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ザスパ草津&群馬出身選手

平成27年12月23日(水・祝)
ドリームマッチ群馬2015−remember松田直樹−
GUNMA DREAMS vs JAPAN DREAMS
観戦記 3−3

横棒


ドリームマッチ群馬再び!!!

約2年前となる、昨年の1月以来となるドリームマッチが、再び群馬で開催されることとなった。
昨年1月のドリームマッチは、自分も行く事が出来なかったので、これは是非とも!ということで、友人たちと参戦となった。

中田英寿を筆頭に豪華なメンバーが揃うが、特にJAPANドリームを率いるのは山口素弘師匠。
一応選手登録もされているため、師匠のプレーを久々に拝めるだろうか、否が応でも期待は高まる。
本来は山口師匠はGUNMAドリームに入るべきだが、群馬の方にはザスパの服部監督もいるので、ここは仕分けとなったか。

松田直樹らのオークション品
試合前、松田直樹のユニフォームや、細貝萌のスパイクなどのチャリティーオークションが開かれた
試合の前にはAEDの講習や、ハーフタイムにはAEDの普及促進のVTRが流れ、松田直樹の不幸を無駄にはしない、という精神が観客にも刻まれた。


(今回も、いつものザスパサポ仲間のご厚意により、写真データ使わせて頂きます!いつもながら盛りだくさんです)



GUNMA ドリームチーム

GUNMAドリームチームのメンバーは以下の通り↓

GK1 清水 慶記 (前商出身、大宮→H28からザスパにレンタル)
DF2 坪内 秀介 (育英出身、磐田。H28にザスパがあるのではと噂あり)
DF3 松田 直樹 (育英出身、お約束の永久欠番)
DF4 沼田 佳吾 (高経附出身、讃岐)
DF5 青木 剛 (育英出身、鹿島)
MF6 小林 竜樹 (育英出身、ザスパ)
MF7 佐田 聡太朗 (育英出身、ザスパアンバサダー)
MF8 中町 公祐 (高高出身、マリノス)
FW9 高田 保則 (ザスパアンバサダー)
FW10 田中 亜土夢 (育英出身、ヘルシンキ(フィンランド))
FW11 服部 浩紀 (前商出身、ザスパ監督)
DF12 市川 恵多 (前商出身、北九州)
DF13 乾 大知 (桐生一出身、ザスパ、乾三兄弟の長兄)
MF14 横山 翔平 (育英出身、ザスパ)
FW15 大島 秀夫 (育英出身、北九州)
MF16 清水 貴文 (FC前橋、磐田)
DF17 北爪 健吾 (育英出身、ジェフ)
MF18 渡邊 凌磨 (育英出身、インゴルシュタット(ドイツ))
MF19 仲間 隼斗 (吾妻ジュニア、讃岐)
FW20 小牟田 洋佑 (育英出身、ザスパ)
MF21 平識善昭 (伊商出身、シエンシアーノ(ペルー))
GK22 常澤 聡 (育英出身、ザスパ→FC岐阜)
DF24 川岸 祐輔 (育英出身、ザスパ)
DF27 廣井 友信 (育英出身、清水→金沢)
DF28 乾 貴哉 (桐生一出身、ジェフ、乾三兄弟の末弟)
MF30 松下 裕樹 (育英出身、ザスパ)



