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サッカー日本代表 2019アジアカップ
2019.2.1
決勝
カタール戦(アブダビ(UAE))

1−3

横棒


王者奪還へワールドカップ開催国カタールとの決勝

かつてアジアカップといえば、しばらくは日本の独擅場だったイメージがあるが、前回は敢え無く敗退し、この大会では2大会ぶりの王者返り咲きを狙う。

ここまで堂安や原口、南野、武藤、そしてエース大迫ら前線メンバーの圧倒的な攻撃力を背景に決勝まで上がってきた日本は、2022ワールドカップの開催国であるカタールと戦う事となる。

中東初のワールドカップ開催に士気の上がるカタール相手に、一気に世代交代をし、若返った森保ジャパンは優勝を掴めるか。




森保ジャパン

このHPでは初めて記述となる森保ジャパン。

やはり注目は2列目の堂安、南野、原口の3本の矢。
そしてその3本の矢が上がる時間を作る1トップでエースの大迫。

この前線の攻撃力は見ものだ。

ポイントとしては、これまでアンカーに入っていた遠藤航が準決勝で痛めてしまい、中東で活躍する塩谷が代わってアンカーに入る。
アンカーとしての守備だけでなく、自ら前線に上がり、中央から相手を崩す役割も果たしてきた遠藤航がいなくなったことがどう影響してくるか。

塩谷もこの大会で強烈なミドルシュートを決めている通り、総合力は相当高い選手であり、これはこれで注目だ。


15大迫
9南野
8原口      21堂安
18塩谷 7柴崎岳

5長友        19酒井宏樹
16冨安 22吉田

22権田





3バックで来たカタール

カタールは4バック、3バックを変幻自在に使い分けるという、代表チームとしては珍しいチーム。

しかし、それが出来るのが代表選手の大半がアスパイアアカデミーという育成の組織で育っており、そこで指導をしてきたサンチェス監督が代表を率いることで、長年一緒にやってきたメンバーと指揮官のもと、統制のとれたサッカーが出来るという事が何よりも強みということで、実際にこの大会、カタールは未だに無失点、そして16得点と最強を誇る。

これは強敵だ・・・
森保ジャパンの真価を問うにはうってつけの決勝と言える。


11アフィフ 19アリ

6ハティム       10ハイドス
23マディボ 
3ハッサン          2コレイア
4サルマン 16フーヒー 15アルラウィ

1アルシーブ




立ちあがり、オーバーヘッドキックから先制を喰らう

立ちあがり、どちらかというと日本ペースの中、試合は進んでいるやに見えたが、12分だった。

左サイドからボールが入ったカタールはFW11アフィフが左サイドを抜け出し、絶妙な中くらいの高さのクロスを送ると、ペナルティ内でFW19アリがマークについたDF22吉田の目の前で、背を向けて、1タッチ、2タッチとリフティングし、そして背を向けたままのオーバーヘッドキックでのシュートが、なんとゴール右の絶妙の位置に入ってしまい、GK権田の手も届かずに先制点を喰らう・・・!!!


・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・


な、、なんとカタールの初シュートがとんでもないゴールになってしまった。

マークについていた吉田も、背を向けられてのプレーなので、何も手を出しようがなく、ただただ見送るしかなかった。

アリはこれで大会9得点目という事で、かつてのイランの英雄・アリダエイを超える記録となる。


先制を喰らったのも珍しい森保ジャパン、ここから追い上げてこその真価といえる。




DF陣の連携ミスで追加失点・・・

それにしても、やはり先制点というものは大きく、それまで前線の大迫を起点によく攻めていた日本だが、先制点後はカタールが俄然調子が上がってしまい、なかなか攻撃が繋がらなくなってしまう。

やはり日本対策として3バック、いや守備時は完全に5バックとなるシステムを敷いてきたカタールの術中にはまっているとも言える。

すると23分、中央のバイタルエリアど真ん中にポッカリと穴があいた形でFW11アフィフにボールを持たれ、ここにMF18塩谷のプレスが遅れたところから前線にパスを出され、MF6ハティムがボールを受けて巻いていくように左足でのミドルシュートがきれいに弧を描き、ゴール左上に決まってしまう。


