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ザスパクサツ群馬

2019年6月23日(日)
J3リーグ2019シーズン第13節
ザスパクサツ群馬 VS カマタマーレ讃岐(ホーム)
観戦記 3−1

横棒


3連勝中・・・だが攻撃を封じられた長野戦

天皇杯できっかけを掴み、FC東京23戦から右サイドバックにDF19吉田将也を起用し、スライドして布陣を変えたところから、一気に戦術がハマって4−1、そして続く鳥取相手にはなんと5−0という、Jリーグ加入以来初の5得点を記録し、いよいよこの圧倒的な攻撃力をもってして、このまま昇格に向けばく進か??と思われたが、その次の長野戦ではなかなか点が取れない渋い展開に持ち込まれ、終了間際のラストプレーにて、MF14田中稔也が劇的なJ初ゴールを決めて、かろうじて1−0で勝って3連勝となっている。


開幕シーズンから、なかなか戦術、布陣にハマらず、迷いながらプレーしていた感がアリアリと見えた若きエース候補・田中稔也が点を決めた事は喜ばしいところだが、それにしてもその前までの2試合で合計9得点決めてきた攻撃陣はいったいどうしたのか、というところが非常に問題点。

当然、その要因は相手・長野の守備がうまかった事があり、ゴール前を常に5人で固め、そしてバイタルにもチーム全体でスペースを消しにかかるその徹底ぶりがハマってしまい、これまで2試合連続2得点と絶好調だった1トップ高澤が完全に封じ込まれ、その他の攻撃陣もスペースが無い中で苦戦となったこと。

だが、そんなの当然だ。
2試合で9得点と、かなりド派手に連勝してきたチーム相手に、警戒しないチームなどない。
長野は下手にボールを奪われないよう、攻撃陣は慎重にポゼッションを回しながら、いざボールが奪われると素早く引いて戦術のとおり人数を十分にかけて守るという、リスクヘッジを存分にとった守備的な戦術を行っただけのこと。

今後も中位より下の相手には、同じような対策を取られるであろうことは当然であり、しかしそこを打破して点を獲り切り、勝ち抜いてこそ昇格するチームに相応しいし、そうでなければ昇格など出来ない。


封じ込められたストロングポイント

そんな守備的な相手に、どうにか守備陣にギャップを作らせ、隙を作らせるためには、2トップ+両サイドハーフの4人の攻撃陣以外に、今やザスパの一番のストロングポイントである右サイドバックのDF19吉田将也の相手ゴールライン際まで上がって決定的なマイナスのクロスを入れる事のできる上がりや、中央から割って入るボランチのMF6佐藤祥のペナルティエリア内までの攻撃参加など、3列目からの上がりが不可欠。

そうでなければ、相手DF陣は常に十分計算された視野内の網の中に、相手攻撃陣をとらえられることが可能となってしまい、そんな中で苦し紛れのクロスを放り込んだとしても、ほとんどチャンスなど出来ない。


特に長野は右サイドバックの吉田将也の上がりを封じるために、わざと将也の裏側に縦パスを入れるなど牽制も入れてきたとのこと。

ガチガチに警戒され、そして上がった裏を狙われる事で、そもそもまだ試合経験も少ない将也が、なかなか前2試合のように思いっきり上がれなくなったメンタル面は想像に難くない。


だが、それではいけない。

正直、将也の裏なんて、他の選手でカバーすれば良いだけの事であり、とにかく将也の90分間衰える事の無い運動量とスプリント力を活かすためには、とにかく将也を上がらせなければ、ザスパは最大のストロングポイントを失う事となる。

かつて、ザスパ史上最高に上がりまくった右サイドバックといえば、その後に湘南に戻って活躍した、DF古林がいる。
あれくらいに、攻撃時は守備の事などおかまいなく、とにかく上がるしかない。

