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ザスパクサツ群馬

平成30年7月15日(日)
J3リーグ2018シーズン第18節
ザスパクサツ群馬 VS 長野パルセイロ(ホーム)
観戦記 0−1

横棒


最悪の連敗から一時休止後、立て直しなるか?

4月中旬から3バックに変更し、戦術ジャンボに見切りを付け、一気に好調となったザスパだったが、Wエースの一角・岡田翔平が左前十字断裂という重傷を負ってしまい今季絶望など、ここにきて攻撃陣に怪我人が続出し、前節はベンチに攻撃的なカンフル剤となるFWが1人も入らないという異常状態による明らかな駒不足で、結局点を奪えず富山に敗れ、最悪の今季初連敗を喫してしまった。

こうなれば、右サイドの星原か、左サイドの岩田の攻撃力を活かし、シャドーに上げ、代わりのサイドには中村俊貴らを試す価値は十分にあろうかと思うし、いい加減センターバックのところでも、いつまで本職ではない市川を3バックの中央に置き続けるのか、それよりは左サイドに阿部巧を上げ、左ストッパーに市川を置くべきではと強く思う。

自分なら、前節の後半に見違えるような切れを魅せた岩田がより活きる右サイドに回し、星原をシャドーに上げ、左サイドに阿部巧を上げ、左ストッパーに市川、中央に坪内か川岸・・・これでいいじゃないか。

また、あまりに後半投入の駒不足だったが、やはり高橋駿太は後半投入のジョーカーに取っておいてもらわないと、後半にかけての希望が何も持てない。
スタメンからプレスに疲弊させるのは、あまりにもったいない。


とにかく、これ以上連敗は絶対に許されないし、前節の連敗が、新たなチームの変革のきっかけと出来なければ、前節の悔しさが無駄になってしまう。


布監督ならわかってくれると思うが・・・
自分は布さんを信じたい。


そんな上記のとおりのプレビューを1週間前に書いたが、なんとその後、中国地方を襲った台風に刺激された梅雨前線による集中豪雨により、各地で甚大な被害となり、鳥取にもその余波は移って試合中止、延期となった。

ガンバ大阪23に続く中断となり、これでザスパは負け−中断−負け−中断と、結局この1ヵ月ずっと連敗中のような状況となっている。

しかし、この1ヶ月間で十分に連敗の反省点は挙げられたはず。

この期間に立て直しをせずに、いつする。
何か、目に見える変革を強く期待するし、要望したい。




小牟田スタメン起用のザスパ

やはり手を加えてきた布監督。
1トップにはこれまでベンチにもほとんど入らなかった小牟田がいきなり起用。
おそらく、小牟田というよりも、小牟田を1トップに置く代わりに、大島がシャドーで自由に動けるようになるのを狙った策ではと考えられる。

守備陣にはキャプテン舩津を中央に置く起用で、守備陣の引き締めを狙う。

残念なのは、前節最も切れていた岩田が怪我で戦線を離脱したこと。
これ以上、攻撃の駒が減るのか・・・

そして、どうやら相手のシステムに合わせて4−4−2でスタートした感がある。

だが、試合の経過と共に、いつも間にか3−4−3に戻った様子があり、要は阿部巧がサイドに張るのか、中央に絞るのかの差かな、という程度。




18小牟田
27大島
7高橋駿太     6小林竜樹
14吉田直矢 8風間

5阿部巧         29星原
2舩津 13久木田

21松原


ベンチにはFW39大久保、MF11岡庭、MF17鈴木駿太、MF30松下裕樹、DF4坪内、DF16市川、GK23パクスンリ。





富山に激勝の長野

前半戦2試合が中止・延期になり、2試合早く後半戦に折り返しの恰好となるため、いよいよ今季2度目の対戦となってくる長野。

その長野は、なんと2週間前にザスパが惜敗した相手・富山に5−0と激勝している。
あんな負けるべき試合ではなかった事を証明するためにも、その長野相手にザスパは今度は勝ち返さないといけない。

