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個人的に銀河系集団・レイラック滋賀を初観戦!!
シーズン前から公言しているとおり、今シーズンはザスパよりもレイラック滋賀の応援を優先させる。
なにせ群馬の誇り・MF14白石智之が移籍し、そして同じく前橋育英の後輩でもあるMF28田部井悠やMF8五十嵐理人もいて、今でもそのままJ2のアタッカー陣で通じる陣容であるのに、さらに元ザスパであるMF15久保田和音、DF50平尾壮もいる。
今シーズン、大槻監督の凝り固まった采配で停滞するザスパよりも、俄然注目なのが、このレイラック滋賀。
とにかくJ3になんとか昇格してもらい、来年はJ3の舞台で是非とも観たいチームだ。
その滋賀を今シーズン初めて観られるチャンスは、なんと昨年までも年に1回浜松まで通ったHonda FCとの対戦となる。
まさにJFLの門番として立ちはだかる、このアマチュア最強、J2でも中位以上の実力を持つであろうHonda FC相手に、どういった戦いができるか、滋賀が今シーズン昇格できるかどうかの瀬戸際の大一番が、早くも実現することとなる。
昨年までは応援していたHonda FCだが、今シーズンはザスパよりも優先させる滋賀を応援するしかない。
2024.3.30都田スタジアム レイラック滋賀 VS Honda FC
ホンダFCのマスコットキャラ・パッサーロ(上)は、相模原のガミティ(下)と色違いでは??www
※パッサーロは旧浜松市の市鳥であるツバメ
ガミティは相模原市内にダチョウ牧場があることからダチョウ
同じ鳥がモチーフのキャラは全国に多い・・・
レイラック滋賀
菊池利三(としみ)率いるレイラック滋賀は、ここまで昇格のライバルである栃木シティとの開幕戦を制し、鈴鹿には負けたものの、Honda FCと並ぶもう一つの門番・ソニー仙台に勝ち、2勝1敗とまずまずの出だしとなっている。
メンバーとして、やはりMF14白石智之はまだ怪我の様子でメンバー外、MF28田部井悠、FW8五十嵐理人がスタメンに入る。
7大迫勇樹
10榎本大樹 28田部井悠
41南拓都 8五十嵐理人
25山下雄大 32海口
4井出 55小野寺 2平井
1伊東
FW24松原大芽、MF44小松駿太、MF37ロメロフランク、DF50平尾壮、DF26角田駿、DF16面矢、GK31笠原
レイラック滋賀FCのスタメン
門番・Honda FC
門番、Honda FCは、開幕でのソニー仙台とは勝ったものの、マルヤス岡崎、ヴェルスパ大分といった難敵との対戦で2引き分けとややエンジンがまだかかっていない状態。
相変わらず健在なエースFW13岡崎、そしてFW9児玉、ユーティリティMF5鈴木雄也、炎のサイドバックながら昨年はセンターバックもやっていたDF4八戸(はちのへ)、自らPKを蹴る攻撃的GK21楠本と、相変わらず主力メンバーが不動なのが凄いところ。
14鈴木理久 13岡崎
8佐々木俊輝(としき)19岩切(いわきり)
7松本和樹 5鈴木雄也
15岸田 16川浪
2池松 4八戸
21楠本
FW18庄司、FW9児玉、MF17松岡、MF26平川、DF24竹田豪、DF11川畑、DF22知花、GK1青木祐太
風上のホンダ
立ちあがりは風上のホームホンダがやや押し込むも、滋賀もカウンターを中心に右サイドのMF8五十嵐の快足などを活かしていく。
12分、風上を活かしてのロングシュートの流れから、MF7松本和樹のミドルシュートが撃たれゴール左を捉えるが、GK1伊東がファインセーブで防ぐ。
17分、中盤のMF5鈴木雄也、MF7松本和樹のパス交換でリズムを作ったホンダは右サイドからDF16川浪が攻め込んだところからのクロスにDF55小野寺が決死のブロック、そこにFW13岡崎が詰め寄りニアからシュートも、GK1伊東らがギリギリ防ぐ。
18分、その直後のカウンターで滋賀は左サイドからMF28田部井悠が切れ込んでいくも、センターバックに入るDF4八戸がさすがの堅さでこれをブロック。
八戸はなかなか抜けない。これがあの身長でもセンターバックであえて起用する八戸の強さ。
見ごたえのあるシーンだった。
全体的に北から吹く風に互いに苦戦、ホンダはDFラインの八戸の良い縦パスが流れたり、滋賀はゴールキックがハーフラインを越えないなど試合に影響している。
お互いしぶとくスコアレスで折り返し
32分、滋賀はMF8五十嵐がインターセプトしたところからそのまま上がっていき、右サイド深くからの良いクロスにゴール前でFW28田部井悠がヘディングにいくも、惜しくもバーの左。
五十嵐、良いインターセプトとクロスだった。
滋賀は守りのときはしっかり5バックになり、中盤の出足も早くバランスの良さが目立つ。あのホンダがこれだけ風上で苦戦するとは・・・
右は五十嵐と田部井悠がいるとして、これに左に白石智之が加わったなら、相当強いチームになるだろうと予感させた。
2分のアディショナルタイムに入り、滋賀はFW10榎本のアウトサイドでの素晴らしいパスが通り、FW7大迫のクロスからファーでMF32海口が詰めていたが、惜しくもGK榎本がキャッチ。
お互い惜しいシーンもありながら、実力伯仲の前半は渋くスコアレスで折り返しとなる。
なんて見どころ満載の試合だろうか。
今の大槻ザスパのクソみたいなサッカーより100倍・・・いや、ゼロに何をかけてもゼロか・・・比べようもないくらい面白い前半だった。
とにかく田部井悠と五十嵐のプレーが観られるだけで、これだけ幸せなことなのかとしみじみ思った。
右サイドからボールをキープするMF28田部井悠
後半、平尾壮投入!!
