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サッカー日本代表 2018ロシアFIFAワールドカップ
アジア最終予選 第7戦 タイ戦(ホーム)
2017(H29).3.28

4−0

横棒


アジアでの戦いはまだまだ続く

2018ロシアW杯に向けたアジア最終予選、最初のUAE戦の世紀の誤審で負けはしたものの、その後はオーストラリアに引き分けただけで、先週のアウェイでUAEにも雪辱を晴らし、現在2位に着ける日本。

しかし気になるのは本来このグループBでの首位通過大本命だったオーストラリアが勝ち点3差で3位につけていること。

このオーストラリアが、この後一気に盛り返してきた場合、首位のサウジアラビアと3すくみの状態となり、足元をすくわれかねない。

なんとか今日のタイ戦で、出来れば大量得点で勝利し、得失点2差のサウジをまいて首位に立っておきたいところ。



高徳ボランチ起用のハリルジャパン

快勝したUAE戦の勝利の立役者となったベテランMF今野、そしてすっかりとハリルジャパンの1トップの顔となってきたFW大迫を怪我で欠いてしまい、キャプテン長谷部に続く痛手となっているハリル監督は、今野の代役として、なんと普段は左サイドバックの酒井高徳をボランチで起用。

だが、高徳も普段の所属チームではボランチをやっているということで、その辺は計算に織り込み済みか。

最近、つとに長谷部の衰えを感じざるを得ない自分としては、正直長谷部よりもかなりの可能性を高徳の機動力、守備力と、いざという時のサイドに流れてのクロスの精度などには感じる。

大迫の代役には、やはり岡崎。
大活躍だった昨季とガラリと変わり、今期は所属チームのレスターで不遇のシーズンを送っていたようだが、監督が代わり4試合連続スタメンという中、代表戦で再び勢いを取り戻したいところだろう。


その他は、香川が2試合連戦ということが少々意外で、あの清武から今のところトップ下のポジションを奪えているという事は、かつて落ち込んだ時期から本調子に戻りつつあるということか。
自分としても、サイドではなく、中央に香川がいる限りは無限の可能性を感じる。



9岡崎
8原口     14久保裕也
10香川
21酒井高徳 16山口蛍
5長友        19酒井宏樹
6森重 22吉田

1川島



チャナティップとティーラシンに注目のタイ

昨年、国民が愛する国王が死去し、その直後のオーストラリア戦で一気に奮起し、2−2と引き分けに持ち込むほどの勢いを持つタイ。

中心はやはり技巧派のゲームメーカーMFチャナティップであり、今夏にJ1札幌に加入する予定とのことで、この日本戦はますます燃えている事だろう。
FW10ティーラシンとのホットラインには要注意となる。

ただし、アジアチャンピオンズリーグでもFKから得点を挙げているという脅威の左を持つサイドバック・ティーラトンを欠いているらしく、その点は日本にとって追い風となる。


10ティーラシン
9アディサク   8シロチ
18チャナティップ
17タナブーン 22ワタナ

2ピーラパット     19トリスタン
15コラウィット 5アディソン

1カウィン





タイの猛攻食い止め、香川のスーパーゴールで先制!!

立ち上がりから、やはり勢いのあるタイがアウェーの地ながらも前からプレスを仕掛けて日本ゴールに圧し込み、一度はペナルティ左からシュートを撃たれあわやの場面を作られる。

しかし、それら一連のタイの猛攻を食い止めた日本は、7分過ぎ、中盤で相手を囲んで奪ったボールから、DFラインでDF6森重が正確な精度でのサイドチェンジのロングボールを右サイドの空きスペースに入れ、これに走り込んだFW14久保がマークを相手にかわしてからの低いクロスをゴール前に入れ、ここにニアに詰めてきた岡崎のところからファーに流れ、ここに走り込んでいたMF10香川が2人のマークを相手に、冷静にボールを一歩後ろにずらし、そこから右足を振りぬいたシュートがタイのゴール左に突き刺さる!!


GOOAAALLLLL!!!!


素晴らしい!!香川!!!
所属するドルトムントでも、しばらくは不遇のシーズンを送ったが、ここ3試合はフル出場を続けているという香川、なるほどコンディションはほぼベストに近いようだ。
これがあの清武からポジションを勝ち取っている、今の香川か・・・

冷酷なまでに冷静なゴール前でのあのフェイントのプレー、かつて私が惚れぬいた香川のプレーを今一度代表戦で観られようとは、本当に嬉しい限り。


勢いづくタイの出鼻をくじく、非常に重要な先制となった。




岡崎圧巻のヘディング弾!!

