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ザスパクサツ群馬

2022年5月8日(日)
J2リーグ2022シーズン第15節
ザスパクサツ群馬 VS 徳島ヴォルティス(ホーム)
観戦記 0−0

横棒


GW連休連戦に苦しむザスパ

今節はGW連休に併せた5連戦の最後の試合となるが、ここまでの4連戦は1分3敗と苦しむ。

そのうち1分は首位を独走していた横浜FC相手の3点差を追いついた展開は見事だったものの、その他の試合は先制を取られると盛り返していけない勝負弱さが露呈してしまっている。

本来はMF14白石などがスーパーサブに入るとチームの流れも変えられるところだが、白石を含め怪我人続出のため、結局は同じような選手だけで連戦を回しているだけで、いつものメンバーと後半交代するだけでは何も新鮮味も無く、可能性も感じない。

田部井悠や岡本のような新戦力の台頭がそろそろ望まれるが、それぞれ怪我などの状態がどうなのか・・・

連戦、それも今節の徳島戦と強敵とばかりとの連戦となり厳しい中ではあるが、今節はホームでの戦い、ここで一矢報いる1勝を獲れないと、この連戦は完全に失敗だったということになってしまう。




連戦をどう考慮するか、大槻ザスパ

連戦を考慮して前線のかなりの選手を入れ替わりで使ってきた大槻ザスパは、今節はどうスタメンを組んでくるのかが注目されたが、どうやらMF30山根永遠をスタメンに復帰させ、そして前節はメンバーからも外れたDF17山中がスタメンに復帰となり、最近守備が不安視されている中で山中の安定ぶりと攻撃参加が注目される。



23平松
7加藤潤也
30山根永遠     10田中稔也
6内田 8岩上

17山中         25小島
3畑尾 2城和

21櫛引


ベンチには、FW9北川、FW39高木彰人、FW11深堀、MF38天笠、MF27奥村、DF32渡辺広大、GK44山田晃士




前橋育英出身の櫻井擁する徳島

FW垣田、絶対的なキャプテンMF岩尾、そして前橋育英での全国準優勝キャプテンMF鈴木徳真と主力がごそっと抜けた徳島は自分もシーズン前はJ1降格組の中で最も厳しい評価であり、シーズン始まりから引き分けばかりで順位が伸びなかったが、ここ最近の4試合は3勝を挙げ8位まで順位を上げてきている。

そしてシーズン前の予想どおり、岩尾、鈴木徳真の抜けた穴は神戸から育成枠レンタルの前橋育英14番を継ぐ男・櫻井がこれまで岩尾が務めてきた1アンカーに入ってきたが、この試合はベンチでMF19長谷川雄志が1アンカーに代わる。


問題は昨年まで清水に3年間在籍し、その前は川崎フロンターレで4年間右サイドバックのレギュラーであったDFエウシーニョが補強された事で、この試合に間に合わせてくるかが注目されたが、まだ間に合っていない様子。



15藤尾
24西谷      11杉森
20児玉 7白井
19長谷川雄志
13新井          22藤田
3石尾 14カカ

1スアレス


ベンチは、FW9バケンガ、MF30坪井、MF27櫻井辰徳、DF6内田航平、DF25安部、DF16川上エドオジョン、GK29松澤





前半風上で押し込むザスパ

最近の傾向として3バックで来るのだろうと思われたが、この試合では久々に4バックを採用。
やはり左の山中を上げるためには4バックでないと上がれないし、ここ最近は3バックで結果が出ていなかったので、ここはいったん戻したか。

強風の中で前半は風上でのキックオフとなったホームザスパが、風の影響もあって押し気味に試合を進める。
徳島は風の影響から、なかなかボールを前に運ばせられない。


9分には左サイドからMF30山根永遠のミドルシュートが相手に当たってそのままゴール右上をとらえ、GKスアレスがギリギリライン外にはじき出す。
この右CKからゴール前でDF2城和がヘディングで合わせたシュートが決定的だったが、惜しくもバーのやや上。

12分にも左サイドからMF30山根永遠のクロスだったかと思うが、風に乗ってボールが伸び、惜しくもボールは右上のクロスバーを直撃。

さらに13分、田中稔也のチェイシングに徳島DF陣のボール回しが乱れ、そのままFW7加藤潤也が抜け出しボールをカットするも、トラップが浮いてしまい、シュートするもミートできず右下を転がり、カットされる。
決定的なスペースで奪えたので、これはトラップせずにとにかく合わせてダイレクトにシュートできていれば高確率で入っていた場面だった。

18分、左サイドでボールを受けたFW7加藤潤也が、コースが空いたとみるやミドルシュートにいくが、惜しくもコース甘く、GKスアレスに収まる。

とにかく風上で押し込める前半のうちに得点がほしい。



前半はタイムアップで得点ならず・・・

まだまだ押し込むザスパ28分には右CKからファーでDF3畑尾がドンピシャのヘッドで、これは決まった!!!・・・と思いきや、なんとGKスアレスが超ファインセーブでこれを止めてしまう。

