TOPへ戻る>>ザスパクサツ群馬のページへ




ザスパクサツ群馬

2022年5月1日(日)
J2リーグ2022シーズン第13節
ザスパクサツ群馬 VS 横浜FC(ホーム)
観戦記 3−3

横棒


ショッキングな逆転負けを喫したザスパ

3連勝で一時は4位となったザスパだったが、岩手、大宮の下位チーム相手に連敗し、5勝2分5敗と戦績が五分に戻ってしまったザスパ。

特に前節大宮戦での2点リードで前半折り返してからの後半わずか11分間の中での3失点した逆転劇はあまりにショックが大きいものだった。

きっかけは明らかに3点目を逃したMF8岩上のPKがGK南に阻止された事で、大宮を覚醒させてしまったことだが、それにしても2点を守る事ができなかったのは痛すぎる。
岩手戦も大宮戦も、せめて引き分けに持ち込むくらいでなければ、この先もどんどん勝ち点を落としていくことだろう。

とにかく、負けている時に反撃できる駒が少なすぎる。

怪我から復帰してきたMF30山根永遠が、まだ今一つプレーに迷いが見られる中、FW9北川、FW23平松、FW11深堀、FW39高木彰人らが途中から入ってきても、何ら可能性を感じられないのは気のせいだけでもない。

前節は終盤にDF2城和が一発レッドで退場してから、1分置きにチャンスを5回も量産したが、あれだけの攻撃をなぜ11人の時に出来なかったのか、自ら起こすことができないのか。

ゴールデンウィーク連休での連戦でもある中、いよいよ新しい戦力が必要だ。

怪我からの復帰が待たれるMF14白石やDF24光永、そして未だメンバー入りできていないMF40田部井悠やDF15岡本一真ら、新戦力の新しい風を取り入れないと、いよいよ深刻な停滞感に陥ってきている。



城和欠場、大幅に選手を入れ替えるザスパ

前節DF2城和が一発レッドを喰らい、この試合は欠場。
代役はやはりDF32渡辺広大となる。

そして、前節大宮戦の最後の猛攻の勢いを買ってか、なんと前線4枚をいっぺんに入れ替える。連戦の影響もあるのだろうが、ここまで思い切って変えてくるとは・・・
左サイドもMF38天笠をいったん休ませ、DF17山中が左アウトサイドにスライドし、普段は左サイドのMF30山根永遠を右アウトサイドに回し、DF25小島を3バックに組み込む、これまでの3バックの形の左右を入れ替えた形をとる。

形としては、この試合は4−4−2でのスタートではなく、最初から3−4−3の布陣を敷く。



23平松
9北川  39高木彰人
17山中       30山根永遠
6内田 8岩上

32渡辺広大 3畑尾 25小島

21櫛引


ベンチには、FW11深堀、FW7加藤潤也、MF10田中稔也、MF38天笠、MF27奥村、MF16久保田和音、GK44山田晃士




小川航基擁し首位独走の横浜FC

横浜FC・フリエはこの序盤だけで10得点を荒稼ぎしているFW18小川航基を擁し首位を独走していたが、最近の4試合では1勝3分とやや足踏み状態。
だが、12試合で8勝4分と未だ無敗。

2連敗と負けが込んできているザスパとしては、まず小川航基や、その小川に良いクロスを入れまくるFW16長谷川竜也らをどう抑えられるかがポイントとなる。

そしてMF25中村俊輔がサクッとベンチにいるのが怖すぎる。

そのフリエもDF19亀川をベンチに温存したり、FW39渡邉千真をスタメン1トップで起用するなど、やはり連戦の影響を考慮している様子。



39渡邉千真
16長谷川竜也  18小川航基
48山下諒也        20イサカゼイン
4高橋秀人 30手塚

17武田英二郎 22岩武 3中村拓海

49ブローダーセン


ベンチは、FW9クレーベ、FW13サウロミネイロ、MF7松浦拓弥、MF25中村俊輔、MF10安永、DF19亀川、GK44六反





相手の裏をついた立ち上がり

雨の中でのキックオフとなったこの試合、ここ最近ザスパのウィークポイントしてはDF17山中が囲まれるとボールロス率が高いというところを相手が徹底して狙うようになり、奪われると即失点につながる場面が増えてしまっているが、この試合では3バックからいったん剥がし、左サイドに配置することで、相手もそこまで囲うようにはマークできない。