そのためには、多少の犠牲を振り払おうと、周りがカバーに苦心しようと、とにかく将也は何も構わずに上がれと、チームの共通認識が必要であり、右サイドハーフに入る青木翔大や、祥、ジャスティンらボランチ陣などの共通理解は必須。


そして、古林の時を思い起こせば、古林の攻撃参加に必需品だったのは、ボランチの松下裕樹からの正確無比なサイドチェンジだった。


そうだ、長野戦をはじめ、そもそも最近のザスパでサイドチェンジはほとんど記憶に無い。

今シーズン、唯一サイドチェンジを出していたのは、MF5青木翼の左足のみ。

その翼がスタメンから外れた途端にザスパからはサイドチェンジが無くなっている。

ここで期待したいのは、セットプレーのキッカーを任されている、MF15金城ジャスティン。

堅実なプレーが売りのジャスティンではあるが、まだ若いジャスティンが一皮むけるためには、ここで一気にサイドを変える大きな展開を身に着けて欲しいところ。


将也の上がり、祥のペナルティエリアまでの侵入、そして左からも光永らがしっかりとバランスを取るように上がるという、チーム全体の攻撃の意識が必要だ。

最も問題なのは、アウェイならば引き分けOKと安易に考えてしまう、布監督のマインドだ。

もはや開幕シーズンでつまづいたザスパにとって、引き分けなどで足踏みなどしていられない。


今節は3位の讃岐、そして次節は2位の熊本と、いずれもJ2から落ちてきた降格組との戦いとなり、当然昇格の直接のライバルとなる両チーム、ここで直接対決に勝ってこそ、一気に順位を昇格圏内に押し上げるチャンスだ。


連勝を止めるわけにはいかない。
己の力を信じ、とにかく連勝しかない。

そのためには、守りに入る事は許されない。
勝つしかない。








メンバー代えずのザスパ

ザスパは前節劇的なゴールでヒーローとなったMF14田中稔也をスタメンに復帰はさせずベンチに温存させる形で、スタメンは入れ替えず。

とにかく、右の将也がどれだけ上がれるかがチームの指標となる。




17高澤
7加藤潤也
9岡田翔平    10青木翔大
15ジャスティン 6佐藤祥

24光永        19吉田将也
32渡辺広大 2舩津

23吉田舜


ベンチには、FW18中村駿太、MF14田中稔也、MF30姫野、MF8窪田、MF5青木翼、DF28福田、GK21キムチョルホ





永田亮、我那覇擁する讃岐

讃岐は、前節のYS戦で圧倒的な先制ゴールを決めた1トップのFW我那覇と、そして中盤の底で攻守を牽引する元ザスパのMF永田亮を擁する。

それにしても、ザスパを解雇となってからの、永田亮の伸びようはどうだろうか。

当時もこのHPで、なぜ永田亮を切るのかと散々嘆いたものだが、案の定、ここまで讃岐にとってなくてはならない選手にまで成長している。

そして、ザスパはいまだに確固たるアンカーを築くまでには至っていない・・・

このアンカーのところで、松下裕樹が一線を退いてからは、永遠の課題となってしまっているのは非常に皮肉でしかないし、当時からのチームのビジョンを感じないところ。

しかし、この試合なんとFW我那覇が帯同無し???
2試合連続ゴールのFWをベンチにも入れないという事は、アクシデントがあったのだろう。



19重松

23西         15市村
14佐々木  27林
7永田亮
4荒堀          20柳田
5麻田 30竹内

1清水


ベンチには、FW33木島良、FW21福家、MF8赤星、MF18鈴木ケンシロウ、DF3ペスヨン、DF22武田、GK16服部




前半からジャステインの縦パスが冴え攻め込むザスパ

立ち上がりから積極的に攻め込むホームザスパは、得意の右サイドの突破ではなく、左サイドを中心に攻め込み、立ち上がり1分、DF24光永の攻め上がりから起点となり、FW7加藤潤也のファーへのシュート気味のグランダーのクロスに、FW9岡田翔平が詰めるも、わずかにあと一歩。

