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ザスパクサツ群馬

平成30年11月18日(日)
J3リーグ2018シーズン第32節
ザスパクサツ群馬 VS ギラヴァンツ北九州(ホーム)
観戦記 1−0

横棒


3連勝しかなくなったザスパ

首位琉球に2−4と敗退し、勝利しかなかった天敵・鳥取とのホーム戦は、3度先制しながらも三度追いつかれるという劇的なドローに終わってしまった。

本当に痛い試合を落としたことになり、対して2位鹿児島は東京23相手に劇的な勝利を収めており、これにより勝ち点は再び3離れてしまい、沼津にまで抜かれてしまった。


残り3試合で勝ち点3差。

もはや3連勝して、あとは鹿児島と沼津の動向にゆだねるしかない。

特に勝ち点3離れた鹿児島が次々節の沼津との直接対決に勝って、2勝1敗以上の戦績になってしまえば、もうザスパが3連勝しても得失点差の7を覆さない限りは追い抜けない。



とにかくザスパは自分の試合に集中するしかない。
幸い、残り3戦は、いずれも10位以下の下位チームとの対戦となる。
相手は北九州、相模原、YS横浜と、前回対戦時には苦戦している相手ばかりであり、簡単な相手など1チームも無いが、しかし下位チーム相手にもはや守りから入っている場合ではないのは明白。


幸い、鳥取戦ではついに金城ジャスティンを左サイドから剥がし、右サイドに回した事で早速Jリーグ初ゴールという結果を出し、そして代わって左サイドに入った阿部巧は貴重なレフティーアタッカーとして存在感を見せ、さらに2列目に上げた風間もスーパーシュートを早速決めて、攻撃の風間を再度認識させた。


この蘇ったサイドアタッカーと風間を信じ、そしてその原動力となった竜樹の復帰も含め、残り3戦はこの3−1−4−2の本来のザスパの形にゆだねるしかない。

再度、3−4−3の守りから入るなんてことは、断じてあってはならない。

こういう状況になってしまった以上、勝利するだけでなく、得失点差7を覆すほど、残り3試合は常に3、4点獲っていく勢いが必須となった。


道は明確に用意された。

信じた道を残り3戦、突き進むのみ。

上等じゃないか。

やってやるしかない。






ベンチ入れ替えのザスパ

ザスパのスタメンは前節と同じ。

問題はベンチで、鈴木崇文と岡庭を外してサイドバックの長谷川とボランチの吉田直矢を入れているが、これでは攻撃の駒が少なすぎでは??と思うところ。
小牟田も前節からベンチ外れているし・・・



50山ア
7高橋駿太 6小林竜樹
5阿部巧      15金城ジャスティン
8風間 33碓井

40小柳 2舩津 13久木田

21松原


ベンチにはFW27大島、FW39大久保、MF14吉田直矢、MF30松下裕樹、DF4坪内、DF28長谷川巧、GK23パクスンリ。





ダヴィらを外す北九州

北九州はダヴィらかつてJリーグを席捲した強力なメンバーが揃うものの、それが結果に結びついておらず、最下位に沈む。

個人的に注目はベンチのDF川島將(のぶゆき)。
ロングスローも投げられ、対人も強く、非常にサイドバックとして魅力的な選手だっただけに、なぜ放出したのか、今でももったいなく思う戦力。


だが、この試合ではダヴィら外国人を外し、北九州のかつてのエース、FW11池元がスタメンを張る。
これは意外だった。


そしてDFラインに入るのは有薗!!!
有薗も随一のカバーリング能力を誇るDFであり、ゾノを放出したのもショックだったものだ。




16佐藤 9ダヴィ

10井上翔太     8安藤
18内藤 30村松

13浦田       15野口
4川上 2有薗

21高橋


ベンチには、FW25前田央樹、MF7茂 平、MF20花井、DF24川島將(のぶゆき)、GK27中山





アグレッシブに圧してくる北九州

試合の立ち上がり、予想に反し北九州がかなり押し込んでくる。

どうやら、ダヴィらを外し、池元らを入れた事で、前線から相当なプレスをかけ、ザスパの出鼻をくじいてくる。

なるほど、これが狙いか・・・
ちょっとこれは意外な展開にされてしまっている。

また、ザスパとしても残念なのは、押し込まれているからか、MF8風間がどうもシャドーの2列目ではなく、碓井とボランチに入っている様子。
明らかにポジションの位置が低い。

う〜ん、、、それではダメだろう・・・
この試合、3点以上取っていかなくては・・・
そのためには、前節のように風間をもっと前に上げて、前から点を獲りにいかなくてはいけないし、風間が中央に入らなければ、攻撃がサイドから一辺倒になってしまう。



北九州の攻撃をいったん受けたザスパはいよいよ反撃に出て、6分には左サイドを起点にFW7高橋駿太がミドルシュートを鋭く放っていき、これはGK高橋が抑える。


10分にもザスパ、左を起点にMF8風間が中央にスライドしながら低いミドルシュートを放つと、これがDFに当たってコース変わり、ゴール左隅ギリギリを捉えるも、GK高橋がファインセーブでこれをCKに逃す。


さらに12分、DFラインからの縦パス一本に抜け出したFW7高梁駿太が抜け出し、飛び出してきたGK高橋の背後を狙うループシュートを放つも、DF2有薗が頭でこれをブロック!!!
やるな・・・有薗・・・




互いのGKがファインセーブ

22分、北九州の左サイドのFKから、クリアボールを拾ったMF10井上が、ハーフボレーの形でのミドルシュートを後方から撃たれるも、これはGK松原がファインセーブ!!!!

