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ザスパクサツ群馬

2019年8月10日(土)
J3リーグ2019シーズン第20節を終えたところまで
ザスパクサツ群馬 J2復帰に向け
リーグ前半戦のまとめ

横棒


ザスパ J2への復帰に向けリーグ前半戦のまとめ

後半戦に折り返し、第20節まで終えたJ3リーグ。

ここでリーグは2週間の中断、ブレイク期間となり、8月末のホーム長野戦まで間が空くため、この期間を利用してここまでの前半戦の戦いを総括しておき、そして残り14試合を戦う際の参考になればと思う。

・・・毎年、シーズンオフになると総括書いていますが、結構1年まるまる振り返るのは大変なので、ここで前半をまとめておくと楽かなと。





J3・2年目、崖っぷちのクラブ状況

昨年1年でJ2に復帰できなかったJ3・2年目となったザスパは、大幅な予算の削減にも関わらず、布監督の人脈と飯田部長をはじめとした強化部の成果により、非常に効果的な補強、選手の入れ替えが行え、希望の持てる船出となった。

しかしその裏では、昨年は救済金があったはずなのにも関わらず、2年連続の赤字だったというショッキングな情報も流れ、債務超過3年以上になるとJリーグ権利のはく奪すらあるため、いよいよクラブが崖っぷちの状態である事も露呈、このJ3・2年目でJ2に復帰できなければ、ザスパはプロチームの看板をいったん下ろし、クラブの大半の選手がアマチュア契約か、なけなしのバイト料程度のサラリーとなり、半サッカー半労働の、JFL時代までに逆戻りとなるアマチュア化の道しかクラブが存続できず、そうなってはもうこの先10年はJ2には上がれないじり貧の道しか無くなるという事態が懸念された。

市船時代に常勝軍団を築き上げた布監督にとっても、今年は2年目。
自ら集めてきた選手による、布サッカーの本領発揮となるわけであり、別の意味では言い訳の出来ないシーズンが幕開けとなった。



開幕時は3バック、3ボランチという奇策も・・・

開幕の秋田戦、なんと布ザスパは大方の予想の3−4−3ではなく、3バック、3ボランチという、これまで観た事のない奇策に撃って出た。

3バックは昨シーズンと同じだが、3ボランチとすることで、MF6佐藤祥と、MF30姫野の2人の両脇のボランチが攻撃時はインサイドハーフとして上がるものであり、この2人のMFはどちらも球際が強いため、秋田、相模原相手にセカンドを拾いまくり、内容的にはかなり好評だった。

正田醤油スタジアム 2019.3.17 相模原戦
2019.3.17 相模原戦
今シーズン、ホーム初勝利に沸くゴール裏

だが、良い内容の時期はあっという間に終わり、富山戦、八戸戦で連敗した辺りでは、早くもこの3ボランチシステムの欠点が露呈。
イケイケで2人のボランチが攻撃参加できている内はいいが、いざ守勢に回ると、3ボランチと3バックの6人が守備専属となり、攻撃は残る2トップと、両サイドが起点となるしかない。

右サイドに入ったMF22飯野七聖が調子が良ければ、それでも強引に右サイドで起点を作ったが、七聖の開幕時からの勢いも徐々に減衰してしまい、そうなると前線で2トップが孤立化するだけのじり貧サッカーとなり、開幕4試合で早くも3ボランチの看板は下ろす事となった。



加藤潤也という攻撃の軸の台頭と、中央の守備の崩壊

チームが調子が悪い中でも、1人気を吐いたのがFW7加藤潤也だった。
開幕はなぜかベンチに座ったまま使われなかったが、第2節の相模原戦で途中出場してすぐに貴重な得点を挙げチームの救世主となると、その後は3ボランチの位置で起用されて全く良さを発揮できず、そして第5節にはついに布監督も3ボランチをいったん止めて、昨年度と同じ3−4−3に戻し、加藤潤也がシャドーに入ることでようやく本領発揮となり、潤也の追加点もあってYS横浜に快勝となった。

やはり、3−4−3か・・・3ボランチはあまりに攻守のバランスが悪すぎたか・・・

そう思った矢先の第6節のセレッソ大阪23戦、ここで布監督は2シャドーに加藤潤也とMF14田中稔也を並べる。


前半からザスパの3−4−3からの攻撃的サッカーがはまり、後半頭の追加点もあって2点リードとするも、その後はセレッソ23の猛反撃を受け、事もあろうに中央からズバズバ守備陣が抜かれ崩壊し、3点獲られて逆転負けするという、ショッキングな敗戦となる。