・・・・・・・・・!!!!????・・・・・・・・・・


はあ???
塩谷が最初のところで潰せなかったのも問題だが、その次に一気にDFラインを下げ過ぎ、下がり過ぎたDF22吉田のところの前がポッカリ空いて、そこをハティムに使われていい形でシュートを撃たれてしまった。

正直、塩谷と吉田のミスだ。

塩谷のところは、やはり柴崎らとの連携面にミスがあったと言えるし、吉田は判断ミスだ。
慌てて戻り過ぎ。
冷静さを欠いていた。

この前半のうちに2失点はデカい・・・
こんなものか、このチームは・・・


また、どちらの得点もFW11アフィフが起点となっている点が本当に嫌らしい。
前線のフリーマンとして自由に動き、日本もマークに苦慮しているということ。
それにしても、それでは相手の術中にはまり過ぎ・・・




2点ビハインドで前半折返し

35分にも連携した攻撃を受け、日本は人数は揃っているのに、その目の前でボールを細かく繋げられ、最後はゴール左からDF2コレイアのシュートはバーの左を直撃する危うい場面も受ける。

おいおい、マークの付き方が甘いというか、今日はあまりにボールウォッチャーになり過ぎてないか?
全く守備がはまってない。
遠藤航がいないのはこんなにも大きいのか?

ピリッとしない守備陣に対し、攻撃陣はとにかく反撃の1点を狙いにいく。

特にこの試合は右サイドからの酒井宏樹の攻め上がりが目立ち、そこからの起点が多く、43分も右サイド酒井宏樹からの中央へのパスに、FW9南野がワンタッチでFW15大迫に送る、まさに3人目の動きで崩しにいく。

しかし、それにしても5バックを敷くカタールの中央の守りは堅い。
ほとんどバイタルエリアにスペースが無い。

1トップの大迫に何回もクサビのパスは入るものの、そこからの有効な2次攻撃がなかなか打ち出せない。


結局前半はこうして得点は獲れず、2点ビハインドでの折り返しとなる。

まさかこんな苦しい展開となろうとは・・・

2点獲られた時点で、もう逆転できる可能性は10%を切っているように見えるが、とにかく大会無失点の相手に、反撃の1点をいかに獲るか。

後半はそれしかない。
乾らの投入がどう活性化に繋がるかだろう。

唯一勝機があるとすれば、日本は準決勝から中3日に対し、カタールは中2日ということで、後半に運動量がどこかで落ちるはず、という隙を突けるかだ。






後半立ち上がり、かなり押し込む日本

後半、ここで一気にラッシュをかける日本は何度も相手のゴールライン際まで押し込み、連続でCKのチャンスを得る。
ここまで、何度もセットプレーでの得点を重ねてきた日本、やはり柴崎のキックの精度は高く、そしてゴール前ではDF吉田や冨安らが存在感をみせる。

この時間帯で1点さえ獲れれば、試合は全く変わってくる。


どうも後半は圧倒的に日本が攻めているな〜と思ったが、どうやら2点リードということで、カタールもかなり引き気味になっている。

後半9分、そうなればとMF18塩谷が積極的にミドルシュートを放ちにいき、相手の引いたDFラインに揺さぶりをかける。


しかし怖いのは、いざカタールにボールを奪われた際のカウンター。

10分にも一気にゴール前まで独走されてしまい、あやうくダメ押し点を喰らいそうになる。

何人もスピードのある選手がいるのもカタールの特徴。

このカウンターに注意しながら、とにかく2点を奪い返すしかない日本・・・うーん、厳しい。




武藤の投入で流れが変わり、南野が1点返す!!!

