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ザスパクサツ群馬

2019年11月17日(日)
J3リーグ2019シーズン第31節
ザスパクサツ群馬 VS ギラヴァンツ北九州(ホーム)
観戦記 0−1

横棒


名将同士の昇格争い

今のJ3の昇格争いは名将同士の戦いとなっている。

共に昇格請負人の称号を持っている、小林伸二監督の北九州と、石崎監督の藤枝。

それに、市船で一時代を築いた布ザスパが3位に入っているわけだが、やはりまだプロでの実績に劣る布監督がどうしても名将2人の後塵となってしまっている。

特に、前節の八戸とのアウェイ戦では、岡田のゴールで先制しながらも、10分間も守れずに選手交代で後手となって同点とされ、あまりに痛恨のドローとなった。
これでは、その前節に4位熊本と直接対決を制した意味が半減以下となってしまった。

残りはたった4試合。
そして、2位の藤枝の残りの対戦相手はセレッソ23、秋田、YS横浜・・・
ダメだ、今の石崎藤枝が取りこぼしてくれるイメージが全く沸かない。

それよりも勝ち点5離れているものの、1位の北九州の方がまだ可能性がある。
特に、唯一の希望としては、まだ今節、ザスパは北九州との直接対決が残っていること。
これに勝てば、一気に勝ち点を2に詰め寄れ、そして北九州の残りの対戦は、讃岐、鳥取、そして最終節は藤枝と、いずれも一筋縄ではいかない相手ばかり。

この最終節の北九州と藤枝の直接対決で、どちらが勝っても、あるいはドローでも良いように、ザスパは最終節まで三つ巴の状態で粘らなくてはいけない。

いや、粘るというより、もはや今節の北九州戦含め4連勝しかない。
逆に言えば、4連勝さえすれば、3位の位置ながら、未だに自力昇格の可能性すら残っている。
全ては最終節に北九州と藤枝の直接対決で、どうやっても勝ち点は割れ、そしてザスパには未だにリードしている得失点差がある。
4連勝さえすれば自ずと得失点を稼げるわけで、この得失点差は守れるはずだ。


・・・だが、全てはこの北九州戦に勝てるかだ。
逆に、北九州からすれば、この3位ザスパとのアウェイは引き分けでもいい。
勝ち点5差を守れば、残りは3試合。
普通ならば、もうひっくり返りはしない勝ち点差であり、そして最終節の藤枝戦、おそらく引き分けを獲りにくるだろう。
いや、おそらくその前の節で決まるか・・・


全ての試合で3点獲る攻撃的布陣しかない

とにかく勝たなくては全てが始まらない状況だ。
私は前節の最後に”3得点”が残り4試合、全ての試合で必要だと説いた。

確実に4連勝するためには、全ての試合で3点以上獲って、相手を凌駕する必要がある。
そして、夏の前後、ザスパは確かにそれが出来るチームだった。
だからこそ、今の得失点差の貯金がある。

どんな試合でも、サッカーである限り、相手は1点は獲れる可能性は常に持っている。
セットプレー、審判のJ3クオリティの誤審、PK、退場など、アクシデント的な失点などいくらでもある。
だが、そのどんな不運も2点までだ。
3点獲られたら、それは実力だ。

つまり、3点さえ獲れば、どんな不運だろうがアクシデントだろうが、絶対に勝てる。
かつての、あの夏前頃の最強だったザスパを思い出し、今こそその姿を復活させなければいけない。



しかし布監督の采配にはやはり疑念が残る。

なぜ前節、累積明けでフル充填の佐藤祥を使わず、田村友をボランチで使ったのか。
FW17高澤が抜けて、セットプレー時の高さ不足などの懸念、そしてDFラインの前で壁となって縦パスを跳ね返したいのはわかるが、だが田村友ではあまりにボランチとしての機能が低い。

前節は岡田の先制ゴールのアシストとなるシュートは放ったが、しかしその後は相手の勢いに呑み込まれ、獲られてはいけない自陣でのパスミスを犯し、そして相手の押し込みに対し、そのままDFラインに吸収される形でゴール前に戻ってしまい、ボランチが守るべきバイタルエリアを空かしてしまったばかりに、相手のミドルシュートを決められてしまった。

要するに、田村友はボランチではないということだ。

挙句の果てには、佐藤祥を投入するも、右サイドでの中途半端な起用で埋没させ、切り札だったはずの後藤京介も同点とされた直後の最悪のタイミングでの投入でリズムを落とし、全ての采配が空回り。

