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ザスパクサツ群馬

平成30年9月8日(土)
J3リーグ2018シーズン第22節
ザスパクサツ群馬 VS セレッソ大阪U−23(アウェイ)
観戦記 2−0

横棒


上が負けない限り、守っている場合ではない・勝つしかない

中断明けのアウェイでのガンバ23に0−4の大敗を喫してから、FC東京23に2−1、そして再びガンバ23とのホーム戦で1−0と、終盤は守って逃げ切る形で連勝を収めているザスパ。

しかし、この2試合とも、もっと攻めて追加点を狙うべき状況なのに、早い段階から守勢に回ってしまうという、監督の采配が透けて見える、勝つには勝ったが、残念な気持ちも残る試合が続いている。

しかも前節のホーム戦のガンバ23は、後半早々に1人退場となり、そして終盤にはもう1人も退場となる、相手の若さを突いた形だったというのに、それでも9人相手に追加点を獲れず、そして決定機もそもそも作れないという体たらくは残念な限り。

上位2チームに入らないと昇格出来ないというのに、琉球、鹿児島、沼津と上位チームもなかなか負けてくれず、差が縮まらない。


とにかく、2位以内に追いつくまでは、勝つしかない。
引き分けの勝ち点1では全く足りない。

そして勝つためには、やはり得点を獲らないといけないし、未だに得失点差がマイナスという事実を重く受け止めるべきだ。。

獲れる時には得点を重ねていく積極的な姿勢を持たないといけない。




ベンチメンバー入れ替えのザスパ

ザスパはスタメンは変わらないが、ベンチメンバーを入れ替え。

ベテランのDF4坪内、FW39大久保、そしてシーズン開幕時はスタメンだったMF14吉田直矢がメンバーに復帰。

それにしても、ジャンボ大久保がベンチに復帰か・・・

それだけでも不安視されるところ。


また、前節から3−5−2ではなく3−4−3の2ボランチに代えている様子。




27大島
6小林竜樹  7高橋駿太
15金城ジャスティン      29星原
33碓井 8風間

40小柳 2舩津 13久木田

21松原


ベンチにはFW50山ア、FW39大久保、MF11岡庭、MF30松下裕樹、MF14吉田直矢、DF4坪内、GK23パクスンリ。





セレッソ大阪23

なんとフィンランドのヘルシンキで活躍し、セレッソに移籍していた前橋育英出身の田中亜土夢が、前節ではオーバーエイジ枠で出ていたが、やはり調整のための一時出場だった様子で、この試合では帯同なし。

そもそも、ベンチにもGK含めて4人しか入っていないが・・・

これもU-23チームゆえであり、こういったU-23が相手になるのJ3特有。



44ウェリング
28中島
36斧澤      31山根
39チャウワット 57喜田

29舩木          35沖野
52西尾 37森下

45茂木


ベンチには、FW51藤尾、MF53松本、MF30大山、DF35沖野、GK48林






互いにチャンスを作れない立ちあがり

立ち上がりは両チームとも静かな調子で、なかなか決定機が少ないが、9分、ザスパは縦パスをゴール前でMF6小林竜樹が落とし、後方からFW27大島のシュートは惜しくもわずかにバーの右に逸れるも、この日両チーム通じて最初の決定機を作り出す。

それにしても、竜樹は前節に続き、かなり調子が良い事を伺わせる。


しかし、その後は互いに低調な様子のまま時間は進み、ほとんど決定機、というか相手ゴール前にボールを送れない状況。


29分にようやくセレッソはゴール前にボールを送り出し、FW28中島のアクロバットなバイシクルシュートはバーの左。


そして34分にはこぼれ球を拾ったMF31山根のミドルシュートは小柳がブロックしてCKに。

この左CK、DF29舩木のキックからDF52西尾のヘディングシュートがドンピシャで放たれるも、バーのわずか左。

さらに36分、FW28中島がペナルティ内でこぼれ球を拾うと、2度切り返してからの技ありのループシュートはバーの上。


思うに、これだけザスパが攻められず、結局セレッソに押し込まれているのは、やはり守備的な2ボランチの3−4−3のシステムを敷いている影響が強いと思われる。

本来はセカンドストライカーとして開花しているMF8風間を2列目に上げた3−5−2こそがザスパ本来のサッカーだ。

前節はJ3最強の攻撃力を誇るガンバ23に対してリスペクトしたというのはわかるが、下位に低迷するセレッソ23相手に、ここまで守備的にいく必要があるのかと疑問視。



低調な流れの中、ワンチャンスを大島が決めて前半は1点リードで折返し!!

