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2022年3月15日
2021-2022ラ・リーガ第28節
マジョルカ VS レアルマドリード
(パルマ・デ・マジョルカ)
観戦記 0−3

横棒


久保建英所属のマジョルカ、レンタル元のレアルマドリードとの対戦!!

スペインのラ・リーガで戦う久保建英所属のマジョルカと、久保建英のレンタル元であるレアルマドリードとの注目の対戦について、観戦記をアップします!
前回は1/1元日のバルセロナとの、久保建英抜きのマジョルカとの対戦の観戦記をアップしましたが、今回は久保建英がスタメン!!
日本ではレンタル元のチームとは普通は契約上対戦できないけど、ラリーガではできるらしい・・・@_@
レアルにその力を見せつけてやれ!!久保!!


久保建英スタメンのマジョルカ

降格圏間近、わずか勝ち点1差でゲビ5につける中、でとにかく残留に向けて粘りたいマジョルカだが、ここ最近の試合では4連敗してしまっており、とにかく勝ち点を掴みたいところ。

前回観戦記では久保建英の代役として右サイドで躍動した若き韓国代表びのMF19イガンインはベンチ。

注目点としては普段は右サイドでプレーする久保建英だが、この試合は左サイドで起用されており、そこの変化が吉と出るか凶と出るかといったところ。


22アンヘル 7ムリチ

17久保建英    14ダニ・ロドリゲス
10アントニオサンチェス 12イドリスババ

3オリバン            15マフェオ
21ライージョ 24ヴァリエント

25セルヒオリコ

ベンチにはFW26フェルニーニョ、FW9アブドン、FW23アマット、MF19イガンイン、MF34ハピジャプレス、MF8サルバセビージャ、MF6グルニエ、DF20セドラール、DF18ジャウメコスタ、DF5ルッソ、DF2コンサレス、GK31レオ


首位を独走するレアルマドリード

前回対戦では1−6と大敗している相手のレアルマドリードは首位を独走し、最近の試合でも4連勝中。
久保建英としては前回の対戦時にレアル戦で怪我を負ってしまい、その後2カ月の離脱をよぎなくされており、この所属元レアルとの対戦は大変な気合がみなぎるところ。


ベンゼマ、クロース、カゼミーロ、モドリッチといった、ここ最近海外サッカーに疎い私でも知っている選手がさすがに多く所属しており、そしてそれ以上に若手がどんどん出てきているところに果てしない層の厚さを感じる。


9ベンゼマ
20ヴィニシウス    21ロドリゴ
8クロース 15フェデバルベルデ
14カゼミーロ
23マンディ         17バスケス
4アラバ 6フェルナンデス

1クルトワ

ベンチにはFW24マリアーノ、FW18ベイル、FW11アセンシオ、FW7アザール、MF25カマヴィンカ、MF22イスコ、MF19ダニセバージョス、MF10モドリッチ、DF12マルセロ、DF5バジェホ、DF2カルバハル、GK13ルニン





レアル相手に攻め込まれるも戦えているホームマジョルカ

やはりどうしても決定機が多いのはレアルはどんどん両サイドバックも高い位置に上がり、6分には左サイドバックのDF23マンディの伸びのあるシュートが危うくバーの左を逸れる。

マジョルカはどうしても奪ったところからの速攻に頼ることとなり、そうなると10分にも、MF17久保建英もこの日は左サイドに入ることから、もともとレフティーである久保としても左サイドから早めに前にボールを運ぶ。

すると11分、その左サイドから、久保建英が前に走ることを囮に、その後方からDF3オリバンが早めにクロスをゴールファーに送ると、ここにFW7ムリチがダイレクトに右足で合わせたシュートは惜しくもバーの右。
ここまで早めにクロスを送られてくるとは思っていなかった意表を突いたこのシンプルな攻撃はレアル相手としてのマジョルカは狙っていきたいところ。


17分、FW7ムリチを起点とした速攻からのパスを受けたMF17久保建英がペナルティ前左でフェイントをかけようとしたところをMF15フェデバルベルデのタックルで刈られ、これに対してイエローが提示。

この絶好のチャンスのFK、意外にも直接は撃たず、横に出すとここにいたのはMF17久保建英、ダイレクトに撃っていったシュートは惜しくもヒットせずにバーの脇を逸れる。
惜しいチャンスだった。

それにしてもレアル相手とは言えども結構攻めることもできており、やはり残留争いに燃えるマジョルカとしてはホームということもあり、ここまではかなり戦えている様子。


27分も上がってきた左サイドバックのDF3オリバンの、今度は右足でのシュートは惜しくもヒットせずGK1クルトワに収まる。



前半はスコアレスで折り返し

30分、互いに交錯した場面での言い争いとなり、FW20ヴィニシウスとFW22アンヘルに喧嘩両成敗のイエローが提示される。

すると35分、FW22アンヘルがギリギリの形でレアルのセンターバックの間に割って入りゴール前に迫ると、ギリギリのタイミングでボールの間に割って入られるブロックで止まってしまうも、その後ろから今度はDF15マフェオが決定的なシュートにいくも、ほんのわずかバーの右を逸れ、千載一遇のチャンスをフイにする。
これは本当に惜しいチャンスだったし、是非とも決めきりたかった。


ピンチを脱したレアルは、前半も少ない時間となってきた中で再び攻勢に出て、左サイドからのブラジル代表FW20ヴィニシウスが積極的にドリブルを仕掛け、FW9ベンゼマにボールを送り、後方からは元ドイツ代表のMF8クロースが積極的にミドルシュートを狙い、さらに後方からは同じくブラジル代表のMF14カゼミーロがセカンドを拾い分厚い攻撃を仕掛ける。