そしてMF38天笠も含めて最近の相手はザスパの左させ封じれば怖くない、という意図がみてとれたが、この試合ではMF30山根永遠を敢えて右サイドに配置することで左サイドより右サイドからの攻撃が主攻となり、この完全な左右入れ替えの大槻監督の作戦により完全に相手の意表をついている様子。

その混乱に乗じ、ザスパの方が押す展開の立ち上がりとなる。

立ちあがり1分、右サイドからFW39高木彰人の攻め上がりからのマイナスのニアへのクロスは相手がギリギリカット。
3分には左サイドからDF17山中のクロスにニアにFW23平松が詰めるが、わずかに合わずと、いきなり立て続けの鋭いサイド攻撃を浴びせる。

7分には右サイドのMF30山根永遠がマーク2人に挟まれながらも強さを活かして巧みにキープし起点となると、高木彰人とのパス交換で完全にフリーで抜け出し、ニア右への右足からのシュートは意図してアウト気味にかけたのだろうが、ややアウトにかかり過ぎてしまい、惜しくも右上のクロスバーをわずかに逸れる。


良い流れで点取れず、逆に相手に先制されてしまう

こうして立ち上がりこそ攻勢だったホームザスパだが、それも15分くらいで相手フリエも対処に慣れてきて、首位を独走する圧倒的攻撃力を見せつけるようになる。

16分には中央左寄りから攻め上がり、要注意の1人、FW16長谷川竜也のシュートがいったん跳ね返り、そこをFW18小川航基に詰められると、これをGK21櫛引が至近距離ながらもわずかに足に当ててのファインセーブでシュートをはじき出す。

この日キャプテンマークを巻くこの長谷川竜也には、ここから相当に苦しめられることになる。


ザスパも反撃、17分にMF8岩上のパスを受けたFW39高木彰人がペナルティライン上からのシュートはわずかにバーの右を逸れる。
立ち上がりからの良い攻撃の流れが続いているうちに1点欲しいところ。


だが、いよいよフリエの攻撃が加速し24分にFW18小川航基の鋭いミドルシュートをGK櫛引がどうにかセーブし前にこぼれると、そこを拾われ再度2次攻撃を受け、FW39渡邉千真が落として右からFW18小川航基がゴール前にショートクロスを送り、そこに入り込んだFW18長谷川竜也が頭で逸らしながらのシュートが右のバーに当たりながらゴールに・・・!!


・・・・・・!!!???・・・・・・・・


なんともこれは残念・・・やはり良い時間帯に先に点を獲りたかったが、逆にフリエのシュート、最後の精度の高さにしてやられた。

決める時に決められる・・・これが首位を独走している力だ。
しかもきっちりと3トップの3人だけで点を獲ってしまうという辺りがさすが。



CKから渡邉千真に決められ追加点・・・

続く30分も右サイドから崩されてクロスを上げられると、ファーゴール左でFW16長谷川のドンピシャのヘディングシュートはバーの左を直撃し、これは命拾い。

とにかく前半は1点で折り返したい・・・ところだったが、31分の右CK、MF30手塚の左足からの質の高いクロスにゴール前中央で頭一つ抜け出して高いジャンプをしたFW39渡邉千真がドンピシャのヘディングを放たれ、これはGK櫛引もノーチャンスでゴールを割られる。


・・・・・・・・・・・・・・・・


おいおい、もう追加点か・・・
首位を独走するフリエ相手に、前半30分で2失点・・・

正直既に絶望的な状況に追いやられる。
なんなんだ、この決定力の違いは??

しかも、もうかなりベテランになっているFW39渡邉千真は連戦ということもあって、ようやくこの試合初スタメンらしいが、とても控えポジションにいるレベルではなく、よく攻撃の起点にもなっているし、フリエの選手層の厚さがわかる。



山中のボール逸失からゼインに3点目・・・

さらに続けて33分、またしても右CKからゴール前で落とされ、ゴール左からMF48山下諒也が頭で詰めて3点目???・・・だったが、これはオフサイドで助かる。

ここでザスパは1.5列目に入るFW9北川とFW39高木彰人のポジションを左右入れ替える。

とにかく問題は左サイド。
DF17山中、MF6内田と、どちらも球際に弱く格好のフリエのボールの狩場となってしまっており、サイドからクロスも入れられている。
普段はFW7加藤潤也がフォローに入りどうにかボールを繋ぐことが出来たりしていたわけだが、この試合はフォローするべき人材が無く、それで高木彰人を左にやったか。

