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平成25年1月12日(日)
新春ドリームマッチ群馬2014−remember松田直樹−
GUNMA DREAMS VS JAPAN DREAMS
観戦記 2−3


横棒


松田直樹メモリアルマッチが群馬にて2年連続開催!なんと中田英寿も・・・

3年前急逝した群馬サッカー界永遠の番長・松田直樹の追悼メモリアルマッチが、昨年に続き群馬にて2回目の開催となった。

そもそも、ザスパがJリーグに上がってから、2007年〜2009年まで3年連続でザスパVS群馬県出身プレーヤーによる新春マッチは恒例となっていた時期があり、最後の新春マッチとなった2009年には松田直樹が最初で最後の参戦だった。
あのときは本当に番長・松田の1人舞台となり、大いに会場も盛り上がったものだった。


そんな群馬の誇り・松田直樹のメモリアルマッチが昨年開催されたが、なんと今年も引き続き2年連続の開催となり、そしてあの中田英寿も2年連続の参戦となる。

特に中田は昨年自分が出た前半は、ザスパの現役選手の多かった群馬チーム相手に圧倒され、不甲斐ない試合だったと悔やんでおり、今年は年明け前から群馬で自主トレを敢行。

気合の入れようが違うということだからファンとしては嬉しいものだ。


そして中田の他にももちろんドリームな面々が出揃う中、今年も見所満載のドリームマッチの観戦となった。





GUNMA DREAMS

GUNMA DREAMSのメンバーは以下の通り↓



■ザスパOBメンバー
GK1  小島 伸幸
DF7  佐田 聡太郎
MF6  鳥居塚 伸人
MF6  秋葉 忠宏
FW13 佐藤 正美

■ザスパ現役メンバー
GK1  岩丸 史也
DF2  乾 大知
DF25 ファン・テジュン
MF24 小林 竜樹
MF21 横山 翔平

■群馬出身OBメンバー
DF8 佐藤 一樹(横浜FC)

■群馬出身現役メンバー
GK1  常澤 聡(山形)
MF16 松下 裕樹(横浜FC)
MF4  高橋 秀人(FC東京)
MF4  田中 亜土夢(新潟)
DF 坪内 秀介(新潟)
MF15 青木 剛(鹿島)
MF10 青木 拓矢(大宮)
MF4  岩沼 俊介(松本)
MF4  岩上 祐三(松本)
MF 岩尾 憲(湘南)


 
群馬出身チームの面々


それにしても、ザスパOBの正美、聡太郎、トリイら、どの名前も個人的に相当熱い。

また、ザスパ以外のOBとしても、元横浜FLUGELSである一樹も、このHPで紹介、応援ページが残っているように、かなり思い入れのある選手。

そして現役の中では、やはり先に述べたとおり2人の青木が戦力的には圧倒的。
剛(たけし)は今や鹿島でボランチからCBにポジションを替え、岩政を戦力外におしやるほどの軸となっており、拓矢の方は大宮の大黒柱としてプレーしていたが、この度浦和への禁断の移籍を断行するほどの実力を示している。

