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2020東京オリンピック グループA第3戦
日本代表U-24 vs フランス代表U-24
4−0


横棒


グループAの1位突破を賭けたフランスとの第3戦

オリンピック代表といえば、前々回のロンドンオリンピックで、快速FW永井を1トップとした関塚JAPANがベスト4まで進出する快挙を遂げていたが、その時のオリンピック代表を久保建英、堂安律、そして三苫と揃う最強の攻撃力を誇るいよいよメダル獲得へと期待のかかる東京オリンピックとなり、自分としても大注目。

1戦目の南アフリカとの対戦ではゴール前を固める相手に対してなかなか思ったように得点が獲れず、どうにか久保建英の個の力で虎の子の1点で辛勝。

2戦目はフランスを4−1で圧勝したメキシコとの戦いとなり、この戦いが実質、このグループAの1位突破を賭けた戦いとなったが、ジャッジにも助けられ、序盤に取った2得点を守り切る形で、途中から相手が1人少なくなったのにも関わらずこれまた辛勝。

このグループ最終戦は相手フランスは2点差以上で日本に大勝することがグループリーグ突破の条件となり、かなり攻撃的に襲い掛かってくるかと思うが、日本としては返り討ちで早々に点をとってグループ突破を決め、早い時間帯で主力を温存したいところ。

特にFW陣は鳥栖のFW19林大地ばかり重用している様子がこの本番でみられるが、FW9前田大然、FW18上田あたりをもって試して、今一つの得点力の量産を狙えないかとも思うし、守備のユーティリティーたる旗手(はたて)ももっと活用できないのかと思うところ。

森保ジャパンはいかに控え陣を柔軟にこのグループリーグ最終戦でやってこられるかに注目される。




森保JAPAN

攻撃のピースとして、これまで唯一欠いていた川崎フロンターレの現在JリーグNo.1ドリブラーのMF11三苫が足の張りがあるということで欠場が続いていたが、ようやく第2戦の後半途中から出場となり、まだエンジンがかかっていない状態だったが、これからどう調子を上げていくかが気になるところ。
また守備の要であったDF冨安の負傷もあったが、この試合で復帰。

ポイントとしては左サイドバックで注目だったDF13旗手(はたて)が左ハーフに抜擢されているが、これが果たしてフランス戦を守備的にいくという意思なのかどうか。
解説の闘莉王も守備的にいくのは逆に危険、同じスタンスで臨むべき、という言葉のとおり、ここはせめてMF8三好でいくなどの選択肢は無かったかと思うところ。
そこがどう試合に影響するか。
ただし旗手という名手からすると、決して守備的にだけいくわけではないとも考えられる。


18上田

13旗手 7久保建英 10堂安律
17田中碧 6遠藤航

3中山雄太      2酒井宏樹
14冨安 5吉田麻也

12谷晃生



ベンチは、FW9前田大然、MF16相馬勇紀、MF8三好、DF4板倉、DF15橋本大樹、GK1大迫



大勝を狙うフランス

フランスとしてはこの日本戦、メキシコと南アフリカの結果にもよるが、2点差以上で勝たなければグループリーグを突破できないため、とにかく勝利を、できれば複数得点を狙ってくるだろう。




10ジニャク
18コロムアニ    14トーバン
11サバニエ 12ベカベカ
6トゥザー
4ベムペレ         13ミシュラン
17カッシー 2カルル

1ベルナルドーニ


ベンチは、FW9ムビュキュ、FW7ノルダン、MF8ルフェー、DF15サニャン、DF5ヌクンク、DF3バール、GK16バジ



決して守りに入らない日本

とにかく最低限2点を獲らないといけないフランスは早速中盤のMF12ベカベカが積極的に左サイドからミドルシュートを放ってきて、これはGK谷が抑えるも積極的なシュートの姿勢が見られる。


8分、日本は右サイドのFK、MF7久保建英のキックから吉田らがヘディングを狙うがGKがはじいたところを後方から鋭い地を這うようなシュートを放ち、これはGKもはじくのがやっと。
素晴らしい低く抑えたシュートだったし、やはり旗手は間違いなく注目の選手だ。

旗手も決して守備的なポジションはとらず、むしろ前目にFWと並ぶほどに前線を押し上げてしっかりとフランスにプレッシャーをかけるところは、やはり旗手が起用された別の意図も感じられる。


前半立ち上がりをみても、日本は決して守りに入るわけではなく積極的にボールを奪いにいってあくまでフランスのゴールを狙うが、攻撃のところではチーム全体でリスクを冒しながらというよりは、堂安律や久保建英といったところの個の力からのキープ力に頼ることでリスクを減らしながら一発で点を取れればという意図もみられる。

24分、DF14冨安が相手に遅れて入ってしまいイエロー。




上田のシュートから久保建英の先制ゴール!!