41分もフリエの前線からのプレスに追い込まれて、MF6内田がボールを持った瞬間にフリエのプレスにもスイッチが入り、一瞬で囲まれボールを奪われる。


すると42分、相手陣地からの右サイドへのパスにDF17山中が競りながらボールを逸失してしまい、これを拾ったMF20イサカゼインがそのままゴール前へ独走を許し、気持ちよくシュートを撃たれてしまいゴール左に突き刺さる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


絶望・・・まさに絶望の3点目が決められてしまう。
山中の球際の弱さが全面に出てしまった形でのこの失点。
だから山中を3バックから外したはずだったが、ならばその裏をDF32渡辺広大かDF3畑尾らがしっかりとカバー、フォローする体制が必要だったはずだが、山中がクリアできるだろうという思い込みが3バック陣のフォローが遅れた要因となった。

ダメだ・・・結果論になってしまうが、左アウトサイドに山中を出すなら、MF38天笠で良かった・・・少なくとも前半、こんな展開にはならなかっただろう。

それにしても3失点・・・
いわゆるダメ押しと言われるやつだ。

このまま前半は3点ビハインドで折り返しとなり、このまま冷たい雨の中、ホームで惨敗となってしまうのか・・・と思われた悲しみのハーフタイムとなる。




後半頭にいきなり反撃の1点を返す!!

後半頭から当然ザスパは選手交代、3失点目の戦犯DF17山中に代わってMF27奥村が入り、奥村がボランチに、MF6内田が3バックの右に入り、DF25小島を右サイドに、MF30山根永遠を左サイドに配置しなおす。
そして前線ではFW39高木彰人に代えてFW7加藤潤也を入れる。

左右のサイドを入れ替え、前線ではボールを収められるスピードもあるFW7加藤潤也が入ったため、かなり下攻撃に前向きとなり、2分には左サイドからMF30山根のパスを受けた加藤潤也がそのまま中央へ攻め上がり、再度左の山根に送ると、山根の切り返してからのシュートはわずかにバーの右を逸れる。


これで風向きが変わると、DF25小島がボールを奪取したところからショートカウンターの形となり、加藤潤也のパスを受けた左の山根が絶妙なグランダーのクロスをゴール前に送ると、これに冷静にFW23平松が詰めてシュートがゴール右に突き刺さる!!!


GOOAALLLL!!!!


なんと!!!
後半ガラッと流れが変わり、こんないい形で点を奪うとは!!
加藤潤也が入ったことで前線が相当に活性化され起点となりまくり、そして左に戻った山根永遠がまた活き活きと左サイドを使い出し、質の高いクロスを供給、平松がまた落ち着いていた。

そもそもこの日、これまでポストプレーで目立っていなかった平松がポストの場面で活きまくり、フリエの守備陣がポストプレーに弱いのか?といったところも見え始め、そこから平松が前を向いてゴールに向かいやすくなったところもある。

後半、先に4点目を決められたら、もう本当に帰ろうかと思っていたが、先にこの後半早い時間帯に点を獲った事で、この試合に光明が見え始める。




平松覚醒の2点目!!

すると続く12分、ザスパはDF陣にパス回しからFW7加藤潤也にボールが渡り、ここがポッカリと空いていて加藤潤也が余裕を持って左前にボールを送ると、これに猛然と走り込んだMF30山根永遠がMF20ゼインのマークも追いつかないうちにGKの届かないギリギリのところにグランダーのクロスを送り、ファーに詰めたFW23平松が詰めてゴールに転がる!!!


GOOAALLLL!!!!


マジか???
平松2点目??
まさか前半と後半でこんなにも変わるとは・・・
信じがたい事だが、フリエ側としては前半3点で心に隙が出来たとしか思えない守備の緩さで、フリエの右サイドがゼインのみでスッカスカだった。
そして加藤潤也のパスに連動して走り込んだ山根永遠と、山根のクロスに合わせて走り込んだFW23平松の詰めが絶妙で、まさにストライカーのものだった。

これまでザスパはなかなか得点力に恵まれず、得点も日替わりヒーロー状態だったが、これで平松は今シーズン5得点目、13試合で5得点、それもスタメンは半分も無い中でとなると、ここからの量産状態も期待される。

平松の覚醒によって試合は急に1点差の緊迫した状態となる。
いける、これはイケる!!!




