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サッカー日本代表 2018ロシアFIFAワールドカップ
ハリル監督電撃解任

西野ジャパンの本番前の展望



横棒


〜2018.04.10 突然のハリル監督解任と西野監督の就任を受けて〜

ロシアW杯本番2ヵ月前となったサッカー日本代表は、ハリル監督突然の解任、そして西野氏の監督就任を発表した。

自分としてのハリル監督の評価としては、最初のうちは香川をザックの愚策だった左サイド起用からインサイドハーフに代えるなど、お!わかっているじゃないか!!と評価していたが、その後は長谷部や吉田麻也といった、もうピークアウトしてきてスピードに付いていけていないベテランを珍重してしまう割には、香川や本田圭佑など、もっと本来有効に使うべき駒を使わずに、インサイドハーフも創造性ではなく球際に強い選手ばかり使うようになり、サッカーの内容が単調なものに変わっていってしまっていた。
そしてヨーロッパ遠征などで繰り返される敗戦の数々。
自分はこの解任は英断だと信じたい。

かつて岡田監督は、W杯本番直前に阿部を1アンカーに入れ、長谷部と遠藤ヤットという、当時最高のセントラルMFの2人をインサイドハーフに1列ポジションを上げる事で成功してみせた。
西野監督がどこまでそういった変革を遂げられるかは分からないが、マイアミの奇跡やガンバの世界一を成し遂げた手腕は確かにある。

残り2試合でのテストマッチで、どういった布陣を組んでくるか。
もし、まだ長谷部を軸に据えるようなら、ハリル監督を切った意味は無いだろう。


(18.04.10)



その後の監督電撃解任の裏話

なお、その後にわかってきた裏話というか、公然の秘密情報として、このあまりに不可解なハリル監督の電撃解任の裏事情として、本田、香川、岡崎の人気のある攻撃陣ビッグ3を起用しないハリル監督に対し、スポンサーサイドからダメ出しがありつつ、しかも国際マッチでの結果が出ないものだから、協会側も解任せざるを得なくなったのでは、とのこと。

確かに、それくらいの政治的背景が無ければ、通常ワールドカップ進出を果たした監督を突然解任させることなど無いだろう。

しかし、それならそれで、あまりに協会側もやり方がマズすぎる。

その程度の事情はハリル監督側にも伝えておくべきだろうし、どうしてもハリル監督が世代交代を優先させたいのなら、もっと明確に期日を切って、ここまでに若手起用で結果が出なければ、本田、香川らのベテラン陣の起用に戻して欲しい、と伝えておくべきだっただろう。

それなのに、ハリル監督はいつまでも球際とスピードばかりを追求したデュエル重視のサッカーに終始し、それに対し協会側はなんら明確な意思表示を示してこなかった。

なんともモヤモヤしたまま判断を下せず、ズルズルといってしまったまま最悪のタイミングでカードを切るしかなくなるという、日本のダメな部分を象徴するような事件だったと言える。




〜2018.5.30 キリンチャレンジカップ ガーナ戦(0−2)を終えて〜

ハリル監督から西野監督への交代劇から1ヵ月半が経過し、ロシアW杯本番まで残り3試合のテストマッチとなった西野ジャパンの初陣となった仮想セネガルのガーナ戦だったが、惜しい場面は数多くありながらも、残念ながらスコア的には0−2という完敗の船出となった。

2018.05.30(国際親善試合・日産スタジアム)ガーナ戦のスタメンは以下の通り。

15大迫
11宇佐美  4本田圭佑
5長友       8原口元気
18大島僚太 16山口蛍

20槙野 17長谷部 22吉田

1川島

日本代表としては、ほとんど前例の無い3−4−3での試みだったが、一番無茶だと感じたのは、3バックの両サイドが吉田、槙野といったセンターバックが本職の選手であること。
現代の3バックならば、本来ここには酒井宏樹のような、サイドバックとしても優れていて、なおかつ守備もできる選手が入るべきであり、槙野は以前から攻撃力こそあれど、しかし長友と交互にサイドを上がるようなプレーにはやはり向かないし、吉田も時折攻めあがったが、そこまで相手に脅威を与えるほどの攻撃参加というところは厳しいものがある。

そもそも、本当に長谷部が3バックの中央を務める必要があるのだろうか?
2失点目は、完全に長谷部が最終ラインに入る事でのギャップを突かれたものだった。

今の日本ならば、3バックの中央には吉田だろう。
そして両サイドは槙野、怪我から復帰できれば酒井宏樹、酒井高徳でもいいし、もう一つの選択肢としては、この3バックの右ストッパーで湘南で慣れている遠藤航がいる。

それが出来ないのならば、素直に4バックに戻すべきだ。
湘南のような3−4−3は、チームの熟度が必要であり、そもそも代表では難しい。

もう一つ気になったのはボランチ。
山口蛍、大島共に、守備ではブロックを形成することに尽力したのだろうが、攻撃の組み立ての段階で有効なボールを散らせたとは言い難い。
それよりは、やはり後半でのタクトが見事だった柴崎岳を私ならファーストチョイスする。
あのプレッシャーのかかる中でボールを受けて、そしてしっかりかわして前を向いてのパス出しの技術は、本当に高く貴重だ。
デュエル重視で、冷遇されたハリル体制から解放されたのだから、柴崎岳こそが新生ジャパンの軸に相応しい。

