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2022カタールワールドカップ
アジア最終予選 第8戦
日本代表 vs サウジアラビア代表(ホーム)
2−0


横棒


冬のカタールに向け、アジア最終予選もいよいよ大詰め

過去のワールドカップではアジア最終予選をだいたいアップしてきたこのページも、今回のアジア最終予選は8戦目にして初めてのアップ、観戦記となる。

最初の頃、あまりに森保ジャパンがつまらないので多少興味が薄れていたこともあるが、そもそも昨年2021シーズンは我がザスパのJ2リーグが4チーム降格のサバイバルシーズン真っ盛りであり、しかもザスパはシーズン開始当初から奥野監督というとんでもない足かせをはめられた状態からスタートしたため、日本代表の試合なんて二の次で、アジア最終予選も半分くらいしかまともに観ていなかった。

しかし、最初の頃は一応通して観たが・・・

まあひどいこと。
特に第1戦からして、なんでまだ長友が左サイドバックでスタメンなんだ??これは日本代表だろ??じゃあ日本にはこの35歳になる長友以上の左サイドバックはいないということか?そんなわけあるかい!!!
・・・といった激しい疑問からはじまり、そしてオリンピックでその力をまざまざと見せつけた久保建英や堂安律らもスタメンに入らないことにも嫌気が差した。

当然のことながらそんなスタメンからして停滞感満載の日本代表の攻撃には流動性が無く、あろうことかオマーンにも、そしてサウジにも敗れてあっという間に2敗。

どんなに内容も結果も伴わずとも、ブレずにやり続ける、長友をいつまでも使い続ける姿勢は、非常にザスパの奥野監督と被る面もあり、地方J2チームのザスパならともかく、日本代表でそんなのあるか・・・??と本当にザスパサポ仲間らと共に呆れ果てた。

やばい、本当に日本が久々に、数十年ぶりにワールドカップに出られないかもしれない・・・と思われたが、負けてやっと変えるのが森保監督、システムを4−2−3−1から4−3−3にし、致命的なミスパスで戦犯となった柴崎岳に代えて、オリンピックでもその実力を見せつけた田中碧をインサイドハーフに上げると、チームは急に回りだし、あっという間の連勝でグループ2位につける。

しかし、未だ無敗の1位サウジは勝ち点19、2敗もしている日本は勝ち点15、そして3位のオーストラリアはわずか1差の勝ち点14で追ってくる展開で、このサウジ戦が引き分けだと、オマーンには勝つであろうオーストラリアに逆転されてしまう状況。

ここで勝ち点を上回れて、次の3月下旬の第9戦ではオーストラリアのアウェイに乗り込まなければいけないことを考えると、このサウジ戦は引き分けではダメだ。

勝利が必要だ。

そしてサウジに勝てば、勝ち点1差に詰め寄ることもでき、1位通過も見えてくる。
サウジは最終10戦目にオーストラリアと当たるが、9戦目の段階でワールドカップ出場が決まってしまうと、オーストラリア戦は選手を控え中心に、怪我などもしないように強度も落としてくることもありえる。

サウジを独走させないためにも、とにかくこの試合、ホーム戦は勝利が絶対条件だ。

世間の評価も、なぜ長友を使い続けるのか??の批判の嵐。
しかし批判の嵐が強まれば強まるほど、頑固に変えてこない点が非常に奥野監督と被るのも森保監督。
十中八九、スタメンは変えていかないのだろうが、しかしこの試合だけは勝つしかないことを肝に銘じなくてはならない。



森保JAPAN

やはり前回の2−0で勝った中国戦から全くスタメンを変えない森保ジャパン。

センターバックに冨安、吉田麻也と欠く中で、板倉、谷口のかつてのフロンターレコンビが安定したプレーを中国戦で見せたことが収穫となっている。
特に板倉はその高さからセットプレーでの得点源としても期待されており、吉田麻也からいい加減ポジションを奪う活躍をここで見せたいところ。


15大迫
10南野      14伊東
13守田 17田中碧
6遠藤航

5長友       19酒井宏樹
3谷口 4板倉

12権田



ベンチは、FW18浅野、FW9前田大然、MF21堂安律、MF11久保建英、MF8原口元気、MF7柴崎岳、DF22山根、DF20中山雄太、DF16中谷、DF2植田、GK23シュミットダニエル、GK1川島


サウジアラビア

サウジの武器は左サイド。
FW10サレムと、DF13ヤスルのコンビネーションから左サイドを蹂躙して起点を作るのがサウジ。
日本の武器が右サイドであることを考えると、この右と左の同サイドをどちらが制するのかがカギを握る。