開幕時からチラホラ懸念されていたことだが、どうもMF5青木翼らのアンカーではバイタルエリアがカバーしきれず、抑えが効かないという、今シーズンのザスパの弱点が露呈されてしまった。

天皇杯 サカラグ
19.5.11天皇杯図南戦 MF15金城ジャスティンと、同点のミドルを決めたMF5青木翼
後に青木翼からジャスティンにアンカーが変わった事で、ザスパの攻守は安定する事となる。


そのショッキングな敗戦の後のガンバ大阪23戦では、右サイドにMF15ジャスティン、アンカーにはMF3鈴木順也を初起用し、その他の中盤もMF6佐藤祥、MF30姫野で埋めるという、実質3ボランチが復活する形となり、ホームだというのに終始消極的なサッカーでスコアレスドロー。

その次の第8節北九州戦でも、右サイドのジャスティン起用は変わらず、守備的なサッカーはそのままでゴールが遠すぎ、0−1のじり貧負け。

結局のところ3バックというよりも、実質は5バックとなっているため、両サイドが攻撃の起点にもならずに、前線が孤立するだけのような展開が続くだけという混迷っぷり。

結局、もはや5バックになるだけの3バックに守備の限界を感じた布監督は、第9節の藤枝戦から4バックに変更し、市船時代に慣れ親しんだ4−4−2をついに採用。

これにより、バイタルでブロックを形成できるようになり、中央の守備はかなり改善されるも、残念ながら肝心のサイド、右サイドバックを守備重視のためか、なぜかDF13久木田にやらせたため、右サイドからの攻撃が皆無となり、やはりゴールがなかなか遠い中でのかろうじてのドローとなって、これで開幕から9戦は2勝3分4敗という、とても崖っぷちに立たされているチームとは思えない覇気のない内容で、もはや今シーズンも早くも終了か・・・と誰もが下を向かざるをえない状況に陥った。



全ては第10節、吉田将也の右サイドバック、高澤1トップ、青木翔大右サイド起用から始まった・・・

とにかく右サイドバックに久木田はあり得ない、なぜセンターバックに入る舩津とポジションを入れ替えないのかと、このHPでも散々力説してきた中だったが、ここで一つの大きな転機が訪れる。

第9節藤枝戦の次はリーグ戦は1回休みとなり、天皇杯1回戦が行われたが、この東京国際大戦の4バックの中で一気に頭角を現したのがDF19吉田将也だった。

この試合では本職の右サイドバックではなく左サイドバック起用だったが、延長を含む12 0分間、上下運動の運動量を落とさずに攻撃参加を繰り返し、チームを引っ張り、そしてFW17高澤がついに延長で公式戦初ゴールを決め、この天皇杯によりこの2人の大卒ルーキーが急遽、台頭することとなった。


そしてこの天皇杯の内容を受けて、布監督は次のリーグ戦第10節、FC東京23戦で一気に布陣を変えてきた。

結果を出したFW17高澤を1トップに、シャドーにはFW7加藤潤也、ではFW10青木翔大は?というと、青木翔大はなんと右サイドハーフに起用。
そして肝心なのは、右サイドバックに昨年から全てスタメンを担ってきたDF13久木田ではなく、DF19吉田将也を起用。
また、ちょうどMF22飯野七聖が怪我もしたため、左サイドバックには今シーズン私が一押しするDF24光永が入り、その後に各チームがおののくザスパの両翼が完成した。


17高澤
7加藤潤也
9岡田翔平    10青木翔大
15ジャスティン 6佐藤祥

24光永        19吉田将也
32渡辺広大 2舩津

23吉田舜


以上の布陣を軸に、この8月の中断期間まで戦い、ザスパはJ3リーグを席捲する事となる。

天皇杯 サカラグ
19.5.25天皇杯東京国際大戦 ついに公式戦で初ゴールとなったFW17高澤
この得点がその後のザスパを一新させた




青木翔大を右サイドハーフに入れる事でのメリット

この布陣の凄さは、まず1トップFW17高澤を活かすために、シャドーにFW10青木翔大ではなくFW7加藤潤也が入るところにある。

通常ならば、あれだけゴール前での強さ、決定力をみせる青木翔大をトップの位置から外す事は考えにくいが、私も本当にこれは目からうろこだったが、布監督はあえて青木翔大を右サイドに回した。

