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2022カタールワールドカップ
2022年11月27日
グループステージ 第2戦
日本代表 vs ドイツ代表(ライヤーン アフメド・ビン=アリー・スタジアム)
0−1


横棒


ドーハの歓喜となったドイツ戦勝利、スペイン戦の前にここで決めたい第2戦コスタリカ戦

まさに歴史的勝利だった。

これまで日本は過去6度のワールドカップで2度、優勝経験国と対戦しており、1998フランスW杯でのアルゼンチン戦0−1、2006ドイツW杯ブラジル戦1−4と明らかな力負けをしてきた。

7度目のW杯にして、歴代2位の過去4回の優勝を誇るドイツ相手にも、相当に厳しい展開が予想され、そして前半33分にあえなくサイドの選手をフリーにさせてしまったことでPKを与え先制され、これで総崩れか・・・と覚悟したものだが、数々の決定的ピンチをGK権田を中心に防ぎきり、追加点を与えなかったことで後半の5バックへの切り替え、そしてそこから両サイドを攻撃的に切り替えた5トップの布陣へのチェンジが奏功し、見事に逆転で歴史的勝利、ドーハの歓喜となった森保ジャパン。

これまで森保采配には自分も辟易しており、せめて柴崎に頼る中盤をやめ、守田、田中碧の優れたインサイドハーフを活かす遠藤航の1アンカー、つまり南アフリカW杯での岡田監督の4−3−3への切り替え程度しか称賛するべきところが無かったが、この5バックへの切り替えは本当に見事だった。

かたやスペインはコスタリカに7−0と圧勝したため、あとはドイツがスペイン相手に引き分けか負ければ、日本はこの第2戦のコスタリカに勝ちさえすればグループステージ突破となる。

そもそも第3戦のスペイン戦は相当に厳しい展開も予想されるため、やはりここで勝ってグレープステージ突破をまずは決めたいところ。
連戦となるため、ここで決められれば、第3戦は控え陣を試せる貴重な場とすることもできる。

しかし中米の雄・コスタリカはスペインに大敗したといえども当然弱いわけが無い。

先制さえ獲れれば、大量得点も期待できる試合ではあるものの、果たして世界最高峰のGKとの呼び声高いナバスから、まずは先制点を奪えるか。





森保JAPAN

ドイツとの戦いから中3日の連戦となる中で、ドイツ戦で足を痛めたDF19酒井宏樹、DF3谷口は欠場濃厚だし、わざわざ連戦で使う意味も無い。

そうなると右サイドバックで期待されるのは湘南からフロンターレで活躍したDF2山根であり、湘南の3バックで鍛えた守備と、その攻撃的な攻め上がりに期待したいところ。

第1戦の前半でほとんど何もできなかったまだ21歳の将来の日本の星・MF11久保建英はいったんこの試合はスタメンから外れ、奇跡の同点弾のシュートを放ったMF10南野あたりのスタメンが濃厚か。

その他、1トップのFW25前田大然のところで逆転弾を決めたFW18浅野に代える事なども予想されるところだし、その他、連戦を考慮し何人か入れ替えるかどうか。

以上がプレビューだったが、選手を入れ替えたのは1トップをFW21上田に、左ウィングをMF24相馬、右ウィングをMF8堂安律、右サイドバックをDF2山根、ボランチにMF13守田と、5人を入れ替えてくる。




21上田
24相馬      8堂安律
15鎌田
13守田 6遠藤航

5長友            2山根
4板倉 22吉田麻也 

12権田



ベンチは、FW18浅野、FW25前田大然、MF11久保建英、MF14伊東、MF9三苫、MF17田中碧、MF7柴崎岳、DF26伊藤洋輝、DF16冨安、DF3谷口、DF19酒井宏樹、GK23シュミットダニエル、GK1川島


ベスト8にも輝いている中米の雄・コスタリカ

勢い的にはドイツ相手の勝利で自信を付けた日本に対し、5回連続W杯出場で、しかも2014には日本がまだ未到達のベスト8まで進出した経歴も持つ中米の雄・コスタリカは強敵であることは間違いなく、またサッカー熱の高いコスタリカでの代表としては、スペイン代表に大敗しているだけに、この2戦目の日本戦に賭ける思いは相当に強い。

注目の選手としてはレアルで活躍し、現在パリサンジェルマンのGK1ナバスがいるが、今シーズンは第2GKとなっている様子で、公式戦での出場が無く、試合勘というところでスペイン戦での7失点の一因ともなったかもしれない。