後半に入り5分、カウンターで押し込んだホンダは中盤バイタルでフリーで受けたMF7松本和樹がシュートチャンスとなったが、滋賀DF陣も決死のブロック。
風上に立ったはずの後半だが、なかなか攻撃に転じることができない滋賀に対して、ホンダもやや攻めあぐねた部分があり、FW13岡崎が下がってボールを受けにいく場面が目立つようになる。
いや、前半は待っていても全然こなかったので、岡崎をトップ下に下げてボールを受けさせる作戦に変えたのかもしれない。
19分、ようやく滋賀は中央から攻め込め、風上を活かしたMF25山下雄大の決定的なシュートだったが、惜しくもややゴールの右を逸れる。
20分、ホンダは交代、MF19岩切、DF11川畑を投入。
川畑はそのまま右サイドに入る。
25分、滋賀はMF25山下雄大、FW28田部井悠に代えて、MF44小松、DF50平尾壮を投入。
DF50平尾はそのまま田部井悠の右シャドーに入る。
ロメロが1トップに入りボールが収まる
28分、滋賀はDF55小野寺のファールでペナルティ手前左の絶好の位置でFKを与えてしまう。
この絶好のFK、ホンダは右のMF5鈴木雄也、左のDF15岸田と並び、鈴木雄也の右からの直接シュートはGK1伊東がかろうじて抑え込む。
31分、滋賀はさらに交代、FW7大迫勇樹に代えてMF37ロメロフランクを投入。
ロメロフランクは1トップに入り、早速32分、そのロメロのポストから右サイドをFW50平尾壮が上がり、前線にスルーパスを送るも、惜しくもわずかに合わず。
35分、右サイドでホンダの速攻に対してDF2平井がいらないプッシュで倒してしまいFKを与えると、MF5鈴木雄也のキックからゴール前で混戦とされてしまうも、ここも決死のブロックで防ぐ。
36分、ホンダはさらに交代、DF16川浪、MF8佐々木俊輝に代えて、MF22知花、FW18庄司が入る。
40分、滋賀とホンダの互いのカウンターの応酬となる中で、中央で止めに入ったDF4井出がイエローを受ける。
ここまで観ていると、やはり平尾がサイド、五十嵐がウィングに上がるべきではと思える場面が散見される。
平尾はサイドで勝負したいが、そうなると中央が空き、五十嵐が平尾、そこは中央前を埋めてといった指示が目立つ。
この日は途中交代で2シャドーの右に入ったMF50平尾壮(左)と1トップに入り見事な存在感を魅せたMF37ロメロフランク(右)
2人を知る自分としては五十嵐とはポジションを入れ替えた方が良いと感じた。
死闘の結果はスコアレスドロー
44分、滋賀はMF41南拓都、MF32海口に代えてDF16面矢、DF26角田を投入。
ホンダも最後の交代、FW14鈴木理久に代えて、DF24竹田豪を投入。
そして試合は5分のアディショナルタイムへ。
すると右サイドからMF8五十嵐が1人で2人を相手にサイドをかわしていき、思わずホンダもファールで止めるしかなく、FKを得る。
終盤にも関わらず自信の持った瞬間的なスピードを活かした右サイドの突破が印象的だったMF8五十嵐理人
このFK、FW50平尾壮が右で入れていったクロスが一度跳ね返り、後方から決定的なシュートを放つも、惜しくもブロックされる。
するとホンダの速攻からMF8五十嵐がさすがのスピードで戻ってカバーに入ったというのに倒され、なぜかファールをもらえず、相手ホンダのファーからのシュートがもう入るしかないと思われたが、ギリギリブロック!!
そしてさらにそこからのカウンターからロメロフランクがDF4八戸相手にさすがのフィジカルを活かして身体を入れ替え速攻に移ると、思わずDF4八戸が止めてイエロー。
そこから滋賀のロングスロー、CKが続くが、惜しくも入らず、実力伯仲の死闘はスコアレスドローに終わった。
昇格できる力があることを確信したレイラック滋賀
はじめて滋賀のサッカーを観た感想として、田部井悠、五十嵐うんぬんより、とにかくベースの部分でしっかりと昨年の王者であり門番であるホンダに対して互角に戦えていたことを高く評価したい。
3−4−2−1のバランスの良い布陣から、守備では5バックで堅く守れ、2ボランチら中盤の出足も良く、そして3トップや両サイドからの攻撃も連携が見られる。
これなら戦える・・・
そして昇格できる・・・
そんな強さを確信した。
現在、高知や琉球としった上位陣が好調ではあるが、層の厚さもある滋賀としては、こういった6ポイントマッチを落とさずに粘り強く勝ち抜き、そして獲れるところから勝ち点を獲っていけば、自ずと昇格は近づくだろう。
特に攻撃陣では、右サイドには田部井悠、五十嵐といるので、あとは左サイドにMF14白石智之が入れば、とんでもない強さになるのではと期待せざるを得ない。
まだ昨年のザスパでの骨折の影響が響いているようだが、これから暖かくなる時期、復帰も近いだろう。
今シーズンは全力で滋賀を応援し、そしてJ3への昇格を成し遂げてもらいたい。
田部井悠、五十嵐、白石達が再びJの舞台に戻るその日まで・・・
さすが滋賀県から初のJリーグチームを目指すだけあって、滋賀からもたくさんのサポータが浜松に駆け付けていた。
その中でも彦ちゃんの大旗は印象的だった。
(24.3.30UP)
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