奥村のミドルでついに同点に!!!

ザスパはここでFW9北川に代えてFW11深堀を投入し、更に攻撃を加速化させる。

加藤潤也が前線に入り、左に山根永遠が回ったことも大きいが、中盤にMF6内田達也がいなくなった効果もかなり大きい。
球際のところでMF27奥村も安定した働きをみせ、安心感が急に変わり、また内田はやはり前シーズンからそうだったが、センターバックに入った方が安定感がまるで違う。
DF陣に怪我人が相次ぐ中、内田はやはりDFとして起用する方が良いだろう。


この2失点目を受けてフリエは18分、FW18小川航基とFW16長谷川竜也のダブルエースに代えてFW13サウロミネイロ、MF7松浦拓弥を投入。
疲れもあり、確かに後半この2人のエースが目立たなくなったが、しかしザスパを散々苦しめてきたこのダブルエースがピッチを去る事でザスパはますますやりやすくなっていく。

それにしても後半のフリエの落ち方はおかしい。
なぜ後半はこんなにもチームとしての連動性が失われるのか、まるで別のチームになったかのよう。
このプレー強度の持続性の無さが最近勢いが低下してきたフリエの要因か。


すると22分、相変わらずフリエのプレスが弱い中、左サイドで崩し、そこにマークを集めたところでMF30山根永遠からのバシッと入った中へのパスにMF27奥村が受けて、このバイタルエリアがポッカリと空いており、奥村は狙いすました右足で巻いていったミドルシュートをループ気味にゴール右上に突き刺す!!!


GOOAALLLL!!!!


よく決めた奥村!!!
先ほどから弱点になっていたフリエの右サイドを隙を突く形で、見事に奥村のゴラッソなミドルシュートが突き刺さり、これでなんと3点差を追いつく同点ゴールとなる。

まさか首位独走のフリエから3点差を追いつくとは・・・

3点差を追いつくのは、かつて岡山のアウェイで3点差から3−3になった試合を思い出すが、長いザスパの歴史の中でも2回目だ。





FW深堀、決定力が無さすぎる・・・

26分、ザスパは右寄りの後方からのFK、MF8岩上の送ったボールにゴール前でFW23平松のヘディングがドンピシャでゴール左下を捉えるも、GKブローダーセンの好セーブに阻まれ、惜しくも平松のハットトリックならず。

まだまだ20分時間がある。
これはイケる。こうなったら逆転で、フリエに初の黒星を、ザスパに大金星をこのホームで欲しい。


28分、追い詰められたフリエは2人交代、MF20ゼインとMF4高橋秀人に代えて、DF19亀川、MF10安永を投入。


この辺から試合はやや両チーム落ち着く感じとなる中、33分、中盤のボール争いでやや相手を抑え込む形となったMF27奥村に対してイエロー・・・え??なんでイエロー??
もともと今日の主審の中村太主審は、J1でも相当に悪名高い審判で有名だが、このカードの基準が全く理解できない。

すると36分、右サイドDF25小島のグランダーのクロスからニアにFW11深堀が詰めて決定的なシュートも、惜しくもバーの右を逸れる!!!
深堀、今シーズンもう何度同じシーンで得点を逸してきたか・・・
ここで決めなければいつ決める??

フリエはここで更に交代、FW39渡邉千真に代えてFW9クレーベを投入し、前線をサウロミネイロとの重戦車2人体制とする。
パワープレイ気味ということか。

41分、今度は左サイドを起点にFW7加藤潤也が起点となり、ファーのFW11深堀に回すと、深堀次こそ決めてくれ!!というチャンスにシュートはGKブローダーセンの驚くべきリーチの長い右手のセーブでこれをスーパーセーブされてしまう。

深堀・・・あまりに決定力が無さすぎる・・・
チャンスを作るのは間違いないので、あとは決定力さえあればとんでもないFWになるのだろうが、水戸を放出されたのはこの決定力の無さからか・・・
非常に残念な、もったいなすぎる選手だ。

既に5得点を挙げたFW23平松に比べ、これまでDF25小島の右サイドからの折り返しにちょこんと合わせるだけの1得点しかないが、つまいは未だにシュートらしいシュートを決められていない。

