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2022年4月17日
2022 J1リーグ
第10節
湘南ベルマーレ VS コンサドーレ札幌(アウェイ)
観戦記 0−1

横棒


瀬川の使い方で湘南覚醒か??

リーグ戦8戦勝利が無かった湘南だが、第9節のガンバ戦、後半にトップで起用していたFW13瀬川を2列目に下げたことで、相手のマークが付きにくくなり自由を得た瀬川が攻撃の起点となりまくり、ガンバ相手に完勝しリーグ戦初勝利を挙げた。

これで湘南は覚醒するか?
かつてのザスパのエース瀬川を擁する湘南が降格するわけがない。
ここからの巻き返しを期待したい。



FW13瀬川1.5列目の湘南ベルマーレ

注目のFW13瀬川はやはり1トップではなく、1.5列目に入ることである程度自由に動けるか。


18町野
13瀬川
11タリク 14茨田
26畑         3石原広教
7田中聡

2杉岡 22大岩 16山本

1谷


ベンチにはFW17大橋、FW9ウェリントン、MF10山田直輝、MF27池田、MF15米本、DF4舘、GK23富居。




DF岡村大八擁する札幌

札幌といえば、ザスパで急成長したDF50岡村大八を擁するが、この試合では大八はベンチスタート。

ミスター札幌MF10宮澤が3バックの中央に入るのが特徴的。
昔はよくあったリベロタイプか。


27荒野
14駒井 18シャビエル
4菅        7ルーカス
6高峰 8深井

5福森 10宮澤 2田中駿汰

1菅野


ベンチにはFW45中島大嘉、FW32ミラントゥチッチ、FW19小柏、MF11青木亮太、DF50岡村大八、DF20西大伍、GK34中野。





序盤から決定機の嵐の両チーム

開始1分、FW18町野が前線から猛チェイシングすると、これにGK1菅野が切り返してかわそうとするも、そこを町野が足をひっかけ、カットしたボールがあわやゴールに入りそうになるも、惜しくもわずかバーの右。
かなり湘南の前からのプレスが効いている形が早速見られる。

5分、サッポロは中央からDF10宮澤が攻め上がりバイタルでボールを所持したところを、後からFW13瀬川がスライディングにいき、これにFKが与えられる。
やはり宮澤が中央から攻め上がる事で攻撃に厚みを加える札幌の作戦か。

このFK、DF5福森が左足で直接狙いにきて、シュートは勢いよく右のバーを直撃!!!
これは危なかった・・・
さすが福森、左足の威力は健在。

FKは危なかったものの、試合のペースを握るのは前からのプレスが効きまくっている湘南、瀬川を中心にガンガン攻めまくり、瀬川も2列目の位置で数々の攻撃の起点となる。


だが、やはり札幌もいざ攻撃となると鋭い攻撃を加え、13分、左サイドから中に絞ってきたDF4菅のミドルシュートが強烈に湘南ゴールを襲うも、バーの上で助かる。


対して湘南も14分、右サイドをFW13瀬川が高速ドリブルで攻め上がると、FW18町野が相手札幌DF陣の外左に回ってボールを受け、左足に持ち替えて放ったシュートが決定的となるも、ややコース甘くGK菅野の抑えられる。


23分、札幌は右サイドMF7ルーカスからFW18シャビエルとのコンビでダイレクトに崩し、シャビエルのゴールライン際からのマイナスの決定的な折り返しにルーカスがシュートも、GK1谷がファインセーブで食い止める。

序盤から互いに惜しいシュートの応酬となる展開。




前半スコアレスで折り返し

28分、中央でボールを奪ったMF7田中聡からオープンな攻撃となり、右に茨田、田中聡、石原らがシュートチャンスとなるも、なかなかシュートまでいけず最後は札幌に引っかけられてしまう。

うーん、MF3石原あたりは十分打てる体勢だったが、なぜためらった??

