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2021シーズンのJ2リーグの展望(その3)
J2に復帰し2年目となる2021シーズンは、昨年がコロナ影響のため降格するチームが無かったが、昇格チームはしっかり2チームいたので、今年のJ1は2チーム多い状態での戦いとなり、その代わり4チームがJ2に落ちる。
そして4チームJ1から落ちてくるJ2としても昨年J3への降格チームが無かったので、押し出しの形でJ2も今年は4チーム堕ちる。
4チーム・・・
22チームのうち4チーム、つまり5チーム中1チームが落ちるという、まさにサバイバルシーズン。
そんなサバイバルシーズンについて、例年通りJ2全22チームの予想、展望を順位予想を添えており、J1昇格争いと中位を予想した6チームのあとは、いよいよ熾烈な残留争いに巻き込まれる可能性が十分高い13位から下のチームを予想します。
2020 J2・10位→予想順位13位
栃木SC
田坂体制3年目
田坂監督の采配含めふり幅が大きい
7得点8アシストのエース明本の浦和、守備の軸となった田代が鳥栖、黒崎が大分とJ1チームへの個人昇格で攻守の軸が抜けた。
特に黒崎は地元宇都宮出身なだけに、こういった有望な若手をキープしきれないのはザスパと同じく地方チームの宿命か。
それにしてもこの栃木のオープンシーズンでの移籍はザスパサポにとってはサプライズと歯ぎしりの連続だ。
昨年もボランチの軸だった佐藤祥を獲られたのは非常に痛かったが、今年は松本からレンタルでセンターバック乾大知と右サイドバック吉田将也を、また昨年は福岡だった菊池大介をと、元ザスパで活躍した選手を次々と補強。
一昨年も4バックのうち3人が元ザスパというネオザスパ化だったが、今期は更に加速化。というか、放出した選手達が皆栃木というライバルチームで活躍してしまうのだから、その点は当時のザスパのフロント陣のだらしなさ、力の無さという所も見えかくれするが・・・
吉田将也は昨年は怪我で完全に棒に振ったため、その回復はどうか、菊池大介も全盛期のキレからはピークアウトしてきている感も否めない。
それら新戦力が明本らが抜けた穴を埋められるかだが・・・昨年出来過ぎと言える10位からは後退、下手すると降格圏の下位4チームに入る事も十分あり得るが、逆に新たに10番を付けることになった大卒2年目のMF森や、右サイドハーフの21歳MF山本蓮ら若手が噛み合うと、再度の爆発もあり得る、振り幅の大きいダークホース的な位置づけになりそう。
それにしても田坂監督の1年目はFW大黒1トップに固執する残念な簡単に見えていたが、その後の終盤に大黒を諦めてから昨年2年目の確かな手腕は意外だった。
田坂監督の采配もふり幅が大きく、本当にどちらに転ぶかわからない。
2020 J2・16位→予想順位14位
FC琉球
樋口靖体制3年目
攻撃の勢いは弱まるか
攻撃の中心を担っていた元前橋育英の小泉が浦和へ抜擢、そして河合秀人が松本に抜かれたものの、京都からかつてのエースアタッカー中川が復帰、徳島から清武を補強、岡山からFW赤嶺、FW清水慎太郎を獲得し、攻撃の破壊力に復活の兆しがあるが、赤嶺は37歳となり、かつてほどの勢いが復活するかは未知数。
まあ、琉球というチームとしても、昨年よりは落ちる事はないかと予想。
ザスパとしては本当は琉球あたりも残留争いに加わってもらいたいところだが、果たして。
2020 J2・12位→予想順位15位
東京ヴェルディ
永井秀樹体制3年目
経営面のゴタゴタが与える悪影響は?