18分にも日本は香川の落としから山口蛍の決定的なシュートを放つも、これはGKのファインセーブに阻まれる。
しかし、日本の攻撃が連動してきた素晴らしい攻撃の流れと言える。

そしてその直後の19分、今度はダイレクトの落としから右に流れたボールに、FW14久保が素晴らしい精度でのピンポイントのボールをゴール前ニアに送り、ここに詰めていたFW9岡崎がドンピシャのヘディングをガツンと相手の狭いニアのスペースにブチ込む!!!


GOOAAALLLLL!!!!


まさに、これぞ岡崎という力強いヘディングでのゴールにより追加点!!!
当てるだけで精一杯のところを、なんとあの近さと速さのボールに、叩き付けにいける反応速度が素晴らしい。

先ほどの香川のゴールの囮となったニアへの動きといい、岡崎もここ最近の所属チームでの活躍から、全く試合勘の劣れというものは感じさせない。
大迫の怪我というチャンスから、ここで結果を残すのがさすが岡崎。

そして2発ともアシストとなった久保裕也のクロスの精度がこれまた素晴らしい。

どう蹴ったらあんな回転の低く抑えた良い球質のボールになるのか、本当に久保裕也という存在が右サイドに入っている事が重要なファクターとなっており、昨年は左サイドで大活躍した原口と共に、もはやこの2人の両ウィングは日本にとって代えの利かない存在となってきている。


この前半早々の2得点により、この試合、やはり大量得点の期待がかかる。





タイの猛攻に耐え、2点リードで折り返し

その後も、いったん久保が右サイドでボールを持ち、クロスをゴール前に送ると、途端にタイゴール前に混乱が生じるという状況で、今日の久保は本当にキレている。


それにしても驚異的に感じるのは、その後のタイの選手の動き。
決して2点先制されて落ち込む事がなく、1点でももぎ取って帰ってやるという、最後まで諦めない精神的な強さを感じる精力的な動きを立ち上がりと同様に見せる。


35分には点取り屋FW10ティーラシンが、右サイドから受けたボールから、DFの股の間を通す鋭いシュートを放ち、これはGK川島が抑えるも、やはり油断がならない。


どうにか、このままゼロ失点で折り返したい日本に対し、まだまだ攻勢を緩めないタイは、2分の前半ロスタイムに入ったところで、右CKから日本ゴール前で混戦の場面を作り、2度ほど決定的なシュートを撃たれるも、ここは日本DF陣も身を挺しての決死のDFでこれを死守。

なんとか耐えきる形で2点リードのまま前半を折り返す。


これから待っているオーストラリア戦、そしてイラク、サウジとのアウェイを考えると、こういった場面でゼロに抑えきる意味は大きい。









後半、久保裕也圧巻の得点!!

後半立ち上がりも、タイは勢いを持ったプレスを仕掛けてきて、右CKの流れから、左サイドからの決定的なシュートが枠の左を捉えられるも、GK川島がファインセーブでこれを止める!!!
川島!よく右手一本でこれを止めた!!!

それにしても、このタイの異様なモチベーションはいったい何なんだ・・・
予選リーグ突破の可能性はもう無い中でも、この最終予選で1点でも爪痕を残していくという気概を感じる。


そんな苦しい苦しい後半立ち上がりの時間帯を耐え抜いた日本は後半12分、右サイドのスローインから、右サイドに香川が流れたところに相手がつられた中央に入っていったFW14久保裕也、このボールを受けると、そのまま中央に割って入り、左足でのシュートがゴール右に突き刺さる!!!


GOOAAALLLLL!!!!


な、、、なんて事だ久保裕也!!
2アシストだけでなく、自らも得点を決めてしまうとは!!!