更には岩沼、岩上と松本の2人も来てくれて、そして今や新潟の攻撃を司るほどに成長したアトムと、戦力的には相当に分厚い。



そのうち、スタメンは以下の通り↓

15佐藤一樹 16正美

13岩尾        14翔平
15青木剛 36松下

24乾          7佐田聡太朗
26ファンテジュン 9鳥居塚

1岩丸


ちなみに、MF17秋葉現ザスパ監督とDF39坪内はなんと開始2分で交代となったため、実質上の表記のメンバーがスタメン。







JAPAN DREAMS

とりあえず出場選手を列記します。
分かりやすいように、括弧内には最終所属チームや、主に活躍した代表的なチームを記します。


GK1  土肥 洋一(ヴェルディ、柏)
GK12 榎本 達也(栃木、マリノス)
DF25 氏家 英行(図南、ザスパ、横浜F)
DF5  田中 誠(ジュビロ、福岡)
DF5  飯尾 和也(松本)
DF5  辻本 茂輝(京都、横浜F)
DF5  田中 隼磨(松本、名古屋)
MF7  中田 英寿(ローマ、平塚)
MF10 名波 浩(ジュビロ)
MF8  福西 崇史(ジュビロ)
MF11 前園 真聖(ヴェルディ、横浜F)
MF17 小笠原 満男(鹿島)
MF17 本山 雅志(鹿島)
MF17 村井 慎二(大分)
MF17 酒井 友之(ジェフ、デルトラス)
MF14 戸田 和幸(ザスパ、清水、ウォリアーズ)
FW18 高田 保則(ザスパ、湘南)
FW24 吉田 孝行(神戸、横浜F)
FW24 永井 雄一郎(レッズ、横浜FC)
FW24 播戸 竜二(鳥栖、札幌)


高田ヤスは昨年はザスパ関係で群馬チームに入ったが、今年は出身地で分けたようだ。
同じくザスパOBの戸田も久々の凱旋。

群馬チームの佐藤一樹と共に、神戸を引退したばかりのFW吉田孝行、前園、氏家、辻本と、やたらにFLUGELSの面子が揃うのが嬉しい。
こうなると、山口素弘師匠にもお出まし願いたいものだが、さすがに監督業の方に専念か。

戦力的には代表クラスである現役の隼磨、小笠原、本山あたりが群を抜く。
フレッシュなDF飯尾も入れるなど、昨年よりは現役志向が高めになったか。



 
ジャパンドリームスの面々


こちらのスタメンは以下のとおり↓


25播戸 9吉田

24戸田      16本山
10名波 7中田ヒデ

19村井       15田中隼磨
5田中誠 4氏家

1土肥


このジャパンドリームを率いるのは岡ちゃんこと岡田元日本代表監督。

この試合一番の注目が実はこの岡田監督なのではと思えるほどの存在感。


 
圧倒的な存在感を見せる岡田監督



立ち上がり、一樹のシュートから正美が押し込み先制!!!

立ち上がりから押し込むのは意外にもジャパンドリーム。
昨年は前半で3点を群馬チームが先制したが、その教訓が生かされたか。
チームを率いる中田ヒデの本気度が伝わってくる。

特に今年は来年左ハーフだった中田ヒデをチームの中央に置いているため、中田ヒデのテクニックが存分に生かされる形となり、相棒となる名波、そして前線で確実に起点となる吉田と合わせ、高いポゼッション率を誇る。

 
さすが現役引退したばかりのキレの良さを魅せたFW9吉田孝行


また久々に群馬に戻ってきた将軍・戸田のキレも特筆すべきものであり、2013年をもって現役を引退表明との事だが、非常に良い動きを見せる。

 
久々に群馬に戻ってきたMF24戸田和幸

しかし群馬チームもキャプテン松下がボールを保持するようになると、得意のロングボールでの攻撃の組み立てから起点を作り、9分には相手ゴール前にFW16正美が抜け出し、決定的なシュートを流し込みにいくも、なんとこれがバーの右を直撃!!!
惜しい正美!!!

ほぼこれがキックオフ後初めてボールに絡んだプレーだったが、さすがストライカー、ここぞというところで仕事を魅せる。


今度は14分、MF16本山のドリブルから起点となり、播戸や右から上がってきた隼磨とボールを交換し、本山のシュートは惜しくもバーの上。


そして15分、中央松下のサイドを変える右へのボールにMF14翔平が折り返し、一度はDF4氏家が跳ね返すも、一樹が拾ってから左を上がってきたDF24乾に渡し、乾の折り返しからFW佐藤一樹のゴール至近距離からのシュートを一度はGK土肥に足で跳ね返されるも、そのボールを一緒に詰めていったFW16佐藤正美が左足で再度押し込む形でゴールに!!


GOOAAALLLLL!!!!


おお!!!!!
素晴らしいゴール!!!!