すると27分、日本はセンターからのリスタート、MF17田中碧のクサビのパスを受けたFW18上田がそのままペナルティ右に攻め入り、角度がかなりあったところだが、さすがのストライカーたる右足からのシュートを振り抜くと、この対角線上へのシュートにGKもはじくのがやっと。
そしてこのこぼれたボールをしっかりとMF7久保建英が詰めにいき、見事にゴール右へ!!!


GOOAALLLL!!!!


さすが!!!素晴らしい攻撃!!!!
怪我で出遅れ、今大会初スタメンとなったFW18上田の、この2試合途中出場で消化不良だったうっぷんを晴らすような角度がありながらの素晴らしいシュートだったし、そして3試合連続ゴールとなったエース久保建英の決定力もさすが。

この先制によりフランスは3点が必要となり、俄然日本は有利となる。



またしても上田のシュートから酒井宏樹の追加点!!

すると35分、久保建英がワンツーから中央を抜け出し前を向くと、ペナルティライン左寄りのFW18上田にパスを送ると、上田はゴール方向への積極的な動きでシュートを放つと、GK、これもはじくしかなく、このこぼれ球に全力で詰めていったDF2酒井宏樹がゴール!!!


GOOAALLLL!!!!


なんと追加点とは・・・!!!
またしても上田の積極的なシュートからのGKのこぼれ球というところで、1トップがこれほどまでにシュートに積極的だとおのずと2列目からも点が入りやすいという典型的な試合展開となる。

これでフランスは4点が必要、実質4点差という展開となり、日本の1位通過がほぼ確定的となる追加点が早い時間帯に決まった。


するとこの後すぐに相手フランスのオーバーエイジ枠で中盤の攻守の軸でもあるMF1サバニエがどうやら筋肉系のトラブルがあった様子で、急遽MF8ルフェと交代。

フランスとしてはまさに泣きっ面にハチ、ここで攻守の軸を失いながら4点を狙わなければいけないという状況になるが、まずは日本から1点が欲しい状況。
逆に1点取り出すと2点、3点という可能性も出てくるため、日本としてはこの試合、いかにキッチリとゼロに抑えられるかがこの後の展開のポイントとなる。



酒井宏樹、痛恨の累計2枚目のイエローで次節出場停止!!???

43分、DF4ベムペレに対して後ろから足にチャージにいってしまったDF2酒井宏樹にイエロー。

・・・!!!???酒井宏樹はこれで累計2枚目のイエローということになり、次のトーナメント戦、グループB2位のニュージーランド戦で出場停止となる。
今回のU-24の中で唯一のアキレス腱となっており人材の薄い右サイドバックで酒井宏樹がいないという不安材料の中、トーナメント1戦目を戦うことになる。

日本としてはもちろんこの試合、ゼロで抑える事は需要だが、それ以上に今後のトーナメントを考えるとこれ以上の不用意なイエローだけは避けなければいけない。

そして前半は2点リードで折り返しとなる。








後半、三好、橋岡を投入

後半、日本は2点リードを背景にここまで3試合連続ゴールのエースMF7久保建英を休ませるために下げ、今後の重要なバックアッパーとして期待されるMF8三好を投入させる。

後半3分、フランスはオーバーエイジのFW14トーバンからのクロスにゴール前でもう1人のオーバーエイジFW10ジニャクが技ありのボレーシュートを放つと、これがわずかにバーの右を逸れて助かるも、フランスのエースFW10ジニャク、シュートの上手さはさすが。


7分、DF13旗手は左サイドからスッとカットインしていったドリブルからの右足での鋭いシュートは惜しくもバーの左。
旗手、やはりあまりに高性能な選手だ。
次の試合、酒井宏樹が出られない右サイドバックは旗手でいくべきだ。