43分、左サイドからそのヴィニシウスが一気ゴール前を横断してきてシュートチャンスも、DF15マフェオがファインプレーのスライディングブロックでこれを間一髪防ぐ。

それでも点が入らないレアル、痺れを切らすようにオーストリア代表のDF4アラバがパスを出したところから一気に攻撃に参加し、左サイドからヴィニシウスが崩したところから後方からのアラバのシュートはどうにかブロック。
センターバックながらアラバの攻撃参加はあまりに脅威。


こうして攻撃の回数自体はもちろんレアルがかなり多かったものの、マジョルカもマフェオのシュートなどあとわずかで入っていたところまでレアルゴールに迫ってきており、まだまだ後半はわからない展開。

その中で久保建英もしっかりとチャンスを作っているところが凄い。
本当に弱冠20歳の若い日本人が世界で戦っているんだなと感じる。




後半、自陣のボールキープミスから先制されてしまう

後半開始となり、マジョルカはシンプルに前線のFW7ムリチにクロスを入れ、ムリチも194cmの高さを活かした高い打点のヘディングでこれを狙う。
この高さについては、レアルの守備陣も凌我する。

後半6分、相手のボールをカットしたMF17久保建英が一気にスピードを上げてのカウンターに対し、後ろから引っ張って倒したDF17バスケスにイエローを提示させる。
これで久保建英はレアル相手にイエローを2枚与えており、久保のドリブル突破の鋭さを数字で表している。

しかし10分だった。

DFラインのボール回しの際に、ガーナ代表のMF12イドリスババがMF15フェデバルベルデからの後ろからのプレッシャーを受けて倒れてしまい、そこをFW9ベンゼマにボールを奪われると、FW20ヴィニシウスにあっさりとシュートされる・・・


・・・・・・!!!!!?????・・・・・・・


うーん、全然崩された場面ではないのに、あそこでボールを奪われては何にもならない・・・
イドリスババらはフェデバルベルデのファールを主張するものの、そもそもあそこでリスキーにキープにいってしまわないで、もっとセーフティーに早めに手放すべきだった。
ここまで善戦、奮闘してきただけに、この失点はあまりにもったいなかった。




PKから追加点を献上し試合が決まる

1点先制したレアルは次にバルサとのクラシコもあるため、イエローを受けた影響もあって15分に早めの交代策で、MF14カゼミーロ、MF15フェデバルベルデに代えて、クロアチア代表のMF10モドリッチ、MF25カマヴィンガを投入する。

あのW杯でも大活躍したモドリッチがベンチにいるというところがレアルの層の厚さを如実に表す。


23分、マジョルカはMF10アントニオサンチェスに代えて、MF8サルバセビージャを投入。

24分、左サイドからオリバンのパスを受けたMF17久保建英が左足から早めのショートクロスを上げると、これがわずかにアンヘルやムリチには合わず。
惜しい絶妙の位置へのクロスだった。
先ほどの交代で久保に交代が無かったということは、この試合、ある程度やれているという証。

対してレアルはFW11アセンシオをいよいよ投入。
前回対戦ではこのアセンシオにハットトリックを決められている。


すると31分、左サイドからFW9ベンゼマが飛び込んできたMF12イドリスババのスライディングを技ありのちょっとボールを浮かすプレーでかわし、左サイドを独走すると、ややタメを作りつつ、ゴール前にボールを送り、そこに走り込んだFW20ヴィニシウスをDF3オリバンが後ろから押して倒してしまい、PKに・・・

このPK、ベンゼマが落ち着いて決め追加点となってしまい、試合が決まってしまう。

スローでみると、果たしてヴィニシウスが本当に間に合っていたか?というタイミングでもあり、押して倒してしまうという稚拙なプレーはオリバンとしては本当に残念だった。
1点差のまま、終盤までいきたかった。




3点目からレアルは10人に

ここでマジョルカは両サイドハーフを入れ替え、MF17久保建英、MF14ダニロドリゲスに代えて、MF19イガンイン、FW23アマットを投入。

レアルはDF12マルセロを投入。

36分には左CKからFW9ベンゼマが高さからファーでヘディングを決め、これで0−3。
先ほどのPKでもはや守備のたがが外れてしまった。

ここで2点を決めているFW9ベンゼマが左足を痛めてしまった様子で倒れてしまい、レアルは既に5枚のカードを使ってしまっているため、ここからは10人での戦いとなる。

1人多いアドバンテージをもらったマジョルカとしてはこのホーム戦、なんとしてでも点をとりたいところであり、44分には右サイドのクロスからニアでMF19イガンインのヘディングが惜しくもバーのわずか右上を逸れる。




レアル相手の善戦となった糧

試合は5分のロスタイムへと入り、FW7ムリチのポストを受けたMF19イガンインの右下のコースを狙ったシュートはGK1クルトワがさすがのセーブ。


こうして試合は終了、終わってみれば0−3の完敗とはなったものの、前半をスコアレスで折り返したように試合内容はかなりマジョルカとしてもやれている内容であり、残留に向けてこの内容は糧となったことだろう。

とにかく前半に先制が欲しかった。
数少ないチャンスではあったものの、そこを決めていれば試合の結果は全く違ったものになってもおかしくなかった。

それにしてもレアルの層の厚さはやはり異次元だ。
そりゃリーグでも独走するし、相変わらずチャンピオンズリーグでも優勝の絶対候補であることは間違いない。

本当に世界を感じる戦いだった。
その中で久保建英が立派に戦っている様は、日本人として本当に誇りに思う。

マジョルカと久保建英に今後も栄光あることを願う。




(22.3.20UP)




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