7割方、一樹の働きだったが、最後にそのポジションにしっかり詰めて、そして決めるという、まさにストライカー正美ならではの素晴らしい先制ゴールが決まった。


いや〜昨年に続くこのゴール。
確か正美は高田ヤスの引退試合でも決めている。

なんだ?引退してからのスペシャルマッチでのこの決定力の高さは??
現役の時にこれだけの決定力を誇っていれば、あと5年はプレーできただろうに、本当に惜しい選手だった。

とにかく、それまでジャパンドリームに押し込まれていただけに、群馬チームにとって幸先の良い先制ゴールとなった。


 
先制ゴールを呼び込むシュートを放ったFW15佐藤一樹と中田英寿



中田ヒデのビューティフルシュートで同点に!!

先制されたジャパンドリームだったが22分、左サイドからFW吉田が抜け出し起点となると、戻したボールをDF19村井が右横の中田ヒデに渡すと、DF26テジュンが詰めてくる前に中田のループ気味のゴール右隅へのボールがギリギリ枠に決まる!!

 
MF7中田英寿の回転をかけたゴール左隅へのシュート!!


GOOAAALLLLL!!!!


なんと!!!
素晴らしいゴール!!!!

この試合、かなり積極的にゴールを狙っていた中田ヒデの気合がそのまま同点ゴールへと結びついた。



同点となった後、試合は拮抗した形となり、24分には群馬の右CK、松下のキックからボールがペナルティラインファー側へと流れたところでMF13岩尾のシュートは惜しくもバーの左。


26分には速攻のチャンスで中田ヒデがど真ん中からボールを持って上がると、まだまだ距離があるセンターサークルをわずかに越えたところでいきなりのループロングシュートを放つも、わずかにバーの上。

更に28分にも右サイドDF15田中隼磨からのクロスにゴールファー側でMF7中田ヒデのボレーシュートが外のサイドネットを突き刺す。

そして続く29分には本山からのパスをゴール前で受けた中田ヒデがシュートを放つも、DF7聡太朗のスライディングの寄せもあってバーの右。

今日の中田の凄まじさは何だ??
本当に、昨年の不甲斐ないプレーに自分自身で失望していたようだが、今回の出来はさすが中田ヒデといったプレーを魅せてくれている。

 
この日絶好調のパフォーマンスを魅せたMF7中田英寿


際立つ松下、正美の育英コンビ

31分には群馬のMF14翔平のシュートはバーの左。

32分、今度はジャパンドリーム、左サイドからの中田がさすがのスルーパスを出し、そこにFW25播戸が走り込んでのシュートを流し込みにいくも、GK岩丸がファインセーブで防ぐ。
さすがは岩丸、あの至近距離でのシュートストップ能力は未だ健在だ。

 
久々に敷島のピッチに戻ってきたGK岩丸


この辺の時間帯、かなり試合が拮抗し、見どころ満載となる。

この前半、必見は松下と正美の育英同級生コンビ。

MF36松下がザスパで得意としていた大きなサイドチェンジでゲームを組み立てるプレーをこの試合でも随所で魅せてくれ、これが昨年のザスパには決定的に足りなかったと、やはり痛感する。

 
長いボールでゲームを組み立てたMF36松下裕樹


そしてFW16正美、最初こそ線の太さからいっても身体がどうしても重いかと思われたが、試合が進むごとに前線で存在感を示し、現役時代よりもむしろポストプレーの正確性が増している。
現役時代はどうしても自分で得点を決める必要が強かったが、この試合では体格も活かしながらしっかりとボールをキープし、周りを活かすプレーにも貢献。

本当に、この2人が並んでいた頃のザスパは応援のしがいがMAXだった。


 
何本もの惜しいシュートを放ったFW16佐藤正美




名波のFKはクロスバー直撃、前半同点で折り返し

36分、ペナルティ手前左寄りの位置でジャパンドリームがFKのチャンスを掴むと、スタンドからは名波コールが挙がり、右の中田ヒデ、左の名波が並び、角度的には普通右が蹴るのでは、というところに、スタンドの声援に応えるように名波が左で狙いにいくと、これが右上のクロスバーを直撃!!!