あ、、、、、危なかった、、、、
今日も松原は本当によく守ってくれている。


それに対しザスパは24分、左サイドからMF5阿部巧のアーリークロスから、ニアでFW7高橋駿太がヘディングでファーに流すシュートを放つも、惜しくもバーの右。
やはり左サイドは阿部巧だ。
ジャスティンが左サイドをやっている頃からすると、左サイドの攻撃力が段違い。


27分、ペナルティ手前左でFW7高橋駿太がもらったFK、MF8風間が直接シュートを狙って良き、威力はあったものの、GK高橋が触って、はじいたボールはクロスバーを叩くも、惜しくもゴールならず・・・
良いシュートだったが、もう少しコースが良ければ、はじかれても入っていたところ。
本当に惜しかった。


試合の展開がマズく、スコアレスで折返し

その後は互いに守備が集中し、あまり決定機が無い展開に・・・

マズい・・・展開がマズい・・・

どちらもGKが冴えており、なんだか得点の匂いがしない・・・

ザスパの悪い癖というか、下位のチームが相手になると、どうも相手に合わせてしまうところがある。

0−0の間は最下位といえども、この試合はいける!!と北九州に思われてしまうし、勢いが付いてしまう。

こういった負け癖が付いている相手には、早めに先制を決めて意気消沈させれば、もっと複数得点を狙えるものだが・・・


こうして前半も終わりになる終了間際、左サイドから阿部巧や高橋駿太が繋いだパスから、ペナルティ左でFW50山アがダイレクトで倒れ込みながらのシュートを放つも、これがバーの右を直撃!!!

いや〜、惜しい!!!

そして誰もこれに詰められないか・・・

こうして前半はスコアレスで折返し・・・

いや〜厳しい展開だ。
マズい、非常にマズい。

はっきりいって、前半のスコアレスでの折り返しは完全に北九州ペースと言える。
最後の山アの前半終了間際という良い時間帯に決まっていれば、全く違った展開になるところだが・・・

果たして後半、この膠着状態を打破し、複数得点で勝利できるか。





後半、碓井痛恨の累積イエロー

後半開始2分、MF6竜樹が相手ボールを気迫でカットしたところからMF8風間が繋ぎ、中央からFW7高橋駿太がシュートを放つも、これがわずかにバーの左を逸れる。

う〜ん、これも惜しい!!!
なんとか早めに先制点を・・・


しかし、その後はなかなか決定機が訪れないまま10分、北九州のCKを跳ね返したところからカウンターとなり、FW7高橋駿太がボールをキープし、シュートと見せかけてのファーサイドへのスルーパスに、後方から猛追したMF33碓井とGK高橋がボールに迫ったところで、接触したところを碓井がファールをとられ、なんとこれにイエローカード提示??

おいおい、あり得ないって・・・
単なるイーブンでのボールの奪い合い、争奪戦なだけで、あれがキーパーチャージだというのか??

なんたるJ3クオリティーのジャッジ・・・

マズいよ、、、これで碓井、次の試合は累積で出られない・・・
この終盤にきて、代えの効かない選手を1試合使えないとは、本当に痛い。

13分、FW16佐藤に代えてMF7茂を投入した北九州に対し、ザスパは17分に選手交代。
FW27大島をFW50山アに代えて・・・と思ったら、MF6小林竜樹と交代???

なぜだ??前線への無理な縦パスにも、付いていけたのは高橋駿太とこの竜樹だけじゃないか???
なぜここで竜樹を下げて、動かない大島を入れるか・・・

これでは単純に前線の運動量が減るだけ。

というか、FW50山アを引っ張る意味も全くわからない。
前半間際の惜しいシュートはあったものの、後半は完全に消えている。



な・・・駿太を下げる??

案の定、そのまま試合は時間が流れていってしまい、時間の経過と共に、この試合得点が入らないのでは・・・といった焦りがどんどん大きくなっていく。

とにかく、ベンチに鈴木崇文がいないので、何も期待できない。

そんな中、後半も25分が過ぎてくると北九州が息を吹き返し、CKやFKなどを何度も掴み、ザスパゴールに襲い掛かる。

そして28分には左から右に振られ、MF8安藤の折返しにニアでFW11池元がヘディングで詰めるも、このシュートはわずかにバーの右を逸れる。

ダメだ・・・完全に北九州ペース・・・

話にならない・・・この試合、もし引き分けたら2位鹿児島とは勝ち点5差。
そうなると鹿児島が2試合のうち1引き分けでもしたら、もう追いつけないという事になってしまう。

どうすんだ・・・なんでこんなベンチ要員の揃え方なのか・・・

そんな中、32分にザスパは2人同時に最後の選手交代、FW7高橋駿太、FW50山アに代えて、FW39大久保とDF4坪内を投入。

な・・・なぜ駿太を下げる???
よりによって・・・
今、一番ザスパの中でゴールに近い男が駿太のはずでは???