あまりに小林伸二監督と石崎監督との手腕の差が開き過ぎている。


やはりカギはFW17高澤の復活だろう。
結局、このエースが戻ってこない限りは、布監督の思考はどんどん守備的になってしまう。
布監督を今一度攻撃のマインドに転じさせるためには、やはり高澤の復帰が必要だろう。

そして先日の栃木との練習試合では、FW榎本樹も点を獲っている。
同じくMF22飯野七聖も点を決めており、これだけ攻撃の駒を抱えながら、なぜあれほどまでに守備的采配になってしまうのか、もはや狂気のレベルだ。

現に、ザスパは未だにJ3のどんなチームよりも優位に立てる、右のDF19吉田将也、左のDF24光永と、史上最高の両サイドバックが健在であり、高澤、青木翔大以外はほぼ完ぺきな状態で攻守に主力が残り、郷土出身の期待の星・MF14田中稔也は土壇場でこそ実力を発揮する成長を見せている。



この北九州戦で攻撃的に采配できずに勝てないようなら、もはや布監督の用は無い。

ザスパの監督が小林伸二監督や石崎監督でなかった事を呪うしかない。
逆にもし今年のメンバーで監督がどちらかの名将だったなら、今頃は確実に独走し、もう今節で昇格を決めていただろう。
これだけ駒が揃いながら、それでも3位に低迷しているのは布監督の尻込み采配によるこの終盤の失速に他ならない。
青木翔大、高澤の怪我?石崎監督はデカモリシ抜きでもしっかり結果を出してきた。
2人の怪我による離脱により、あまりに迷走し過ぎだ。
特に久木田と田村友の2人のセンターバックでのツインタワーは、もはや布監督の経歴の汚点でしかない。


布監督があの2人の名将と肩を並べるためには、この正念場を乗り切り、そして4連勝をとって乗り切るしかない。

この北九州とさえ勝てれば、残りはガンバ23、岩手、福島だ。
4連勝は十分できる。

監督がこれほど重要なものだと思い知らされた今年のJ3。

ならばこそ、布監督を信じて集まったこれだけの駒が揃ったザスパの選手たちを、今度は布監督が信じて、守りの姿勢を解いて戦って欲しい。

全てを賭けた、全て勝つしかないラスト4試合がここから始まる。





高澤復帰できずのザスパ

注目されたFW17高澤だが、この大一番でもまだ復帰できず・・・
ダメだったか・・・

しかし、なんと最近調子の上がっている田中稔也もベンチスタートとなり、ここは後半の方が得点力の高い稔也をスーパーサブとしたか。

さらに、左サイドバックはこれまで絶対固定だったDF24光永ではなく、DF22飯野七聖が久々のスタメン復帰。
ここも後半、計算的な交代策が伺える。

この2人をあえてベンチに置くあたり、相変わらず後半勝負か・・・


・・・そして、試合が始まってみると、なんとMF6佐藤祥が左サイドバック??
5試合4得点中と相当乗っている相手北九州のMF28高橋大吾を警戒してのことだろうが、ここにきてなぜそんなに守備に固執する必要があるのか・・・

そして、相変わらず安定のDF39田村友のボランチ起用は絶対固定。
高澤の怪我から、ずっと高さの代役として起用されてきたこの田村友のボランチのところが穴になり続け、引き分け、敗戦と続いているというのに、ここの局面にきても、布監督は守備重視のマインドから脱却できないとは・・・




9岡田翔平
7加藤潤也
22飯野七聖    30姫野
41後藤京介 39田村友

6佐藤祥      19吉田将也
32渡辺広大 2舩津

23吉田舜


ベンチには、FW20岩田拓也、MF14田中稔也、MF35磐瀬、DF24光永、MF15金城ジャスティン、DF28福田、GK33蔦





右サイド高橋大吾絶好調の北九州

北九州は首位にいながら未だに二桁得点を決めている選手もいないが、ベンチ含め、前線の選手が軒並み6点以上決めており、どこからでも点が獲れてしまうのが強みと言える。
特に北九州の象徴・ベテランFW池元をノセさせてしまうと、チーム全体が波にノッテしまうので、そこはしっかり抑えたいところ。

また、右サイドハーフのMF28高橋大吾が5試合4得点と絶好調であり、布監督はここを抑えるために、わざわざ球際に強いMF6佐藤祥を左サイドバックに当ててきたわけだ。

