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ザスパクサツ群馬

平成30年9月21日(金)
J3リーグ2018シーズン第24節
ザスパクサツ群馬 VS グルージャ盛岡(ホーム)
観戦記 0−1

横棒


初の5連勝を目指し・・・残り10試合、勝つしかない試合は続く

クラブ史上3回目の4連勝中と好調に見えるザスパだが、状況としては未だ4位、昇格圏内の2位以内にいる1位琉球とは勝ち点7差、2位鹿児島とは6差と、まだまだ離れている。

そして残りは10試合。
鹿児島とは既に直接対決は無く、10月の鹿児島以外の琉球含む上位陣との直接対決までに、とにかく勝って勝ち点3を積み上げ、この勝ち点差を1つでも縮めるしかない。

クラブ史上初の5連勝はかかっているものの、もはやいくつ連勝したとかではなく、勝つしかない状況。

ガンバ23とのアウェイで0−4の大敗を喫し、左サイドにジャスティンや小柳が起用されたところから、チームは風間もボランチに下げた3−4−3での、まず守ってから速攻を主体に攻めるというスタイルが定着し、3試合連続のクリーンシートでの連勝という結果は得ているが、しかし、引き分けでは負けに等しい今の状況を考えると、本来は風間を1列上げた3−1−4−2での前からいく攻撃的姿勢も必要になるだろう。

このまま3−4−3の守りからの姿勢に固執しては、一歩間違うとチームの停滞に繋がりかねない。

ザスパには今の布スタイル全開の3−4−3の守りの戦いもあれば、3−1−4−2による、前からいける攻撃の戦いもあることだけは忘れずに、残り10試合、とにかく全勝を目指すしかない。

今後は1敗が命取りとなる。

1試合たりとも、落としていい試合など、前半に大きな借金をしてしまったザスパにはあり得ない。






全くメンバー不動のザスパ

ザスパはベンチメンバー含め、前節と同じ。
中4日となるので、アウェイ帰りの体力面がややポイントになるか。



27大島
6小林竜樹  7高橋駿太
15金城ジャスティン      29星原
33碓井 8風間

40小柳 2舩津 13久木田

21松原


ベンチにはFW50山ア、FW39大久保、MF17鈴木崇文、MF30松下裕樹、DF28長谷川、DF4坪内、GK23パクスンリ。





3−4−3に変えている盛岡

盛岡は、前回対戦時は4−4−2だったが、最近は3−4−3に変えている様子。

その右ワイドには、前橋育英出身のMF19白石が入る。

また、前回対戦時にDF陣をぶち抜かれ、悪夢の同点ゴールを決められたFW29藤沼にも注意したいし、1トップには元日本代表のドイツで活躍する宮市の弟が入り、こちらは背も高くスピードもあるという要注意FW。



18宮市
25谷口  13梅内
24鈴木達也      19白石
20江頭 39小谷

3福田 5稲森 2久保

32小泉


ベンチには、FW29藤沼、FW11今関、MF8菅本、DF16田中舜、GK22笠原









立ちあがりから徐々にエンジンを上げるザスパ

3−4−3同士のミラーゲームとなる中、互いにガッチリ組み合ったような展開で、なかなかゴール前までボールを運べないまま立ち上がりの時間は過ぎる。

ザスパはいつもの守備から入る中、時には小柳も鋭く攻めあがるなど速攻の形を作り7分には右サイドに流れたFW27大島からのグランダーのクロスに、ファーで竜樹が詰めるも、惜しくもあと一歩届かず。

相変わらずポゼッションはやや相手が上回るものの、速攻からのチャンスはザスパの方が多いという、まさに布サッカーの真骨頂。

それにしても・・・本当にこの戦法はFW7高橋駿太が前線にいないと成り立たないな・・・

そこに運動量豊富に付いていけるMF6竜樹がいるからこその、速攻主体の布ザスパ。

その後も12分のFKの際には風間のキックから何度もセカンドを拾い、とにかく盛岡ゴールに迫っていくザスパ。

やはり下位に沈む盛岡と、4連勝中のザスパの勢いの差がここに見られる。



なかなか得点入らず前半折り返し

一連のザスパの時間帯も過ぎると、雨脚が強まり、それと共に試合は再び膠着状態に。

そんな中でも、やはりゴール前に迫るのはザスパ。

25分、ペナルティ手前左でボールを受けたFW27大島がファーにショートクロスを上げると、これにダイレクトにシュートにいったFW7高橋駿太だが、相手のブロックにあい、惜しくもシュートは上へ。