その後は右サイドのFW10青木翔大にボールが集まりだし、そうなると当然、右サイドバックの将也もガンガン上がるようになり、15分、右サイドからのDF19吉田将也のクロスに、中央でFW17高澤がしょこんと後ろにヒールで落としたところから、FW9岡田翔平がゴール!!!!
・・・と思ったら、なんと高澤のポジションがわずかにオフサイドの判定・・・

うーん、確かにオフサイドギリギリのポジションだったが、本当に紙一重。
岡田の非常に惜しい幻のゴールとなってしまった。


19分、自陣DFラインからMF15ジャスティンがバックスピンをかけた絶妙な縦パスを前線に送り込み、これをDF19吉田将也が受けたところからコーナーキックを掴む。


この日特筆すべきは、このジャスティンがいつになく前への意識が高く、何本も意外性のある縦パスを自陣のポジションから送っていたこと。

冒頭のプレビューで述べた通り、ジャスティンからこういったパスが増えると、ザスパの攻撃も一気にバリエーションが広がる。

チームの好調に乗り、ジャスティン自信もいよいよノッテきたところがあるか。
それも、この試合ではやたらとバックスピンをかけた上質な縦パスが多く、これはもともとジャスティンも得意としてきたボールなのだろう。

昨年はFW登録でサイド起用、ストッパーもやらされるといった、どこが本職なんだ?と最後までよく扱いがわからなかったジャスティンだったが、元々は高校時代はこのボランチが本職だったとのことで、やはりジャスティンはこのボランチのポジションが一番活きている。


なかなかゴール入らないザスパ

そんなジャスティンの確変たる縦パスに引っ張られるように、右の将也、左の光永も良く上がり、左右から何度も上がるザスパ。

25分、光永のクロスからゴール前でFW17高澤が詰めたシュートに、GK1清水がファインセーブでこれを止めると、はじいたボールがゴール前で転がるDFの足に当たり、そのままオウンゴールとなりそうなボールも、たまたま倒れたGK清水に渡り、非常に残念ながらゴールならず。


ほぼワンサイドゲームのまま前半も30分となるが、しかしGK清水が当たり日では?といった相手守備の妙なハマり具合により、なかなか点が入らないザスパ。


27分、ようやく今日初めてといっていい讃岐、中央のスルーパスからFW19重松が抜け出し、間をためてからゴール左へのパスに、MF27林が受けに行くも、わずかに合わず。
この日はじめて若干の可能性を感じる讃岐の攻撃だった。


29分、ジャスティンの縦パスからFW17高澤が抜け出し、飛び出してきたGK清水もかわしながらの決定的なシュートも、ゴール前にカバーに入ったDF30竹内に阻まれ惜しくもゴールならず・・・

本当に、妙に入らないこの試合の前半。
どんなにワンサイドゲームであろうとも、とにかく点が入らない事には始まらない。
相手はあくまで3位の讃岐、そんなにいつまでもワンサイドというわけにもいかないし、セットプレーもある。
とにかく先制点が重要だ。


35分、中盤まで下りてきたFW7加藤潤也とMF15ジャスティンとの間で積極的なボール回しで相手の守備陣を揺さぶるザスパ。

これまでのザスパだと、この横パスの回しは非常に退屈な、消極的なものだったが、この動きながらの常に前を狙ったパス回しに、讃岐も捉えることができずに、最後には確実にサイドや前線にパスを送り込んでいくそのパス回しの小気味良さが今のザスパの好調さを物語る。



光永のスーパーボレーシュートで先制!!!

35分、右サイド寄りで掴んだFK、ジャスティンがちょこんと横に出すと、DF19吉田将也がゴール前にクロスを上げ、これを相手2人がヘッドでクリアにいくも、これが弱く、そのまま上から上がったボールにペナルティにやや入った右寄りの位置に構えていたDF24光永がなんとこの上からの浮き球をそのまま左足でシュート!!!