これは次の試合からのFWの序列は決定的か。




互いに決定機入らず試合は痛み分けのドロー

44分、フリエは右サイドからの攻撃から中央に絞ってきたMF48山下諒也のパスを受けたFW13サウロミネイロが、決定的な至近距離からのシュートを放つも、GK21櫛引の執念のブロックのプレッシャーもあって、このシュートをバーの上に外してしまい、サウロミネイロも放心状態。
これは助かった。
こちらの深堀のシュートも入らないが、あちらの決定機も入らずこれでおあいこか。

試合は4分のアディショナルタイムへ入り、ザスパとしてはMF10田中稔也、MF38天笠という本来のレギュラー2人の交代カードを残すが、この試合のFW23平松、MF30山根永遠の2人があまりに試合全体を通じて効いているため、これはもう最後まで、2人の足が攣るまでやらせる作戦に大槻監督も出ていく。

そして平松、山根の2人の運動量も落ちないまま、試合は時間を経過し、最後のラストプレーでFW7加藤潤也が左サイドを抜け出すも、平松、深堀らがゴール前に詰める中、加藤潤也は誰もいないマイナスの折り返しを選んでしまいこれが流れ、互いに勝てる試合だったが痛み分けとなるドローに終わる。

まだ今シーズン得点が無い加藤潤也、ここは無理でも撃って欲しかった。

ザスパクサツ群馬vs横浜FC戦 2022.5.1 正田醤油スタジアム
前半3失点・後半3得点



山根永遠の復活、平松の覚醒、そして大槻監督というかつて無い財産

山根永遠の復活、平松の覚醒が呼び込んだ奇跡の3点を追いつく同点劇だった。

DF17山中やMF6内田らのウィークポイントもはっきりし、これで2人の起用方法も見えてくる。
山中は一度休ませながら、後半の起爆剤要員としてJリーガーとしての再度の練り直しが必要だろう。まだまだこれから、特に守備面では学びながら成長するべき選手だ。
内田は昨年までよりはマシに感じているものの、やはりボランチに起用するべき選手だろうか?
ボランチに内田を入れるとセカンドを支配されてしまい、大槻監督のコメントのとおり攻撃に転じられなくなるし、それに比べて明らかにDFの方が安定感が段違いだ。
次節からのボランチのファーストチョイスは、風間宏希が怪我の中、奥村になるだろう。

勝てる、勝ちたかった試合ではあるものの、首位独走のフリエに対し3点差を追いつく力を冷たい雨の中で応援するホームのサポ、ファンに見せられた事は非常に意義がある。

もし4点獲って逆転できれば、歴史に残る試合とできただろうが、まあ3点目、同点に追いついた事は非常に評価できる。

逆にフリエ側は後半の守備の強度の緩さ含め、このまま首位で昇格を狙うには課題があまりに大きく残る試合となった。
攻撃面でも、結局は長谷川竜也、小川航基のダブルエース頼みのところもあり、後半に入ったサウロミネイロ、クレーベといった外国人助っ人があまりチームにフィットしきれない弱点も見えた。

そんな首位フリエの陰りにも助かったドローとなったが、連戦となる中、また選手を入れ替えながら戦う事になるだろうが、この試合を機にまた再度盛り返していきたい。

とにかく監督力が凄すぎる。
大槻監督でなければ、こんな同点劇ありえなかった。
前節の大宮戦での後半、大宮のホームでの圧力に呑まれる形で3失点したリベンジとして、ホームの力を呼び起こしたいと、監督自らメインスタンドの観客をあおり、それに呼応してメインの観客も雨の中精一杯の手拍子で会場を盛り上げた。

大槻監督である限り、ファンや、サポータは前を向いて応援できる。
決して最後まで諦めない。
まずその大前提を教えてくれる監督だ。
よくこんな人がザスパに来たものだ。
今シーズンオフ、どんな選手よりもまず先に、大槻監督をいかに引き留めるか、長期政権に持っていくか。
クラブの行く末は大槻監督という財産をどう活かすかにかかっている。



(22.5.1)





ネット通販のアマゾン、どうせ買うなら以下↓からクリックして入ってもらえると、サイト運営の貴重な助けになります(本当に^^;)





TOPへ戻る>>ザスパクサツ群馬のページへ


inserted by FC2 system