本来はGK1ナバスやディフェンスリーダーDF6ドゥアルテらを中心に守備力に絶対的な自信を持つチームであるだけに、日本戦は5バックにするなどして今一度自慢の守備力を見直して締め直してくるか、もしくは日本戦は勝つしかないため、一気に攻撃に転じてくるか。

特に左サイドのMF9ベネットはまだ18歳の超新星で要注意。


7コントレラス
12キャンベル     13トーレス
5ボルヘス 17テヘダ

8オビエド           4フレール
15カルボ 19ワストン 6ドゥアルテ

1ナバス



ベンチにはMF9ベネット、MF10ルイス、MF20アギレラ など






前半、お互い様子見で前半はスコアレスで折り返し

開始早々から押し込む日本だが、まずはそこをしっかり対応して守るコスタリカは、その後は中盤での激しいプレスからの攻撃に転じ、危ういボールの奪われ方もあったりする。

13分、右サイドからMF8堂安律が攻め込み決定的なゴール前への低いクロスに、触れば1点だったが、これには残念ながら誰も触れず。


前半はどちらもそこまでは来ない感じであり、どちらも様子見といったところ。

特に日本としては前半はそこまで点を獲りに行かずとも、後半勝負の面があるのだろう。

・・・結局、前半はチャンスらしいチャンスもお互いそれ以外はあまり無く、前半はスコアレスで折り返し

互いにあまりに様子見すぎないか?
コスタリカはこの試合、勝つしかないはずだが、エンジンがかからなすぎる。

日本も先制点さえ決めれば大量得点も狙えた試合だったはずなのに、なぜ決めにいかないのか、そしてチャンスをもらったはずのFW上田やMF相馬らは、本当にこれで良かったのか??といったところ。

とにかく後半勝負だろう。
お互い、このままではダメなはずだ。











後半、ようやく攻撃モードに

後半になり、日本はFW21上田に代えてFW18浅野、そしてDF5長友に代えてDF26伊藤を投入し、ドイツ戦と同じく3バックに切り替えて、いよいよ攻撃モード。

立ちあがり、いきなり左サイドから押し込み、後方からMF13守田のシュートは惜しくもバーのやや上。

その後も3バックになってから上がれるようになったMF24相馬がかなり高い位置で上がれるようになり何度も起点となるが、コスタリカもしっかり引いて守り対応。

しかし逆に言えばコスタリカは引き過ぎでは??とおもうところ。
勝ちにいくしかないコスタリカだが、どうするつもりか??

すると18分、MF6遠藤航がペナルティ手前中央でイエローと共にFKをもらい、ここでMF24相馬が直接ゴール左上を狙うも、そのまま惜しくもバーの上を越す。

DF2山根に代えてMF9三苫を投入。
MF24相馬が右に移り、三苫がドイツ戦と同じく左アウトサイドに入る。


さらに22分にはMF8堂安律に代えてMF14伊東純也を投入し、三苫、伊東と両サイドのアタッカーが揃う。



守りのコスタリカ、まさかの先制・・・

それにしても点が入らない。
いよいよ日本の方があせる時間帯に入ってくる。

25分、そうこうしているうちに嫌なところでボールを奪われショートカウンターに入られ、右サイドからショートクロスを送れ通るとヤバかったが、かろうじて前でカット。

すると26分、MF14伊東が中央からドリブルで仕掛け、相手にイエローと共にPKか???と思われたが、かろうじてギリギリペナルティの外であり、惜しくもFK。

これも近すぎて鎌田の直接FKは壁に当たる。

ヤバい、時間が無い・・・

すると36分、コスタリカの右サイドからの攻撃からDF26伊藤がヘディングではじいたボールをDF22吉田のクリア?かパスが小さくなり、そこからなかなかクリアしきれないところからDF4フレールに左からのシュートを撃たれ、GK12権田も触ったものの、コースが良すぎてクリアしきれず、ゴール左上にそのまま決まってしまう・・・!!!


・・・・・・・・・!!!!!??????・・・・・・・・・・・


マジか・・・
これだけ攻めた日本の点が入らず、そしてコスタリカの点が入るか・・・

やはり点が入らな過ぎた。
これだけゼロぜロのまま、この時間帯まできてしまった日本のミスだ。
ドイツと同じだ。

なんだ?あの吉田のキックはパスだったのか?
なぜもっと大きくクリアしなかった??
防げた失点だっただけに、これは本当に悔しい、手痛い失点となってしまった。



最悪の敗戦・・・

あとが無くなった日本、MF24相馬に代えてMF10南野を投入。
正直この試合、相馬をここまで引っ張った意味がわからない・・・
右サイドから何度かチャンスがあったものの、アバウトなクロス過ぎてチャンスを潰してしまった。
もっと早く南野にしておくべきだった。
自分なら後半頭か、15分くらいで交代だと思っていたが、そんなにこの試合の相馬は良かっただろうか??