これが低く抑えつつも、非常に鋭い縦回転が加わったシュートとなり、そのまま鋭いドライブシュートのような軌道でゴール左隅へ!!!!


GOOAAALLLLL!!!!


凄いボレーシュート!!!!
誰が決めた??と思ったら、なんと左サイドバックの光永だったとは!!!

今日の光永はいつになく積極的な攻撃参加が目立ち、おそらく右の将也が各チームから散々マークされるだろうから、左からも積極的に攻めていこういう意思統一があったものと思われるが、将也に負けず劣らないサイド攻撃を見せ、讃岐に確実なダメージを与えていった光永の、勢いがそのままシュートに乗り移ったような見事なゴールだった。


この先制はでかい!!
3位の讃岐相手に、どんなに押し込んでも先制されてしまうと厳しい試合になったところだったが、今のザスパが先制を獲るという意味では本当にでかい。
正直、これで勝てる確率がグンと広がった。
あとは相手より先に追加点が獲れるかだ。


そしてその後もザスパの攻撃は続くも、讃岐もなんとか前半は1点で抑えようといった守備の堅さも見え、前半は終了。


今日も存分に強さを見せつけたザスパ、できれば2点くらいリードしたかったワンサイドゲームの流れだったが、とりあえずゼロで折り返すよりははるかにマシ。

かたや讃岐はシュートゼロと、何しに来たの?といった3位の面影もない試合展開となった。


ところでだが、このゲームでハッキリと自分は自覚した。
今年のザスパ、佐藤祥や加藤潤也、そして新生の吉田将也や守護神・吉田舜など、数多くの注目プレーヤーがひしめくが、自分が今季一番の推しメンバーとしては、やはり左サイドバックのDF24光永だ。

守備をやらせれば、確実に相手を封じ、攻撃が必要な時はチームの求めに応じていくらでもサイド攻撃を仕掛け、得意の左から長短のクロスを放り込み、そしてついにはゴールまで決めてみせた。

攻撃という点では将也や潤也が全然上だし、守備面ではもっと活きる選手もいるだろうが、この確実な守備も含めての走攻守というバランスを含めた点では、もはや私は左の光永には全幅の信頼を持つに至った。

左ウィングから左サイドハーフ、左アウトサイド、左サイドバック、左ストッパーと、おそらく光永は左ならどこでも出来る。
かつて、湘南ベルマーレでの三竿に私は惚れまくったが、今の光永にはそれだけ惚れる要素がある。

飯野七聖も怪我から復帰してきたという情報があるが、残念ながら七聖には今は帰るポジションは無い。
光永が怪我をしない限り、今期のザスパの左サイドは全て光永に託すほどの実力が彼にはある。





後半、加藤潤也のPKで追加点!!!

後半頭から、やはり讃岐は選手交代。

DF4荒堀に代えてDF22武田を投入。

確かに、荒堀は雨の影響かミスも多く、そして右サイドバックの将也を全く止められていなかった。

・・・いや、というよりも将也を個人で止めるなんてJ3では無理だ。

よっぽど長野のようにチーム全体で封じ込めを行わなければ、今の将也を止められるチームなど、J3にはいない。


後半4分、左サイドのスローインを受けたFW7加藤潤也が、ゴールライン際からのドリブルで、うまくアウトサイドを使って相手2人のマークの間をかわしていく妙技を魅せると、続いてマークに入ったMF7永田亮太の足も、右足のアウトサイドで見事にボールをずらしてかわしたところで、永田の足が引っ掛かる事となり、これがPKの判定!!!!

凄いドリブルだ・・・
ペナルティ内であれだけのドリブルをされては、思わずファールになってしまう、マーク3人を相手の見事なドリブルだった。

このPK、やはり蹴るのは加藤潤也自ら。

相手GKとの読み合いから、右に飛ばさせての裏をかいて、右足でど真ん中へシュート!!!