高澤と青木翔大の2トップのままだと、攻撃の軸である加藤潤也が入れるシャドーのポジションもなくなってしまい、左サイドハーフに回されたら、3ボランチの時と同様、常に相手DF陣の裏を狙うといった加藤潤也の本領は発揮できず、守備の負担に潰されてしまう。

加藤潤也が常に相手の視界から消えようと、まさにシャドーの動きで動き回るからこそ相手マークが分散し、1トップの高澤がゴール前でフィニッシャーとなれるわけであり、これが高澤と青木翔大の2トップだと、共に相手の視界の中でプレーすることになり、相手もマークしやすくなって、高澤が全く活きないのが第9節までだった。


では、加藤潤也がシャドーに入ることで右サイドに回される事になった青木翔大はというと、持ち前の足元の確かな技術により、巧みに右サイドでボールをキープすることで右サイドバックのDF19吉田将也が存分に大外から上がれることができるし、そしていざチャンスとなると青木翔大が一気にゴール右前に詰めるため、相手マークも抑えきれず、このマークが付きずらくなったことで、翔大はむしろ右サイドに移ってからの方が点が獲れるようになっている。

また、青木翔大の場合、フィジカルと運動量もある事から、きっちりサイドの守備もこなしてしまえる点もあり、全く問題なく右サイドハーフにフィットした。


天皇杯 サカラグ
19.5.25天皇杯東京国際大戦 試合を決めたクロスを放ったFW7加藤潤也



鳥取戦5-0を含む4連勝の快進撃の後、首位・熊本相手に屈する

4バックにしたことで守備も安定し、そして攻撃では常にゴール前で脅威となり、速攻もできる1トップ高澤、シャドー加藤潤也、右サイドのDF19吉田将也、左サイドのDF24光永、後方からはMF6佐藤祥、両サイドから虎視眈々とゴールを狙うFW10青木翔大、FW9岡田翔平、MF14田中稔也といった、多彩な攻撃陣による大量得点が続き、FC東京23との4−1を皮切りに、かつての天敵・鳥取戦では5−0と、ついにチーム最多得点記録を塗り替え、長野戦は相手の守備に苦戦したものの田中稔也の劇的なゴールで勝利し、そして3位讃岐から3−1の快勝となって、あれよあれよの4連勝を飾った。

さらにチームでは、FW9岡田翔平やFW20岩田拓也をはじめ、一時怪我で離脱したMF22飯野七聖やキャプテンMF8窪田も怪我から復帰し、戦力はさらに厚みを増す事となる。


だが、第14節の首位・熊本戦では、ホーム熊本が、首位の意地と、絶対に1年でJ1に帰る、それも地震や台風の震災で苦しむ、地元・熊本のために、絶対にこのホームの地では負けられないという高いモチベーションがベースにある攻守の切り替えの速さ、球際の強さに圧され、元ザスパの左サイドバックDF高瀬の猛攻を何度も浴び、その高瀬に圧される形で右サイドバックのDF19吉田将也もいつものような攻撃参加が鳴りを潜めてしまい、逆転負けを喫してしまう。

ハマれば恐ろしく強いが、ストロングポイントを潰されると、いつものサッカーが出来ないという弱点も露呈された悔しい敗戦となり、チームとしてもJリーグに上がって初の5連勝を逃す事となった。



加藤潤也・負傷の影響で手痛いアウェイ2引き分けでの足踏み

ショッキングな敗戦となった熊本戦の後だったが、その次のホーム福島戦では2−0の快勝。
この第15節目にして、なんとザスパは初のコーナーキックからの得点を得る。
天皇杯ではCKからも得点を獲っているのに、なぜかリーグ戦では、それもこれだけ多くの得点を獲っているにも関わらず、とにかくセットプレーからの得点が皆無だったザスパだが、やはり苦しい時こそセットプレーで点を獲ってしぶとく勝つという戦い方も必要であり、この試合からようやくザスパはリーグ戦でもCKから点を獲れるようになってくる。


ここから再び連勝し、一気に昇格圏内まで、といった勢いだったが、福島戦で相手のダーティなタックルによって選手達が削られ、特に試合開始早々のFW7加藤潤也へのカニばさみスライディングにより、加藤潤也は足首を負傷。