26分、ようやく盛岡はチャンスらしいチャンスで、左寄りからのアーリークロスにFW25谷口がヘディングで詰めるも、その手前で一歩早く小柳がヘディングでクリア。


28分、速攻から右サイドを星原が攻め入り、ダイレクトパス交換から大島が右サイドからクロスを上げ、ゴール前で駿太がアクロバティックなダイレクトシュートを放つも、相手DFの壁に阻まれる。


それにしても、入りそうで入らない先制点・・・
優勢とはいえ、やはり決められる時に決めておきたい。


そうなると、やはり盛岡にもチャンスが生まれてくるもの、38分には右サイドからFW18宮内が身体を入れ替えてから快速を飛ばして突破し、最初のクロスはDF2舩津がさすがのブロックで食らいつくも、再度拾われたボールから左サイドに流され、これを受けたFW25谷口の右足で巻いていったシュートが危うくバーの右の外をやや逸れる。

やはり、とにかく先に点を入れないと・・・
どんな相手だろうと、点を決めないと勝てないし、足元をすくわれかねない。

44分にも、縦パスを入れたところを狙われ、カットされたところからFW18宮内にスルーパスを出されるも、間一髪鋭く前に出たGK松原が先に抑える。


こうして前半は終了しスコアレスで折返し。

布サッカーらしい手堅いサッカーといえばそれまでだが、やはり前からプレスをかけていくような激しいサッカーではなく、単なる速攻主体のサッカーになっているところは、このまま点が取れない時には前に出ていくしかない。





後半、藤沼のカウンターから先制される・・・

後半、最初のチャンスは盛岡、右サイドで粘られたところからニアにグランダーの折り返しを入れられ、ここに詰めたFW25谷口に反転させられてからのシュートは、GK松原が抑える。

さらに続く盛岡の攻撃、右サイドから上がっていったMF19白石のシュートがはじかれたところに、左サイドからMF24鈴木達也が詰めてのシュートは、至近距離でGK松原がかろうじて手に当ててのセーブでなんとかバーの外にはじき出すミラクルセーブを見せる。

・・・本当に松原じゃなければ止められないな、あれは・・・

この時間帯、思わぬ盛岡の時間帯となってしまい、続くCKでも、白石のキックからゴール前に押し込まれる。

セカンドも拾えなくなり、すっかりと前半と後半の優勢守勢が入れ替わってしまった形。

11分、最初の交代はおしていた方の盛岡、FW13梅内に代えてFW29藤沼を投入。

この藤沼に前回対戦では決められており、スピードのある藤沼がフレッシュな状態で後半に投入されるというのはいやらしい作戦だ。


そして19分、パスがカットされたところからFW29藤沼の速攻カウンターを許し、シュートされたところを一度はGK松原も止めるものの、このこぼれ球をFW宮市に詰められ、これがあっさりゴールに・・・


・・・・・・・・・・!!!!!!!・・・・・・・・・・


つ、、、ついに決められてしまったか・・・

ずっとクリーンシートで連勝してきたザスパにとって、本当に久々の失点が決められてしまう。


やはり、前半に決められなかったのが明らかに響いているし、いまいちあと一歩が攻撃に足りない。

恐れていたことが・・・下位チーム相手に取りこぼしか・・・と不吉な予感が頭をよぎる。



次々と交代策も・・・ジャンボかよ・・・

この失点を受けてザスパも1人目の交代、MF6小林竜樹に代えて、ベテランFW50山アを投入。

この直後に左サイドからFKを得て、風間のファーへのキックにDF40小柳がドンピシャのヘッドを放つも、惜しくもGK小泉の正面に収まる。


さあ、ここからだ。

相手が先制したからには、今度はザスパが出ていくしかない。
守りからでは昇格に向けた大きな原動力にはならない。
こういった試合で、いかに点を取りにいけるか、逆転できるか、それが試される時間帯が始まる。