そのうち、スタメンは以下の通り↓

20小牟田 15大島秀夫

19仲間隼斗     10田中亜土夢
8中町公祐 30松下裕樹

4沼田         17北爪
2坪内 24川岸

1清水慶記



特に、GK清水は来季からザスパにレンタルで来る選手であり、注目度が高い。

 
GUNMAドリームとJAPANドリームの面々
あ!!!左には元ザスパキャプテンFW佐藤正美・現ザスパスクールコーチの姿が!!!!
正美さん、試合出てよ〜





JAPAN ドリームチーム

とりあえず出場選手を列記します。
分かりやすいように、括弧内には最終所属チームや、主に活躍した代表的なチームを記します。


GK1南雄太(柏など、現横浜FC)
DF2茂庭(現セレッソ大阪)
DF3松田直樹(永久欠場)
MF4稲本潤一(現札幌)
DF5宮本恒靖(ガンバなど)
MF6山口素弘(横浜F、フリエ)
MF7中田英寿(ローマなど)
MF8小笠原満男(現鹿島)
FW9松原良香(ベルマーレなど)
MF10小野伸二(現札幌)
FW11播戸竜二(現大宮)
GK12楢崎正剛(現名古屋)
FW13柳沢敦(鹿島など)
MF14佐藤由紀彦(FC東京など)
MF15福西崇史(ジュビロなど)
DF16中田浩二(鹿島)
MF17本山雅志(現鹿島)
DF18田中隼磨(現松本)
DF19氏家英行(現ザスパコーチ)
FW20永井雄一郎(現ザスパ)
DF21戸田和幸(清水、ザスパなど)
MF22松井大輔(現ジュビロ)
GK23曽ヶ端準(現鹿島)
DF24河合竜二(現札幌)
FW25チョンテセ(現清水)
DF26駒野友一(現ジュビロ)
FW27北嶋秀朗(柏など)

こちらのスタメンは以下のとおり↓


9松原 13柳沢

17本山      7中田英
8小笠原 15福西

26駒野       18田中隼磨
5宮本 2茂庭

12楢崎



元日本代表のメンバーがズラリと並ぶ中、現役の前所属横浜フリューゲルスの名古屋GK楢崎正剛が今回参戦してくれたのは、非常にうれしい限り。
久々に生で観た。
 






立ち上がり、現役の力を見せつけて攻め込むGUNMAがPKで先制!!

立ち上がりから動きが良いのは、やはりほとんどの選手が現役のGUNMAドリーム。
マリノスの躍進の立役者であるMF8中町公祐が攻守に渡り別格の動きをみせ、更にヘルシンキで活躍するMF10アトムの動きが秀逸であり、JAPANドリームはアトムにとても付ききれない中で圧倒的にGUNMAドリームが攻め込む。

 
ついにドリームマッチに来てくれた高高出身の文武両道の天才MF中町公祐
攻守に渡り非常に精度の高いプレーを見せつけた


5分には右サイドのアトムからのクロスをMF19仲間が落とし、MF30松下の強烈なミドルシュートは惜しくもバーの上を直撃!!
スタジアム実況をしているアンカンミンカンらからは、松下選手、スパイクおろしたてですか?の質問に、松下は大きく○を描いて、その通りとのこと。会場に爆笑を呼ぶ。


最初のうちは圧されていたJAPANドリームだが、試合を経過していくとGUNMAのスピードにも慣れはじめ、中田英らを起点にボールを左右に散らせるようになると、右の隼磨、左の駒野からさすがの精度のクロスが入るようになり、このワンチャンスに松原らが絶妙のタイミングでゴール前に詰め寄る。


また、正直GUNMAの守備も、やはり相手に怪我だけはさせられないので、明らかにリーグ戦のような球際の激しさは半分程度で、そのプレスの隙を突いてJAPANドリームもゴール前でボールを回せるようになる。

そんな中での10分、左サイドからペナルティに侵入したDF4沼田に対し、後ろからプレスを仕掛けたMF8小笠原が沼田を倒してしまい、これに西村主審、迷わずPKを与える。

なんと、圧していた方のGUNMAにPKが与えられるとは・・・

このPKを蹴るのはMF10田中亜土夢。
GK楢崎が右に読んで飛ぶ中、逆の左を決めてゴール!!

GOOAAALLLLL!!!!

さすがにPKでは楢崎も止められなかった。

 
FW15大島(左)とMF7中田英寿のマッチアップの様子



JAPANドリーム、すかさず小笠原のファインゴールで同点に!!!

この試合、GUNMAの方に分があるなと思った矢先の14分だった。

左サイドをDF26駒野が突破していき、中央にパスを送ったところに、FW9松原が見事にワンタッチで落とし、これでDF24川岸らもかわされ、ここに走り込んでいたMF8小笠原がゴール前左に単身攻め込み、右足でのアウトサイドでのコンパクトなスイングからのシュートを、見事に狭い方の左のコースに蹴り込む!!

GOOAAALLLLL!!!!