沼津とのアウェイでは加藤潤也に代わり、新たに大分から加入した、世代別代表歴も持つMF50坂井が入り、その次の岩手とのアウェイでは加藤潤也も復帰したため、その坂井を左サイドに入れたりして試すも、坂井は沼津戦で同点ゴールを決めた以外はほとんど活躍できず、逆に不慣れなポジションでチームの足かせとなり、結果的にこの中位以下の相手に2連続の引き分けという、足踏みを喰らう。


この間に、坂井以外にも途中投入でキャプテンMF8窪田をシャドーの位置に入れて試すなどしたが、結局、坂井や窪田では攻撃が停滞してしまい、とても加藤潤也の代わりは務まらなかった。

結果として、坂井や窪田といった足元で勝負する根っからの司令塔タイプだと、1トップの高澤と共に、常に2人並んで相手の視界の中でのプレーとなってしまい、相手も一緒にマークできるから対処しやすい。
常に相手の視界から消える事を意識して動き回る加藤潤也との歴然たる差がそこにあり、結果的に1トップ高澤もすっかりと鳴りを潜めてしまった。



岡田翔平、田中稔也の活躍で一気に3連勝、昇格圏内の2位に浮上!!

加藤潤也が怪我がちでスタメン・フル出場といかない中、リーグも後半戦へと折り返した第18節セレッソ23戦、この試合がまた一つの転機となった。

再び怪我の具合からメンバーから外れた加藤潤也に代わり、シャドーにはそれまで左サイドを任されていたFW9岡田翔平が入り、左にはMF14田中稔也が入る。

この2人の動きが秀逸であり、岡田翔平は加藤潤也と同じく運動量で前線を掻きまわすタイプであるため、1トップの高澤との相性も良く、相手DF陣に見事にギャップを生じさせ、スペースを作る。

左サイドに入ったMF14田中稔也も、長野戦での劇的な決勝弾以外はあまり存在感を示せないでいたが、3バックの時の慣れないシステムと違い、鹿島と同じ4バックのシステムは性に会っているらしく、プレーに迷いもなく、時折見せる中央への切れ込みが非常に効果的に攻撃のアクセントとなり、早速このセレッソ戦では稔也の切れ込みから岡田が見事にゴールを決め、前半だけで5得点という、これまたチームの記録を更新する圧勝の皮切りとなった。

天皇杯 サカラグ
19.5.11天皇杯図南戦 左サイドで調子の良さをアピールしたDF24光永と、MF14田中稔也


続くYS横浜戦でも撃ち合いとなる中、撃ち合いで今の攻撃が多彩なザスパが負けるはずもなく3−2と競り勝ち、ホーム6連勝を挙げ、特にこの試合では後半から入った怪我から復帰の加藤潤也が相手のフリースペースにどんどん走り込んではボールに追いつき、速攻の起点を作りまくってYS横浜を大変苦しませた。


そして中断前のアウェイ讃岐戦では、後半に息を吹き返したホーム讃岐の思わぬ反撃を喰らい、思った以上に接戦となってしまったが、MF15ジャスティンからのアーリークロスにFW17高澤が決めた前半間際の先制点を守り切る形で3連勝となり、上位陣も軒並み足踏み状態のため、ついにザスパは昨年に1度も入れなかった昇格圏内の2位に浮上した。


天皇杯 サカラグ
19.5.25天皇杯東京国際大戦 復帰直後だが、既に切り札的存在となったFW9岡田翔平



足踏みする他の上位陣たち

ところで、昨年はFC琉球が圧倒的にリーグを勝ち抜き、そしてもう一つの昇格チーム鹿児島も、なかなか中盤から終盤にかけて負けなかった事で、ついにザスパは1回も2位に入れなかったわけだが、あっさりこの中断期間を前に2位に入れたのは、それだけ他の上位陣達が足踏みしているから。

首位だった熊本はここ5戦では1勝2分2敗となり、やはり左サイドバックの高瀬だけがストロングポイントでは、長続きはしない。
中断直前の試合前にはその高瀬も怪我で離脱したらしく、この先も高瀬がいなくては攻撃にならないのではシーズン通しては厳しいだろう。
戦力的には、ザスパの次に昇格が濃厚なのは熊本だと思うので、中断の間にどう立て直してくるかだろう。


