを逆にするべき。
最近、山根永遠の復活から出番が減っている天笠だが、ここはチャンスを活かしたい。

16分、奥村が入った事で活性化した右サイドからDF25小島がペナルティに入っていきDF2奥山に倒されるも、これは体勢不十分でPKは獲れず。

19分、またも町田の連動した前線からのプレスに、DFラインがパスコースを狭められ、DF17山中のパスが乱れたところをMF18長谷川アーリに狙われカットされると、右サイドからのMF22翁長のクロスがゴールラインを直接割って助かるも、最近ほんとよく山中が狙われている。

こうして後半の前半分は互いに選手交代策は入れるも膠着状態といったところ。
ザスパとしてはやはり起爆剤が足りないか・・・



いよいよ風間宏希投入

その膠着状態の状況をみるや、22分に2回目の交代でMF6内田に代えてMF15風間宏希を投入。
やはり攻撃といえば風間宏希、ここは久々の復活に期待がかかる。

風間宏希が入ったことで左サイドも活性化した23分、DF17山中がようやく上がれるようになるとザスパは左サイドで分厚い攻撃をみせ、山中とのパス交換からMF15風間宏希の得意のミドルシュートが強烈に町田ゴールを襲うが、惜しくもややバーの上。

やはり山中は攻撃参加させないと意味が無いし、風間宏希のミドルシュートは相変わらずの威力を誇る。

その風間宏希を中心に28分もどんどん押し込んでいき、FW7加藤潤也がペナルティラインで起点となり風間宏希がクロスを送るも惜しくもカットされる。
いや、しかしやはり風間宏希を中心とした攻撃は迫力があるし、相手も風間宏希のミドルがあるのでDFラインも注意せざるを得なくなる。

押し込まれはじめた町田はここで2枚代え、FW9鄭大世、MF18長谷川アーリに代えてFW20佐藤大樹、FW7ドゥドゥを投入。

37分、FW7加藤潤也が足を痛めたところで交代、MF8岩上も一緒に交代となり、FW11深堀、FW39高木彰人を投入し最後の攻勢へ。
高木彰人が右サイドかと思ったが、この試合はFW11深堀の方を右サイドに出し、FW39高木彰人は加藤潤也のトップ下に入る。

攻撃の枚数を増やしいよいよ押し込む時間帯となるザスパは40分、左CKをとると、MF15風間宏希のキックからファーでDF3畑尾のヘッドは惜しくもバーのやや右上。




佐藤大樹のクロスからドゥドゥに押し込まれ惜敗・・・

いよいよ攻勢で前がかりとなったザスパだったが41分、中盤でFW23平松がボールを奪われてしまうとそのままショートカウンターの形となり、FW20佐藤大樹が左サイド深くでのマイナスの折り返しがこぼれ、ゴール前でFW7ドゥドゥに押し込まれる・・・


・・・・・・・・・・・・


ダメか・・・追加点か・・・
内容的にはいよいよ反撃体勢となり、イケイケの状態になってきたザスパだったが、その出鼻をくじかれる形で手痛い追加点を受け万事休すとなってしまった。

う〜ん、ダメか・・・
やはり先制を先に獲りたい試合だった・・・が、前半あまりに有効な攻撃が少なすぎた。

レフティーで活きの良いFW20佐藤大樹や、チャンスをものにしたドゥドゥなど、さすが町田、控え陣のレベルも相当高い。
攻撃陣の個の力では圧倒的に負けている。
何より重要な流動性がある。

試合は5分のアディショナルタイムへ。

しかし、大槻監督の試合後のインタビューのとおり、あの時間帯に2点目を決められてはノーチャンス。
もはや何もできないままタイムアップとなり、惜しいところまではいけたが惜敗となってしまった。



稔也が限界、悠や白石ら起爆剤が必須

風間宏希が復活したものの、やはり肝心の最後の仕事をするべきFW、アタッカー陣が重症過ぎる。
前線の誰にも可能性を感じない。

その中の1人は当然FW7加藤潤也も同じだが、加藤潤也の足首の負傷によっては、しばらく休ませても良いのではと思う。
その代わりにトップ下に入れるべきは復活したMF15風間宏希だ。
ここで風間宏希の新たな使い方でチームの潜在能力を掘り起こすべき時だ。

そして本当に問題なのは稔也。
あれはダメだ、重症だ。
もはや本人も何をしに試合に出ているのか、出されているのかわからないのでは??
ボールを持っても仕掛けることもできず、フリースペースでボールをもらうタイミングすら掴めない。
あわよくば前線でボールをカットしショートカウンターの形に入れればだろうが、それしかできない選手などアタッカーとは言えない。

ここは一度ベンチからも外して己の出来ているところ、出来ていないところをしっかりと認識させ、そして練習試合などから一から構築しなおすべき時だ。
ダラダラと試合に出し続けても、本人のためにもチームのためにもならない。
ここで一皮脱皮できないと、ここまでの選手で終わってしまう。

その代わりに望むのは、やはりMF49田部井悠やMF14白石の復活だ。

この試合から天皇杯を含め5連戦となるため、次とその次のホーム連戦で、必ずや新たな力が必要となる。

負けたとはいえ、プレーオフ圏内6位との勝ち点差はまだ2。

前半戦残り4戦、下位チームとの対戦が多いことも含め、まだまだ2勝2分の達成はできる。
逆に言えば、栃木や熊本、山口といった下位チーム、残留争いのライバルとの戦いを負けると、一気に残留争いに引きずり込まれるため、とにかくもう負ける事は許されない戦いが続く。









(22.5.15)





ネット通販のアマゾン、どうせ買うなら以下↓からクリックして入ってもらえると、サイト運営の貴重な助けになります(本当に^^;)





TOPへ戻る>>ザスパクサツ群馬のページへ


inserted by FC2 system