ワンサイドゲームもあるかと思われた試合展開だったが、見事に小笠原が強豪鹿島での現役のレギュラーたる力を見せつけ、更には先ほどのPK献上の汚名も返上した。

 
さすがの現役鹿島レギュラーの実力を見せつけたMF8小笠原満男

これで試合はわからなくなった。


 
ここで山口素弘監督へのインタビューが入り、山口監督、服部監督が、山口監督が出るなら、とのことですが、試合に出ますか?の質問に、お前(服部監督)の方が先に出るならロスタイムくらいで、どちらが先輩なんだ、とのコメントでスタンドに笑いを誘う。

そう、この山口師匠と服部監督は、かつて横浜フリューゲルスで共に戦った群馬出身の先輩後輩の間柄。


26分、JAPANは中央から攻め込んだところから左にパスが渡り、FW13柳沢の決定的なシュートはバーの左を直撃!!!
更にこぼれ球から2次攻撃がかかり、右からはFW9松原のシュートを、最後はDF2坪内がカバーに見事なカバーに入り、これを阻止。

28分、その惜しいシュートを放った2トップ2人が交代となり、FW13柳沢、FW9松原に変えて、FW11播戸、FW27北嶋秀朗が入る。
更に、GKもGK12楢崎に代えてGK1南雄太。



しかし30分、早速中田英からの良い縦パスを受けたFW11播戸がゴール前に走り込むが、トラップを簡単にミスり、あっさりMF8中町にボールを奪われたプレーに、思わず山口素弘監督も前に出て、「播戸大丈夫か?交代するか?」と交代のジェスチャーを送るも、播戸は、いや、大丈夫です、と苦笑の表情で、これまたスタンドの笑いを誘う。


 
DF4沼田、讃岐復活の立役者であり、魅力ある左足の精度は、将来是非ともザスパに欲しい・・・


アトムの鮮やかなFKでGUNMA1点リードで折り返し

37分、GUNMAも交代に入り、MF30松下裕樹に代えてMF5青木剛(たけし)が投入される。
まさにかつての連続ベスト4の黄金期の1年違いの先輩、後輩同士の、稀代のボランチ同士の交代。


43分、GUNMAはペナルティ手前左でMF19仲間隼斗がDF18田中隼磨に倒され、絶好の位置でFKが与えられる。

これを蹴るのはMF10田中亜土夢。

右足で見事にゴール左上に突き刺す!
GOOAAALLLLL!!!!

 
PKに続き、見事過ぎるFKを鮮やかに決めたMF10田中亜土夢
ヘルシンキで活躍しているのだろうが、是非とももっと国内でのプレーも見たいところ


これで再びGUNMAが先制となり、前半はGUNMAドリームの1点リードで折り返しとなる。


 
ジェフ市原に入った右サイドバックのDF17北爪も若い元気なプレーを見せつけた


後半開始早々に凌磨の追加点!!!

後半、当然両チームともほとんどのメンバーを総入れ替え

GUNMAドリームの後半のメンバー

10田中亜土夢 16清水貴文

21平識善昭     18渡邊凌磨
14横山翔平 5青木剛

12市川恵多      7佐田聡太朗
28乾貴哉 13乾大知

22常澤聡

 
ついに実現した乾兄弟が形成するセンターバック!!
DF28乾貴哉が末弟(ジェフ)、DF13乾大知が長兄(ザスパ)


対して、JAPANドリームの後半メンバー

11播戸 27北嶋秀朗

29渡辺(高校生)  22松井大輔
4稲本 10小野伸二

16中田浩二       14佐藤由紀彦
19氏家英行 21戸田和幸

1南雄太

 
FW27北嶋相手に、打点の高いヘディングでクリアするMF5青木剛(たけし)



後半3分、GUNMAは右サイドから青木剛、佐田聡太朗らを経由して、FW16清水貴文のスルーパスにMF18渡邊隼磨が抜け出し、あっさりとゴール右からシュートをゴール左に流し込む!!

GOOAAALLLLL!!!!

さすが凌磨!!!
19歳でドイツのU−23のチームで鍛えているキレは半端なモノではない。

このゴールによって3−1、いよいよGUNMAドリームが有利になってきた。

 
さすがの19歳としてのキレを魅せた、前橋育英初の全国サッカー選手権決勝進出の立役者・MF18渡邉凌磨



小野伸二の絶妙のパスから北嶋の逆襲弾!!

いよいよ厳しくなったJAPANドリームだったが、12分、中央から持ち込んだMF10小野伸二から、ピンポイントの浮き球での前線へのパスに、FW27北嶋秀朗が走り込み、ダイレクトにこれに合わせる!!