現在首位にいる藤枝も、しばらくは1トップのデカモリシがモードに入っていたため、得点を量産しチームも連勝に乗ったが、先の福島戦で1−3と完敗。
ベテラン揃いのチームにとって、ナイター設備の関係で夏場でも昼間に開催される事も当たり前のJ3では、夏場にどうしても減速する。
それは昨年のザスパが証明しており、そしてどんどん順位を下げている讃岐が最たる例となっている。
ただ、中断直前の試合を観る限り、MF大迫希を後半に投入していた点では、大迫をスーパーサブとして使うなら、この先武器になるだろう。

その他は北九州、鳥取、福島あたりがどう盛り返してくるかだが、やはりザスパの強みは、大卒ルーキーを中心とする若手がチームの軸となっている点が最大の強み。
試合を重ねるごとに成長が見られ、若さによる勢いは強さへの確信へと変わっていっている。
また、オフシーズンからの、どのポジションにもレギュラーと差の無い控えを同時に補強するというコンセプトの元に集められた選手たちは、どのポジションにも穴が無く、熾烈なポジション争いがチームのモチベーションの根底にある。
ストロングポイントがいくらでもある、本当に今のザスパの陣容は理想的な状況にある。





残り14試合、昇格に向けて気がかりは布采配のみ

中断明けの8月末から、残り14試合を戦うこととなるわけだが、これまで書いてきたとおり、今のザスパは本当に強い。

シャドーの加藤潤也が潰されても、岡田翔平や田中稔也といった攻撃の駒はまだまだいるし、吉田将也や光永といった両サイドバックがダメなら、本来のレギュラーである怪我から復帰したMF22飯野七聖が虎視眈々とレギュラー復帰に燃える。
その他、ボランチ陣ではキャプテン窪田、姫野、青木翼、鈴木順也らがいるし、センターバック陣も久木田や岡村大八らがいる。

ここに新たに後藤亮介、磐瀬といった新たな戦力の補強もあり、選手の層の厚さは増すばかり。

更に、この文章をアップしている最中に、8/15付で松本山雅からFW榎本樹の育成レンタルが発表された。
2年前の全国高校サッカー選手権、2年生でありながら1トップとして黄金の3年が揃うチームを引っ張り、決勝戦での決勝弾を決めたゴールはまだまだ記憶に新しい逸材が、早くもザスパで観られることとなった。
育成レンタルということで、本気で松本に帰ってしまうのだろうが、J2に上がれたら、できればそのままレンタル延長をお願いしたいところ。


一つ気がかりなのは、布采配か。

それら新戦力を試したいばかりに、岩手とのアウェイではMF50坂井を全く不慣れな左サイドで起用し、チームの攻撃を停滞させてしまったが、ああいった試行を本番でされては困る。

せっかく今の史上最強の形がありながら、後藤亮介や磐瀬といった新戦力を無理に食い込ませようとして、チームのリズムを狂わせても意味がない。
チームのリズムが悪くなってから、カンフル剤として新戦力は使うべきだ。

未だに試合終盤になると、全く機能しないDF28福田の投入などを繰り返している点もある。


とにかく個人的にはFW20岩田拓也がサブ組の鍵だと思う。
せっかく大怪我から復帰し、大宮との天皇杯ではキレのある動きを見せたというのに、リーグ戦ではほとんど出番が与えられていないが、坂井や磐瀬、DF福田らを使う暇があったら、なぜ岩田を使わないのか。

運動量もあるし、フィジカルもあるため守備もこなせ、高さもある。
そして岩田には強気に攻めていける突破力もある。

あれほど理想的な選手はそうはいないし、おそらく今一番ザスパにとってアキレス腱である、1トップ、FW17高澤の代わりを務められるのは、FW10青木翔大ではなくFW20岩田拓也だ。

今のうちから岩田を実戦で使って、いざ高澤を代えないといけない時に機能できるようにしておくべきだ。


当たり前の事を当たり前に采配できれば、今のザスパは間違いなく史上最強だ。
J2リーグにいた13年間を含めても最強であり、おそらく今のままJ2で戦っても、中位以上の実力はあるだろうし、プレーオフ圏内も狙えるだろう。

その強さを発揮するためにも、とにかく健全な布監督の采配を願う。

この戦力はもう10年間は得られない。
今年昇格できなくては、もうザスパはアマチュア化するしかない。
そのためにも、なんとしてでも今年上がるしかないし、今の実力を信じて、実力を発揮できれば、この先も連勝で昇格を決める事ができるだろう。




(19.8.15UP)

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