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J2 ザスパクサツ群馬

2018シーズンの総括
−シーズン前半戦−
〜戦術ジャンボの失敗により開幕からつまづき、シーズン通して響く〜
横棒


J14年目・2018シーズンのザスパクサツ群馬

毎年の事ではあるが、シーズンの総括をしておきたい。

Jリーグに上がってから13年目での森下体制下にて、どんなに負けようがブレない、やり続けるの一言ですべてを済まされ、ズタボロにされ13年間守ってきたJ2の座から陥落となり、ついにJ3での戦いとなったザスパ。

あまりにズタボロとなったため、森下体制はおろか、それまでの菅原GMらのフロント陣も一新となり、前橋商業の黄金期を作った奈良社長に、市立船橋の黄金期を作った布監督が就任と、新たな船出に期待感はMAXの今シーズンだった。

しかし、最も期待されたFW大久保、FW平繁のコンビが揃って期待外れとなり、開幕シーズンをつまづき大きなハンデを背負ったまま、その後は布陣を3−4−3に変え、そして布サッカーの真骨頂といえる1−0で渋く勝つといった戦術で2度盛り返すも、シーズン終盤にあと一歩が伸びず、残念ながら昇格には一歩届かない事となってしまった。


浮き沈みの激しいシーズンとなった中、しかし昇格に向けた戦いは本当にスリリングな展開ばかりで、久々にザスパにサッカーを感じられた1年でもあった。

そんな栄枯盛衰の1年を振り返りたい。



敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 勝利の女神motto広め隊
2年目の活動となった勝利の女神motto広め隊のメンバーは、ホーム戦以外でも個人的にアウェイにも参戦するなど、そのザスパ愛に心打たれるものがあった。
まだ今後の活動は発表されていないが、来年も活動の継続を願うばかり。




失望の開幕敗戦からズルズルと下位に

大きな期待を抱いた開幕戦は福島での3月11日という、東日本震災と同じ日での、圧倒的にアゲインストなアウェイでの戦いとなったが、ジャンボ大久保を1トップに置いた4−4−2の布陣は、相手のDF陣の目の前でダラダラとボールを回し、入れて、そして取られるという事の繰り返しで、全く相手にとって脅威となっていない、非常につまらない展開のまま、先制点を獲りつつも逆転負けという、非常に精神的にダメージの大きい開幕戦で大きな躓きとなった。

その次のホーム戦では、松下裕樹の一発を守り抜き、かろうじて勝利を掴むものの、ジャンボ大久保のあまりに愚鈍な動きによる不発により、攻撃陣は停滞するばかりで1勝1分3敗と、大きなつまづきとなり、結局はこの開幕シーズンでの借金が最後まで響く形となってしまった。

特に今思えば、この開幕序盤の頃に、後に昇格のライバルとなった琉球、鹿児島といったところにぼろ負けしたことが、逆に相手に勢いを与える事となり、ザスパが勝ち点を落としながら、ライバルに勝ち点を献上するという、倍のダメージを被った。

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬
2018.3.17 ボロボロだった昨シーズンからの半年ぶりの勝利に大いに沸くゴール裏



ジャンボを外した3−4−3で活路を見出す

今シーズン、まず第一の転機となったのは、そんなボロボロの、すでに絶望感漂う中での第7節、藤枝戦だった。

これまで戦術ジャンボにこだわってきた感に見えた布監督だが、やはり昨シーズンの森下とは違った。

前線からジャンボ大久保をスタメンから外すのは当然として、いきなり布陣も4−4−2のオーソドックスなものから、3−4−3に切り替えてきた。

昨シーズンの森下は、ブレない、やり続けると言いながら、シーズン後半はたまらずに3−4−3から4−4−2に変えて、ようやく守備だけはすこし粘りを出せたが、今シーズンは逆だった。

特に、それまで停滞気味だった攻撃陣において、左ワイドに置いたMF20岩田、右ワイドに置いたMF29星原の、共に本職がFWの2人のアタッカーが互いに積極的に攻め上がり、チーム全体を両サイドから押し上げ、そしてシャドーに入るMF6竜樹、FW9岡田翔平、FW7高橋駿太といったところが運動量豊富に前線を掻きまわし、起点を作りまくる。

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 FW27大島
2018.4.15藤枝戦にて
スタメンで起用され躍動するFW27大島

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 MF14吉田
大黒柱・松下裕樹に代わりスタメン抜擢のMF14吉田