さすが名波の左の精度は本当にすごいな・・・
こういった精度は引退しても変わらないものだ。

 
FKを蹴りにいくMF10名波(右)


38分、ジャパンドリームは中田ヒデのパスから播戸が抜け出し、播戸がゴール前の名波や中田が詰めたところにパスを送るも、パスのコースが甘くカットされると、名波や中田から播戸に抗議。
それに播戸は反発。

更に40分には中田ヒデからの播戸にとってのキラーパスが出され、これに播戸が追いつけないと、中田ヒデからあいつを変えろとベンチの岡田監督に向けてのゼスチャーが入り、スタンドを沸かせる。

44分にも左サイドからのクロスにゴール右で中田ヒデが頭で折り返したところに播戸がシュートを詰めるも、これを上にふかしてしまい、中田ヒデももはや立ち上がれないというアピール。

こういった盛り上げが出来るのもスペシャルマッチならでは。
この試合、本当に中田ヒデ自身が相当に乗っているため、こういったパフォーマンスの余裕も生まれる。

 
中田英寿と何度もパスの出しどころ、タイミングの問題で衝突(?)を起こし、観客の笑いを誘ったFW25播戸と、この日はCBではなくアンカーに入ったMF5青木剛


最後には前半45分、カウンターから正美が左サイドを抜け出すと、中央に折り返したところでDF7佐田聡太朗の強烈なミドルシュートがバーの上を越えたところでタイムアップ。


前半はこうして1−1で折り返しとなる。

昨年は早々に群馬チームが3点先制するなど、この後試合になるのかと危惧されたものだが、スコアに表れているとおりこの試合はかなり実力も拮抗しており、厳しくいくところは厳しくいくなど、試合としても適度な緊張感があり、余興としてだけでなく、サッカーとしても面白いものとしている。

また、現代サッカーはどうしてもフィジカル中心というか、とにかく当りの強さ、プレスの強さが試合の大半を握るが、こういった怪我にも注意しながらの適度なプレッシャーの中でテクニックが活かされるサッカーというのもまた面白いものだ。

結果的に中田ヒデのテクニックが存分に活かされ、現役もOBも遜色なくサッカーを楽しめる試合となっている。


 
この日はなんとフル出場となった蒼き疾風DF7佐田聡太朗とMF19村井



後半開始のメンバー

後半、予想よりも選手交代が少なく、なんと中田ヒデや正美らが現役組以外もそのまま続行。

とりあえず布陣は以下のとおり。

群馬チーム後半

16正美 14翔平

47岩上        23アトム
5青木剛 6青木拓矢

8岩沼          7佐田聡太朗
9鳥居塚 26ファンテジュン

21常澤

ついにアトム、拓矢、岩沼、岩上らの強力なメンバーが入り、後半勝負といった布陣。



ジャパンドリーム

18永井 11高田ヤス

14酒井       16本山
7中田ヒデ 6福西

19村井        15田中隼磨
2辻本 20飯尾

12榎本達也

てっきり前半の司令塔が中田ヒデ、後半が小笠原なのかと思ったが、小笠原がまだ登場しない。

こりゃ昨年の青木拓矢と同じく、コンディションかチーム事情かで時間限定ということになったな。





正美の惜しいシュートも得点ならず

後半開始4分、入ったばかりの高田ヤスのゴール左からのシュートは惜しくも外のサイドネット。

9分、中田ヒデのパスを受けてMF16本山のドリブルから起点を作り、DF19村井の折り返しからの本山のシュートは惜しくもバーの上。


12分、群馬が左サイドからのスローイングとなると、岩上にわざわざタオルが渡され、手とボールを拭く。

ん?ロングスロー?
あったっけ?岩上にロングスローって?

と訝しんでいると、なんとその岩上が放ったロングスローはかつてアルテやザスパに在籍し、何回も魅せてくれたMF里見のロケットスローと同じく、放物線ではなく直線的な軌道での強烈なスローイングがゴール前まで飛ばされる。

そもそも岩上は前橋商業での絶対的な司令塔ではあったが、こんな武器もあったか・・・
前商でロングスロー投げていたイメージは無かったが、やはり能力の高い奴はこういった事も出来る。

というか、このHPで前から言っているが、なぜこの岩上が松本なんだ?
なぜザスパはこういった地元の有力選手を獲得し損ねるのか?
もったいない・・・
というか湘南も手放すべき選手ではない選手を手放してしまった。



15分、MF6青木拓矢のさすがの浮き球でのパスに対し、ゴール前でFW16正美が見事なトラップで相手のマークをかわし、決定的なシュートを撃つものの、なんとこれがバーの左を直撃!!!