あの至近距離を止めるとは・・・GKを褒めるしかない。

徳島も当然攻められっぱなしではなく、32分にはFW24西谷が抜け出し、DF3畑尾と競り合いになりながらのシュートはGK櫛引が抑える。

もう前半も時間が無くなってくる。
2点はリードして折り返してもいい内容だ。


その後も押し込むのはザスパだが、内田、山中と相手と競り合い、落下した衝撃で起き上がれない時間も続き、貴重な前半の時間が経過してしまう。

当然だが、風上なのでボールが伸びてしまう場面もあり、なかなか前半の終わりの方はチャンスを作れないまま前半としては長めの4分のアディショナルタイムがありながも、残念ながらタイムアップ。

これだけ圧倒的に有利な前半で得点できなかったのは痛い。痛すぎる。

後半の風の影響がどうなるか。
苦しい展開が予想競れる。



風下の後半も押し込めるザスパ

後半、心配された風はやや前半より収まり、風の影響が少なくなったか、思ったよりも押し込めるザスパ。

5分には左サイド中盤でFW7加藤潤也がボールを制し、中央のMF10田中稔也に渡ると、稔也のミドルシュートはGKスアレスが右手一本で止める。

8分にも左サイドからMF30山根永遠の決定的なゴール前へのグランダーのセンタリングは惜しくもGKスアレスの圏内。

14分、徳島は早めの選手交代でなんと3枚代え、MF19長谷川、DF22藤田、DF3石尾に代えてMF27櫻井辰徳、DF25安部、DF6内田航平が投入される。

18分には右サイドDF25小島のアーリ―クロスに、ゴール前でFW23平松があと一歩。

さらに19分、今度は左からMF30山根永遠のショートクロスにゴール前でFW23平松が合わせたシュートもGKスアレスがファインセーブ。

前半に続き押し込めているザスパ、ここで先制が欲しい。



なぜ天笠を入れない??

26分、左サイドからのクロスのチャンス、DF17山中のクロスが上に浮き過ぎ、ファーにスルー。
うーん、そろそろ天笠に代えるべきだが??

27分、徳島は左サイドからの速攻からのシュート、DFに当たりリフレクションとなったシュートは危うくバーのやや上。

28分、ここで互いに選手交代、徳島はFW15藤尾に代えて切り札のFW9バケンガを投入。

ザスパはFW23平松に代えてFW11深堀。
天笠はまだ入れないのか??

FW11深堀だが、裏へ抜ける動き以外はやはり今一つ。
自ら持ち込めば深入りしすぎてカットされるし、セカンドも収められず、とにかく起点になれないのが平松との大きな違い。

36分、FW7加藤潤也に代えてFW39高木彰人の交代だが・・・うーん、1枚ずつか・・・相手は4枚代えているというのに。

なぜ天笠を投入しないのか、ちょっと理解できない。



スコアレス痛み分けのドロー

39分、徳島は早くも最後の交代、FW11杉森に代えてMF30坪井を投入。

その39分の徳島の右CKからニアでヘディングされたシュートがファーへ流れ、これはやられたかと思ったが、ギリギリバーの左。

42分も右サイドから攻撃され、ゴール前でFW9バケンガの前にボールが転がり決定機も、シュートをどうにか畑尾らが阻止。


44分、ザスパも最後の交代、DF17山中、MF10田中稔也に代えて、MF38天笠、MF27奥村を投入。

天笠はせめてあと10分早く交代が欲しかった。

試合は5分のアディショナルタイムへ。

2分過ぎ、FW39高木彰人がペナルティライン上で粘り、後方からのMF27奥村へ渡すと、奥村のミドルシュートはほんのわずかバーの左!!
惜しい!!


こうして試合はそのままスコアレスでタイムアップとなり、両者共に勝てた試合ではあるものの、およそ妥当ともいえる痛み分けのドローとなった。



停滞感・・・連戦後は新たな力の取り入れが必須

正直、今日の徳島は・・・あれは何なんだ?
どこも怖さを感じないし、本当にJ1からの降格組なのかと。
ここ最近は調子が上向きだったイメージがあるので、風上になる後半はどれくらいラッシュが来るのかと思ったが、全くたいしたことは無かった。
あれでは1年でのJ1復帰の勢いは全く感じない。

そして、その徳島相手に勝利できなかったホームのザスパ。

結局5連戦は2分3敗と散々な結果となり、一時期は昇格圏内すら狙えた勢いは一気にこの5連戦で途絶えてしまった。

5連戦の最終戦となるこのホーム戦は勝ちたかった・・・


とにかく、相変わらず攻撃陣に可能性が薄い。
結局のところ、スタメンと控え陣の顔ぶれが変わらず、何かワンパターン感が否めない。

左サイドでのMF30山根永遠とMF38天笠のコンビはもっと長い時間試したかったが、やはり白石、光永などの怪我で離脱している組の復帰や、田部井悠や岡本といった新規加入選手らの新しい風が無いと、これ以上の伸びしろは難しいと再確認できた試合だった。


なかなか練習に時間の取れない5連戦の中では、そういった新しい風をチームに入れるのは冒険でもある。

ならば、5連戦が終わった次からが勝負になる。

しっかり準備をしつつ、シーズンの1/3を回ったこのタイミングで、もう一段階進化したザスパを次節から期待したい。






(22.5.8)





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