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W杯前に久保建英所属のソシエダをチェック!!
スペインのラ・リーガで戦う久保建英所属のソシエダは8節を終えて6位と好調。
その久保建英のソシエダ戦をW杯直前に確認しておきたいと思う。
(試合自体は1カ月前のですが(^-^;)
久保建英スタメンのソシエダ
ヨーロッパリーグ含め公式戦では6連勝中のソシエダ
久保建英がこれまでの中盤ハーフではなく、トップで起用され自由に攻撃出来ているのが久保の好調を支える。
この試合もこの21歳の日本代表プレーヤーに注目が集まる。
14久保建英 19スルロット
21シルバ
4イジャラメンディ 23ブライスメンデス
3スビメンディ
12アイエンムニョス 18ゴロサベル
24ルノルマン 5スベルディア
1レミーロ
ベンチにはFW33カリカブル、FW9カルロスフェルナンデス、FW7バレネチェア、MF22トゥリエンデス、MF17ロベールナバーロ、MF16ゲバーラ、MF8ミケルメリーノ、DF30デサラテ、DF15リコ、DF20バフェコ、DF6アリッツエルストンド
セルタ
ソシエダと同じく中盤ダイヤモンドのセルタ
それにしても、日本ではほとんど見ない昔ながらのダイヤモンド中盤の4−4−2だが、最近のスペイン、ラリーガではホントスタンダードになった。
10イアゴアスパス 18ラーシェン
28ガブリベイガ
5オスカルロドリゲス 11セルビ
8フランベルトラン
17ハビガラン 2ウーゴマージョ
4ウナイヌニェス 15アイドゥ
1マルチェシン
ベンチにはFW9バシエンシア、FW7カルラスペレス、MF23デラトーレ、MF21ソラーリ、MF19スウェドベリ、MF14タピア、DF26カルロスドミンゲス、DF20ケビンバスケス、DF3ミングサ
激しいぶつかり合いの展開
開始4分でいきなりソシエダの左サイドでの競り合いで激しくぶつかり合い、DF12アイエンムニョスもセルタのDF2ウーゴマージョは開始直後いきなり頭に止血を巻く戦いとなる。
6分、セルタはDF2枚に対して4人での速攻という絶好のチャンスも、FW18ラーシェンらがシュートまでに時間がかかってしまい、この絶好の機会を逸する。
この後も何回も激しくぶつかり合い試合が止まる事が多い肉弾戦の様相に。
15分にはセルタの右サイドDF2ウーゴマージョを起点に中央に折り返したところからMF5オスカルロドリゲスのミドルシュートはバーの上。
22分にはGK1マルチェシンに対してブロックにいったFW14久保建英のフォアチェックが相手の膝に入ってしまい、これまたしばらく試合が止まる。
24分、MF4イジャラメンディがFW18ラーシェンに対してしつこくユニフォームを引っ張って止め、これにはさすがにカードが出る。
これに倒れないノルウェー代表193cmのラーシェンの強さもある。
すると27分、DF12アイエンムニョスが内転筋を痛めてしまったらしく、DF15リコに急遽交代となる。
アイエンムニョスはいきなり頭に止血を巻く戦いとなったが、更に足のつけ根まで痛めてしまい不運の試合となる。
ソシエダ、イジャラメンディの先制!!
31分、ソシエダは右サイドから攻め込み、折り返しにMF21シルバがペナルティ中央で折り返すと、このボールを受けたMF4イジャラメンディが利き足とは逆の左足での地を這うシュートを放ち、これが見事にゴール右隅に決まる!!!
GOOAALLLL!!!!
6連勝中のソシエダがチーム公式初の7連勝に向けて上々の立ち上がりとなる先制を決める。
利き足とは逆で決めた素晴らしいシュートだった。
痛恨のパスミスで同点となって前半折り返し
しかし、ここから盛り返してきたセルタ、MF3スビメンディがDFラインのパス回しで痛恨のパスミスをしてしまい、FW10イアゴアスパスへのパスとなってしまうと、このままゴールにシュートを突き刺す!!
・・・・・・・・・!!!?????・・・・・・・・
なんと、本当に痛恨のミスパスとなってしまった。
FW10イアゴアスパスはソシエダに対して相性が良く、この試合でもやはりラッキーチャンスはイアゴアスパスに回ってきた。
これで試合は1−1の振り出しに戻ることとなる。
44分、DF24ルノルマンが相手を囲い込むファールでイエローをもらい、これで前半で既にイエロー3枚ということになる。
前半のロスタイムはなんと8分!!