また、元ザスパのMF17加藤弘堅がスタメンで攻守の軸となる。



11池元 18町野

25國分       28高橋大吾
22藤原 17加藤弘堅

3福森        15野口
6岡村 20河野

13高橋拓也


ベンチは、FW9ディサロ、FW30北川、MF4川上、MF14新垣、DF5寺岡、DF26打越、GK21後藤





攻守に後手後手のザスパ

試合は昼間の風も収まったナイター。
意外に寒さまで和らいでいる。

・・・申し訳ないですが、現地での応援の後にこれを書いてますが、今日の最悪の内容ではいつものように詳細に試合を追う気にもなれません。
書くべき試合内容も薄すぎるし・・・
だいぶダイジェストとなりますが、ご容赦ください。


8分、北九州は左サイドのクロスから中央に詰めたMF28高橋大吾のシュートはバーのわずか左に逸れる。

また、北九州はたびたび左サイドのMF25國分がロングスローをゴール前に入れ込んでザスパゴールを脅かす。

・・・考えてみれば、こういったところでも、布監督は高さ重視でDF39田村友を手放せないわけか・・・
他にどんな代償に代えてでも、その高さだけは最低限固執する必要があったわけだが・・・それが小林監督との大き過ぎる差だ。


20分、右サイドの攻防から抜け出したFW7加藤潤也がペナルティ手前右から放ったシュートは惜しくもバー左に逸れる。


だが、前半も半ばを過ぎてくると、完全にザスパの攻撃も無手となっていき、特に深刻なのは両サイドバック。

私がプレビューであれほど重要視してきた両サイドバックの攻防のところで、まず左サイドは佐藤祥起用の時点で攻撃を捨てており、そして右サイドバックの吉田将也は、相方のMF30姫野がもっと将也を上がらせるべく、裏方に入るかと思いきや、真っ先に自分が右サイド奥のスペースに行ってしまうものだから、将也が上がるスペースがほとんど無いまま、全く将也がリズムを作れない。

相変わらずボランチに入るMF39田村友のところも、ボールを追いかけるだけで何も出来ず、左右のサイド、中央と全ての面で機能不全。

ただし、左サイドバックに入る佐藤祥だけは健気に不慣れなポジションながらも懸命に攻守をこなし、さすがの強さを見せていたが、ならば田村友ではなく、なぜ佐藤祥がボランチにいないのか。
ここにはDF24光永という、守備にも優れるサイドバックがいるというのに・・・

ホント、やはりこの選手の配置のアンバランスを呪う。




奇策が完全に裏目に出る高橋大吾の先制ゴール

31分、右サイドからMF30姫野のクロスにニアでFW7加藤潤也が頭で詰めるも惜しくも合わず。

今思えば、この試合、これが最大のチャンスだったかとも思うし、ここにFW17高澤さえいれば決まっていただろうと、やはりどうしてもその幻影が脳裏をよぎる。


36分、北九州は左サイドの展開から、MF17加藤弘堅のパスを受けたMF28高橋大吾がMF6佐藤祥のマークが付ききる前に中央へカットインしながら、利き足である左足からのシュートを華麗にゴール左隅に叩き込む。


・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・


やはり、、、言わんこっちゃない・・・

マークに付きにいったMF6佐藤祥としては、その裏からまた大外を回ってきたDF15野口の動きにも気をかけねばならず、その辺は守備で後手に回ったMF22飯野七聖との連携もあるし、やはりこの左サイドバックに佐藤祥を持ってきたのが問題過ぎる。

その近くにいた田村友は、相変わらずボールを追うだけで、何のプレッシャーにもなっていないし、これが本来、佐藤祥がボランチで、サイドバックが光永、そして左ハーフに七聖だったならば、もっと適切な場所で、適切なプレスがかけられていなかっただろうか。
なぜ、この1年の集大成となる大一番に、こんな奇策を用いる必要があったのか、そしてその奇策がまさに失敗し、こんな痛恨の先制点を浴びなければいけなかったのか。


40分、右サイドで姫野のパスを受けた将也がパスを返すところを狙われ、MF25國分にカットされると、FW18町野が決定的なシュートを放ち、これはバーのわずか右に逸れて助かる。
この試合、2点目決められていればもう終わりだ。


42分、さらに左サイドからDF3福森の右足で巻いてきたミドルを放たれ、これはバーを直撃して再度命拾い。

もうダメだ・・・1点獲られてから、攻撃も守備ももはやバラバラ。

よく追加点を獲られていないものだといった展開のまま、前半を終える。







なんと後半頭、選手交代なし??

・・・通常、普通の監督なら、もうこの勝たなくてはいけない試合、そして奇策も失敗し先制を受け、それからあれだけ決定的なシュートを撃たれている場面ならば、普通なら後半頭から何か動く。
この場面ならば、もう失敗が目に見えている佐藤祥のサイドバック起用、そして田村友のポジションをどうにかすべく、MF39田村友を下げてDF24光永を入れて、それぞれが適所で善戦できるようにするだろう。

更に言うならば先制されている状況からすれば、右サイドにもメスを入れ、姫野に代えてMF14田中稔也を早い段階から入れるべきだろう。


・・・それなのに、え???後半頭から交代一切なし????