対する札幌は30分、FKの流れからMF7ルーカスがダイレクトでシュートにいき、これはバーの右を逸れるも、結構危ない場面だった。


37分、FW18シャビエルが抜け出てかなりのピンチになる中でどうにかGK谷を中心に奇跡的に守りきった・・・と思ったら、そもそもオフサイドの判定。
おい!なんでこんなに必死に守備させてこんなに判定遅いんだよ!!とさすがに守備側の選手もキレ気味のリアクション。
明らかにシャビエルの位置からしてオフサイドだったので、さすがにもっと早くジャッジが出てもいいのでは??
怪我人が出るぞ、あれは・・・


それにしても札幌も3−4−3だが、この試合はかなりお互いが似ているミラーゲームであることから、非常に攻守にスピーディーで入れ替えが激しく、スリリングな展開のままに前半が終わる。

よく互いにゼロで折り返すものだな、というくらい激しい前半の攻防だが、湘南としてはもう少し瀬川がボールを持ったらもっと左右のパスコースの選手が前の方を意識して切り替えて欲しいと思う内容だった。

特に左サイドのMF26畑が出遅れる事が多く、もっと前への意識が欲しい。




後半立ち上がり、CKの流れから先制を受ける

後半3分、左サイドでボールを受けたFW13瀬川が倒れ込みながらの左でのシュートはゴール左を捉えるもGK1菅野がセーブ。

すると7分、札幌の右CK、DF5福森の左からの精度の高いボールから湘南のクリアが中央にこぼれてしまい、そこに待ち構えていたMF4菅の左足から放たれたシュートはアウト気味にかかってGK谷の手から遠ざかるようにゴール左に突き刺さる。


・・・・・・!!!???・・・・・・・・


や、やられたか・・・
これはシュートを褒めるしかないスーパーシュートだったが、しかし先に先制を獲りたかった。


惜しいオフサイドで同点を逃す

14分、湘南はMF14茨田に代えてFW17大橋を投入し、単純に攻撃の駒を増やしてくる。


15分、札幌は中央FW18シャビエルからのエンジェルパスを受けた左サイドから切れ込んだMF4菅がGK1谷とゴール左で1対1となり、2点目か??と思われたシュートを、GK谷がどうにか伸ばした手に当てるファインセーブ。

すると返す刀で16分、湘南はFW18町野が中央を抜け出し、左へのパスにFW17大橋が同点ゴール!!!・・・と思われたが、町野のところでどうやらオフサイドの判定で惜しくもゴールならず。

18分、札幌も選手交代、DF5福森に代えてFW19小柏が入る。


23分、湘南はさらに2人同時交代、MF11タリク、FW18町野に代えて、MF10山田直輝、FW9ウェリントンを投入。

対する札幌もFW32ミラントゥチッチを投入。
更にMF14駒井に代えてDF50岡村大八を投入し、これは守備固めもあるか?

26分、インサイドハーフに下がったFW13瀬川がいよいよポジションを自由に動きだし、右サイド奥深くに切れ込んでマイナスの折り返しを送る場面なども作り出す。
サイドで勝負できるのが瀬川の強みだ。


惜しい敗戦

35分、札幌は2人交代、MF8深井、FW2荒野に代えてMF11荒木良太、DF20西田大伍を投入。


山田直輝投入により活性化された湘南の攻撃、39分にペナルティ左に入ってきた山田直輝の決定的なシュートも、惜しくもGK菅野に阻まれる。

40分、ここで湘南は最後の交代、FW13瀬川に代えてMF27池田を投入。


試合は4分のアディショナルタイムへ。

ロスタイム2分、湘南は右CKのこぼれ球からMF7田中聡がミドルシュートを放つが惜しくもバーの上。


・・・こうして湘南は連勝がかかった試合だったが、ペトロヴィッチ監督のもと、同じような3−4−3の攻撃サッカー同士の戦いで0−1の惜敗となった。

惜しいシーンも何度もあったが、決定機の数はほぼ互角だったか。

決して悪くはない内容だったし、瀬川も1トップから一列下がってやりすくは感じた。
ただ、やはりインサイドハーフまで下げても良いのではと、後半の動きを見ても思う。

そして瀬川のパスが味方の動きの一歩前に出される場面が多かったが、もっと周りの選手も瀬川に連動しなければいけない。
瀬川についていけるようになれば、相手の先をいける攻撃ができる。

今日は相手札幌も良かった。
それは認めるしかない。

それにしても、高橋諒や岡本拓也、古林など、もっと湘南にはサイドプレーヤーが多いはずだが、どうもサイド攻撃が今一つだ。
そもそもDF2杉岡が3バックをやっている場合だろうか。
杉岡をもっと左サイドから攻撃参加させられないのか、左サイドには回せないのか。
どうも、今一つ噛み合わない。
もっと湘南は出来るはずだ。




(22.4.29UP)




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