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 MF8風間
逆転ゴールを決めたMF8風間

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 MF20岩田
左サイドで良い働きのMF20岩田

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 DF16市川
3バックの中央に入りながら、積極的に攻撃に参加したDF16市川




3−4−3で公式戦5勝3分

ジャンボを外した3−4−3で一気に攻守ともに安定したザスパは、その後、2回の天皇杯を含め、公式戦を5勝3分と、無敗を続け、どうにか開幕シーズンの3敗という借金を返すのに躍起になった。


敷島・群馬サッカーラグビー場 ザスパクサツ群馬 VS 駒澤大学
2018.5.27天皇杯1回戦駒澤大学戦にて公式戦デビューのGKパクスンリ

敷島・群馬サッカーラグビー場 ザスパクサツ群馬  VS 駒澤大学
2018.5.27天皇杯1回戦駒澤大学戦にて右サイドバック起用のDF15中村のロングスロー!!!

敷島・群馬サッカーラグビー場 ザスパクサツ群馬  VS 駒澤大学
2018.5.27天皇杯1回戦駒澤大学戦にてロングスローをFW39大久保が足でゴール方向に反らしたボールに、FW9岡田がGKより先に頭に当て、先制ゴール!!!

敷島・群馬サッカーラグビー場 ザスパクサツ群馬 VS 駒澤大学
2018.5.27天皇杯1回戦駒澤大学戦にて
MF11岡庭が左足をタイミングよく振りぬくと、ボールはゴール右上に!!

敷島・群馬サッカーラグビー場 ザスパクサツ群馬 VS 駒澤大学
2018.5.27天皇杯1回戦駒澤大学戦にて
FW39大久保(左)、DF3川岸(中央)、FW9岡田(右)ら、駒澤大学ゴール前での激しい競り合い

敷島・群馬サッカーラグビー場 ザスパクサツ群馬 VS 駒澤大学
この日も暑い中で奮闘したベテランMF30松下裕樹




FW岡田翔平の負傷離脱で手詰まり感から絶望の3連敗

だが、そんな安定感もそんなに長くは続かなった。

特に3バックに変えてから、なぜか左サイドバックの起用が多い市川を3バックの中央に固定するが、それほど市川のカバーリング能力が高いわけではなく、よく中央を崩され、決定的なシュートを撃たれるも、どうにか今シーズンのリーグの中でも1、2位を争うキーパーとなった守護神GK21松原のスーパーセーブに助けられる場面も徐々に増えていき、また攻撃陣でも、1トップに入るFW28大島にムラッ気があり、点を取る時はFC東京23戦のようにハットトリックする時もあれば、全く機能せずにダラダラと前線でチンタラ走るだけという、点を獲る以外は何も魅力がない、特に守備に手を抜く傾向から、前線での運動量が減ってしまっていることに原因を感じたものだった。

そして、シーズン前半も終わろうとしていた6月中旬に入った中、それまでガツガツ相手に向かっていくタイプのFW岡田翔平が負傷離脱した中で、第14節の沼津戦から富山戦、長野戦まで悪夢の3連敗となる。

この岡田翔平の離脱は本当にその後のシーズン終了まで、ここで岡田さえいれば・・・と嘆くほど、本当に大きな戦力離脱となってしまった。


3連敗するようなチームが昇格できるわけが無い・・・

岡田は今季絶望、ジャンボ大久保は不発、期待された平繁はなぜか干されているといった、攻撃陣がどんどんいなくなる中での、とにかく点が獲れない攻撃陣の中での絶望の3連敗。

この時点でザスパは1回死んだようなものだった。


しかし、シーズン後半戦となる第19節の鹿児島戦、布監督はここでまた大きな変革をチームにもたらした。



敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 VS 長野パルセイロ
2018.5.6長野戦でのDF13久木田(左)とMF29星原(中央)、前橋出身、元前橋育英のMF6岩沼は今日も自慢の左足を武器にしていた



ザスパクサツ群馬 VS ベガルタ仙台 MF6小林竜樹
2018.6.6天皇杯2回戦ベガルタ仙台戦にて、アップするMF6小林竜樹

ザスパクサツ群馬 VS ベガルタ仙台
2018.6.6天皇杯2回戦ベガルタ仙台戦にて
仙台の半ばガチなメンバー相手に奮闘するMF11岡庭、MF15中村俊貴(としき)

ザスパクサツ群馬 VS ベガルタ仙台 FW18小牟田
2018.6.6天皇杯2回戦ベガルタ仙台戦にて
後半投入されたFW18小牟田




・・・2018シーズン−後半編−に続く・・・




(2018.12.10UP)


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