その長野といえば、もはや長野のレジェンドと化しているFW宇野沢や、そしてボランチには前橋市出身、前橋育英出身のレフティー岩沼がいる。

岩沼・・・なんでザスパは結局のところ、このレフティーを獲得することが出来なかったのか・・・
長年懸念とされているボランチの補強に、これだけうってつけの選手はいないだろうに・・・





28松村 10宇野沢

23堂安憂     22國領
14東 6岩沼

2松原         19三上
5寺岡 3大島

21小澤


ベンチには、FW30萬代、FW13勝又、FW7佐藤悠希、MF8河合秀人、DF4内野、DF15西口、GK1田中




セットプレー中心に狙ってくる長野

立ちあがりから押し込むのはホームザスパ。

3分、左サイド駿太からのクロスに、FW27大島が落としたところをMF6竜樹がダイレクトにシュートを狙っていくも、惜しくもバーの左だが、シュートを狙っていく姿勢は素晴らしい。


対する長野はセットプレーを中心に狙ってきて、特に左サイドからのDF2松原のロングスローはゴール前中央も超えてくる伸びを見せる。


15分には長野に中央から押し込まれるも、後ろからしっかりと付いていった竜樹がしっかりカバーに入り、攻撃だけでなく守備でも存在感を見せる竜樹。

さらに23分にはMF6岩沼が高精度な左足からのボールをCKなどで蹴りこんでくる。




岩沼のCKから先制を浴びて前半折り返し

30分、左サイドから抜け出したFW27大島がゴールライン際から入れた低いクロスに、FW18小牟田が詰めにいくも、惜しくもやや右に逸れる。

32分には駿太の左サイドからの折り返しから、ペナルティ手前で竜樹がシュートをダイレクトに放ち、バーの左上に逸れる。


37分にも左サイド深くまで攻め入ったFW27大島が切り返したからのクロスに、ニアでFW18小牟田が頭で合わせるも、これも惜しくもバーのやや右上を超える。


う〜ん、本当に惜しい。
そして後になって思えば、やはりこの2回の小牟田の決定機は決めておかないといけないんだな〜としみじみ痛恨の思いを抱く事となる。


その小牟田の惜しいシュートの直後の39分、長野の右CKの場面。

MF6岩沼がグランダーの速いクロスを入れていき、なんとザスパDF陣、これには誰も触れずにMF23堂安に狙いすまされてシュートされ、ゴール左に決まってしまう。


・・・・・・・・!!!!???・・・・・・・・


な、、、なんで誰もマークできなかった???

その前のCKで、岩沼のキックのイメージが色濃く残っていたのだろうが、あまりにもゴール前に全員の意識が固まってしまい、そのほんの少し前の、当然ケアしなければいけないはずのペナルティスポット付近のエリアがすっぽりと抜けていた。


やはり、先ほどまでの小牟田のチャンスが逸してしまった事による、一瞬の集中力の欠如を突かれてしまった失点。


あれだけ攻めて、チャンスも作れていたというのに、相手のファーストシュートがそのまま入ってしまうという、なんともお粗末な、流れの悪さを象徴する失点となってしまった。

こうしてまさかの失点により1点ビハインドで前半折り返しとなる。


注目された1トップで起用の小牟田については、まあまあ前線の起点にはなっていた感じで、やはり大島がこれまで以上にスペースはあるように見えたが、しかりまだまだその大島に前線の動き出しが少なく見えた。

なぜもっと小牟田とポジションを入れ替えて、左から右前にクロスの動きで受けにいくようなプレーが無いのか、今日のスタメンとベンチ要員の揃え方からすれば、前半勝負だったはずのザスパが、結局無得点で前半の折り返しとなってしまう事があまりに残念。




後半、崇文投入でリズム変わる

後半、おそらく3−4−3に戻してきた感のあるザスパは、前半よりも右サイドの星原がより多く攻撃に参加するようになる。

だが、相変わらず無駄な横パス、バックパスが多く、その後は決まって精度の合わないクロスが相手に収まるという、消極的な攻撃が目立つ。


これは早めに崇文でも入れて、リズムを変えるしかないのでは・・・と思っていた矢先の11分、本当にザスパは1人目の交代で、MF14吉田直矢に代えてMF17鈴木崇文を投入。