そして注意は逆サイドの右。
ここまで10得点中、6得点を右サイドから取っているということで、左サイドで崩して右で決めるというパターンがサウジの常套手段。


9アルブライカン
10サレム      19ファハド
23カンノ
8アルマルキ 15アルハッサン

13ヤスル         2アルガナム
5アルブライヒ 4アルアムリ

21アルオワイス





サウジ、いきなりのボランチ負傷

開始4分、いきなり中盤のボール争いでFW15大迫に対して肘が入った形のDF5アルブライヒにイエローが提示。
開始早々のセンターバックにイエローというところで、大迫を中心としてガシガシ狙っていきたいところ。


19分、MF8アルマルキにMF14伊東との競り合いで左膝に入ったらしく、ここで負傷退場となる・・・かと思われたが、なんとプレーを続行??
3分近く試合が止められて、もう無理なのだろうと思われたが、どうやらテーピングを巻く様子。

すると21分、今度はFW9アルブライカンにクサビのパスが入りそうになったところで、今度はDF4板倉にイエローが逆に提示されてしまい、お互いのセンターバックにイエローが出し合われることとなる。


22分、結局MF8アルマルキはプレー続行不可らしく、本人は涙ながらの退場、MF7アルバイバリが代役として入る。


その直後の23分、日本のセットプレーの流れから、一度跳ね返されたところからのセカンドを拾った縦パスにFW15大迫がペナルティ内で倒されるも、その前に大迫がわずかにオフサイドだったということでPKならず。


26分、サウジのGK21アルオワイスが右足を引きずる感じでコールドスプレーの治療を受けるが、この辺からはサウジはこのアウェイ戦、ドローで首位を堅持できれ大万歳、といった本音が見える。

やはり日本は勝たなくてはいけない。
引き分けは負けに等しい。


伊東のスピードに対応できないサウジから南野の先制ゴール!!!

29分、右サイドからMF14伊東が個人技の足技を使ったドリブルで見事にマークをかわし、ペナルティ右でフリーとなるが、決定的な折り返しをファーに入れたいところがGK21アルオワイスに惜しくも阻まれてしまう。

次の30分も伊東が右サイドからスピード豊富なドリブルで崩していき、抜ききる前のクロスで相手ゴールを襲う。

前回のサウジとの対戦では不在だった伊東のスピードにサウジが対応できていない。

すると31分、右サイドDF19酒井宏樹からのパスが右サイド前に出て、対応したDF13ヤスルが一瞬前に出てブロックされたか・・・と思いきや、MF14伊東が諦めずに身体をぶつけヤスルの体勢を一瞬崩した事でスピードを持ってそのまま振り切り、右サイドでフリーとなると、ファーへの折り返しのパスに、中央を上がったFW15大迫がスルーする形でゴール前左で受けたMF10南野が、詰めてきたDFを冷静に1人かわしてからの左足でのシュートを、GK21アルオワイスが一度足に当てるも、そのまま防ぎきれずゴール左に!!!


GOOAALLLL!!!!


よく決めた南野!!!
大迫の囮となるゴール前への存在感も手伝い、そして伊東の3連続の右サイドからの攻撃がついにサウジ守備陣を切り裂いた。
この前線3人の見事な連携プレーだった。


41分も後方のボールの奪い合いを制したところからの縦パスにMF14伊東が見事に受けて足を振り抜くと、このシュートはGK21アルオワイスに阻まれるも、さらにMF17田中碧が拾い、再度のシュートに後ろからMF15アルハッサンがその足に触れてシュートを阻んだように見えたが、VARの結果はおとがめなし。
まあ、PKまでもらえるプレーではないか。
この一連の流れで追加点を奪えれば、もうこの試合は決まりだったが、大変惜しい伊東の抜け出しだった。
やはりサウジは伊東に全く対応できていない。
この試合、明らかに伊東が異次元のジョーカー的存在となっている。

前半のアディショナルタイムは、相手のサウジの選手が2回長時間治療に使っていたので長めの5分。

ロスタイム3分過ぎにMF13守田がキープし起点となったところから左サイドの長友を使い、長友のファーへのクロスからセカンドをMF6遠藤航が後方からのシュートは惜しくもブロックされる。

こうして前半は1点リードで折り返しとなり、後半はさらに追加点を先に奪って試合を決めたいところ。








後半、伊東の弾丸シュートが突き刺さり追加点!!!

前半は相手サウジがボールを回す時にFW15大迫1人で前線で追わせて、好きにボールを持たれてしまった事をハーフタイムで修正したか、後半は大迫以外に両サイドの南野、伊東もしっかりと前線から追うようになり、1点を返したいサウジの後半の出鼻をくじく。

3分、右サイドからDF2酒井宏樹が上がり、ファーへのクロスにMF10南野がダイレクトにシュートを狙うも、惜しくも左。


すると5分、MF13守田が起点となったところから押し込み、相手のクリアが中途半端になったところを見事にかっさらって二次攻撃に繋げると、左サイドからDF5長友が粘って逆サイドにパスを送ると、ここで一瞬フリーとなったMF14伊東が浮き球をそのまま右足でシュートする形でうまくボールに当たり、結果的に無回転気味の伸びのあるワールドクラスの弾丸シュートとなり、これがゴール左上に突き刺さる!!!