おお、、今日の正美は本当に素晴らしい活躍を見せてくれるが、この2点目はマジで欲しかった。


16分、ここで2回目の大きな交代が入り、ジャパンはMF19村井に代わりMF24戸田が再度の投入。
代わって酒井がサイドバックに入る。

更に群馬は青木剛と横山翔平に変わり、現役日本代表DF4高橋秀人とMF11小林竜樹が投入される。
う〜ん、群馬も本気の交代だ。

 
元日本代表MF7中田英寿と現日本代表DF4高橋秀人の対決
その後ろにはMF6青木拓矢


この試合、岩沼、岩上、田中隼磨と多くの松本のプレーヤーが集まり、松田直樹最後の所属チームでもあるため、松本のサポータも多くの来場があった。

 
ロケットスローとさすがのテクニックで魅せたMF47岩上祐三




アトム、正美のシュートも決まらず

23分、群馬はMF47岩上がさすがの技からの浮き球でのスルーパスに抜け出したMF23田中アトムがゴールに見事に流し込み、ここでスタンドに向けてアトムポーズをとるものの、なんとオフサイドの判定でアトムポーズのまま停止。
いや〜このオフサイドはかなり微妙。
ビデオでリプレイで確認したが、画面だけならば外側のDFが戻り損ねていたので、おそらく正確にはオフサイドではなかった。

更に24分には左サイドの竜樹からのクロスに、ニアで正美がダイビングヘッドにいくも、おしくもシュートはバーの左。


26分ジャパンドリームに交代が入り、MF16本山とMF7中田ヒデに代わり、FW25播戸と、U−16にピックアップされたチャレンジメンバーの前橋育英16歳のMF27吉田朋泰が入り、中田の巻いていたキャプテンマークも16歳の吉田に託される。

既にジャパンドリームからは戦力外だと言われていた播戸の再度の投入に、中田ヒデはお前が?というゼスチャー。


更に群馬チームもDF26ファンテジュンに代えて、同じく前橋育英1年のDF28大平陸を投入。


27分、アトムが中央を持ち込んだところから、左サイドMF47岩上に預け、岩上の折り返しから正美が落とし、アトムの強烈なミドルシュートはクロスバーを直撃!!
これまた惜しいチャンス。
さすがアトム、これぞ現役のキレ。

更に29分、岩上のパスからアトムが落とし、正美のミドルシュートが放たれるも、これまたバーの上。
これまた惜しいな〜
正美がこれほどシュートを放った試合がかつてあっただろうか・・・?


 
MF5青木剛とMF16本山の、普段は見られない鹿島アントラーズ同士の対決




高田ヤス、高校生田端のゴールで2−2に

意外にまだスコアが1−1のままで、本当に今年の試合は締まっているな〜と思われた33分、右サイドを抜け出したFW18永井雄一郎からのクロスにニアでFW25播戸が詰めた裏に入っていったFW11高田ヤスが見事なヘディングを決める!!


GOOAAALLLLL!!!!


おお!!!正美に続き、よくぞ決めてくれたヤス!!
ここまで、割とゴール前では本気の守りで互いになかなか最後のシュートシーンで決められなかったが、ヤスも正美同様にさすがのストライカーの動きで見事なヘディングを決めてくれた。


ここで群馬チームはFW16佐藤正美に代えて、前橋育英のFW20田端龍馬が投入される。


37分、MF23アトムのカウンターからのパスを受けたFW20田端がライン際まで攻め入り、2人のマークに囲まれる中、なんとほとんど角度の無いところからのシュートを放ちにいき、これがなんとGK榎本の手も届かず、ゴールに!!


GOOAAALLLLL!!!!


凄いスーパーシュートが決まる。

昨年も前商の品川がとんでもないシュートが決まったが、それに続く伝説的なシュートにより同点となる。






小笠原のゴールでジャパンドリームの勝利!!