その後も受け身一方のザスパに対し、押し込むセレッソ23の展開が続き、特にCKなどセットプレーを多く与えてしまうものの、ゴール前ではDF陣が跳ね返すという展開。

う〜ん、守備が固いのは良いが、何度も言っているとおり、残留ではなく昇格を狙うチームとしては、守備よりも得点力にもっと重きを置かなくては・・・

2試合で3得点と、連続ゴール中の風間が3列目にいる場合ではないと思うが、これが布サッカーといえばそれまでだが、だったら布サッカーに対して疑問符を抱くしかなくなる。


そんな流れで前半ロスタイムに入ったところだった。

ザスパはMF8風間から右サイドに大きく展開したところから、ギリギリ追いついたMF29星原が折り返したグランダーのクロスに、ゴール前ニアでMF6小林竜樹が頭で落とし、これにFW27大島がギリギリのところでシュートに詰めて、これがゴール左ネットに、見事に決まる!!!


GOOAAALLLLL!!!!


15分間ほど、ずっと押し込まれる展開が続いたザスパだったが、その時間帯を耐え忍んだ形からの、逆襲の速攻から、大島が貴重な先制点を決めた形で1点リードで前半折り返しとなる。


う〜ん、本当に低調な前半だったが、それでもしっかり守って、ワンチャンスを決めてリードで前半を折り返す。

これが布サッカーの真骨頂ということか・・・

本来はもっとスペクタクルなサッカーを期待したいところだが、それでも一応結果に繋げている点では評価できる。

とにかく、今は勝ち点3しかない。
後半も追加点を狙いつつ、どうにか勝利を収めなければいけない。



セレッソは後半頭から積極的な交代策

後半、セレッソ23はDF35沖野に代えてMF23大山を頭から投入し、反撃の体制へ。

立ちあがり2分、サイドチェンジからそのMF23大山が右サイドを疾走し、鋭いクロスをゴール前に送ってくる。
これはなかなか厄介なサイドアタッカーが入ってきた。


12分、右サイドから星原のクロスから、ファーで拾ったMF15金城ジャスティンのシュートは惜しくもGKに阻まれ、そのこぼれ球を後方からMF33碓井が渾身のミドルシュートも、これまた惜しくも左のバーに阻まれる。

惜しい!!これが決まっていれば、ほぼこの試合を決定付ける追加点となったが・・・


18分、セレッソは2人目の交代、MF39チャウワットに代えて、FW51藤尾を投入。
これまた積極的な攻撃への意思表示を示す。

どうやらセレッソは、FW28中島をボランチに下げて藤尾とウェリングの2トップとする様子。

21分、ザスパは右サイドを起点にパスを回し、セレッソの隙を突いて縦パスを入れてFW7駿太が受けてファーに流し、MF15ジャスティンのシュートは惜しくもGKの手にわずかに当たったか、バーの上に。

この試合、ジャスティンの攻撃参加が目立っている感がある。
これまではまず守備から入っていったジャスティンだが、ようやくこの左ワイドのポジションに慣れて、攻撃参加する余裕が出来てきたか。



CKから大島の2ゴール目で追加点!!!

後半、この時間帯は完全にザスパの流れの中、CKを連続で掴み、24分、右CKに、MF8風間のキックからニアでそらしたところにファーでFW27大島がヘディングシュートをしっかりと押し込み、ゴール左に決まる!!!


GOOAAALLLLL!!!!