・・・信じらんねえよ、この監督・・・
変えるなら後半頭からしか無かったはずだ。
そうすれば、ハーフタイム中に切り替えの作戦の指示が出せる。
このまま行くということは、それでもこのスタメンでまだ良いんだということだ。
そして様子をみてダメなら選手交代と・・・

そんな悠長なことをいっている場合か???
この試合の意味が本当に分かっているのか????

いよいよ布監督に対する疑念は本格的となる。


後半開始直後、左サイドのせめぎ合いからボールを受けたMF17加藤弘堅の強烈なミドルシュートがゴールを襲うが、わずかにバーの右に逸れて助かる。


この一発で目が覚めたか、ここからザスパも選手の動きが変わり、4分、相手との交錯からこぼれた球を拾ったMF22飯野七聖が左サイドを抜け出し、左足での惜しいシュートを放つも、これはゴール右に流れる。

後半は、前半にほとんど見られなかった佐藤祥の上がりが多く、佐藤祥も慣れないはずの左足でのクロスを懸命にゴール前に放り込み、七聖と共にチャンスを演出した。
・・・祥、お前ってやつは、本当にどんなにダメ采配の元でも、己の能力を発揮する優れた選手だ・・・
それなのに監督は・・・



磐瀬を投入?将也を下げる??

案の定、その後は得点の匂いのしなくなったザスパは17分、ようやく1人目の選手交代・・・
遅い・・・後半10分過ぎには稔也を投入すべきだ・・・

ん?え?MF35磐瀬???

その磐瀬を田村友と交代させるのなら、まだ布監督を少しは見返すが・・・え??MF41後藤京介と???

この中で、唯一変化を付けられる男・後藤京介をわざわざ外して、ただでさえフィジカル偏重のこのスタメンの中に、さらにフィジカル重視の磐瀬を???


本当に呆れるばかりの迷采配だが、しかしこの試合の重要性、危機感を感じている選手個々は奮闘し、21分にはFW7加藤潤也が速攻の起点となり、左を走るMF22飯野七聖にボールが渡ると、七聖の快速からゴール左サイドでGKと1対1の場面を作り、決定的な左足でのシュートを放つも、惜しくも相手GKのファインセーブに阻まれる。

孤軍奮闘も、やはり限界があるか・・・
集団としてなかなか戦えないザスパは、岡田、加藤潤也、七聖の快速からの速攻以外には無く、攻撃の形も連携もあったものではない。

まあ、もともと加藤潤也の速攻はザスパの大きな武器ではあったが、このリーグ後半戦では各チームに相当に警戒されているのか、その速攻もかなりマークに絡めとられる機会が増えてしまい、最近の潤也のゴール数の激減に繋がっている。


24分、北九州はもはや余裕の交代で、エースでベテランのFW11池元に代えて、FW9ディサロを投入。


30分、ようやく布監督は切り札であるMF14田中稔也を投入。
しかし、交代の相手は田村友であるはずもなく、DF19吉田将也??
確かに、今日の将也は姫野との相性も悪く、リズムに乗れていなかったが、しかし攻撃にいくためには、点を獲りにいくためには他に代えるべきところがあるだろうと。

そもそも、磐瀬を後藤に代えて入れたのは結局なんだったのか?
何か、少しでも、1mmでもよくなったか??

交代の意図が一つ一つ全く意味がわからない。



なんと・・・まさかの福田大作戦・・・田村友とのツインタワー????

その稔也投入からそんなに経たない33分、布監督にしては珍しく早目の3人目の交代枠を使う。

・・・ようやく布監督もいい加減尻に火が付いたか・・・
やはりFW20岩田だろうか。DF24光永も入れたいが、やはりなぜ磐瀬に交代枠を1つ使ったのか、、、と考えていると・・・


・・・な、、、、、なに????
DF28福田????