44分、左サイドからいよいよMF9三苫が得意の仕掛けとなり、ゴールライン際から一気に相手を抜き去りゴール前のクロスがはじかれ、後方からMF15鎌田の決定的なシュートも、ギリギリGKナバスに止められる!!!
あれだけゴール前混戦になっても、あれが入らないのか???

そして鎌田のシュートも確かに弱すぎた。
確かに枠内に決めるのが第一だが、それにしてもどこか腰の引けたシュートになってしまった。

ロスタイムは6分。

1分過ぎ、サイドで時間をつかうコスタリカのボールを奪って速攻のチャンスとなるも、肝心なところで相手の出足の早いプレスに潰され、パスも右に出すべきところを中央にパスを出し急ぐ。

5分過ぎ、右サイドでMF14伊東がFKを得るが、結局はね返され、タイムアップ。

・・・最悪だ

最悪ドローならどうにかなるかと思われたが、負けだけはダメだ。

ドイツ、スペインとの死のグループの中で、よりによってコスタリカに負けた。

この意味はデカすぎる。





なぜあれだけ手数をかけた?攻めあぐねた?

結局、今日の日本は1戦目のドイツと同じだった。
どこか、この試合は勝てるはずという慢心がどうしてもあった。
だから前半は焦らずに、まあとりあえず失点しなければといった雰囲気満載だった。

そして後半、選手交代でエンジンはかかってきたが、そこで点が入らないと逆に焦りに繋がり始めた。

コスタリカが予想以上に守りにきたのも予想外だったが、その引いたコスタリカ相手に、日本はもっと手数をかけずに攻撃に転じるべきだった。

それが、どこかもったいぶったような、そして弱気のバックパスが何度も垣間見えた。
あんなパス、ドイツ相手には一本も無かった。
ドイツ相手にはそんな余裕が無かったのも確かだが、あの手数をかけずに、シンプルに両サイドの伊東、三苫を使った攻撃がコスタリカにも有効だったはずだ。

どれもこれも今となっていは結果論となってしまうが、それにしてももったいない試合だった。


自分からすると、戦犯扱いするのはなんだが、やはりMF24相馬を後半40分まで引っ張った事が疑問に感じてならない。

これだけ日本は攻撃の切り札をズラッとベンチに用意しておきながら、どうして今日、最後の精度が甘かった相馬を最後まで引っ張ったのか?
あそこでもっと早く南野の精度が入っていれば、日本の得点の確率は跳ね上がったはずだ。

正直なところ、相馬は今回の日本の黄金のアタッカー陣のレベルに1人足りていない。
だったらコスタリカ戦にこそ久保建英を試してみたかったところもあるし、最後まで相馬にアタッカーをまかせた事が大いに不服だ。

これだから森保采配は・・・
ドイツ戦は後半からの采配がハマり、世界から脚光を浴びたが、この試合は完全に監督の采配ミスだ。
せっかくドイツ戦で勢いに乗ったのだから、その乗った状態から前半で試合を決める勢いのある采配をするべきだった。
その意味では堂安をスタメンに起用したのは当然だが、1トップには浅野、左にはMF10南野を起用するか、もしくはこの試合でも調子が今一つだったMF15鎌田に代えて南野で良かった。
後半40分まで引っ張らなければ、スタメンでの相馬起用は悪くは無かった。

前半、そうやって相手に合わせて低調な展開になってしまった日本の采配の完全なミスだった。





最後は運命のスペイン戦に

この敗戦により、非常に厳しい状況となった日本。

この後のドイツ−スペイン戦の結果次第だが、とにかくスペイン相手に勝たなければトーナメント進出は厳しくなった。

おそらくスペインが3戦目は控えメインにのぞむ展開になる可能性が高いが、日本は逆にそのリラックスし、そして控え陣が虎視眈々と躍進を狙うスペイン相手に、とにかく勝たなければいけない。

同じヨーロッパの強豪ながら、ドイツとはまた違ったタイプの強豪スペインに対してとなるが、しかしあくまでベスト8を狙う日本ならば、ここを突破しなくては結局はベスト8なんて言えなくなる。

今一度、日本の本当の強さを取り戻せるか。
誇りをかけたグループリーグ最後の戦いは金曜未明となる。








(22.11.27UP)

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