おおお!!!大島、今日2発目!!!
大島はここ最近消える試合が多かったが、この試合では数少ないチャンスをしっかり決め切り、貴重な2得点をチームにもたらした。

今のところ、やはり決定力としては、風間と共に大島が並ぶか・・・
ただ、そのせいか大島が試合の流れに乗れていない時も、布監督は大島を珍重しすぎるきらいがあるのが気がかりだが、とにかくこの試合では大島はしっかりと役目を果たしてくれた。


この追加失点を受けて、セレッソは早くも最後の交代、FW44ウェリングピアスに代えて、MF53松本を投入。

はっきりいって、ここまでセレッソ23が点を奪えなかったのは、このウェリングがあまり前線で機能していなかった事が要因だと思われる。


30分、ザスパは縦パスからFW7駿太が見事にセレッソDFラインの裏に抜け出し、フリーとなったところから決定的なマイナスの折り返しを入れ、これに詰めたFW27大島の足が届けばハットトリックだったが、惜しくもわずかに触れず。

それにしても、決定機でのチャンスの作り方で、ここ最近のザスパ攻撃陣は、どこかキレている感があるというか、精度がグンと増している。

特に駿太、大島あたりの、ここぞというところでの精度が冴えているのがストロングポイントとなっており、そこに竜樹が豊富な運動量で繋いでいくというところが、ここ最近のザスパの攻撃パターンの流れとなっている。

まー、岡田をはじめ、離脱者が続出している中、攻撃陣はよくやっている。



ザスパ、今シーズン初の3連勝!!!

34分、ザスパは1人目の交代、2得点でお役御免のFW27大島に代えて、FW50山アが投入される。

それにしても、後半、セレッソ23は良い所がほとんどない。

前回対戦時は、もっと攻撃なども鋭いものを感じていたが、前半半ばのセレッソ23の時間帯以外は、ザスパも余裕で対処している感があり、はっきりいって所詮はサテライトチームというか、チーム力がそこまで強くない印象。

前半、ゴール前で脅威だったFW28中島も3列目に下がり、ほとんどザスパゴール前にプレッシャーを掛けられていない。

守備も、ザスパはすいすいとクサビとなる縦パスが通りまくるし、セレッソの守備がゆるいとしか言いようがない。

シーズン開幕時こそ、首位を走っていたセレッソ23だが、ここ最近はやはり下位に低迷するだけのサテライトチームという印象。

つまり言いたいのは、ザスパが強いというより、セレッソ23がゆるい事での、2−0と言えるということ。


44分、ザスパは2人目の交代、MF6小林竜樹に代えて、MF14吉田直矢が久々に登場する。

そしてロスタイムに入り1分、最後の交代、FW7駿太に代えて、FW39大久保が投入される。

その大久保、投入直後にミドルシュートを狙い、これが意外な伸びをみせてGK45茂木がどうにかキャッチ。

大久保のまともなシュートを、今シーズンはじめて観た感がある。


こうして、セレッソ23は結局何も出来ないまま試合終了。

ザスパは3試合連続のクリーンシートで、今シーズン初の3連勝でU−23チームとの連戦を締めくくる事となった。



もっと大量得点も狙えた

試合中に書いたが、果たして守備的な3−4−3が本当に正解なのかは、未だに不可解だが、結果的には3連勝という勝ち切っている事は大きい。


だが、この試合はハッキリ言って相手が弱かった事は確か。
セレッソ23はチーム力的に、未成熟な部分が散見された。

本来なら、こういった相手にはもっと畳みかけて、大量得点を決める事もできたはずであり、わずか2得点という結果に満足していいのか、という疑問符も残る。

ザスパは3連勝を飾ったが、上位2チームの琉球、鹿児島もザスパと同じく3連勝となり、その差は未だに縮まない。

だが、ザスパは今季最高の4位に順位を上げ、いよいよ昇格争いに正式に加わってきた感もある。

こうなったら我慢比べ。
上位陣が負けるまで、とにかく勝ち続けるしかない。
逆に上位陣が勝っている間は、この勝ち点6差以上に離されるわけにはいかない。


守備的にいく時間帯は確かに必要だろうが、もっと押し込んで点を獲り切る時間帯を増やす戦略も必要だと改めて感じた試合となった。






(18.9.8UP)

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