GOOAALLLL!!!!


とんでもないスーパーシュートが決まる!!!
やはり今日の主役は伊東だった。
そのスピードだけでなく、まさかシュートでこんなスーパープレーが生まれようとは・・・
伊東、これで4試合連続ゴールで、まさに日本の救世主となっている。

そもそも中国戦で2点しか取れず、得失点差で3位のオーストラリアと差を開かれてしまっている日本としては、この2−0というスコアは非常に重要だ。
このままいけばサウジとの得失点差も逆転できることになり、しっかり守りつつ、できれば更なる追加点を奪いたいところ。

サウジとしてはまさかの展開となり、ここで2人を同時投入。

MF15アルハッサンらを下げ、FW18バーへブリーと、DF12アブドゥルハミドを投入。

前半から右サイド伊東を抑えきれないところから、サウジの左翼が奪われ、そしてゲーム全体に影響した形。

さらに後半は日本が前から出てきたことで前半は組み立てられた最終ラインのパス回しも出来なくなり、戦術的に詰んだ状況。




厳冬期の日本の寒さに元気がないサウジ

16分、ペナルティ左に侵入したMF14伊東純也が守備に挟まれ倒されるも、VARの結果ではPKならず。
うーん、明らかに倒されているが・・・

20分、左サイドからDF5長友が長い距離を走りパスをカットしたところからMF10南野がミドルシュートを狙いにいくも惜しくもバーの右。
長友としてはベンチから中山雄太が呼ばれたところをみて、ここで最後の力を振り絞る。


23分、サウジに押し込まれたところからDF12アブドゥルハミドのシュートがDFの足に当たりコース変わるも、GK21権田がしっかりとここは抑える。
今日初のサウジのシュートか?というくらい、久々にシュートを撃たれたイメージ。


ここで日本も2人選手交代、FW15大迫、DF5長友に代えて、FW9前田大然、DF20中山雄太を投入。

大迫は前半、1人でボールを追わされ消耗しつつも、よく前線でボールを収め起点となった。
1点目の見事なスルーもそうだったが、やはり大迫という選手の前線での存在感は未だに代わりの選手が日本では見当たらない。


時間経過と共に焦るサウジ、FW18バーへブリーが南野を後ろからスライディングでひっかけイエローが提示。

30分も焦るサウジのクリアボールを南野が相手陣地でカットし、前田大然がシュートを狙いにいくが、惜しくも引っ掛かる。

32分、日本はさらに交代、MF10南野の変えてFW18浅野を投入。
これで日本の前線3人はスピードスターが揃う。

36分、中央の前田大然からのパスに上がってきたDF2酒井宏樹のクロスにFW18浅野がゴール前に詰めてシュートも、惜しくもバーの上を外れる。
出来れば今日のサウジ相手なら3点目が欲しい。
それにより1位通過が見えてくる。

それにしても今日はなんだか弱く見えるサウジ、日本の厳冬期の寒さにやられたか?



日本、大きな完勝でワールドカップに近づく!!!

40分、左サイドでDF20中山雄太がかわされたところからピンチとなり、決定的なゴール前への折り返しを入れられるも、MF13守田がギリギリ手前でカット。
この試合、投入された中山雄太はいまいち試合に入り切れず、途中から投入される選手の難しさがわかる。

42分、右サイドのMF14伊東純也からのクロスにFW9前田大然が絶妙なタイミングでゴール前中央に詰めてシュートも、これは惜しくも合わず。

45分、MF6遠藤航に代わり、MF8原口が投入され、これでMF13守田がアンカーに下がり、原口がインサイドハーフに入る。

アディショナルタイムは3分。

左サイドからFW18浅野がスピードを活かし抜け出すと、ペナルティニアに詰めてきたMF17田中碧がするするっと抜け出して決めにいくシュートに入るが、相手のスライディングの足がわずかに先にボールに触りシュートならず。
田中碧も相当に疲れている時間だろうに、しっかりとこのゴール前まで詰められる体力はさすが。


そしてタイムアップ。

日本は大きな大きな、首位からの完勝をつかみ取る。


サウジは日本の寒さにやられる中、4−3−3で蘇り、本来の強さを復活させた日本に、まるで昨年の前回の対戦とはまるで違ったチームに感じた事だろう。

このグループの主役はどこのチームだったか。
それをハッキリとわからせる、まさに完勝だった。

日本の3人の中盤、田中碧、守田、遠藤航のトリオの攻守に渡るコントロールが素晴らしくサウジに好きにさせず、そしてこの試合は特に右サイドのMF14伊東純也がまさに主役となる切り札的活躍を演じてくれた。
イレブンが、チーム全体が本当に素晴らしいパフォーマンスをみせてくれた。


これでサウジに勝ち点1と詰め寄り、そして得失点差は逆転した。
残り2戦、
全勝し、1位通過でカタールワールドカップを決めたい。











(22.2.1UP)

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