16分、DF22吉田と競って頭同士をぶつけてしまったMF16フーヒーが脳震盪から起き上がれず、MF14アルハジリを入れる。

これで3バックの中央を失ったカタールはどうやら4−4−2に変えてきた様子。

それに対し日本はMF8原口に代えて、FW13武藤を入れ、武藤はトップ下に、左にFW9南野が入る。


武藤が入り活性化した日本は、またも連続でセットプレーを掴むようになり、左サイドのFKでは柴崎を囮に堂安が左でゴール前に入れていき、続く左CKでもニアに積極的に入っていったFW13武藤がヘディングを逸らしてカタールゴールを狙う。

これまでは相手の目の前で大迫にクサビのパスを入れるばかりだった日本の攻撃だが、武藤が積極的に相手のDFラインの裏を狙う事で、相手も大迫にだけ集中すればよくなくなり、そこでフリーな選手が出始め、24分、右サイドの酒井宏樹を起点に2次、3次攻撃に繋げ、MF18塩谷の前線へのスルーパスにペナルティ内に抜け出したFW9南野が技ありの空いてGKの足元を抜くシュートで見事にゴール!!!


GOOAAALLLLL!!!!


素晴らしい!!!
前半だけならもうこの試合は終わりか・・・と思われたが、見事に武藤投入から流れを変え、今大会無失点のカタールから初の得点をもぎ取った。

0−2から1点返されたチームは、引き腰のままとなるため、弱いもの。

武藤、そして南野と、まさに日本の長所が活きた1点となった。



カタールはここで2人目の選手交代、MF10アルハイドスに代え、MF12ブディアフを投入。




不運なハンドによるPKで3失点目

勢いに乗り、どんどんCKを掴んでいく日本。
32分、12本目のCKの流れから、DF吉田が落としたボールにMF21堂安がシュートを狙いにいき、カタールもどうにか人数と身体を張ってゴールを死守するのみ。

それに対しカタールはカウンターで反撃を狙い、34分にはカウンターからMF6ハティムからのシュートには、MF7柴崎らが必死にスライディングブロック。

このCKの際に、ゴール前で競ったDF22吉田の手に当たったということで、VARが採用され、なんとこれがPKの判定!!??


このPK、冷静に左に決められ、3失点目となり、1−3となってしまう。

う〜ん、明らかに吉田も故意ではないハンドだったが、これは日本も運が無い。

ここで日本は最後の交代、MF18塩谷に代えてMF14伊東純也を投入し、もう攻撃しかない。

本当に良い所までいっていただけに、このPKは残念だった・・・




日本、王者奪還ならず

43分、日本は最後の交代、FW9南野に代えて、MF10乾を投入。

そうだ、乾がいたじゃないか、、、ちょっと投入が遅すぎる。

その直後のFK、ゴール前でのDF22吉田のヘディングはドンピシャだったが、惜しくもバーの上。


アディショナルタイムは、相手選手が倒れていた時間もあり5分。

しかし2点差か・・・

相手もわざと倒れたり、そして最後の交代枠を使い時間を使ってくる。

そしてタイムアップ。


正直、相手のカタールは強かった。

スピードなど身体能力が高い上に、やはりサンチェス監督のもと、高い連携、連動力はさすがだった。
世代交代したばかりの若い日本代表に比べ、チームの成熟度というものが違ったのだろう。


特に、やはり個人的にいい加減思うのは、この試合で2失点に絡んだDF22吉田が本当に絶対的なセンターバックとするべきか、というところ。

他に若い、力のある選手が多く育ってきており、とりあえずこの当面のアジアカップという公式戦では吉田麻也の力が必要だったのだろうが、次からは3年後のワールドカップを見据え、センターバックにもいよいよメスを入れるべきだ。

自分ならまず塩谷をセンターバックにチョイスする。
J2時代から見てきた塩谷の能力に疑いの余地は無い。
この試合ではアンカーとして失点に絡むなど、残念な面もあったが、センターバックとしてなら冨安とのコンビも見てみたいところ。


また、先制を喰らった場面でも思ったが、本当に川島に代わる守護神は権田なのだろうか。

これまたJ2時代から見ているえこひいきもあるかもしれないが、私なら間違いなくシュミットダニエルをファーストチョイスする。

ここも、次からはもう一度見直してもらいたいところ。


それに対し、この大会無失点だったカタールに対し、あの劣勢の中で1点を取り返した攻撃陣の力は本物と言える。

とにかくタレントが豊富で、誰が後半から出ても、更に力を増すメンバーばかり。

とりあえず初の公式戦であるアジアカップで決勝までいった実績も作った森保ジャパンの、これからに期待したい。







(19.2.1UP)


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