それに対し長野は、タイミングを合わせるように1人目の交代、FW10宇野沢に代えて、FW30萬代を投入。

正直、この萬代の交代は意味が分からない。
なぜ勝っていて、リズムもそんなに悪くない中で、わざわざ萬代を入れるのか・・・セットプレー時の高さ要員としか思えない。


この崇文投入により、これまでの消極的だったバックパス多用のパス回しではなく、さっそくワンツーを使って中央から崩していくプレーが出るなど、崇文投入によりハッキリと流れが変わった事を感じる。




まさかのジャンボ大久保早めの投入で試合終了

そんないい流れになってきた、感じてきた矢先だった。

16分、布監督、早くも2人目の交代で、なんとMF6竜樹に代えて、FW39ジャンボ大久保を投入。


は????もうジャンボ投入????
いや、無理だって!!!
ジャンボが30分もつわけない!!!!

思わずスタンドで絶叫する自分。


これで前線は大久保の1トップに、小牟田、大島と高さのある3トップとするが、案の定、この選択は失敗以外の何物ではなかったと感じる事となる。


25分、MF17崇文の絶妙な前線への動きで中央を崩していくパスを受け、風間にスイッチして風間が入れていったゴール前のパスに大久保が受けて、横の大島に預けようとするも、合わず・・・
なんで大久保、そこを自分でどうにかしようと思わない???
横に渡している時点でノーチャンスになってるのがわからないのか??



最後のカードはDF市川・・・

そして27分、ザスパは最後の交代カード、MF7高橋駿太に代えてDF16市川を投入。

市川はそのまま左ワイドに入る形。

・・・

ホント、なぜこのどうしても1点を取らなければいけない場面で市川を投入しなければいけないのか・・・

あまりに攻撃の駒が少なすぎ、つい前節まで3バックの中央をやっていた市川を、今更になってその左足のクロスの精度を頼って左ワイドに入れなければいけない意味は・・・

やはりスタメンとベンチ要員の揃え方からして負けている。

だったら、なぜ高橋駿太をベンチにとっておけないのか。
何度も言うが、最近右ワイドのポジションでは持ち味が生きていない星原をシャドーに上げて、その右ワイドには中村俊貴などを使えないのか??


この最後の交代は本当にガッカリさせられるものだった。





孤軍奮闘の鈴木崇文

32分、長野のゴール前で大久保と競ったGK小澤がどうもジャンプの場面で足を攣らせてしまったらしく、急遽GK交代となる珍事。


このGK交代直後のCKはかなり重要かと思われたが、そこがあっさりと替わって入ったGK田中に収まる。


さらに36分、右サイドからMF17崇文のクロスに、ニアでFW27大島の決定的なヘッドは、GK田中がかろうじて手に当てて、ゴールラインに出すビッグセーブを見せる。


・・・本当にこの試合、ゴールが決まる予感が全くしてこない・・・

だが、崇文の、この後半で数々見せた攻撃のスイッチを入れるプレーは見事だった。
やはり今のザスパに絶対に必要な男は崇文だ。

次の試合、必ずこの崇文をスタメンで使くべきだし、なんなら風間に代えて崇文の起用でもいい。
とにかく攻撃のリズムを変えるのに崇文以上の男はいない。


41分、長野はFW28松村に代えて、DF4内野を投入する、ハッキリとした明確な守備固めで1点リードを守りにいく。




守備固めの長野に屈服し、今シーズンの終了を告げる3連敗・・・

守備固めに入った長野に対し、いよいよ手詰まり感が募るザスパ。

やはりジャンボ大久保を入れた前線はいよいよプレーが停滞し、そこにロングボールを入れても、相手も対処しやすいだけ。


前線でボール回しに終始するザスパは、大久保、小牟田もそのパス回しに参加し、そしていよいよゴール前にボールを入れる場面で、肝心の2人はゴール前から離れていて・・・

おいおい、FW陣はまずは得点を獲る事が目的なのでは??

そんな、いつまでも相手守備陣の目の前でプレーしていては、いつまでたってもゴールなんて奪えるわけがないじゃないか???