攻撃陣では、後半からの香川がさすがの違いを見せた。
あの独特の短いモーションからの鋭いパスは、もっと代表で活かすべきだし、当然ゴール前でも相手にとって非常に危険な選手になりえる。

また、本田圭佑を使うのならば、やはり私ならどうしても1トップで使えないものかと、今でも思う。
本田圭佑の存在は確かに大きい。
そして本田圭佑が一番活きるのは、やはり1トップだ。
今一つ、本当に代表で、そして世界で通じるのかいまいちな大迫よりは、私なら1トップは本田だろう。
そして同じように代表としてはやはり空回りの宇佐美は今一つだ。
それよりも香川、そして乾、武藤、浅野というオプションの選択になるし、自分ならシャドーに柴崎岳を使ってもみたくなる。

とにかく、本当にこのままの3バックで行く気だろうか?
それならば、ハリル監督のままの方が良かった・・・
まずは明日の最終選考でどう西野監督は方向性を示すかだろう。

(18.5.30)



〜2018.6.12 本番前最後の強化試合 パラグアイ戦(4−2)を終えて〜

ハリル監督を電撃解任させ、その後を引き継いだ西野ジャパン。
ガーナ戦では3−4−3を試し、長谷部を中央に置く3バックは正直私の目からは全く可能性を感じず、0−2の完敗。
申し訳ないが、長谷部はもうピークアウトしており、代表ではないとしか評価できない。

そして続くスイス戦では、メンバー、布陣をいつものメンバーに戻し、原点回帰で臨んだが、こちらも流し気味に戦うスイス相手に0−2の完敗。

もう西野ジャパン、これで終わったか、と思ったところ、メンバーを完全に控え陣と入れ替えたパラグアイ戦では、MF乾、MF香川らが躍動し、4−2と攻撃陣が爆発した。

2018.05.30(国際親善試合・オーストリア)パラグアイ戦のスタメンは以下の通り。

9岡崎
10香川
14乾     13武藤
16山口蛍 7柴崎岳
21酒井高徳      6遠藤航
3昌子 2植田

12東口


うーん、最後のパラグアイ戦だけで評価するのもどうかと思うけど、でも長谷部のいないボランチ陣、そして柴崎岳の入ったボランチ陣といったところでは、やはりそうだよな、と思う場面が多かった。

一緒に組んだ山口蛍を手放しでは評価しきれないところもあるが、やはりボランチ、セントラルMFのファーストチョイスは柴崎岳だ。
明らかに攻撃のスイッチを入れる縦パスのセンスなどが、他の選手を凌駕する。

さらに言えば、守備陣の植田、昌子の鹿島コンビでセンターバックを組むのも、やはり自分としては賛成。

閉塞感を打破する乾、香川のコンビをはじめ、どうしてもパラグアイ戦の控え陣の方が、本来の日本のあるべき戦いと感じてしまう。

さて、来週からのW杯本番、西野監督はどういったメンバーと布陣をチョイスしてくるか。

ここまで全く希望の持てなかった西野ジャパンに対し、最後の最後でようやく一筋の光明が見えた感がある。

(18.06.13)



いよいよ本番を迎える

以上がハリル監督の電撃解任から、西野ジャパンに代わり、本番直前までの2ヶ月間での出来事。

西野ジャパン初陣となった長谷部を中央に置いた3バックの時は、いったいどうしたものかと頭を抱えたが、パラグアイ戦での乾、香川のセレッソコンビの輝き、そして柴崎岳のセントラルMFといったところは、本番に向けてのかろうじての光明となった。

そして、これまでレギュラー陣と考えられたメンバーと、控え陣のメンバーに差が無い事も再確認され、西野ジャパンは本番直前になってレギュラー争いは突然フラットとなった。

自分としては、乾、香川、柴崎岳といったところは使って欲しいし、もういい加減長谷部に頼る必要は無い。

そして未だにだが、私自身は、本田圭佑を使うのならば、やはり右ウィングなどもっての他、そしてトップ下など生ぬるいところではなく、やはり1トップしかないと確信している。
本田ならば、未だにポストプレー、そして自ら得点を狙うプレーに徹してくれるだろう。
そしてその技術とフィジカルは未だに日本代表の中で抜きんでている。
少なくとも大迫ではない。
だが、機動力と突破力、得点力に優れる武藤がその役目に入るのならば、それを否定するほどのものではないが・・・

8年前の南アフリカW杯の時の岡田ジャパンのように、起死回生の1アンカー+本田1トップのような奇跡の策にハマる事が出来るか。


いよいよW杯本番、それも初っ端から一番の強敵・コロンビア戦を迎える。


(18.06.16UP)


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