もはやヴェルディはユースが全てのチームではと思っている。
現在の予算がJ2平均であるヴェルディにとっての生命線は毎年ユースから上がってくる若手達の活躍に期待をかけるしかなく、そして永井秀樹監督もそこを最大限のストロングポイントだとしている。
しかし、主軸として活躍した藤田譲瑠(じょえる)チマが徳島、井上潮音(しおん)が神戸と、やはり個人昇格でJ1に抜かれた。
代わりに水戸からセンターバック・ンドカや、徳島から梶川をレンタル、鳥栖から安在が復帰の形でレンタル、北九州から加藤弘堅と補強はあるものの、永井監督の目指すはチーム全体で補いあって戦えるチーム作り。
寡黙という平をあえてキャプテンとして、それを支えるべく、昨年のキャプテン佐藤優平や、J1時代を知り相模原から帰ってきた富澤清太郎、ベテランの域ながら相変わらず右ウィングの絶対的存在で元ザスパの小池純輝、若手でも山本理仁、森田晃樹といった拓さんの主軸たちを副キャプテンに据える。
しかし・・・やはり経営面でのゴタゴタが悪影響を与える事は否めない。母体がしっかりしていなければ、生命線であるユースの発展にも陰りが見えだしてしまうだろう。
今年はその頼みの綱のユースからもDF佐古だけの昇格であり、その佐古も育成レンタルとして1年目は藤枝へ、どうしても戦力の低下もあり、まず今年の目標はJ2残留となる。
だが、最後は永井秀樹監督の手腕で踏み留まるとは予想される。
2020 J2・20位→予想順位16位
ザスパクサツ群馬
奥野体制2年目
奥野采配が最大の不安要素
我らがザスパについては既に詳しく書いているので、ここは16位という予想に対して・・・エース大前やアンカー岩上をはじめ、主力のほとんどが残り普通に考えれば10位以内もありえるが、奥野監督の采配が唯一にして最大の不安要素であり、残留さえすれば及第点。
問題はアンカー岩上がいるといないのとでは、まるで別のチームとなってしまうであろうし、岩上がシーズン途中にアクシデントでリタイアという事も十分ある。
その岩上がいない時にどこまでチームをもたせる事ができるか。
その岩上の代役の可能性を秘めているのが昨年大学を中退させてまで加入させた、かつての青森山田の全国優勝の軸となった天笠において他に無いと考えているが、昨年一度もベンチにすら入れなかったのは本当に残念で悔やまれる。
奥野監督が象徴として君臨するだけで、実質は小林亮や小島GKコーチなどに采配を任せさえすれば、10位以内も余裕だろう。
本来、それだけの戦力の整備を強化部は十分にやってくれた。
2020 J2・19位→予想順位17位
FC町田ゼルビア
ポポヴィッチ体制2年目
ポポヴィッチ監督の手腕に疑問も、戦力は揃えた
セレッソからレンタルで7得点と活躍した若きアタッカー安藤は水戸へ移籍したが、FW平戸、MF佐野の残留には成功。
更に甲府からエースドゥドゥ、太田、更に清水からチョンテセ、名古屋から長谷川アーリアジャスール、山形から三鬼など多くの補強を行い、戦力は十分揃っている。
しかし、ポポヴィッチ監督の手腕にそもそも疑問符であり、なぜ続投させたのかがわからない。
おそらく残留争いからは最後まで完全には抜け出せないシーズンになるだろうと予想。
正直、16位のザスパをはじめ、ここのページに書いたチームから下はみんなどんぐりの背比べ。
熾烈な残留争いとなるだろう。
2020 J2・17位→予想順位 18位
ファジアーノ岡山
有馬体制3年目
若返りを図るが、そもそも監督続投に疑問
チームの軸だったMF上田が栃木、FW赤嶺、FW清水が琉球、DF後藤が相模原と、若返りを図り巻き返しを狙っているようだが、さらにGKポープウィリアムが抜けた守護神の穴も懸念され、昨年と同じく厳しいシーズンになりそう。
昨年は怪我に泣いたイヨンジェの復活が全ての希望か?
正直、私は監督を昨年で交代させなかったのは大きな失敗だと断言する。
以上、いよいよ熾烈な残留争いに加わるであろう下位に入ってくる6チーム達について書きました。
残るチームが今年の降格候補と睨むワースト4となります。
(もう開幕まで1週間なので、明日にでもアップします。予想は出来ているので。)
(2021.02.21UP)
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