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ザスパクサツ群馬

平成30年4月15日(日)
J3リーグ2018シーズン第7節
ザスパクサツ群馬 VS 藤枝MYFC(ホーム)
観戦記 2−1

横棒


ジャンボが戦犯のザスパ

前節でハッキリした。

ここまで1勝1分3敗と、早くも優勝の目が無くなったと言える絶望的なザスパのこれまでの戦犯は、ハッキリ言ってジャンボ大久保をあまりにも攻撃の軸に据え過ぎている事だ。

38歳を迎えるジャンボの愚鈍な動きは前線に停滞を生み、全くチームの攻撃に拍車がかからない。

確かにジャンボの異名の通り、空中戦では確か強さを見せるものの、それしかない中では相手も挟み込んでマークして守りやすくなるのみ。

おそらく、これほどまでにジャンボの起用にこだわるのは、やはりその高さ、強さがセットプレー時には攻守ともに絶大な存在感をみせるからなのだろうが、しかしそれだけのために、これほどまでにチームを死なせていいものだろうか。

現に、ジャンボがいなかった琉球戦の前半や、前節の後半といった、平繁や岡田、大島らが主役となった前線はどんどん前線のスペースに飛び込んでいき、相手を圧倒する時間を作りだした。


ジャンボの使い方としては今のところ、そういったスピードと運動量重視の攻撃がダレた後半最後の20分くらいのところで、一気にパワープレイで押すときに使うのが効果的だろう。


頼むから、もうジャンボのスタメンは見たくない。

もし、これでもまだジャンボ大久保の名がスタメンに連なるようなら・・・もはや布監督を、無茶な事にこだわって現実も見ず、そしてブレない、やり続けると言い続けてチームをズタズタにした、森下2世の汚名で呼ぶしかない。

そして、あの市船黄金期を創り出した布監督を、そんな汚名で呼びたくはない。

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 勝利の女神motto広め隊
勝利の女神motto広め隊も頑張ってます!!




ベテランを外しメンバー一新し、そして3−4−3!!のザスパ

やはり布監督は森下二世ではなかった。
いい加減、結果を出ないベテラン主体のスタメンから一新し、ジャンボ大久保はもちろんのこと、まさかの松下や坪内らも外す徹底ぶり。

しかし、DF陣にはなぜかこれまでサイドバックで起用されてきた選手が3人並ぶが・・・?

どんな布陣にするのかと思いきや、どうやら3バック!!??

なんとメンバーだけでなく、布陣も変えてくるとは・・・
思い切ったこの変革が吉と出るか凶と出るか。


27大島
6小林竜樹 9岡田翔平
20岩田        29星原
14吉田真矢 8風間

2舩津 16市川 13久木田

21松原


ベンチにはFW39大久保、MF7高橋駿太、MF30松下裕樹、MF11岡庭、DF5阿部巧、DF4坪内、GK1常澤聡。




3−4−3の藤枝

藤枝は3−4−3。
さすがに知らないメンバーが並ぶもの、かなり攻撃的な布陣と聞く。

29渡辺亮太
8岩渕  19越智
24光永       23小牧
7水野 15養父

17阿渡 4秋山 33キム

30杉本


ベンチには、FW28遠藤純輝、MF10大迫希、MF13大竹、MF14垣根、DF22齋藤、DF3西村、GK1川田




風下でのキックオフも主導権握るザスパ

スタートはピッチ代わり強烈な風下でのキックオフとなったザスパ。

しかしジャンボではなく大島、岡田のFW陣としたザスパは、竜樹らも合わせて全員が流動的にポジションを動き回るため、相手も的を絞れず、どんどんボールが前に出ていく攻撃で主導権を掴み、6分には早々に最初のCKを得て、風間のキックをファーで拾った竜樹がシュートを放つと、岡田がヒールでゴールを狙うという惜しいシーンを作る。


18分のカウンターの場面では、竜樹がボールを運び、左の岩田に預けたところがカットされるも、さらに後ろからDF2舩津が上がり、ショートクロスをゴール前に上げていく。

これはGKにブロックされるも、、、そうだ、これだ、この3バックも上がる、これが現代版の3バックだ。
昨年の森下サッカーの3バックは、ただ単にセンターバックを3人並べただけだったが、このサイドバックも出来る攻撃力を持った選手が3バックを形成することで、チームが非常に流動的になる。


そんなザスパのまさかの3バックシステムに翻弄されてか、追い風のはずの藤枝はほとんど攻撃が繋がらず、ザスパは風下ながら終始主導権を握ったまま試合を進める。

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 FW27大島
スタメンで起用され躍動するFW27大島




風の影響もあってCKから先制される!!