39分、最後の大きな交代、FW25播戸がなんとジャパンドリームのユニを脱ぎ、その下には群馬のユニ。
これで播戸が群馬チームに移籍となり、代わりにMF8小笠原がついに投入される。
群馬チームは鳥居塚、佐田が出て、高校生がもう1人入る。

40分、その小笠原からのクサビのパスを受けたFW11ヤスが左前方にパスを送ると、これに高校生MF27吉田の決定的なシュートはわずかにバーの右!!
先ほどの田端のゴールよりはかなり確率が高い場面だったが、逆にこういったところだとさすがに大舞台過ぎて高校生にとっては厳しい。


そして45分になろうかとしているところ、MF8小笠原がペナルティ右に持っていき、ここにFW11ヤスとDF高橋秀人、DF岩沼がいたため、渋滞する形となってしまい、4人が衝突し、いったん4人とも譲り合うという、公式戦では絶対にありえない展開に。

 
MF8小笠原のドリブルの先にFW11高田ヤスとDF4高橋秀人らが渋滞(?)の様子


結局予定調和的に小笠原がもう一度ボールを持ち直し、ノープレッシャーの中でのシュートはさすがにGK常澤も取れずに、ゴールに。


GOOAAALLLLL!!!!


なんだこの得点は??

まさにスペシャルマッチならではのゴール。
現役日本代表秀人と、岩沼がマークしていた中でのこんな得点は通常あり得ない。

 
このゴールの後、小笠原はベンチに飾ってあった松田直樹のゼッケン3を着てピッチに戻るパフォーマンス


そしてロスタイムへと入ったところで、FW25(群馬では18)播戸が1人抜け出し、ゴール右でのシュートは惜しくもGK榎本に阻まれタイムアップとなり、昨年引き分けだった試合は今年一応3−2でジャパンドリームの勝利で決着となった。

 
試合後、現役引退を表明した吉田孝行と戸田和幸に花束が贈呈される
あのFW吉田の1999年1月1日元日の国立での横浜FLUGELS最後の決勝弾は忘れません。
戸田も元日本代表の名を引っ提げて、当時のまだJリーグ入って間もないザスパに来てくれて有難う!
2人とも、本当にお疲れ様でした!


MVPはやはり得点も決めた中田英寿。

本当に今日は素晴らしい動きで、群馬に集まった観客を魅了してくれた。
昨年の中山の1人舞台にに比べれば皆納得だろう。

中田ヒデほどの選手が2年連続でこの群馬で本気のプレーをしてくれた。

どんなに感謝してもしたりない。


そしてこの環境を作ったのは、やはり故・松田直樹の偉大さあってこそだ。

思いよ届け、松田直樹の魂に。

このスペシャルマッチの収入の一部はAEDの設営に充てられる。
松田のような悲劇がもう起きないよう、その精神は今後も受け継がれる。


新春ドリームマッチ群馬2009 松田直樹
新春ドリームマッチ群馬2009にて、同郷の選手達と満面の笑みの松田(中央No.3)








今回も復活!! 我らが(元)キャプテン 今日の正美

いつも身内のように応援していたFW14キャプテン正美のコーナー。


文中にも度々書いたが、今日の活躍は現役時代含め最高に近い出来だったのではないだろうか。

得点シーンもそうだが、現在の線が太めになったフィジカルを逆に活かしてのポストプレーが半端では無く、更に前線に1人だけの状態からの仕掛けの仕方、相手マークの外し方など、その技が現役時代に見られれば、と逆に惜しく思うものばかり。

明らかにテクニックの部分では、コーチ業をしながら磨かれている部分がある。


正直、今のザスパにはポストプレーヤーが不在で、好不調の多いエデルに頼るしかなく、それゆえにエース平繁が活きないという点が昨年の低調ぶりに直結した。

答えはここにあった。

正美現役復帰こそが今のザスパにとって最良案だ。

・・・半分言い過ぎだろうが、半分マジに考えた。

やはり正美は素晴らしい選手であったことを、改めて確信した1日だった。

今日は良い試合を観させてもらった。

全ての環境に感謝したい。






(14.01.13UP)




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