11分、日本は2人目の交代、DF2酒井宏樹に代えてDF15橋岡を投入。
まさに次の試合、酒井宏樹に代わって出場させるべき第一人者となる橋岡のテスト投入となったが、なんと橋岡、投入直後のファーストタッチとなった右サイドからの縦深くへの突破から素晴らしい右足からのマイナスのクロスを上げ、ファーでDF13旗手が頭から飛び込んでのシュートは惜しくもバーの左を逸れるも、これまた橋岡、素晴らしいプレーで猛烈アピール。

うーん、スペインとの走行試合では守備面で課題のみられた橋岡、攻撃面ではしっかりとここで自分の強みを出してきた。
旗手はいれども、やはり右サイドバックのバックアッパーの第一人者は橋岡になるか?
自分としてはやはり守備面を含めて旗手かとも思うが、森保監督としては贅沢な悩みとなる。


だが15分、フランスの右サイド、トーバンからのクロスにファーでFWジニャクが飛び込みにいった決定的なピンチの前でDF15橋岡先に飛んで頭に当ててクリア!!
守備面でもやるぞという、ここでも猛烈アピールとなる。


17分、フランスはDF2カルル、DF4ベムペレに代えて、DF3バール、DF15サニャンを投入し、サイドバックから攻撃的にいくという表れか。




上田の落としから三好の3点目!!!

20分、MF18コロムアニの突破にDF15橋岡の手がかかりファールとなると、このFKが直接ゴール前に襲い掛かり、ここはMF6遠藤航らが決死の壁となってゴールを死守。

すると25分、日本は左サイドからの中山雄太のクロスをゴール前で受けたFW18上田は、ここは強引にターンしてからのシュートではなくポストに専念して落とすと、ここにペナルティ右から中央に入ってきたMF8三好が左足からシュートをゴール左に流し込む!!!


GOOAALLLL!!!!


よく決めた三好!!!
ここまであまり活躍できなかった三好だが、貴重なバックアッパーとして非常に重要となる。
やはり今回の日本代表U-24の層の厚さ、レベルの高さがこの三好のゴールでもわかる。


日本はここで一気に選手交代、MF6遠藤航、MF10堂安律の攻守の軸を温存し、DF4板倉、MF16相馬を投入。




フランス自暴自棄のレッド退場

すると28分、フランスのMF18コロムアニが先ほど3点目をとったMF8三好に対し、あまりプレーとは関係ない背後の位置から足首を踏みつけるような危険なファールを行い、VARの後にレッドが提示。

もう3点目で敗退確実となったフランス、いよいよ自暴自棄となり、日本としてはあとはイエローももらわず、怪我にも気を付ける、うまくかわすサッカーへの転換が求められる。


34分、日本はさらに最後の5人目の交代、MF17田中碧に代えてFW9前田大然を投入。
どうやら前田大然は左サイドに、旗手が左サイドバックに、中山がアンカーに入る。
この複数人が複数ポジションができるという点も今回の日本代表U-24の強みであり、そして個々のポテンシャルの高さも表している。




相馬のカウンターから前田大然の得点で締めくくり

相手が前係りになる中のアディショナルタイム1分過ぎ、日本は左サイドでボールを奪って右サイドへの展開からMF16相馬がカウンターとなると、ここは無理をせずに中央にパスを送り、左サイドから並走していたFW9前田大然が冷静にゴール!!


GOOAALLLL!!!!


この試合大活躍となったFW18上田に続き、短い時間ながら得点という結果を出したFW9前田大然のゴールによって、さらにバックアップの底上げが図れた形での4点目となった。


こうして4−0で快勝となったグループリーグ最終戦。
終わってみればどの試合も日本の強さを十分に見せつけた3戦全勝となり、最高の形で1位通過となった。


正直、今回のU-24はこれまでの歴代のチームと比べても別格だ。
おそらく日本代表よりもオーバーエイジで遠藤航、吉田麻也、酒井宏樹も抜き取っている分だけ強い。
日本代表の守備の良いところをとり、そして攻撃では久保建英、堂安律のダブルエースを中心に、その他のFWやサイドアタッカーたちのレベルも十分に高く、どこからでも攻撃の起点ができ、点が獲れる。

これに本当に三苫というジョーカーがまだその真の姿を表していないというところが凄い。


はっきりいって狙うは優勝しかない。
今回のメンバーで獲れずにいつ獲る。

歴史を塗り替える。

そのための史上最強のU-24チームが完成しつつある。

いよいよ次からトーナメント。
日本の本当の力を出せれば絶対に勝てる。勝ち上がれると確信する。







(21.7.28UP)

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