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How do you like Wednesday?
水曜どうでしょう
についてのページ
今や全国区・北海道の大スター大泉洋さんを生んだ伝説のバラエティ
HTBのマスコットキャラ”onちゃん”
−−水曜どうでしょうの公式ページはこちら−−

横棒


 水曜どうでしょうDVD全集の紹介ページUP!(10.04.10)   

 2019新作、ようやく群馬テレビで放送決定!!(2020.4.5〜)UP!(20.03.29)   

 聖地巡礼!ついに平岸高台公園へ!!そして、南平岸での最後のHTBをお参り!!UP!(18.09.03)   

 2011新作、ようやく群馬テレビで放送決定!!(2011.5.2〜)UP!(12.03.12)   

 2006新作、ついにテレビ朝日で放送決定(2007.6.24〜)UP!(07.06.19)   

 全国どこでもネット上で無料試聴(たっぷり3時間) 「ユーコン川160km」UP!(07.02.04)   

 こうして私はどうでしょうバカになったUP!(06.05.27)   


大泉洋の校長キャラ



サッカーバカ、ザスパ狂いかと思われがちな(思われているのか?)元FLUGELSファンですが、管理人のページでも書いているとおり多趣味な男です。

そんな数多くの趣味、興味のあることを色々書き綴っていこうとHPを立ち上げたわけで、1年以上経過しての久しぶりの新コンテンツを立ち上げました。

他にもいろいろ書きたいのですが、とりあえずはこの伝説のバラエティ「水曜どうでしょう」をこのページでは紹介したいと思います・・・



単なる北海道のローカル局のバラエティー番組

「水曜どうでしょう」(以下「どうでしょう」と略)というローカル番組をこのページを読んでいる何人の方が知っておられるでしょうか?

水曜どうでしょうとは、北海道は札幌にありますローカル局HTBにより約10年前から制作、放映されてきた単なるローカル局のバラエティ番組です。

本来関東の人間である私が北海道のローカル番組など目に触れる事などあり得ない事です。


しかし、そのあまりの斬新にして独創的な番組構成により、じわじわとその価値が認められはじめ、その人気の輪が北海道中を支配すると、その波が全国にも波及し、今や全国の各ローカル局でこぞってこの北海道のローカル番組を放映しているわけです。

と、いうことで現在我が群馬TVでも約2年前から毎週金曜深夜に放送中です。


”斬新”な番組構成

「どうでしょう」の最大の魅力であるその斬新な番組構成とは何でしょうか?

どうでしょうは原則、以下のたった4人で番組を制作します。


タレント;鈴井貴之、大泉洋
ディレクター;藤村忠寿、嬉野雅道


そう、タレント含め、カメラから構成から全て含め、このたった4人です。

あり得ません。
どんな安物の教材のビデオ作成だってもう少し人は必要です。

この構成で番組制作を可能とする最大の要因は”ディレクターの1人(嬉野さん)が家庭用デジタルビデオで撮影するだけ”だからです。

この通称”うれしー”と呼ばれる嬉野さんがビデオを片手に持つだけで、後は男4人が全国、全世界を飛び回り、シナリオの無い企画(主に旅モノ)をこなしていくだけ。

この、これ以上あり得ないくらいシンプルな構成がこの番組の最大の魅力です。


”斬新”なスタッフ完全参加型番組

当然画面にはこの地方タレント2名しか基本的には映りません。

おそらくこの2名がたわいもない進行をしているだけなら、この番組はよくあるドタバタのローカルバラエティ番組としてすぐに打ち切りになったことでしょう。

つまり番組を進行したり、しゃべりを行うのはこのタレント2名だけではありません。

第3のタレント、チーフディレクターの藤村氏が、この2名のタレントの会話にカメラの裏手から割って入り、姿は見えないのにタレント以上にしゃべりまくります。


この番組は6年間続きましたが、2年目以降になるとタレントの鈴井氏よりも遙かにこのディレクターの声の方が目立ちます。
むしろこの番組のメイン出演者は、この姿の見えない声のみのディレクター藤村氏にあります。


”斬新”なあまりに自然体の会話

この藤村氏と今や全国区で有名になった舞台俳優・大泉洋さんとの掛け合いがこの番組の最大の盛り上がるシーンです。


例えば、原付のカブに乗って走る大泉さんに、道を歩く牛が突進してきたとき、

大泉氏「おわー!牛が突進してきたー!」
藤村D「まだ牛にはぶつかってませんものね〜」
大泉氏「そりゃ牛にぶつかったらすごいよ、衝撃」
藤村D「(番組の盛り上がり上)1回くらい当たれといっているんですよ、僕は」
大泉氏「牛に当たれって言っているのか?おかしいよ、この人は、牛に当たって怪我しろっつってんだよ!」
藤村D「ほらほら、牛がいるぞ、牛が」
大泉氏「おお、いるよ、牛が」
藤村D「当たれっつってんだ」
大泉氏「ああん??」


・・・本来歳も離れ、新人タレントとチーフディレクターと立場も違うこの2人がこんなやりとりを行うはずがないのですが、しかしこの4人の男達はこんな”仲良く喧嘩”をいたるところで繰り広げるのです。