それだけあまりに多くのぶつかり合いからの治療の時間が長かった。
ロスタイム8分、今度はDF24ルノルマンとの競り合いで腕が顔にぶつかったということで、逆にFW18ラーシェンにイエローが提示される。
こうして1−1での前半折り返しとなる両チーム。
前半は久保の見どころは少なめといったところ、後半はどう出るか?
後半、CKで再び先制!!
前半に同点に追いつかれたソシエダは後半頭からMF4イジャラメンディに代えてMF8ミケルメリーノを投入する。
既に負傷交代で1回交代回数を使ってしまっているので、後半頭だと交代回数を消費しないので、ここは早めに代えてきた形。
これで久保の主戦場となる左サイドのプレーヤーが2人とも代わることとなる。
後半7分、セルタは右サイドからの高速クロスをファーで受けたFW10イアゴアスパスの左足からの強烈なシュートはわずかにバーの右上を越える。
対するソシエダも9分、左サイドから交代で入ったばかりのMF8ミケルメリーノが強引にニアにシュートにいき、これが跳ね返ってファーにいたFW14久保も詰めにいくが、惜しくも手前でCKに逃げられる。
だがこの右CK、ゴール前であまりに密集したところからマークに付ききれなかったDF5スベルディアがヘディングをドンピシャで決める!!
GOOAALLLL!!!!
このゴールで再度先制することとなるソシエダ。
やはりここは7連勝を勝ち切りたい
ここから再度先制されたホームセルタの猛攻を受けるソシエダ、久保建英もどうにか左サイドで張り出して起点となり、防戦一方となることを回避していく。
20分、セルタは2人交代、DF2ウーゴマージョとMF28ガブリベイガを下げ、DF3ミングサ、FW7カルラスペレスを投入。
23分、前線で激しく追ってスライディングにいったMF21シルバにイエロー提示。
うーん、ボールにいっていたが・・・??
さらに24分にもFW18ラーシェンに激しく当たりにいったDF5スベルディアにもイエロー。
これだけもらってしまうと、誰か退場とならないか心配。
28分、ペナルティ左に入ってきたMF11セルビの左足からのシュートは決定的だったが、わずかにバーの上を越える。
30分、ソシエダは2枚交代、ここまで攻撃の中心だったMF21シルバ、FW14久保建英に代えて、MF17ロベールナバーロとFW7バレネチェアを投入。
久保建英としては、前にスペースがあるところで2回ほど競争となり、ことごとくスピードで競り負けたのが痛かった。
ソシエダ逃げ切り公式戦7連勝!!
32分、FW7カルラスペレスのミドルシュートをGK1レミーロが右手一本でCKに出す。
続く33分、FW7カルラスペレスがペナルティ右に入ろうとしたところでDF24ルノルマンの前で派手にダイビングし、これにはシミュレーションということで逆にカルラスペレスにイエローが提示される。
34分、このままでは負けられないセルタは最後の交代、MF11セルビに代えて、FW9バシエンシアを投入し、ラーシェンとツインタワーに。
36分、左サイドからMF17ロベールナバーロの突破に対して危険なスライディングにいったとして、DF3ミングサにもイエロー。
これでこの試合、両チーム合わせて9枚のイエローが乱れ飛び、荒れた試合模様を象徴する。
38分には、そのDF3ミングサが右サイドからペナルティに侵入した際にMF17ロベールナバーロが並走して倒れるが、微妙な判定となりこれはVAR室からもノーファール。
40分にはFW19スルロットが強引に1人で速攻のドリブルで突破していき、力づくでの強烈なシュートはGK1マルチェシンがさすがに抑える。
42分、セルタは右サイドからのクロスにゴール前でFW18ラーシェンが頭ではなく、なんとバイシクルシュートで狙いにいくも、なんで高さで勝負にいかないんだと、セルタ監督も逆に大激怒。
45分、相手との競り合いからFW7バレネチェアにもイエローでこの試合10枚目。
ここまでイエローが出ると、次回以降の累積が非常に心配となる。
前半8分だったアディショナルタイムだったが、後半はあまり倒れた選手もいなかったため、3分。
この後もGK1マルチェシンが抗議でイエロー、MF17ロベールナバーロもイエローをもらい、12枚のイエローが出た荒れた試合はソシエダが逃げ切り、公式戦7連勝となった。
この荒れた展開だったせいか、久保建英としては力を十分に発揮できなかった感はあるが、今シーズン初ゴールとなったMF4イジャラメンディ、DF5スベルディアの伏兵たちのゴールと、チーム全体で得点を獲れているところがチームの好調さを示している。
そして久保建英は21歳にして初のW杯に立ち向かうこととなる。
こういった激しいリーグで培ってきた経験をどうW杯に活かしてくれるか。
本大会での活躍を期待したい。
(22.11.19UP)
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