アディショナルタイムは相手GK交代の時間帯があったため、6分与えられるも、とても6分間でゴールが奪えるとは思えない・・・



・・・こうして、なんとシュート数1本の相手に対し、0−1で負けるという、前代未聞の情けなく、くだらない敗戦となったザスパ。


これで後半戦に入ったというのに、5勝4分6敗の負け越し・・・
昇格ラインの琉球とは勝ち点11点差・・・

ダメだ・・

終わった・・・

浮上のきっかけが何も掴めてない・・・

これだけ点が奪えず、3連敗するチームに昇格を語るなんて、あまりにおこがましい。

もう本当に今シーズンの昇格を狙った戦いが終わりを告げる3連敗となってしまった。



危機感が感じられない

とにかく深刻なのは攻撃、得点力の無さ。
この試合のポイントは、小牟田を1トップに置く事で、ハットトリック以来、マークが厳しく、ほとんどスペースが与えられなくなった大島をもっとシャドーの位置で自由に動かして、その得点力を引き出すはずだったが、しかしその大島も小牟田らと一緒に右に左に動くだけで、斜めにクロスで走っていく動き、努力が全く感じられない。

あれだけ小牟田が右のクロスに対して左に流れ、ファーでheadingを受けようとしているのだから、そこに敵の守備が集中したところで、大島が左から右に斜めに動いてニアでボールを受ければ、相当にチャンスになるはずだが、なぜそういった場面がほとんど見られないのか?


その大島の分だけ、竜樹が走り回ってどうにかボールを引き出そうとしているが、やはり1人の動きだけは限界がある。
こういった点でも、岡田翔平の長期離脱の影響が色濃く残る。


その、前線の動きの少なさが問題というのに、竜樹まで下げてジャンボを早めに投入してしまい、前線に全く動きが消えてしまった。

昇格を狙うチームならば、パワープレイではなく、圧倒的な波状攻撃で相手をねじふせ、そして得点してしまう力強さが必要だ。


ましてや、今日の長野のような、たったシュート1本の相手に負けてしまうような、なぜ負けるのか、なぜ勝ちきれないのかわからない、もったいない試合があまりに多い。


正直、今年の戦力ならば、本来は1年で復帰していいだろう。

ここまで一通りの相手と戦ってきた感想だ。
たまに調子が上向きのチームとの対戦は、確かに勝つのが難しい試合もあり、その試合はしっかりと引き分けをとってきたこともあるザスパだが、勝ち点3を獲れるはずの取りこぼしをしなければ、きちんと昇格争いに加わっている事は可能だったはずだ。


とにかく、なぜあんなに怖がって横パス、バックパスを出してしまうのか?

そしてそんなパスを引き出せない前線の動きの無さはなんなのか?

もう、助成金がもらえるのは今年が最後であり、来年もJ3にいることになると、1億円規模で収入が激減する中、選手雇用としてはガラッと変える他なく、松下、坪内らのベテランは解雇するほかなく、その他半分はアマチュア契約にせざるを得ない、悲惨な状況へと突入してしまう。


とにかく危機感が感じられない。

そんな、もう来年は無いという危機感が選手にあれば、もっとガムシャラに点を獲りにいくんじゃないだろうか?

あれほど安易に横パス、バックパスなど出来るだろうか?

世界のトッププレーヤー達が、あれだけワールドカップの場で、祖国の誇りを胸に、攻守に渡ってあれだけ走って、あれだけガムシャラにゴールを目指しているのに、なぜ明日サッカーを続けられるかわからない選手たちがが、それを出来ないのか?

本当にこのまま終わってしまっていいのか?


綺麗なゴールをいつまで狙うというのか。

もっと、本当にゴールを奪ってやるんだという、気概を感じるサッカーに、今すぐに変えられなければ、もうザスパの明日などないし、そんなプレーの出来ない選手を起用するべきではない。

布監督は、とにかく戦って、ゴールを渇望するチームをすぐに作らなければいけないし、今のままの布陣、選手起用ではとても駄目だ。

もっと大胆に、ガラッと変えなければいけない。






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