冒頭にも述べているとおり、もはや勝ち点1ではダメなわけで、ここっから2点獲らないといけない。


27分、盛岡は2人目の交代、MF24鈴木竜也に代えて、MF8菅本が入る。


31分、ザスパは2枚目の交代、FW27大島に代えてMF17鈴木崇文を投入する。

崇文を投入とは、これまた珍しい采配の布監督。
まさに自分も、この状況を打開できるのは崇文しかいないと思っていただけに、これには期待したい。

おそらくシステム的には山アと駿太の2トップにして、碓井1アンカー、風間・崇文のシャドーでの3−1−4−2への組み換え。


しかし、前がかりになったザスパの裏を狙われ、35分には左サイドからの折り返しに、FW25谷口の左足でのシュートはバーの上を叩く危うい場面となる。

36分、時間が無くなってきたザスパは最後の交代、MF15金城ジャスティンに代えてFW39大久保を投入。


おいおい、ジャンボかよ・・・
勝っている場面での逃げ切り要員ならわかるが、この2点を取らないといけない場面で果たしてジャンボで役に立つのか・・・



最後の攻撃もあと一歩点が入らず・・・

39分、ザスパは大久保が得たFK、風間のキックから波状攻撃を仕掛け、ゴール右から舩津が詰めていった決定的なシュートは、惜しくもGK小泉に阻まれる!!!本当に惜しい!!!ほぼ入っていたシュートだった。


さらに41分、スルーパスから抜け出した山アの決定的なゴール前へのパスは、やや弱く相手にブロックされてしまう。

おいおいおいおい、時間が無いよ・・・

42分、右サイドから風間が中に少し切れ込んでのクロスに、大久保が抜け出してのヘディングシュートは、惜しくもバーの上。

ジャンボ大久保のまともなシュートは、本当に何試合ぶりだろうか・・・

もう、頼むからいい加減決めて欲しい。

このシュートで乗ったか、大久保に合わせられたクロスに大久保が見事に落とす場面も見られる。

44分、左サイドから押し込んだところから、崇文がゴール前に抜け出し、決定的なシュートはGK小泉にギリギリ止められる!!!???

さらに45分、右サイドから押し込んだザスパはマイナスの折返しに山アのシュートはやや力なく、GK小泉に収まる。


試合は4分のアディショナルタイムに入ったところで盛岡は最後の交代、FW25谷口に代えてFW11今関が投入される。



落としてはいけない試合を落とす・・・

こうして、最後まで攻め尽くすもどうしても1点が遠く、敢え無く敗戦・・・



やはり・・・

やはりこういう試合もあるのがサッカーだ。

どうしても点が入らない時もあるし、相手のシュートが入る時もある。

しかし、そこでどう跳ね返していくか、それでも点を獲っていくか、もっと早く3−1−4−2に切り替えても良かった。

この試合では久々にジャンボ大久保が仕事をしたようにも見えるが、やはり終盤のパワープレイ要員としても、ちょっと心もとない。


やっちまったか・・・

明らかに前半の押し込んだ時間帯からいっても、負ける試合ではなかったし、負ける相手では無かった。



この取りこぼしはでかい。


正直、もうこれで自力昇格の可能性は限りなく遠ざかった。

残り9試合、とにかく勝ち続けるしかないが、現実的なところでは再び4連勝して、1敗だけしたとして、また4連勝して締めるくらいが最低条件となる。

あとは正直他力本願。

琉球は鹿児島との直接対決に4−0と圧勝し、これで優勝昇格はグッと近づいたと言える。

そうなると、残り1枠を狙って争うしかない。

2位だった鹿児島は琉球との大敗のため、得失点差で沼津に抜かれ沼津が2位だが、沼津はJ2ライセンスを今期も逃したため、昇格の直接のライバルとは言えない。

10月の沼津との直接対決で勝つのはもちろんだが、とにかくこういった取りこぼしだけはもう絶対に出来ない。

そのためには、試合開始から風間を2列目に上げ、前からの圧力から高い位置でボールを奪い、良い速攻に繋げていくといった、圧倒した展開をする必要がある。


この敗戦の意味を、本当の危機意識を布監督はどう捉えたか。

その本気度が残り9試合で試される。



(18.9.21UP)

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