GOOAAALLLLL!!!!


なんと真ん中を狙うとは・・・!!!

なんとも大胆不敵な真ん中コロコロシュートにより、加藤潤也5得点4アシストとなる記録を既に打ち出す事となる。


この追加点は大きい。

正直、讃岐の戦意を消失させるには十分なゴールであり、これで勝利は8、9割方決まった。

ここ最近は高澤や将也、稔也といったところへのアシスト役に回る事が多かった潤也だったが、このゴールでまたノッテいけることだろう。





雨足と共に流れは讃岐へ・・・

16分、2点リードされた讃岐は2人目の交代、MF15市村に代えてFW33木島良が投入される。

これまで何度も怖い目にあわされた木島良だが、正直、この日の讃岐の攻撃下においては、あまり怖さは感じない。


しかしこの後、それまで止んでいた雨足が強まると共に、徐々に流れは讃岐に傾き、ザスパは前半から面白いように取れていたセカンドも徐々に拾えなくなり、讃岐の流れに。

26分には右サイドからのDF20柳田からのアーリークロスに、ゴールファーで詰めたFW19重松のダイレクトシュートが決定的なシュートとなるも、GK吉田舜がファインセーブでこれを食い止める!!

ヤバい!!明らかにこの時間帯はヤバい!!!

そもそも、相手は2人交代して攻勢に出ているというのに、なぜザスパは未だに交代が無い??
遅いよ、相変わらず布さん、動きが!!!

29分、ようやくザスパ1人目の交代、FW9岡田翔平に代えて、前節ヒーローとなったMF14田中稔也を投入。

岡田も前半のオフサイドの判定に阻まれた幻のゴールは非常に惜しかった。


讃岐は31分、早くも3人目の交代、MF27林に代えてDF3ペスヨンを投入。
この188cmの高身長のペスヨンを最前線に上げることにより、残り15分はパワープレイに賭ける讃岐。

ペスヨン投入により、前線に放り込みやすくなった讃岐は更に攻勢を強めてくる。





投入のペスヨンに決められ1点差に詰め寄られる!!!

稔也が入った事で前線に一つアクセントが加わったザスパは、その後稔也が絡む形で惜しい場面を作り出すも、ダメ押しの3点目まではなかなか与えてもらえない。

試合の内容からすれば、4点くらい獲っても良い差があるが、前半、あれだけのワンサイドで1点しか取れなかった事が響いている。


39分、ザスパが右サイドから攻め込んだところをはじき返され、そのままカウンターの速攻の形とされてしまい、左サイドからFW33木島良に攻め込まれると、ゴールニアに出されたグランダーのクロスに、ニアでボールに詰めたDF3ペスヨンがそのままシュートをゴールに流し込む!!!???


・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・


そんな・・・これまで散々ザスパのシュートは2点しか入らなかったというのに、この日ようやく2、3本目かという讃岐のシュートが入ってしまうとは・・・!!???

相手の速攻の手際の良さ、そして途中投入され、DF登録ながらも、まさにストライカーの動きと決定力で決めてみせた相手の攻撃を褒めるしかない見事なゴールだった。

なるほど、ここまで、なぜこの讃岐が3位なのか意味がわからなかったが、この得点でようやくその意味が少しわかった。



稔也のパス、将也の上がりから潤也が決定弾!!!

ヤバい・・・2−0から1点返されるという、このサッカーの世界では非常に嫌な流れ、特にセレッソ戦で現に2−0から逆転負けしているザスパとしては、まさかの思いが駆け巡る。

ダメだ、、、この試合、まさか引き分けになんか追いつかれてるのは、絶対にあり得ない!!!!

1点だ!!あと1点逆に取り返して、絶対に勝たないといけない!!!