や、、、やっちまった、、、
MF30姫野に代えて、ベテランセンターバックのDF28福田を投入。

本当にやっちまった。


そして・・・なんとMF39田村友も前線に上げて、福田とのツインタワー・・・


本当か・・・

こんな・・・

こんなバカげた事が・・・

このツインタワーはまさに愚策中の愚策、あのアウェイ鳥取での田村友と久木田とのツインタワーで、散々相手が守りやすくなることを知らしめさせられただけじゃないか・・・



結局、最もチームを、選手を信用していなかったのは、布監督だった・・・

結局、こういうことだ。

布監督は、信用していなかったということだ。
この、ここまで1年間戦ってきたチームを、選手達を。

もうここまでと見て、一か八かの福田大作戦、そしてツインタワー。

サッカーの概念など度返しして、アメリカンフットボールのごとくわかりやすい、目に見える高さだけを信じて、一か八かに出るしかなかったのだ。

果たして、かつて長年率いた市立船橋で、こんな馬鹿げた作戦が一度でも成功した体験でもあるのだろうか?
とても、あの当時の市船からはそんなイメージは無いが。
それとも、コーチをしていた岡山でそんな作戦があっただろうか?
いや、岡山というチームにおいて、そんなバカげた作戦などするはずもない。

昨年のジャンボ大久保大作戦から始まり、もう何度これで失敗しているだろうか?
そして、1点でも獲っただろうか?
1回でも、本当に惜しいチャンスまでいけただろうか?


相手の名将・小林監督としては、この福田投入でもう勝ったと思っただろう。

本当に怖いのは、サイドの優位性と、中央からの加藤潤也らの速攻を軸とした、変幻自在なザスパの本来の攻撃だっただろうに、それを全否定してのツインタワー作戦。
しかも、まだ田村友の相棒が元FWの久木田ならわかるが、この場面ではベテランセンターバックの福田だ。


田村友を上げるのならば、福田は本当に必要だっただろうか??
田村友にボールを供給するべく、光永か岩田ではないだろうか?

この負けている場面、どうしても点を獲らなくてはいけない場面で、ではどうしてFW20岩田拓也をベンチに入れているのか?
いつならば岩田を使うというプランだったのだろうか?


・・・結局、布監督はチームを、選手たちを信じてはいなかったということだ・・・

悲しいし、悔しい・・・

今シーズン、全てを結集したはずのこの試合で、まさかここまで監督の裏切り行為に会おうとは・・・





シーズンが終わった・・・

ツインタワーにより、相手の守備も中央一点に集中し、福田などはほとんどまともにボールに絡む事もできない。

15分以上あったはずの時間はただ過ぎていくばかりで、昇格を目前とする北九州としても、あとはボールを回すだけで勝利が約束されている。

ロスタイムは長めの4分、その4分が経過する直前、MF14田中稔也が快速を活かし、そして得意のフェイントでゴールライン間際で切り返し、フリーでクロスを上げるが、ツインタワーはニアに集まるばかりで、稔也のクロスは虚しくGKに収まりタイムアップ。


こうして、3試合を残し、早くもザスパのシーズンは終わった。

2位藤枝が、まさかのホームでのセレッソ23にロスタイム決勝弾を浴び、負けてくれたというのに、その差は縮まらなかった。


いや、もうどうでもいい。
藤枝や、そして4位の熊本は勝ってザスパと再び勝ち点を並ばせたが、そんなのどうでもいい。


問題は、ザスパだ。

この試合でハッキリした。

問題は監督だ。

深刻過ぎる。


たぶん、残り3試合、FW17高澤が戻らない限り、あの監督はずっとボランチにDF39田村友を使い続けるし、ベンチにDF28福田を置き続ける。

その守備偏重、高さ重視の作戦は、もはやもうあの人から拭い去れない。


もはや絶望しかない。
FW17高澤が1人抜けただけで、なぜこうまで全てを手放さなくてはいけないのか。

高澤以外に、これだけの選手が集まったザスパで、なぜそのストロングポイントを活かそうとしてくれないのか?
なぜこれまで積み上げてきた全てを全否定するのか?

この試合、ちょっと前までは最下位にも低迷した北九州をたった1年でここまで引き上げ、もはやJ2昇格を確実にした昇格請負人・小林監督と、あまりに愚かな策に頼ってしまった布監督との、その手腕の差が絶望的なまでに歴然としたものである事を証明するためだけの試合となってしまった。


あの監督じゃ、残留は出来ても、昇格なんて一生できない。

なんで、これほどの昇格のチャンスを、自ら棒に振るのか。

高澤が怪我した時点で、布監督も更迭して欲しかった。
おそらく監督代行になれば、今頃は昇格にかなり近づいていた。

残り3試合、布監督が急に姿を消す事だけが、今は希望でしかない。




本当に、、、
なぜこのメンバーで昇格できない、、、
布という監督の底を、今あからさまに知ってしまった、、、

負けた事よりも、監督が一番チームを、選手たちを信じてくれなかったこと、それが一番悔しい。






(19.11.18UP)

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