GOOAAALLLLL!!!!

素晴らしいゴール!!!
特に小野伸二のピンポイントのパスの精度があまりに高い。
まさに圧巻のパスだったし、それに合わせて見事にゴールを決めた北嶋の決定力もまだ健在だった。

 
この日、MVPとも言えるほどの天才たる妙技を随所に見せつけたMF10小野伸二


このゴールの直後にJAPANドリームは選手交代、ゴールを決めたFW27北嶋秀朗と、FW11播戸に代えて、FW20永井雄一郎と、FW25チョンテセを投入。

19分、共に選手交代、GUNMAはMF10田中亜土夢に代えてFW9高田保則を投入。
JAPANはGK1南雄太に代えてGK23曽ヶ端を投入。

21分、右サイドから佐藤由紀彦のドンピシャのクロスに、ゴール前に入っていったFW25チョンテセが合わせにいったシュートはなんとバーの上!!
チョンテセ、これは決めないと・・・

この日のチョンテセは、本当にあのチョンテセか?と思うほど決定力に欠けており、JAPANの中で数少ない現役とも思えないキレの悪さで、ことごとくチャンスを外した。


 
MF14横山翔平も、いつものサイド起用ではなく、この日はボランチの位置から比較的自由にプレーをさせてもらい、やっと”らしい”プレーを随所に魅せられた。
やはりサイドの選手でないのは明らか。来季は正しく使われ、その才能を開花させてもらいたい。



ついに両監督投入!!!そして永井雄一郎の圧巻の同点弾!!

37分、ついに両監督が動き、先にJAPANの山口素弘監督がユニフォームに着替え、ピッチに投入!!!

 
ついにMF6山口師匠の投入!!!


そのわずか1、2分後、山口師匠の投入によりゲームの流れが変わったところで、MF22松井大輔が送った前線への浮き球のパスにMF10小野伸二がヒールで軽く落とし、これにFW20永井雄一郎が足の裏でボールをスライドさせるテクニックによって左から右にボールを持ち替え、見事にゴールを突き刺す!!

GOOAAALLLLL!!!!

今シーズンのザスパではかなり出場機会がありながら、ついぞ得点は出来なかったが、この試合では見事なまでのゴールを決めてみせ、これで同点となる!!!

 
FW20永井雄一郎、来季はゴールラッシュをお願いしたい


そして山口師匠の後を追うように、GUNMAの服部浩紀監督もピッチに入り、俄然スタジアムは盛り上がりを見せる。


 
ファーストタッチのプレーでDF21戸田に倒され、見事にFKを得るFW11服部浩紀監督


山口師匠は、さすがの精度の高さは現役時代そのままに、ほとんどミスもなく無難に中盤を切り盛りし、やはり師匠は師匠だったと確信。

対して服部監督はさすがに身体の重さを感じさせるものの、ゴールへの執念はさすがにアジアの虎のもの。


試合は3−3のドローに

試合はそのまま5分間と長めのロスタイムに入り、両チーム共に決勝点を誰が決めるかという独特の雰囲気の中での攻防となる中、最後には絶妙のタイミングで服部監督にボールが渡り、あとは決めるだけ!!という場面で、服部監督が選んだシュートは、アジアの虎のものというより、弱気なループシュートとなり、さすがにこれはGK曽ヶ端に抑えられ、スタジアム全体もため息に包まれる。


こうしてタイムアップとなり、試合は3−3のドローのまま幕引きとなる。


やはりドリームマッチたる、球際の甘さなどはあったものの、そこそこの真剣勝負の中で、それぞれの往年のプレーを堪能できた見応えのある試合となった。

特に小野伸二のパスにはやはり震撼させられるものがあり、アトムや中町らの現役たるプレーの鋭さもさすがだった。

これだけの面子が集まってのプレーを堪能できるのも、やはり故・松田直樹の人柄、カリスマゆえのもの。

また、次回はいつになるか分からないが、やはりドリームマッチは貴重なサッカーの面白さを伝えてくれる場であり、この日も8000人を超える観客が集まったわけで、是非とも次回を期待したい。




新春ドリームマッチ群馬2009 松田直樹
新春ドリームマッチ群馬2009にて、同郷の選手達と満面の笑みの松田(中央No.3)











(15.12.23UP)




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