これで前節のUAE戦でも1得点1アシストだったため、わずか2試合で2得点3アシスト??
結局、この今年最初の2連戦は、久保裕也のための試合となった。

それにしても、2アシストの右足だけでなく、これほど素晴らしい精度のシュートを左足で撃ててしまうとは。

本当に苦しい中での日本の得点となり、これは本当に大きいダメ押し点となった。


1得点目は、ニアに入った岡崎の裏で香川がファーに流れ得点し、3点目は香川が右サイドに入り、久保が中に絞ったところで奪った。
まさに日本の攻撃陣の連動、連携から生まれた今日の得点のどれもが素晴らしい。




本田、清武投入の日本

21分、日本は1人目の交代、FW8原口に代えてFW4本田圭佑を投入。
本来は右サイドの久保裕也に代えての投入が多い本田だったが、久保があまりに良いので原口に代えたのだろう。
そのため、本田は珍しく左サイドにそのまま入る。

23分、その本田は早速MF香川の動きと連動し、一気に中に入って岡崎にスルーパスを送るチャンスを演出すると、続く24分には左サイドから突破し、そのまま強烈なシュートを放っていき、こぼれ球からあわやという場面を作る。

さすが本田圭佑、投入直後からここまで存在感を見せられるとは、これが多少錆びても本田ということだろう。


タイはようやく1人目の交代、28分、FW8シロチに代えてMF3ヌルルを投入。

29分、日本は2人目の交代、先制を決めたMF10香川に代えて、MF13清武を投入。
香川にとって、今日のゴールはこの先の代表戦を考えても大きい事だろう。



それにしても、3点獲られても相変わらずモチベーションの高いサッカーが尽きる事はないタイは、33分には左サイドを抜け出し、シュートを撃たれるもGK川島の守備範囲で抑える。


35分、左サイドからゴールライン際で本田圭佑がクロスをゴール前に送ると、いったん跳ね返されたボールが流れたところに、FW14久保がダイレクトにシュートを狙うも、相手GKも左足一本でこれをファインセーブ。

そうは簡単には4点目はもらえない。

しかし、そのクロスを送った本田圭佑は、その直後には全速で自陣に戻り、相手のボールをゴール前でカットするという、守備面での活躍もみせる。



吉田のCK弾で4点目!!!

38分、左CKを掴んだ日本は、MF13清武のキックから、ゴール前でDF22吉田麻也のヘディングでゴール!!!!

GOOAAALLLLL!!!!


これで4点目!!!
日本、狙い通りの大量得点に成功することとなった。

この得点の直後、日本は最後の交代、大活躍となったFW14久保裕也に代えて、ジョーカーFW11宇佐美を投入。




川島、渾身のPK阻止!!!!

しかし、その宇佐美投入直後、まだまだ4失点でもあきらめないタイの猛攻で左クロスが送られたところから、日本DFラインも混乱する中、FW10ティーラシンに対し、DF5長友が倒れてからの頭で相手の動きを止めにいったファールで、なんとPK献上!!??

長友も、決定的なシーンだったので、なんとか頭での妨害でファールなしで止めたかったところだろうが、審判もそこは見逃さなかった。


せっかく4点は決めたが、これで結局3点の得失点の積み重ねに終わるか・・・
そう思われたPKだったが、FW10ティーラシンの右足で左を狙ったシュートを、GK川島が完全に読んでおり、これをスーパーセーブで食い止める!!!!


川島!!!まさに1点モノのスーパーセーブ!!!!

守護神川島、ここにありという姿を、UAE戦に引き続き、この試合でも誇示する川島。
所属クラブがどうであろうと、これが川島の経験値というものか。


ロスタイム3分に入り、日本はさらに得点を狙い時間稼ぎなど考えない。

そしてタイムアップとなり、日本は4−0での、得失点差としても大きな勝利となり、これで暫定首位となった。




理想に近いハリル監督の采配

本当に素晴らしい、年明けの2連戦となった。

このモチベーションの高いタイを相手に、苦しい時間帯があれだけ多い中での、全員で身体を張って守り抜いたゼロ失点、そして久保裕也の活躍などでの、素晴らしい得点の数々。

それにしても、2点目の岡崎や、スーパーセーブの数々、PKを止めた実質の得点者のGK川島など、起用がズバリと当たっているハリル監督の手腕が本当に素晴らしい。

前節に引き続き、この試合を観る分でも、これ以上注文を付けるところが見当たらない。


まさに適材適所で、当たり前の起用を当たり前に行う事がどれだけ重要な事か。

選手の力が最大限に活きる選手起用、そして配置というものがどれだけサッカーというスポーツは左右させるか。

ハリル監督の采配は、これまで20年以上の自分のサッカー観戦歴からいっても、ほぼ理想に近い。
岡田監督のW杯本戦以来の満足感、充実感がある。

残るは強豪との最後の苦しい3戦となるが、ここを乗り切る事で更にチームとしての成長を遂げてW杯を決めたい。






(17.3.28UP)

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