そんな、一気に試合が緊迫した43分だった。

讃岐の攻撃を止め、いったん左サイドのMF14田中稔也のところで一呼吸置かれると、逆サイドの右に稔也が左足できれいにサイドチェンジのボールを入れ、これを受けたDF19吉田将也が、これを見事に勢いを失わないトラップで前に抜け出すと、飛び出してきたGK清水とクロスして倒れ込みながらも左に出し、ここにフリーで抜け出していたFW7加藤潤也が無人のゴールに難なく突き刺す!!!


GOOAAALLLLL!!!!


よくやった!!!!
稔也、そしてまたも速攻のチャンスを誰よりも逃さずに上がっていった将也、そして潤也!!!

なんか、いつも速攻、カウンターだとこの3人が絡んでいないか?
いや、これは偶然ではないのだろう、それぞれの、常にゴールを狙っていく精神力、判断力、集中力、そしてそこに自然とダッシュしていける持久力とスプリント力のたまものだ。


ここでザスパは2人目の選手交代、FW17高澤に代えてDF28福田を投入。

試合はそのまま3分間のロスタイムへ。

ザスパは3人目の交代で、この日2得点の殊勲のFW7加藤潤也に代えて、MF30姫野を投入。

姫野は前線からプレッシャーをかけてしっかりとボールをサイドに運び、時間を稼ぐ。


そしてタイムアップのホイッスルで3−1での勝利となった。





チーム初の5連勝・・・やるしかない!!!

これでチーム記録タイの4連勝となったザスパ。

続いての相手は、今節秋田に逆転勝ちしたことで1位に返り咲いた熊本とのアウェイ。

これまで確かザスパは昨年も含め2、3度ほど4連勝はしてきたが、未だに5連勝の壁だけは突破できていない。


だが、今は事情が違う。

この日、3位讃岐相手に見せた、この圧倒的な内容。
3位讃岐に、1得点の場面以外はほとんど何もさせなかった強さは、この4連勝が本物であることをハッキリと証明する証となった。

やはり今のザスパの強さは紛れもなく本物だ。

特に後半、1点返されてから、逆に1点取り返すといった、あの強さは、チームに自信がみなぎり、そして1人1人があと1点守り抜こうなんて、これまでの布マインドの間違った方向に進まず、絶対にあと1点獲って、試合を決めて見せるといった強い意志を示したものだった。


右の将也だけでなく、この日、私がハッキリとその強さを示した左の光永もこの日はついに得点というゆるぎない結果を見せ、ザスパの両翼は完全なる最終形態を見せつけた。

4連勝と、勝つたびに強くなっていく今のザスパ。

もはや攻守に及び付け入る隙など見出せない。

これまで、J3でこれほどまでに強いチームは見た覚えが無い。


やはり、今年、絶対にJ2に上がるしかない。

J2に上がれないと、もう来年はこのせっかく手に入れた最高のチーム力を維持する事はできなくなる。

このチームで、是非とも来年はJ2を戦いたい。

かつてザスパを下していったJ2のライバル達に、ザスパがJ3で得たこの本物の強さを見せつけたい。


勝つしかない。

ここで首位の熊本相手につまづくようでは、昨年の琉球にはなれない。

いや、むしろ昨年の琉球以上である事を、首位に熊本相手に見せつけてやらなければいけない。


左右の両翼が完成し、さらに前線には高澤、青木翔大、岡田の3トップがゴール前で存在感を放ち、そして前線の軸・加藤潤也がバイタルエリアを闊歩し、後方からは祥が活き活きと飛び出し、ジャスティンがついに縦パスを多用してチームをコントロールし出している。


今の強さが本物であることを証明し、そしてこのままJ2昇格まで勢いを持続させる事、それが今のザスパには必須だ。

ここに復活してきた窪田、七聖、岩田らが加わり、中央の攻撃のオプションとして、大分から坂井も加わった。

これ以上の戦力の充実ぶりがかつてあろうか。


次の熊本戦、勝利以外に考えられない。

5連勝の壁なんぞ、そんなもの軽く撃ち破ってこその昇格だ。





(19.6.23UP)

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