そんな様子を本来しゃべらなければならないはずのもう1人のタレント、通称「ミスター」と呼ばれる鈴井氏は隣で苦笑しながら「まあまあ、いいじゃないの」とわけ知り顔でなだめに入り、カメラを回す「うれしー」こと嬉野氏もときおり軽妙なコメントを発する。


その会話、やりとりの内容が実に斬新で、全くウケを狙うわけでもなく、ただ単に地元の仲間が集まり、どこかに出かけ、そしてその道中の車の中で他愛もない会話を繰り広げるような。
回しているのが単なるビデオカメラですから、カメラを意識する事もなく、TVというものを超越した、あまりに自然な男達の姿がそこにはあります。


”斬新”な筋書きのないドラマ構成

こんなフリースタイルの進行の中、どうでしょうは数々の企画をこなしてきました。

しかし企画とはいっても、決める事は実にシンプル。


「サイコロ振って、札幌に帰るまで出た目のとおり各地を回る」
「3〜4日で原付で東日本を縦断する」
「1週間でヨーロッパの全ての国をレンタカーで回る」
「カヌーでユーコン川を下る」
「アラスカでオーロラを見る」


以上のような、非常におおざっぱな目標だけ立てたら、あとは風まかせ。
本当に目標をクリアできるのかわからないまま、何の事前準備もなく成り行きにまかせて各地を旅します。

サイコロの出た目で各地を回るので、逆にどんどん札幌から遠ざかり、東京からスタートし、なぜか四国、九州ばかりに行ってしまう。

そんな中、四国行きのサイコロの目を出したミスター(鈴井氏)に対し、大泉さんが「ダメ人間」と暴言し(しかも自分の事務所の社長相手に)、そして移動手段はどうでしょう名物深夜バス

寝られない深夜バスににうなされる4名。
しかもサイコロの目は非情にも2日連続の深夜バス行きを4名に告げる。


伝説の壇ノ浦(深夜バスが休憩に寄った山口県のサービスエリア)レポートでの名シーン

「ね、眠れないんだよ」
「TVの前のみんなはここだけしか見ないからあっという間だけど、戦いはこれから何時間もあのバスの中で続くんだよ」
「つらいんだよ〜苦しいよ〜」
「とにかく眠れないんだよ、つらいんだよ」


そのあまりのリアルなやつれぶりを惜しげもなくカメラの前でさらす。
普通の芸人ならこれを「おいしい」と表現するが、この4名は違う。
本当に苦しいのであり、心底うなだれ、魂の叫びを発す。
下手にウケを狙うわけではなく、ありのまま、感じたままを素直に表現し、そして例の「仲良く喧嘩」が繰り広げられる。

マスコットキャラ”noちゃん”

素のままの、等身大の映写

しかしそんな旅の中でもアメリカの隕石落下のクレーターに感動したり、アラスカの氷河の中に入ったりと普通に観光にも寄り、「うあ〜凄いですね〜」ととってつけたような女性ナレーターではなく、「うわ、すげえな、こりゃ」と、あくまで等身大の感動をありのままに伝える。

別にそんなクレーターなんて行こうと初めから計画もしていない。
ディレクターもカメラマンも次に何があるのか、明日はどこに行くのかも全く知らない。

4人のそんな素直な姿に、まるで自分も実際にその旅の企画に参加しているような錯覚を生む。

そう、旅は楽しい、感動するといったきれい事ばかりじゃない。
長時間飛行機に乗り、アメリカやイギリスのあの不味い料理をほおばり、オーストラリアのたくさんのハエに悩まされる。美しいユーコン川だって強力な蚊の王国だ。
アラスカでは天候が悪く、雄大なマッキンリーの姿はこれっぽちも見えないし、オーロラだって結局は雨でダメだった。
北欧の美しい風景も、実はそればかり何日も見続けると精神崩壊に繋がってくる。


きれい事しか使わない良いとこどりの安い旅番組ではなく、そういった良いところ、悪いところを引っくるめてダイレクトに伝えてくれる。

それがどうでしょうの旅企画の醍醐味といえる。


(また、旅企画だけでなく、時には大泉さんがクリスマスの夜にシェフとなって料理を奮い、激辛料理をディレクターに食べさせたり、釣りバカ企画と称し、ただ単に海釣りやワカサギを釣りに行くなどの各種企画も盛りだくさん)



そんな環境の中、大泉洋は育った

さて、今や「救命病棟」やら「小早川伸木の恋」などの全国区ドラマ、数々の映画、宮崎駿監督アニメへの声優、そして数々のバラエティへの出演でとんねるずの石橋貴明やナインティナインの矢部、スマップの中居などと対等に掛け合いをし、久本雅美とは既にタメ口で出演するまでに全国的に有名になった北海道の大スター大泉洋氏だが、今の大泉洋を育てたのは間違いなくこのどうでしょうだった。