だが、試合も進み30分近くになると、ザスパのシステムにようやく慣れてきた藤枝が風上を活かして押し込む時間帯を作ってきて、FKやCKでザスパゴールに迫る。

すると31分、右CKにMF24光永のキックからゴール前で190cmの長身FW渡辺亮太がドンピシャで頭で合わせ、ゴールに決められてしまう。


・・・・・・・・・!!!!?????・・・・・・・・

なんと、これだけ主導権を握りながらも先制されてしまうとは・・・

これがやはり強風の影響か・・・

非常に残念な失点となってしまったが、しかしやっているサッカーは決して間違っていない。
守備陣も全く崩されているわけではない。

これまでのザスパとは違うところを証明するには、やはりここから逆転を目指すのみだ。


その後はザスパとしても、GK松原が蹴っても蹴っても推し戻される中、なかなか藤枝ゴールには近づけず、逆に43分には風を味方にした勢いで攻め込んだ藤枝、FW8岩渕のショートクロスにゴール左でFW29渡辺がドンピシャでのダイビングヘッドを放つも、これはGK松原がしっかり反応してファインセーブ。

この190cmの長身FW渡辺はこれまた厄介な選手だ。
長身という事だけでなく、ゴールに迫る迫力的にも存在感があり、そして現にゴールも決めるし、こういう風にゴールを常に狙うという、J3にいるには惜しい選手と言える。
そのうちJ2チームに引っ張られる事だろう。

給料が違うはずだが、うちのジャンボ大久保とまるで違う・・・
というか、こういったプレーをジャンボには期待していたが、単に愚鈍なだけのタワー型とは・・・


こうして前半は終了。
風の影響が色濃かったものの、1失点は非常に残念な展開。
だが、風下でも前半の半分以上は主導権を握れた攻撃陣を信じて、風上に立つ後半の巻き返しに期待がかかる。

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 MF14吉田
大黒柱・松下裕樹に代わりスタメン抜擢のMF14吉田




風上で圧倒的に攻め込む後半のザスパ

後半、風上に立ったザスパは、前半に見せた気持ちいいほど前に前に、相手のDF陣の中央裏をどんどん狙ってくる攻撃が復活し、立ち上がり早々から大島や岡田らが藤枝ゴールを鋭く狙う。

どんなに藤枝が守ろうとも、全くボールが前に飛ばず、ザスパが圧倒的にセカンドを支配し2次、3次攻撃へと繋げる。
3バックの中央のDF16市川もこのセカンドを拾いにどんどん前に出ていき、やはりこういった分厚い攻撃こそが本当の3−4−3。

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 DF16市川
3バックの中央に入りながら、積極的に攻撃に参加したDF16市川


8分には左サイドから竜樹が拾って起点となったところから、逆サイドのMF29星原に出し、星原のクロスは風に乗ってあわやファーのゴールに吸い込まれそうになる。
やはり風の影響は非常に大きい。


対する防戦一方の藤枝は、ザスパの前がかりになっている裏を狙う攻撃で、13分、左サイドから速攻で攻めあがったMF24光永が低く鋭いクロスをゴール前に入れていく。
とにかく、さすがに追加点を先に決められるとつらい。
早い時間帯に同点に追いつく必要がある。


15分、ザスパはカウンターのチャンスでMF8風間からうまく中央に空いたFW9岡田にパスを渡すと、岡田は単身ドリブルからのシュートが惜しくもバーの左下。


17分、ザスパは右CKの場面で選手交代、MF14吉田とMF6小林竜樹に代えて、MF30松下裕樹とMF7高橋駿太を投入。




残り時間迫り、ついにジャンボ投入

23分、クサビのパスを受けに走りこんだFW9岡田が倒され、ペナルティ手前中央の絶好の位置でのFKとなる。
このキックはMF8風間が右足で巻いていくが、ややコースが甘くGKがはじき出す。