大島久々に仕事をして先制点!!!

駿太を下げてはもはや何の希望も持てない・・・

目の前が絶望になるところだったが、DF4坪内をDFラインに入れた事で、機動力とフィジカルのあるDF40小柳を前線に上げ、ジャンボ大久保と共に完全にパワープレイに。

すると、その小柳が左サイドで起点となってボールを前に運び、大外左から追い抜いていったMF5阿部巧に渡すと、阿部巧のゴールライン際で深くえぐったところからのクロスに、ファーに入ったFW39大久保を囮に、ニアに残ったFW27大島が頭でファーに流し、これがゴール右へ!!!


GOOAAALLLLL!!!!


よく決めた大島!!!
嫌な流れに完全にいっていた中で、交代直後のこの流れをうまく生かしたゴールだった。

それにしても、ここ数試合、何の仕事も出来なかった大島だが、どうもジャンボ大久保とセットだと生きるようで、大久保にマークがいくところの裏をついたゴールが多い。

これは今後もこのセットでの後半の使われ方が定着か?


これでようやく決まった先制弾。

こうなったら贅沢は言っていられない。
とにかく、まずは勝ち点3が大事だ。




松原のミラクルセーブで守り切って勝ち点3

ようやくの先制で歓喜に沸くザスパ側に対し、北九州もまだ勝利をあきらめておらず、38分にはこぼれ球を拾ったMF10井上が右足アウト気味にかかった無回転の危険なシュートに対し、GK松原がミラクルセーブ!!!!

すげえ・・・あれを止めるか?松原!!!??


すると、このミラクルセーブに感化されたように40分、FW27大島が抜け出てのクロスはファーのMF5阿部巧に渡り、阿部巧のクロスにFW39大久保が競って落としたところに、後方からペナルティに入ってきたDF4坪内のシュートは惜しくもGK高橋が抑えるが、途中投入された坪内、この試合の重要性は十分理解しており、それがこの攻め上がり、そしてシュートといった、非常に気持ちのこもったプレーだった。


それにしても、DF40小柳の前線への投入はなかなか効果的。

あれだけフィジカルと機動力がある小柳が前線で相手にプレスをかけていくことは相当プレッシャーになっている。

このパワープレイは今後も有効だろう。


そしてロスタイム2分、北九州の最後の反撃で、二次、三次と攻撃を喰らい、最後はMF8安藤の左でのミドルシュートは、左のクロスバーを直撃!!!
危ない!!!
これも危なった。

しかし、ザスパも守ってばかりもいられない。
勝ち点3も大事だが、複数得点も獲らなければ。

だが、どんなに守っても、速攻で狙いにいける選手が誰も前線にいない・・・
やはり、駿太、竜樹と両方下げてはダメだ。

明らかに弊害だ。


こうしてタイムアップとなり、ザスパはどうにか次に望みをつなぐ勝ち点3を手に入れる事となった。




もっと前に、もっと得点を

後半30分までは、もう今シーズン終わったか・・・と半ば諦めるしかなかった。

だが、どうにか1点をもぎ取り、そして勝った事で、今シーズンはまだ終わらなかった。

しかし、これでも2位鹿児島との勝ち点は3離れたままで、残り2試合。

そして得失点差は8も離れている。

仮に、鹿児島が次の沼津との直接対決で0−1で負けて、ザスパが1−0で勝ったとしても、得失点差は6離れており、まだ2位になれない。

案の定、ここにきて得失点差のビハインドが重くのしかかる。


しかし、阿部巧がこれだけ左サイドで躍動し、駿太らがこれだけ惜しい決定機を作り出せる今、風間さえ2列目に上げて、もっと中央からの攻撃の起点と出来れば、もっと得点は獲れる。

残り2試合の相手は、シーズン序盤の元気はなく、下位に沈む藤枝、そしてYS横浜だ。

3点以上獲っての2連勝は十分可能と言える。


とにかく点をなるべく獲って勝つしかない。

次の藤枝戦、碓井が不在なのがとにかく痛いが、逆にここに鈴木崇文を入れて、風間と両方でゲームを組み立て、攻撃力を高めるくらいの積極的な策が欲しい。

この試合、決して望む展開、内容ではなかった。
こんな試合で良しとしていては、奇跡の逆転昇格などあり得ない。

ベンチ要員も含めた、もっと積極的な、本来のザスパのサッカーで昇格を掴みたい。






(18.11.18UP)

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