もう1人のタレントである鈴井貴之氏は実はこの大泉氏の所属するオフィスキューの社長であり、大泉氏はまだ大学生時代に社長・鈴井氏と共にこのどうでしょうに出演し、そして上記のとおりの名物ディレクターなどのもとたくましく成長した。


そもそも大泉氏の本業は舞台俳優であり、大学の舞台サークルからそのキャリアをスタートし、そのサークル仲間5人でそのまま「チームナックス」を形成し、オフィスキューに属し、昨年はベートーベンなどのクラシックを題材とした舞台で全国公演ツアーも行った。

このどうでしょうなどのバラエティへの出演はいわば副業だが、大泉氏は舞台俳優というベースがあるからこその自由なスタイルで、社長やチーフディレクター達に対しあれだけの物怖じしないやりとりを、類い希なその天性の素質のもと成立させてしまっている。


「どうでしょう」があったからこそ大泉洋は育った。

そして大泉洋がいたからこそ「どうでしょう」が成功した。

そしてこれは他の3名にも言える。
大泉氏を含めたあの4名が偶然にもHTBというローカル局のローカル番組でタッグを組んだからこそ、今の奇跡的な輝かしい「どうでしょう」の成功がある。


鈴井貴之のタコキャラ


今や全国一有名な伝説のローカル番組

そして、どうでしょうは6年間のレギュラー放送をいったん終了し、そのかわり「一生どうでしょうします!」という宣言のもと、1年に1回の旅企画を継続で行い、ディレクター陣はこれまでの放送を完全版としてDVDに残そうといつ終わるともわからないDVDの続編の発行に励んでいる。

(その他、日夜どうでしょう公式HPでは毎日更新のディレクター陣の日記や掲示板、どうでしょう情報などが盛りだくさんで継続中だし、写真集やどうでしょう本といった出版物、どうでしょうグッズなども継続、昨年からはどうでしょう祭なるイベントも開催された)


このDVDが全国でこれまたブレーク。

ローソンでの予約、取り寄せでしか手に入らないそのDVDは、浜崎あゆみなどのなみいる強豪を軽く凌駕し、常に1位をキープ。
(コンビニ限定発売のため、オリコンにはのらないらしい)


興味を持った方は是非とも最高傑作、DVD第一弾の「ベトナム縦断1800キロ」をローソンにて予約し手に入れて欲しい。

このベトナムは第一弾にして、実は6年間のレギュラー放送の最終回企画であり、これ以降の第2弾以降はベトナムからはいきなり6年前に戻り、1年目の旧作からこつこつと再編集し、発行されている。
(しかし昨年の第5弾は一昨年放送されたばかりの最新作がDVD化され、マンネリ化を避けている)

これまでもう10人を越す友人、知人にこのベトナムを見せてきたが、まず間違いなくこのDVDに笑い転げる。



DVD第1弾”ベトナム”のワンシーン

ベトナムで一番おもしろいシーンは実はまだ原付に乗るスタート前の、ホテルでの初日朝にある。

朝のホテルの窓から地上を見下ろすと、あり得ないくらい縦横無尽に無数の原付(カブ)が街中の道を走っている。
よく地上の目線でベトナムのカブが走っている映像は目にするが、ホテルの十数階の高さから映されたその映像は、我々日本人にとってあまりに非日常的なショッキングな光景だ。

おびただしい数のカブの群れ。
本当に交通規制があるのか怪しいそのアリの集合体のような無法地帯の中に、ぬるま湯につかった日本人が身体ひとつでカブであの中を走れるのか?果たして無事に済むのか?

大泉さんは窓から見えるこのあり得ない現状を目の当たりにし、カメラに向かってこう言う。

「みなさん、よく、よくご覧下さい。
あの中にですよ、あの中に我々がこれから本当に突入するわけです。
カブであの中を走るわけです。」

本当にあんな中を無事に走れるのか。
これからのそんな自分達の姿を想像し、大泉さん達は自虐的に爆笑する。

当然それにつられ、観ているこちらも腹を抱えて爆笑してしまう。

「おいおい、冗談だろ」
「無理だよ、無理」

これから無謀な事に挑戦しようと冗談半分にうそぶく友人に対するような、そんな無邪気にして、絶妙な、真の笑いがそこにはある。



文章で書くとここまでだが、実際にDVDを見ればその驚きと面白さは想像以上だ。


そう、このDVDはできれば親しい方と一緒に2人以上で見てもらいたい。

一緒に見る人が多いほど、そのおもしろさを共有できるからだ。


ハマる、ハマらない、は確かにある。
しかし非常にくだらないように見えて、確実におもしろいのがこの「水曜どうでしょう」だ。





・・・今後もまた書く機会があれば、もっとどうでしょうの魅力を伝えていきたいと思います。
本当にどうでしょうに関してはネタはたくさんあります。


ちなみに私の身近には私よりもいち早くどうでしょうの魔力にハマり、今やすっかりどうでしょうマニア、いや、どうでしょう用語でいうところのどうでしょうバカがいます。

そう、そのバカこそがたまにこのHPに登場する私の嫁です。

安田さんの黄タイツ


(06.05.13UP)






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