これだけ攻め込んでも、なかなか1点が遠いザスパ、さすがに後半25分も過ぎてくると観ているこちらも焦りが出てくる。

これだけ攻める良いサッカーをしようとも、結局相手のCKから1点で負けてしまうのか・・・
どうしても昨年から負け癖が見ているこちらにも付いてしまっている。


29分、藤枝は最初の交代、MF15養父に代えてMF14垣根を投入。

そしてザスパも最後の選手交代、FW9岡田に代えてFW39ジャンボ大久保を投入する。

いつもこの時間帯まで引っ張ると全く姿を消すジャンボも、逆にパワープレイ要員としての迫力を示せるか。


なおも攻め続けるザスパに対し、藤枝もいよいよ逃げ切りを図り、MF23小牧に代えてDF22齋藤を投入。


38分、さらに藤枝は最後の交代、FW19越智に代えてMF10大迫希を投入。

その直後、藤枝に右サイド深くまで攻め込まれ、こぼれたところを後ろからMF7水野のシュートは枠を左上に逸れてくれて助かり、さらに続く39分にも右寄りからFW8岩渕に攻められ、そこから途中投入のDF22齋藤にゴール直近からシュートを撃たれるも、これはGK松原がスーパーセーブで食い止める!!!

もう時間も無い中、とにかく相手の追加点より先にゴールが欲しい。



駿太のゴールで同点に!!!

すると40分、左サイドからDF16市川のパスを受けたMF20岩田の切り返してからの右足でのクロスに、逆サイドでMF29星原が頭で折り返すと、ニアのFW39ジャンボ大久保をおとりに、その後ろでMF7高橋駿太が頭で詰めて、見事にゴールへ!!!


GOOAAALLLLL!!!!


よく決めた駿太!!!!
今シーズン、これまでのザスパなら、残り5分を切ったらもう終わりだったが、今日はやはり一味も二味も違ったようだ。
風上で攻め続け、そしてついにはジャンボ大久保も投入したところで、いい加減藤枝の守備陣の疲労を誘い、そしてついに風穴を開けた。



そして風間の決勝ゴール!!!

残りロスタイムを入れても5分となってきたところで、風上の勢いもあるザスパは一気に攻勢を強め、44分、左CKからMF8風間が入れていったボールが跳ね返されると、さらに風間がこれを拾い、マークについてきた相手を切り返してかわすと、右足で入れていって巻いていったシュート(本人はクロスだったとのこと)が、角度が無いながらもゴール右上に吸い込まれる!!!


GOOAAALLLLL!!!!


よく決めた風間!!!
その角度の無いところから、風も計算してよくぞ決めてくれたものだ・・・!!!!

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 MF8風間
逆転ゴールを決めたMF8風間


この試合、これまでのザスパの流れではそれでも負けてしまうところを、布監督のメンバーチェンジ、そしてフォーメーションのチェンジは、サッカーの神様をついに振り向かせた。


まさかの逆転弾を喰らった藤枝は残り3分のロスタイムで攻め立てるものの、やはりこの強風の向かい風の中、そうは攻撃を継続できずに、ザスパもそこはしのぎきる。


こうしてザスパは見事な逆転劇で2−1の勝利を手にし、ようやく今季2勝目で、2勝1分3敗となった。





改革によりようやくスタート地点に

やはり、勝因はとにかくジャンボ大久保の使い方だろう。

スタメンを大島、岡田のスピードと前への推進力で圧していき、そして相手も疲弊してきた中でのジャンボの圧力を加える事で、相手の守備陣には決定的なダメージを与える事ができる。

さらに、この試合で言うと途中投入された高橋駿太の、常に前へ向いていくプレーの姿勢も素晴らしく、その姿勢が同点ゴールを産んだ。

ようやくスタート地点に立った感があり、前半のあのザスパペースの中で、もっとダイレクトプレーや横パス、バックパスを出さずに、どんどん前を狙っていく勇気を持ったプレーが出てくるべきところはたくさんあるものの、やはりスタメンはしばらくこの大島、岡田のコンビで良いだろう。

また3−4−3の効用として、右の星原、左の岩田の動きも良かった。
3バックの両ワイドならば、2人の攻撃力、運動量、スピードといったものが存分に発揮できる。

敷島・正田醤油スタジアム ザスパクサツ群馬 MF20岩田
左サイドで良い働きのMF20岩田


さらに文中に書いたが、3バックの陣容である、舩津や市川といったところがこれまた良い。
サイドバックも出来る彼らならば、どんどん前に出て攻撃に参加し、攻撃に厚みを持たすことが出来る。


この3−4−3、そしてジャンボの温存といった、3敗の末にやっと導き出したこの答えにより、やっとスタート地点に立てた感がある。

これから相当に勝って勝ちまくらないと、昇格圏内の2位以内は難しい。

この勝利で得た勢いを、もっとシュートに、得点に結びつけ、勝利を量産したい。





(18.4.16UP)

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